謹賀新年 2010年 町の展望
 
憧れのまち日本の蔵王

蔵王町長 村上 英人

 町民の皆さま、明けましておめでとうございます。謹んで新年のお喜びを申し上げます。
 日頃から、町政に対しまして、温かいご理解とご支援を賜り深く感謝いたします。
 昨年は、金融危機が世界を駆け巡り、世界同時不況の影響から景気低迷を余儀なくされ、経済の安定に各国とも取り組んでおります。そのような中、民主党が政権与党となり、新たな政治手法を取り入れた経済対策を行っております。
 町内においても、これらの政策を受けポンプ自動車などの消防防災施設の整備や、光ファイバーを利用した地域情報通信基盤整備ならびに地上デジタル化に伴う対策など地域経済の活性化とあわせ緊急雇用対策など多様化する皆さまのニーズに対応させていただいておるところであります。
 また、農作物の作柄については、水稲の作況指数も100の平年並みであり、梨も天候に恵まれ糖度も高く良好な作柄となりました。
 観光面では、観光協会が充実される一方、新たな取り組みとして「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2010」と銘打って本年5月16日に自転車ロードレースを開催することといたしました。多くの方々の参加と、皆さまの協力をお願いするものであります。
 また、本町の3分の1を占める国有林は、風光明媚な観光の地として多くの方々を癒し、利用いただいております。私どもはこの素晴らしい自然の恩恵によくしていることに、感謝するとともに、守り磨き上げてまいりたいと考えております。
 このことから、5月30日に林野火災防ぎょ訓練をみやぎ蔵王えぼしスキー場を会場に実施することといたしました。
 町は、町外の多くの方々に支えられておりますことに感謝する一方、町民の皆さまと共に手作りした第四次長期総合計画実現のため、今まで培ってきた経験を生かし、「町民が主役、地域が主体のまちづくり」を目指して、皆さまの負託に応えられますよう、心を新たにしているところであります。
 少子高齢化による人口減少や、逼迫する財政状況の中、地方分権への潮流を見据え、力強く発展するよう皆さまと歩んでまいります。
 新しい年を迎え、なお一層のご理解とご協力をお願いいたしますとともに、皆さまのご健勝ご多幸を心よりお祈り申し上げましてあいさつといたします。


自転車ロードレースのスタート地点となるエコーライン入口の大鳥居前

 

さらなる議会改革に向けて

蔵王町議会議長 村山 一夫

 新年明けましておめでとうございます。
 皆さまには、健康で、希望に満ちた新春を迎えられましたことをお喜び申し上げます。
 常日ごろ、議会に対しまして深いご理解とご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。
 昨年は、世界的には自然災害が多発し、国内的には局地的災害が多発した一年となりましたが、県内においては、穏やかで岩手・宮城内陸地震の力強い復興の足音が聞かれた一年ではなかったかと思います。
 また、世界的な金融危機からの景気回復も見られたが、年末からデフレ基調に陥り、ドバイショックと円高でわが国の経済にも悪影響を及ぼし、国民生活にも暗い影を落としたところでした。
 そんな中でも、歴史的な政権交代があり事業仕訳等を行うなど、新たな視点での国政がスタートした年でもありました。
 世界情勢や、国内経済が目まぐるしく変化する世の中の動きを素早く読み取り、町民の皆さまの声を的確に町政に反映させることが私ども議会の責務であると考えます。その役割と責任の重大さを痛感しているところであり、新しい年を迎え、改めて最大限に努力していきたいと思っています。
 町議会が、町民の期待と信頼に応え、その機能を十分に発揮していくためには、まず、我々町議会議員一人ひとりがその責務を自覚し、議員活動にまい進していくとともに、議会をめぐる制度の改革が不可欠であると考えております。
 そのために町議会では、議会の監視機能のさらなる充実と強化を図り、議会が主導的、機能的に活動できるように昨年は「通年議会」を導入しましたが、今年は、議会のあり方、議員の活動、議員と住民の直接対話の必要性、議会と執行側との関係および議会の活性化策までを包括し、体系的にまとめた「蔵王町議会基本条例」を制定し、議会改革をさらに進めて「住民と歩む議会」を目指して参ります。
 今後、そのほかにも検討している改革案に沿って、住民の皆さまとの意見交換などを行いながら、具体的に議会改革を進めていくことになりますが、議会改革にご理解をいただきまして、一層のご支援とご協力を心からお願い申し上げ、新年のごあいさつといたします。


全国初めての「議会基本条例」を制定した北海道栗山町を視察研修する町議会議員

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