決算審査


●決算審査
●決算は適正だった

 
一般会計 大雪被害対策の終了等で、
歳入歳出とも減額(前年比)
歳入決算額 一般会計60億9,494万円、
特別会計等42億2,452万円
一般会計歳出決算額58億8,729万円
決算剰余金 1億9,890万円から
1億円を財政調整基金へ積み立て
28年度へ9,890万円を繰り越し

 9月会議は、8月30日から9月14日まで開かれました。
 議会では平成27年度各種会計決算8件の認定が求められ、決算審査特別委員会を設置して審査した結果すべて原案のとおり認定しましたが、一般会計で3件、介護保険会計・蔵王病院事業会計で各1件の指摘意見がありました。

議会の指摘意見

【一般会計】
 
悪質な滞納には法的処分も検討せよ

 保育所保育料、住宅使用料、幼稚園使用料及び学校給食費納入金の滞納額縮減が進んでおらず、たいへん憂慮される状況である。担当課及び町税等滞納整理強化推進連絡協議会における取り組みを強化し、悪質な滞納には法的処分も検討するなど、早期完納に努めるべきである。


町民の疾病予防のため、各種健診の受診率向上を

 各種健診の受診率が、さまざまな工夫や努力をしているもののあまり向上していない。健診は、町民の健康づくりや疾病予防にたいへん重要であり、現状の分析を行うとともに、これまで以上の創意、工夫を行い、受診率の向上に努めるべきである。


地域福祉センターなど町の施設で各種健診が行われています


定期的に実施している水質調査結果を公表せよ

 河川等町内11箇所の水質調査を年2回定期的に実施しているが、結果について町民に公表していない。安全・安心で快適な暮らしのまちづくりのため実施した調査結果は速やかに公表すべきである。


特別会計等歳出決算額
39億2,708万円
蔵王病院は904万円の黒字
【介護保険会計】
 
賦課業務の誤りは遺憾。再発防止を

  平成27年度の賦課業務において誤りがあり、多くの町民に迷惑をおかけしたことは誠に遺憾である。修正等の説明など、事後対応に努めたものの、保険料が増額になった方の一部がいまだ未納である。今後、丁寧な説明を行い、早期完納に努めるとともに、二度とこのようなことのないように十分留意されたい。


介護予防となる「ピンピン教室」


【病院事業会計】
 
さらなる経営改善に努めよ

  平成27年度は医業収益が減少したものの、医業費用の減少や医業外収益の増加により黒字決算となったが、厳しい経営状況が続いている。
 今後、長期に及ぶ多額の医業未収金の縮減に鋭意努めるとともに、保健福祉課等との連携による公衆衛生活動への積極的取り組みなどさらに経営改善に努めるべきである。


27年度は黒字となった蔵王病院


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決算は適正だった
監査委員の審査意見

  8月30日の本会議で、伊藤悦雄代表監査委員が平成27年度各会計決算8件の審査結果を報告しました。
 いずれも「形式、記載事項、計数等は正確で誤りがなく、財政及び予算執行は、概ね適正に運営されているものと認めた」と述べ、同時に次のような指摘がありました。


ここを指摘(抜粋)

一般会計

●自主財源である町税、使用料などにおいて総額1億4,447万円の収入未済額が生じている。依然として多額の滞納繰越額があり憂慮される。徴収体制を強化し、滞納者の状況分析を行うなど徴収方法を十分検討し、徴収率向上のため真剣に最大限努力されることを強く望む。


国民健康保険特別会計

●歳入歳出差引額は1億4,107万円で、このうち7,100万円が財政調整基金繰入額となっている。国民健康保険税の収入未済額は1億2,091万円となっており、不納欠損処分が929万円あった。事業を取り巻く厳しい現状を踏まえ、滞納額の縮減に鋭意努力されるよう望む。

メ モ
(不納欠損処理とは)
 歳入徴収額を調定したものの、何らかの理由で徴収が行えず、今後も徴収の見込みが立たないため、調定の金額を消滅させること。


公共下水道事業特別会計

●下水道受益者負担金や下水道使用料などの収入未済額は638万円となり、前年度より185万円減少したが、不納欠損処分が226万円あった。事業の趣旨を踏まえ、滞納繰越額の徴収整理になお一層の努力を望む。


介護保険特別会計

●歳入歳出差引額は6,902万円で、このうち3,500万円が財政調整基金繰入額となっている。介護保険料で544万円の収入未済額が生じ、不納欠損処分が175万円あった。今後とも徴収整理に配慮し、健全な運営に努力されるよう願う。


蔵王病院事業

●収益的収支では904万円の黒字決算となった。一般会計から8,174万円、国保会計から423万円の補助金を受けている。今後とも経費全般についての削減合理化を図るとともに、職員一丸となり地域医療の拠点病院としての役割を維持・継続されるよう、なお一層の努力を望む。


水道事業

●未処分利益剰余金は、1億3,143万円となったが、水道使用料、加入金などで3,853万円の未収金があり、徴収整理に鋭意努力されるよう望む。企業会計の原則を踏まえ、経営の健全化を図るため、経費節減に努め、なお一層の努力を望む。



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