■質問
　我が国においてＳＤＧｓ推進本部が立ち上げられ、民間企業や各自治体でも、その理念や施策を取り入れる動きが加速化している。
　こうした理念を、本年３月議会で町長が表明した施政方針と対比したところ、多くの分野で通じており、町の行政運営の方向性に自信と誇りを感じたところである。今後、持続可能な社会づくりへの行政運営を深化するツールとして、ＳＤＧｓの理念を活用すべきと考える。そこで次の項目について、町長と教育長の考えを伺う。
�@ＳＤＧｓの見解について

■町長
　今後の持続可能なまちづくりを進める上で、ＳＤＧｓの理念は第五次長期総合計画や「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の目標と重なる部分が多々あるので、ＳＤＧｓ達成の観点を今後のまちづくりに活用していく。

■質問
�A地方創生の実現に資するＳＤＧｓ推進事業について

■町長
　第五次長期総合計画が今年度で２年目を迎えており、計画に盛り込んだＫＰＩ（重要業績評価指標）の達成状況を、１年ごとに企画審議会に報告し、外部評価をいただきながら、計画達成を図ろうとしているので、新たに「ＳＤＧｓ推進計画」的なものを策定する考えはない。

■質問
�B持続可能な社会づくりの担い手を育む教育について

■教育長
　第五次長期総合計画に掲げたまちの未来像の実現に向け、学校教育の重点施策として「ざおうグローカル５」を掲げ、「学力向上」「人間関係づくり」「英語教育特区」「蔵王町ＰＲ活動」「安全・安心」の５つを柱に、子どもたちの能力を最大限に伸ばすきめ細やかな教育を推進している。これらの取り組みは、ＳＤＧｓの理念にも通じると考えている。

■質問
　神戸市の自転車事故の事例では、歩行中の女性をはね、重症を負わせた小学生の親に9500万円の支払いを命ずる判決がでている。最近、こうした背景から「自転車保険」の加入を促す条例を制定する自治体が増えつつある。そこで、次の項目について、町長と教育長の考えを伺う。
�@自転車保険の加入促進と条例について

■町長
　自転車事故は誰にでも起こり得ることから、損害賠償保険等の加入の必要性は、十分認識している。町においても、交通安全推進会議や街頭指導等、様々な機会を捉え自転車保険の加入促進の啓発を図りたい。また県の条例化に取り組むように働きかけ、県が条例を制定した後、必要があれば本町でも条例化していく。

■質問
�A自転車の安全利用に関する教育と啓発について

■教育長
　小学校では毎年、警察官の協力を得て交通安全教室を実施しており、その中で自転車に乗る時などの交通ルールを指導している。中学校では、通学で自転車を使用している生徒が多いことから、常日ごろから自転車の一列走行などの指導や注意喚起をしている。さらに、交通安全の意識を養うには、幼児期からの教育も重要で、交通安全教育を警察官からも指導いただいている。このように、発達段階に合わせての交通安全教育を実施することにより、子どもたちに交通社会の一員としての自覚が芽生え、自転車の安全利用にもつながるものと考えている。