一般質問


伊藤 東議員

 

水泳学習
 
 
子どもたちの水泳学習の充実を
次年度以降、総合的に判断していく

■質問
 幼児から小学校児童の水泳学習に「スポーツ振興課」が関わり、多くの取り組みをしている。その内容について聞きたい。
 蔵王町では、今、中学校の建設に力を注いでいる。「新しい中学校」ができるまでに5年から6年かかると思われる。しかし、中学校の生徒の水泳学習の内容をみると、円田中学校と遠刈田中学校に大きな課題がある。教育委員会で捉えている現状について聞きたい。
 また、新しい中学校ができるまでの過渡期と思われるが、今後の中学校の生徒の水泳学習について、どのように考えているのか。町長と教育長に伺う。

■町長
 スポーツ振興課が取り組む内容は、水泳大会や水泳教室など、「海洋センター」のプールを活用した様々な主催事業を開催している。
 一方で、町内の幼稚園・保育所に加え、円田中学校の授業で「海洋センター」のプールを利用する際には、備品の貸与や水温・室温の調整など、プールを快適に利用できるよう施設管理者としての支援も行っている。加えて、個人利用においては、仙南地域広域行政事務組合の教育委員会が発行する「AZ9パスポート」の提示によって週末の無料利用ができるようにしている。町内にかかわらず仙南地域の小中学校に広く水泳の機会を提供している。
 また、円田中学校では、老朽化によりプールが使用できなくなり、「海洋センター」のプールを使用して、水泳学習を実施している現状である。各中学校における水泳学習は、生徒の体力作りや水難事故防止の観点からも意義があると考えており、今後とも教育委員会と連携しながら対応していきたいと考えている。


海洋センターでの水泳教室


■教育長
 具体的には水泳を活用したコミュニティー対策として「B&Gプールフェスティバル」(旧町民水泳大会)を行うほか、小学生を対象に「かなづちっ子水泳教室」や「着衣泳教室」といった事業を積極的に実施しており、さらには、「B&G全国水泳大会」の競泳種目への小中学生選手の派遣などにも取り組んでいる。
 次に、円田中学校では、自校のプールが使えなくなり、「海洋センター」に出向いて水泳の授業を行っていること。また、遠刈田中学校では、毎年、落ち葉等の影響により清掃に時間を要し、さらに今年は天候不順により水泳の授業が計画通り実施できなかったことを課題として捉えている。加えて、そのほかの学校においても自校のプール利用に関し、設備の老朽化等に伴う課題が山積しているものと捉えている。
 一方で、学校現場からは、それらの課題を理由に「海洋センター」のプールを利用させてほしいとの要望があることから、教育委員会としては、次年度以降の水泳学習の実施については、現有施設の活用も含めて、どの方法が最良なのかを総合的に判断していきたいと考えている。
 なお、水泳学習は学習指導要領をもとに計画され、それぞれの学校で指導内容の検討や授業づくりの工夫が行われるものと考えている。

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