一般質問


三沢 茂議員

 

就農・定住
 
 
新規就農者・定住人口の確保を
可能な施策を迅速に対応したい

■質問
 農業経営者の高齢化と若年後継就農者の減少が進行し、将来の農業生産の縮小と耕作放棄地の増大が懸念されている。地方創生総合戦略の移住者による定住人口の確保対策を兼ねて、都市圏からの新規就農希望者を呼び込み、育成支援する体制を早急に構築すべきではないか。

■町長

 農業経営者の高齢化と若年後継就農者の減少には大きな危惧を抱いており、新規就農者の育成支援対策等の必要性は十分認識している。
 このため、平成28年度第1回蔵王町農政審議会に「農業後継者育成及び新規就農者確保対策」を諮問した。本年12月26日までの答申を踏まえ、新規就農者の確保や移住者による定住人口の確保対策の検討を重ね、対応可能な策については、来年度予算に反映させ、迅速に対応したい。
 また、別荘協議会との連携によるお試し移住や地域おこし協力隊の活用など、都市部の若者が定住できる環境整備を図りたい。

■再質問
 新規就農移住者には3年間の国の支援制度を活用できる。営農指導体制と住居が必要で、住居には空き家の活用も有効ではないか。

■町長

 果樹や酪農をやっている高齢の方から私たちはあと数年だから、誰かやってくれる若者がいればうれしいと言われる。それを引き継げるといいと思う。
 住居については全くそのとおりだが、空き家の貸し借りがスムーズにいかないのが現状で、できるだけ支援したい。


山の入区で新規就農された庄子重靖さん


 

基本計画
 
 
後期基本計画の総括・評価と、今後の町政運営は
第五次計画の策定と実施を担っていきたい

■質問
 第四次長期総合計画後期基本計画の5つの大綱に掲げた各種施策や、予想外の大雪、蔵王火山、豪雨などの自然災害対策などに取り組んできた。今年度は少子高齢化が急速に進行する時代に対応した、新たな第五次長期総合計画の策定に着手することになる。これまでの実績を振り返り、今後の重要課題となる事項など、総括・評価と今後の町政の運営について伺う。

■町長

 これまでを総括すると、成果の一つは財政の立て直しにあると考えている。地方債の現在高は、町長に就任した当 時と比較し、約63億4000万円減少させ一般会計の各種基金については、約5億3000万円の積立額を増加させて健全財政を維持することができたと思っている。
 また、ここ数年、強風被害、豪雪、豪雨被害、蔵王山火口周辺警報と、私たちがかつて経験したことのない大きな自然災害などが立て続けに起き、避難計画の策定など、防災・減災対策を迅速に行ってきた。
 さらに、人口減少と少子高齢化に歯止めをかけるべく取り組む地方創生については、「蔵王町人口ビジョン」及び「蔵王町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を昨年11月に策定し、事業を展開しているところである。
 第五次計画の策定に当たっては、少子高齢化に 伴う人口減少問題や、若者の定住化対策など、重要な課題が山積している。
 今後、将来にわたり本町が自立していくため、総合戦略に掲げた各種施策に積極的に取り組み、町民と行政が力を合わせ「協働のまちづくり」を進めることが重要であると考えている。
 これが、私に課せられた大きな使命であると感じているところであり、第五次計画の策定と事業の実施に向けて、4期目の町政運営にしっかりと手を挙げ、その使命を担っていきたいと決意している。

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