■質問
蔵王の観光名物の一つに樹氷がある。樹氷ができるには樹木の存在、冬型の気象条件、降雪量、多量の過冷却水滴といった必須条件があるが、その樹木に異変が起きている。樹氷となる樹木アオモリトドマツに立ち枯れが広範囲に広がっている。貴重な観光資源となる樹木であることに鑑み、町として何らかの対応が必要ではないか。
■町長
近年、樹氷を形成するアオモリトドマツが立ち枯れにより全滅の危機に直面している。学者や研究者の見解では夏場の高温化で樹勢が弱まりヤニの分泌量が少なくなったことや、キクイムシの食害が一因とされている。
東北森林管理局が主催する現地検討会に農林観光課長を検討委員として出席させ、研究者や関係機関と共に今後の対応について真剣に協議を重ねている。現在、自生する苗の試験移植や播種試験など再生に向けた取り組みを行っているが、成果が表れるまでに相当の年数が必要とされることから、これまで以上に関係機関と連携を密に再生に向け継続的に取り組んでいく。
立ち枯れが目立つアオモリトドマツ(東北森林管理局提供)
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