一般質問


平間 武美議員

 

学校再編
 
 
学校再編は町民が納得いく結論を
第五次蔵王町長期総合計画の中で進める

■質問
 第五次蔵王町長期総合計画案の中で「中学校は可能な限り速やかな時期に新設校1校に統合する」とあるが、新校舎建設となれば、財政・廃校利用・通学の問題はどうなるのか。教育は、少人数のほうが「よりきめ細やかな教育ができる」と考えている。町民全員に情報公開し、納得のいく結論を導き出すことが重要ではないか。

■町長

 平成25年から学校教育環境検討委員会や小中学校再編庁内検討委員会で検討を重ね、平成28年に中学校再編について素案を作成した。それを保護者代表などで組織する小中学校再編実施計画策定委員会に諮問し、地域懇談会での意見なども考慮し検討を重ねた結果、平成28年3月に答申を受け、4月に、私の主催する総合教育会議において方向性を決定した。
 その後、町内5地区で開催した住民とのまちづくり懇談会で、さらに10月に教育委員会主催の保護者説明会を開催している。

■教育長
 教育委員会に対し「3校を新設校の1校に統合」「公共施設と連携の図れる町の中心部」「可能な限り速やかな時期」との答申があり、それを尊重し、第五次蔵王町長期総合計画の中に位置づけ、期間内での実現に向けて進めていく。
 保護者説明会においても統合に向け肯定的な意見がほとんどで、文部科学省では、社会性や規範意識を身につけさせるにはクラス替えのできる規模の生徒数が望ましいとされている。


各地区で行われた保護者説明会


■再質問
 「学校再編を考えるニュース」では、特に宮地区から統合に否定的な意見も出ていた。学校が無くなればその地域の過疎化が進むといわれ、文部科学大臣も「小規模校を存続する選択肢もある。市町村の選択を尊重して支援していく」と発言しているがどう考えているか。

■町長

 町の中心地に新設校を開校すれば、距離的にも4キロ範囲、遠刈田でも約7、8キロになるが、スクールバスを走らせれば問題になる環境ではないと考えている。

■教育長
 中学校は教科担任制であり生徒数が減ると教員の数も少なくなり、教育活動に制約が生じる。小学校の統合についてはまだ話の前提としては出ていない。
 また10年後、学校施設は更新時期のピークを迎え、3中学校が同時に新築となると、その費用は大きくなることからも中学校の再編・統合は必要になると考えている。


 

公共交通
 
 
高齢者へタクシー券の配布を
現制度を周知していく

■質問
 以前よりデマンド交通等の提案をしてきた。一部の地域においては乗り合いタクシーを実施しているが、3分の1の住民が65歳以上の状況にあり、今後の町の活性化と快適なまちづくりの施策としてタクシー券の配布等を検討すべきではないか。

■町長

 今後路線バスや町民タクシーの乗降調査等を行いながら、蔵王町にふさわしい公共交通網の整備を進める。
 タクシー券については平成14年から「高齢者・障がい者移送用タクシー利用料助成事業」を実施し、概ね65歳以上で1人暮らし等で自宅から一般の公共交通機関が遠距離のため、利用が困難な方なども対象としている。
 本制度についてはもっと周知していく。


七日原地区で運行されている町民タクシー

 

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