謹賀新年 2012年 町の展望
 
絆をはぐくみ、元気なまちに

蔵王町長 村上 英人

 謹んで新年のごあいさつを申しあげます。日頃から町政に対し、温かいご理解とご支援を賜り深く感謝いたします。
 皆さまには新たな年を迎えられ、今年こそは良い年でありますようにと、ご祈念されたことと存じます。
 昨年三月に大惨事をもたらした東日本大震災は、今も人々の心に大きな影を落としています。震災にあわれた皆さまに心よりお見舞い申しあげます。
 本町では家屋の損壊をはじめ町道や上下水道、公共施設などに甚大な被害を受け、一日も早い復旧に向けて取り組んできました。
 復旧支援のために多くの皆さまから、ご寄付や物資を支援いただき、役立たせていただきました。このご恩に対し、改めてお礼を申しあげる次第です。
 震災での問題点を解決して、災害に強いまちづくりのために、防災計画を見直し、避難所の確認や自主防災組織の育成などに取り組み、町民が安心・安全に生活できるよう努めます。
 また、東京電力福島第一原発事故での放射能に対する町民の不安を取り除くために、対策を進めていきます。
 国においては、被災地の復旧復興と経済の安定に取り組むなど政策を進めており、本町でも震災復興基金交付金や復旧のための補助金を受けながら、住民生活の安定や地域経済の振興、雇用維持の対策のために取り組みます。
 本町の基幹産業である農業は取り巻く環境が依然厳しい状況ですが、付加価値の高い農業をめざし、安全な農畜産物の生産に努めていきます。
 観光面では、2月1日に全国中学校スキー大会がみやぎ蔵王えぼしスキー場で開催され、5月20日には「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2012」自転車ロードレースが開催されます。また、10月13日には、「ねんりんピック宮城・仙台2012」のゲートボール種目が蔵王町総合運動公園を会場に開催されます。
 このように、農業と観光の町「蔵王町」が安全で元気のあるまちであることを全国にアピールしながら、活性化のために積極的に展開し、町の振興と発展のために取り組んでまいります。
 今後も、町民が主役、地域が主体のまちづくりを基本にして、町民の絆をはぐくみながら、「憧れのまち、蔵王をめざして」、懸命に努力してまいります。
 今年もなお一層のご理解とご協力をお願い申しあげますとともに、町民の皆さまのご健勝とご多幸をお祈り申しあげ、あいさつといたします。


未来を担う子ども達のために安心・安全・元気なまちづくりに努めます

 

議会再生元年に向けて

蔵王町議会議長 村山 一夫

 新年明けましておめでとうございます。
 皆様には、健康で、希望に満ちた新春を迎えられましたことをお喜び申し上げます。
 議会に対しましても議会報告会はもとより、委員会、視察研修等の傍聴にもおいでいただくなど、議会活動にご理解とご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。
 さて、3・11の未曾有の大震災により被害を受けられた多くの方々にお見舞いを申し上げますとともに、尊い人命を亡くされた方々のご冥福をお祈り申し上げるところです。
 震災後、早9カ月を過ぎ新年を迎えておりますが、沿岸部や原発被災地におきましては、まだまだ復興が進んでいない現状を見るにつけ、大変憂慮するところであります。我が町におきましては、被災のあった道路や学校等の復旧が着実に進んでおるところです。
 しかしながら、放射能汚染による先行き不透明な難題が経済にも大きく影を落としており、再度議会で参加反対の意見書を出したTPP交渉参加問題など激動の一年でありました。我が町におきましては、健全財政を基幹として、防災や環境に対応した活力ある独自のまちづくりが近々(きんきん)の課題ではなかろうかと思っております。
 議会といたしましても昨年、蔵王町議会基本条例に則り、議員定数等調査特別委員会を設置して定数等の検討を行い、町民の方々からのご意見も拝聴しながら検討結果をまとめたところです。
 本年は更に意を新たにして、町政に対する更なる監視機能の強化と充実を図り、蔵王町議会基本条例の具現化のため、議員の資質向上に努め、皆様との意見交換等を積極的に行ないながら、付託に応えるため、議会の機能を最大限に発揮し、調査や審議を十分に尽くして、皆様の声に耳を傾けながら、「町民と共に歩む議会」の実現を目指します。
 今後とも議会活動・改革にご理解をいただき、なお一層のご支援とご参加を心からお願い申し上げ、明るい、幸せな一年となりますよう祈念して新年のごあいさつといたします。


3・11に起きた東日本大震災により、建物の一部が破損した
我妻家住宅(曲竹北)の被害状況を調査する町議会議員

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