一般質問


伊藤  東議員

 

バリアフリー
 
 
役場にエレベーターの設置を
長期的な視点で考慮すべきである

■質問
 今、蔵王町の「年齢別人口調べ」から、60歳以上の人口は全体の43.4%を占めている。65歳以上では、34.8%を占めている。役場2階の部署では高齢者等のために1階で対応している。今後、このような対応が増えていくだろう。高齢者や障がい者の自立を培うためにも、エレベーターの設置が有効と考える。今こそ町長の決断の時ではないか。

■町長

 エレベーターの設置には、役場庁舎の構造的な問題や多額の費用を必要とすることから、長期的な視点に立って設置を考慮すべきと、現時点で考えている。具体的には、「蔵王町公共施設等総合管理計画」に基づき、安全・安心で快適な公共施設の提供」と「次世代に負担を残さない最適な公共サービスの実現」を念頭において計画的に対応可能なものから順次実施したいと考えている。

■再質問
 町長の答弁を聞いて、また文章を読んで、「今こそ決断の時」と質問したが、町長は決断をしているのか。

■町長

 役場庁舎の2階に用件のある人が来た場合には、職員が1階に行き、きちんと丁寧に応対している。3階の議会の傍聴については1階のテレビで視聴できる。家庭ではインターネット配信から、全国津々浦々で見ることができるため、今この場で英断することではない。


高齢者や障がい者には昇降が大変な庁舎内階段


 

 

景  観
 
 
松川堤防に桜の植栽を
県の許可を受けられない

■質問
 今、松川の流れの調整や護岸工事が行われている。総額60億円の工事と、町長が町民の安全・安心のために国から持ってきたと聞いている。そこで、護岸に一花咲かせてはどうか。やはり桜が良い。河川の護岸の植栽については何かと規制があると思うが、その規制をクリアして町を挙げて取り組みたいと考える。工事が終わったところから植栽を始め、高速道路を過ぎ、白石川までやりたい。今から植える桜は10年後、30年後、50年後に立派に花を咲かせるだろう。歩道やサイクリング道路も徐々に整備してはどうか。蔵王町の財産を時がつくる、未来の遺産になるが、どう考えるか。

■町長

 松川は、遠刈田から白石川合流点まで約14キロあり、その堤防両岸に桜を植えれば大変素晴らしい景色になることと思うが、一級河川松川の堤防に桜を植えた場合、根が堤防本体に入り込み、堤防の安全性を損ねる恐れがあるという理由から、県の許可を受けることができない。堤防を利用したサイクリング道路の整備については、現在堤防を管理する県と調整中であり、前向きに進めていきたいと考えている。

■再質問
 長期総合計画の75ページに「観光振興のための景観形成と保全」があり、観光客入込数は平成34年210万人とある。桜を植えると、観光客がどんどん増えていく。そういう景観を未来の蔵王町のため、ぜひ残しておきたい。町長は長く町長の職にあり、あちらこちらと顔が広い。そういう中でぜひともかけあってほしいが、どうか。

■町長

 今の護岸工事完了後には、堤防を有効に活用していくためにサイクリングロードと合わせてジョギングなどもできるよう、まずそこから対応していく。あとは、桜の植栽をどういう形にすればやれるか考えていきたい。


護岸工事中の松川

 

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