補正予算
 

 補正予算では、7月会議で一般会計1件の提案があり、9月会議では一般会計ほか7件の補正予算が提案され、慎重な審議を行い全て原案どおり可決しました。
 各会議での一般会計予算質疑のいくつかを紹介します。

 

7月会議 一般会計

東根区の運営支援のため
区特別交付金270万円を計上

 7月会議で提案された一般会計補正予算は、歳出の補正であり、総務費に270万円を追加し、同額を予備費から減額するものです。

 
交付金の交付理由は?

提案内容  東根区の野焼き活動中に発生した近隣の火災について、見舞金として区で300万円を支出することに対し、その9割を支援するため、区特別交付金として270万円を予算化するものです。

■質疑(議員)
 失火の責任に関する法律により、金銭の支払いの必要性はない。火災保険に加入していれば損失分は補填されると考えられ、今回の支払いは不要ではないか。

■答弁(総務課長)
 焼損内容としては、木造瓦葺2階建て倉庫45坪、玄米保冷庫、冷蔵庫2台、洗濯機、ホイール付タイヤ28本等である。

■答弁(副町長)
 建物、動産と解体費用を合わせて1,000万円の損害があり保険金を受領をしても足りないということである。
 町の顧問弁護士とも十分に相談し、交付することにした。


害虫駆除のため火入れを行っている河川堤防



■質疑(議員)
 火災の原因が野焼きであるとは確定していない。原因が確定してからの判断で良いのではないか。

■答弁(総務課長)
 周りに火の気がなかったことから、消防のほうから、状況的には飛び火が原因である可能性が高いということである。なお、今後これ以上の原因調査はないとのことである。

■質疑(議員)
 今回の野焼きに関して町の許可を取ったのか。
 また、安全に関する、指導監督は適切に行っていたのか。

■答弁(農林観光課長)
 森林法第21条の要件に照らして許可を出している。

■答弁(副町長)
 火入れ許可を出すと同時に消防団に出動要請をしている。 町の条例は35年前にできたものであり、事故もほとんどなかったため、安全確認・指導に関しては、不十分であったと反省している。今後対応をしっかり行い、二度と事故が起きないようにしたい。

討 論
反 対

平間武美議員

  「失火ノ責任ニ関スル法律」によれば、今回の失火者に重過失は無く損害賠償の責任は無い。
 見舞金ならば、30万円程度であるべきであり、今回の300万円の額の根拠に乏しい。
 今後、同様な問題に対し事例としてはいけない事もあり本議案に反対する。

■〔賛成討論なし〕
■〔採決の結果、賛成多数で可決〕



9月会議 一般会計

統合中学校基本計画策定業務委託料
1,199万円を予算化

 9月会議で提案された一般会計補正予算は、歳入歳出それぞれ1億2458万円を追加し、予算の総額を60億6417万円とするものです。
 主な内容は、歳入においては本年度に交付される普通交付税の追加、10月からの幼児教育・保育の無償化の開始に伴う保育所入所児童措置費用負担金の減額等です。歳出においては蔵王病院事業会計及び水道事業会計への補助金や町道えぼし高原線融雪施設の管理見直しによる関連予算の追加などです。

 
統合中学校基本計画策定業務委託料の内容と今後のスケジュールは?

提案内容  統合中学校の基本計画策定のために業務委託料として1,199万円を予算化するものです。

■質疑(議員)
 基本計画策定業務委託の内容は。

■答弁(教育総務課長)
 統合中学校の基本計画を策定するものである。基本理念、建設用地の条件、周辺環境を含めた法的条件の資料及び建設の規模、設備、その機能等を検討し、レイアウト図に落とす作業である。それをもとに検討委員会等を組織し検討していく。

■質疑(議員)
 今後のスケジュールは。

■答弁(教育長)
 地域の皆さんへの説明が十分ではないと考えている。用地の確定のご報告と皆さまのご意見をいただく機会を持ちながら進めていく。具体的なスケジュールについてはこれから検討していく。


町道えぼし高原線融雪施設の管理見直し
による関連予算2,029万円を追加

 
ほかの選択肢も含め十分な検討はしたのか?

提案内容  町道えぼし高原線融雪施設管理見直しにより道路橋梁費等合計で2,029万円を追加計上するものです。

■質疑(議員)
 今後継続されることになる大きな金額であるが、いつごろ相談があって、融雪以外の方法も十分に検討したのか。

■答弁(建設課長)
 今年に入り、えぼしスキー場から相談を受けていた。融雪以外の方法も検討した結果、除雪では対応できないと判断している。

■質疑(議員)
 全額町の負担ではなく、えぼしスキー場側の企業努力もお願いすべきだ。また、これにより観光振興・地域振興をどう進めるのか。

■答弁(町長)
 スキー場はここ数年赤字が続き、それが大きくなっている状況にある。蔵王町では通年観光、特に冬の観光でインバウンド誘客に力を入れている。スキー場、観光物産協会、旅館組合の皆さんともしっかり対応していく。


融雪施設のある町道えぼし高原線

動議

■動議(議員)
 本案件は補正予算で対応するには金額が大きすぎる。住民の同意が得られないと思われることから予算編成替えの動議を提出する。

■動議は成立したが、議員の賛成少数のため直ちに議題とすることは否決された。


メ モ
(予算編成替えを求める動議とは)
長に対し予算案を修正し再提出を求めるもの


ページの先頭へ