一般質問


大沼昌昭議員

 

学校統廃合
 
 
中学校の統合とまちづくりについて
住民と議論を重ね、学校再編を進める

■質問
  蔵王町学校教育環境検討委員会が平成25年8月に設置され、「幼稚園については小学校単位が望ましく、現在の3園体制を維持」「小学校は児童数の減少が大きい永野、円田、平沢を統合し、遠刈田、宮の3校体制が適当」「中学校は、現在の3校を1校に統合するのが適当」との報告があった。これらの指摘は、将来のまちづくりに大きなヒントとチャンスであると認識しなければならない。町長は円田中に遠刈田中を統合する方向だと言っているが、経緯を伺う。
 今後人口減が予想される中、新設校の設置場所について、どこが最も適していると考えているのか。

■町長
 「蔵王町小中学校再編庁内検討委員会」を設置し審議を重ねてきた。庁内検討委員会では、14回の会議を行い中学校再編の素案をまとめた。教育委員会では、素案について「蔵王町小中学校再編実施計画策定委員会」に諮問し、現在も検討している。今後、各小中学校保護者等との地区懇談会を開催し、住民との議論を重ね学校再編を進めたい。

■教育長
 円田中学校と遠刈田中学校を統合する素案が作成された。統合場所の選定においては、通学時間、埋蔵文化財指定区域、敷地の確保、財政面のほか、蔵王山マグマ噴火による融雪型火山泥流の浸水被害が及ばない地域を考慮した。今後、保護者や地域の方々、有識者の方々の意見を踏まえて、学校再編を進めたい。


円田中学校


■再質問
 町の父兄、保護者、地域の方たちが「円田中学校に遠刈田中学校が統合される」と思っている。現在進行中の委員会のきちんとした情報開示と意見の吸い上げが必要と思われる。どのように進めていくのか。

■教育長
 庁内検討委員会での素案を基に、策定委員会で審議していただいている。7月からそれぞれの中学校区の会場で保護者の皆さま等に集まっていただき、意見をいただくということを計画している。

■再質問
 平成31年4月に遠刈田中学校と円田中学校を統合し、その6年、8年後に宮中学校が統合する状況になる。町の庁舎はどこにあるのか、将来のまちづくりのために、どこに学校を建設するのが一番利便性のいいのか、役に立つのか、そういうことを念頭に考えながら、20年後50年後の町をイメージしたまちづくりを考えなければならないと思うが、町長の考えは。

■町長
 庁内検討委員会では、少子高齢化の観点から、当初は蔵王町の中心の役場近辺に建設すべきだという意見もあった。しかし、融雪型火山泥流の浸水被害が及ばない、蔵王が一望できる円田中学校が望ましいという意見があり、検討委員会で詰めている。まちづくりについては総合的な観点から、皆さまの意見を伺い、将来の展望も考え第五次長期総合計画に盛り込んでいく。


遠刈田中学校

 

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