一般質問


平間武美議員

 

災害復旧
 
 
黒沢尻用水の復旧と今後の対応は
早急な原状復帰と再災害防止対策事業を行う

■質問
 去る10月12日(土)から13日(日)未明にかけて台風19号による大雨・豪雨・水害は、本町にも大きな災害・被害をもたらした。土砂崩れによる田んぼへの被害等、わけても黒沢尻用水の決壊であふれ出る増水により、向山中区の宮字宮道下の住宅5軒が家の中まで泥水が入り込む床上浸水を被った。また、泥水が流れ込んだ床下浸水や車両損害も多数発生した。
 原因は、黒沢尻用水の増水により、流れ出る折れた木々やゴミの堆積によりせき止められた用水があふれ出て、また、用水路の土盛りが決壊したものと考えられる。
 黒沢尻用水は、蔵王町・大河原町・村田町を流れる歴史的背景のある大事な用水路であるが、今後二度とこのような災害・被害が起こらないようにするためには、町として黒沢尻用水組合に対して、また、町自体としてどのように考えているのか。
@決壊した用水路の土盛り・かさ上げは、具体的にどのように行うのか。
コンクリートで修復・改善していくのか。

■町長

 黒沢尻用水路土地改良区を主体として事業を行うが、令和2年の水稲作付前までに、用水路として利用できるようにするための法面修復、堆積土砂の撤去などを最優先に行う。
 再災害防止対策としてほ場側の用水路脇に総延長300mの範囲にL型擁壁を設置し、現在の用水路の高さより70pほどかさ上げする計画である。
 なお、黒沢尻用水路は排水路としても利用されているため、町と管理協定を締結し、施設に甚大な被害が生じた場合、復旧に要する費用負担は別途協議することとしている。

■質問
 A工事を実行する場合、いつから始まり、いつまでに完成を目指すのか。

■町長

 施工場所に隣接する地権者の協力を得ながら、令和元年度から事業に着手し、令和2年度内の事業完了を目指していく。

■農林観光課長

 稲作前までの工事については、原状復帰、災害復旧を重点的に、これまでの用水路としての機能を取り戻すための最優先の工事である。
 擁壁を組む大規模な工事については、費用もだいぶかかることから、令和2年度中の完成を目指す。

■質問
 B以前から議会報告会等で指摘のあった国道4号線の下を流れるU字管の入れ替え工事は不可能としても、全長950mに及ぶ水路の勾配が低いことから、水の流れが非常に遅い。三軒茶屋交差点の町道から白石川に流れる水路(約150m)をもう一本、二段構えとして工事を検討してはどうか。

■町長

 局所的に国道4号線の横断を考えるのではなく、周辺地域を含めた広いエリアでの雨水排水計画が必要である。工事の実施には多額の費用を要することから、今後、国の補助メニューを探しながら、雨水排水の基本計画の検討を進めていく。


向山区内黒沢尻用水路(猿田1号幹線)の堤防が決壊しました

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