■質問
本年7月21日に参議院選挙が投開票された。日本全体の投票率は48.8%であり、18、19歳の投票率は31.33%であった。蔵王町全体の投票率は54.67%であった。3年前の参議院選挙で18歳に選挙権が引き下げられたにも関わらず、投票率が下がっている。
私は、議員特別講座(政策の企画立案)の研修を受けた中で、18歳から40歳代の若年層の投票率を向上させ、50%以上にするにはどうすればよいか、若年層の選挙と政治への関心、関与を高めていくにはどのような政策、施策を実行していけばよいか、真剣に話し合い、協議したが、町長及び教育長並びに選挙管理委員長の見解を伺う。
■町長
参議院議員選挙における本町の年齢階層別の投票率について、永野区の投票所で分析したところ、他の年代と比較し、18、19歳のほか20歳代、30歳代が低いことがわかった。どうすれば若い世代が選挙と政治に目を向けてくれるのかを探ることが、今後の重要課題であると捉えている。
■教育長
全ての小・中学校において、学習指導要領に基づき、政治や選挙、国会、地方議会の働き、参政権等について授業を行っている。小学6年生を対象に議員の役割と議会の仕組み等について議会事務局から説明を受けるほか、議場の見学や議員席からの発言などを体験させている。
■選挙管理委員長
選挙の啓発については、成人式でのリーフレット配布に加え、小・中・高校における選挙啓発ポスターや標語の募集、蔵王高校3年生を対象とした選挙出前講座を実施している。
■再質問
若年層が選挙に行かないのは、教育に原因があるのではないか。
■教育長
日本国憲法の三原則の国民主権が一番大事であり、それが参政権となり、女性の参政権が認められたということなどを小学校で学習している。
また、中学校の教科書では、棄権が増えている原因のひとつとして、選挙に行っても何も変わらないという無力感や政治家は信頼できないという不信感から、政治に関心を持たない人が多くなったことが指摘されている。
蔵王高校での模擬投票
■再質問
今回の選挙は報道時間が6時間も少なくなり、マスコミが世の中を操作している。
どの政党がどういう政策・綱領を持って、今後の日本を作っていくかが全然国民にわからない。
出前講座で模擬投票をするのであれば、各政党の歴史や政策を教えたうえで、具体的な政党名で投票させる考えはないか。
■選挙管理委員長
具体的な政党名は出せないと考えている。
■再質問
文部科学省は、「自ら社会の問題を考えて行動していく主権者を育成すること」とうたっているがどうか。
■教育長
投票率を上げるため、選挙に行かなければ自分が損をするという意識を一人一人がしっかり持つことが一番大事だと考えている。
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