特集 鳥インフルエンザって なぁに?
   
鳥インフルエンザって なぁに?
〜正しい知識で野鳥と向き合うために〜


白石川に飛来している白鳥や鴨


 鳥インフルエンザとは、鳥類がA型インフルエンザウイルスに感染して起こる病気です。
 国内では平成16年以来、鶏等に鳥インフルエンザが発症し、感染を防ぐため大規模な殺処分をしなければならないなど、深刻な被害をもたらしています。
 今年も鳥インフルエンザの発生が危ぶまれる中、今月は鳥インフルエンザの感染の可能性や、自宅で飼っている鳥が死んでしまった場合の対処方法などについて、正しい知識を身につけていただくため基礎知識などを紹介していきます。


1)鶏肉、卵の安全性は?
 鳥インフルエンザについては、これまで、鶏肉や鶏卵を食べることによって、人に感染したという事例の報告はありません。
 鶏卵を「生」で食べることで健康を損なうおそれがあるとの報告はこれまでありませんが、不安な方は、加熱することをお勧めします。
 鶏肉は十分加熱して食べてください。未加熱または加熱不十分なままで食べることは、食中毒予防の観点からお勧めできません。

2)鳥インフルエンザウイルスの人への感染は?
 鳥インフルエンザは、この病気にかかった鳥と接触して、羽や粉末状になったフンを吸い込んだり、その鳥のフンや内臓に触れた手を介して鼻からウイルスが入るなど、人の体内に大量にウイルスが入ってしまった場合に、ごくまれにかかることがあると知られています。
 日本では、この病気にかかった鶏などが徹底的に処分されており、通常の生活で病気の鳥と接触や、フンを吸い込むようなことがないことから、鳥インフルエンザに感染する可能性は極めて低いと考えられます。


向山地区の田んぼで羽を休める白鳥



3)愛玩鶏等飼育者の皆様へ
 国内で鳥インフルエンザが発生したからといって、直ちに家庭等で飼育している鳥等が感染するということはありません。
 清潔な状態で飼育し、ウイルスを運んでくる可能性がある野鳥が近くに来ないようにし、鳥のフンに触れた後には手洗いとうがいをしていただければ、心配する必要はありません。

4)飼っている鳥が死んでしまったら?
 鳥が死んだからといって、直ちに鳥インフルエンザを疑う必要はありません。鳥インフルエンザにかかった鳥は、次々に死んでいくということが知られていますので、原因が分からないまま、鳥が次々に連続して死んでしまうということがない限り、鳥インフルエンザを心配する必要はありません。
 飼育中の鳥を野山に放したり、処分するようなことはせず、冷静な対応をお願いします。原因が分からないまま、鳥が連続して死んでしまったという場合には、その鳥に素手で触ったりせずに、なるべく早く、役場までご連絡下さい。

5)死んでいる鳥を見つけたら?
 野鳥も飼われている鳥と同じように、様々な原因で死亡します。飼われている鳥と違って、エサが取れずに衰弱したり、環境の変化に耐えられずに死んでしまうこともあります。
 また、野鳥は、鳥インフルエンザ以外にも様々な細菌や寄生虫を持っていたりします。野鳥が死んだ場合には鳥インフルエンザだけではなく、こうした細菌や寄生虫が人の体に感染することを防止することが重要です。
 野鳥が死んでいるのを見つけた場合には、細菌や寄生虫に感染しないよう、死亡した鳥を素手で触らずにビニール袋に入れてきちんと封をして廃棄物として処分することも可能です。
 このような場合に直ちに相談していただく必要はないと考えられますが、不安な場合には、役場までご連絡下さい。

6)野鳥への餌付け自粛にご協力下さい。
 鳥インフルエンザは鳥から鳥へ、直接又は水やフン等を介して感染するといわれています。
 河川や田畑などで餌付けすることにより、白鳥やカモ類を寄せ集めることは、野鳥間において鳥インフルエンザ等の感染を拡大させるおそれがありますので、餌付けの自粛をお願いします。


餌付け自粛の看板(白石川河川公園)

問い合わせ先/町農林観光課 TEL0224−33−3004

愛護会も活躍
 野鳥への餌付けの自粛については、白石川白鳥愛護会の方々に白石川河川公園などでのパトロール実施や、消石灰を散布し河川を消毒するなどご協力いただいております。


白石川白鳥愛護会
樽見 正一 会長

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