新年度予算

統合中学校用地購入費・子どもの心のケアハウス
支援事業に2億5,903万円など
可決 一般会計58億3千万円




[一般会計] 討 論


反 対
伊藤 東議員

 新しい中学校を造ることは賛成だが、火山泥流がくる可能性がある場所に統合中学校を建設することには反対である。町の小・中学校を造った先人も安全・安心な高台に造っている。想定外とならない場所に造りたいため本予算に反対する。

賛 成
葛西 清議員

 テレビで放送されたことを元に反対しているようだが、火山泥流が流れてくる川底から2メートルというのは、小妻坂地区と勘違いをしている。これまでの町の説明でも問題がないことから賛成する。

賛 成
大沼昌昭議員

 ハザードマップでは、統合中学校建設予定地で50センチメートルの被災となっているが、3メートル程の嵩上げと県の河川堤防工事や中洲土砂撤去で安全が確保できることから賛成する。

 

■〔採決の結果、賛成多数(11人)で可決〕

 


総括質疑
町長の考えはどうなんだ?
 

−新年度予算審議から−
 平成31年度予算案の審議は、予算特別委員会に付託され、6日間にわたり慎重に審議されました。 特別委員会へ審査を付託する前に、本会議では予算編成方針や行政運営などについて、総括質疑が行われました。
 その中から一般会計1件、特別会計1件を掲載いたします。


〔一般会計〕 少子高齢化、人口減少対策は?
■質疑(議員)
 定住元年として、人口減少に対応した取り組みを町の最重要事業に位置づけ、現状に安堵することなく、緊急的に緊張感を持って進めていくべきだが、移住・定住対策をどう考えていくのか。

■答弁(町長)
 最初に、移住の交流事業を推進していく。
 二つ目は、昨年から定住促進事業補助金を活用した定住対策を行っている。
 三つ目は少子高齢化対策の一環として、子育てしやすい環境づくりを行い、子育て支援を行っている。
 最後に、住宅対策と交通網の問題だが、民間の事業者と協議し、統合中学校の周辺に環境を整えていきたいと考えている。また、通勤、通学の環境整備として遠刈田から仙台まで高速バスが1日10往復しているが、高齢者がもっと安心して暮らせるよう交通網の整備に取り組んでいく。

■再質疑(議員)
 歳入面で、少子高齢化や人口減少に伴い、町税や地方交付税が減少し、歳出面で、中学校統合や公共施設の補修など多くの財政需要が見込まれる。これからも行政サービスを継続していくためには行財政改革にさらに取り組むべきではないか。

■答弁(町長)
 行財政改革については、委員会を立ち上げ、3年ごとの見直しも行ってきているが、ご助言をいただきながら総合的に対応していく。


七日原地区で運行されている町民タクシー


〔蔵王病院会計〕 9千万円の歳入不足予算の理由は?
■質疑(議員)
 収益的収入が3億5376万5000円、支出が4億4335万6000円で、当初で約9000万円の歳入不足が生じているが、なぜこのような予算の組み方をしたのか。

■答弁(副町長)
 当初予算を組む段階で満額繰り出しすべきであるが、中学校用地の購入などにより財源の手当てができなかったものである。
 また、財政調整基金から繰り入れすることも可能だが、災害時に必要になるため総合的に判断した。


 

予算特別委員会の指摘意見

 予算特別委員会では委員長に三沢 茂議員を、副委員長に大沼昌昭議員を選出し、6日間にわたり審査を行いました。
 委員会採決の結果、平成31年度各種会計予算は全て原案のとおり可決しましたが、一般会計で2件の指摘意見がありました。


生かせ!指摘意見

老人憩いの家施設整備基金積み立ての検討を

 老人憩いの家施設整備基金積立金について、利子分のみ予算化しているが、施設整備に充てるという基金の目的を十分考慮のうえ、積み立てのあり方について検討すべきである。


開設から35年が経過した黄金川温泉白鳥荘

 

蔵王ブランド及び地産地消・6次産業化推進事業の強化を

 農畜産物の蔵王ブランド推進事業及び地産地消・6次産業化推進事業について新年度も多額の予算を計上しているが、これまで以上の事業成果に向け鋭意取り組むべきである。


蔵王ブランドの認定を受けている米と梨

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