一般質問


加川 敦議員

 

蔵王病院
 
 
蔵王病院事業の今後の方針と対応は
医師の数が明確になった後に決めたい

■質問
 蔵王病院事業は平成30年度の決算では赤字幅が大きくなった。建物自体の老朽化も進んでおり、何らかの対応が必要である。加えて、9月に厚労省が公表した「再編統合について特に議論が必要とする公立病院」の一つとして蔵王病院がリストアップされた。
 地域自治体病院は地域医療を担保することが目的であり、簡単に廃止できるものではなく、廃止すれば町の衰退・人口減少は加速する。さらに、国の地方交付税等の減額、刈田病院への補助金等の負担増額も予想され、廃止は更なる町の財政負担になると考える。
 蔵王病院事業の今後の方針と対応を、収支の分析・試算などを含めて伺う。

■町長

 蔵王病院は築後45年が経過し老朽化が進み、震災の被害も受けた。雨漏りの他にも修繕を要する場所も発生すると考えられるので、必要に応じて修繕を行い維持管理に努めていく。
 厚労省の公表は我々にも寝耳に水である。令和2年9月までに再検証の結果を求められ、その具体的な方法については今後通知されることになっている。
 今後の診療体制などについては、医師の数によって左右される。今後の方針、新改革プランの収支計画の見直しについては将来確保できる医師の数が明確になった後に決めていきたいと考えている。

■再質問
 この状況下で最も大切なことは、病院事業に対する戦略と指針であると考えるがどうか。

■町長
 蔵王病院は、外来患者数が年々減少しているが、病床は常に満床である。夜間や休日も24時間体制で診療を行う救急告示病院であり、地域医療を支える重要な病院と捉えている。

■再質問
 蔵王病院が万が一廃止されるようなことがあれば、刈田病院に対する町の現行負担率8%が引き上げられることも予測され、町の財政負担はさらに大きくなると推測される点についてはどう考えるか。

■町長
 刈田病院の負担率については、一市二町の議会の同意が必要なことから、簡単に変更されることはない。


蔵王病院は地域医療を支える大切な病院です


 

住民懇談会
 
 
町長はもっと町民と直接対話せよ
テーマを掲げて懇談会等を開催していく

■質問
 人口減少・少子高齢化が進む今こそ、官民協働社会をつくる必要があり、また、わかりやすい行政運営及び行政参加意識も高める必要がある。しかしながら依然として町の方向性が分からず町政に対する閉塞感を持つ町民も多い。町長が自身の声と言葉で直接町民と対話し、情熱をもって町民の言葉を聞けば、住民主権のいきいきとした協働社会が実現するものと考えるがどうか。

■町長

 多くの住民を一堂に集めて意見を聞くというのは、なかなか参加者が集まらず、本心を聞くことができず、目的が達成できないことが多い。各種団体の会合に自ら出向き膝を交えて率直な意見を聞くことを重視している。今後は住民の意見を施策に反映させる協働のまちづくりをさらに推進するため、重要な事項を決定しようとする際には、特定のテーマを掲げて懇談会等を開催するなどし、より多くの住民の意見を拾い上げるように努める。

■再質問
 協働のまちづくりをさらに推進するとの事だが、改めてここでいう協働とは何か。

■町長
 第五次長期総合計画の中にしっかりと掲げており理解をいただいている。


まちづくり懇談会の様子

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