一般質問


村上一郎議員

 

シルバー人材センター
 
 
シルバー人材センターの設立を
広域連携での設置を検討する

■質問
 川崎町では「シルバー人材センター」を4月1日に設立しており、県内35市町村で設立していない自治体は、蔵王町、女川町、南三陸町、大衡村の4町村だけである。
 以前、先輩議員も一般質問し、運営面で財政負担が伴うことから設立には消極的のようだが、議会報告会の中で、高齢者が働けるシルバー人材センターの設置を提案されている。
 シルバー人材センターは、定年退職者がこれまで培った豊富な知識や経験と技能を生かし、健康保持と地域社会に貢献する「自主・自立・共働・共助」を目標としている。
 第五次長期総合計画の中で、若者から高齢者まで活躍できる社会を目指すとしているが、「蔵王町シルバー人材センター」を設立すべきではないか。

■町長
 県や公益社団法人宮城県シルバー人材センター連合会から情報提供やアドバイス等を受け、情報収集に努めてきた。
 国は、人口減少等に伴い労働力不足が深刻化する中で、高齢者がより一層活躍できる社会環境を整えていくことが極めて重要と考え、平成25年4月に大幅改正した「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」を施行している。
 企業では、法律により、従業員が希望すれば65歳まで働ける仕組みを整備するよう義務付けられ、働き方改革により65歳以上の定年引上げ、雇用延長、定年廃止、再就職受入れなど雇用制度を見直す動きも出ている。
 町でも、これらの状況を勘案すれば、シルバー人材センターの設立には慎重を期すべきと考えている。
 今後も関係団体と連携を図りながら、検討を重ねていく。

■再質問
 シルバー人材センターの設立に当たり情報収集に努めてきたということだが、どのような情報を得られたのか。また、川崎町シルバー人材センターの設置について、どのような情報収集ができたのか。

■町長
 宮城県シルバー人材センター連合会等に照会し、国の補助金を受けるには、登録会員を3年以内に100人以上、年内就業日数を5000日以上などの基準や県内シルバー人材センターの運営状況などを調査している。
 川崎町シルバー人材センターについては、設立したばかりで登録会員数は100人を満たしていない状況である。

■再質問
 蔵王町を含めたシルバー人材センターを設置していない4町村のうち、南三陸町は設立に向け準備を始めたということで、いよいよ残るは、蔵王町、女川町、大衡村の3町村のみとなるが、どのように考えているか。

■町長
 蔵王町独自のシルバー人材センターが必要か疑問であり、隣接市町との広域連携による立ち上げを考えている。

■再質問
 シルバー人材センターは原則として各市町村単位に設置されているが、広域連携も可能であればその選択もよいと思うが、高齢者の就業機会の確保について、どのように進めていくのか。

■町長
 高齢者の雇用対策は、一番は国の対策だと思う。
 人の集まりというのは難しいが、高齢者にこだわらず、海外からの雇用も含め、企業のみなさんと話し合いをしている。

 

もどる