一般質問


三沢 茂議員

 

火山防災
 
 
火山泥流災害に備えた作業道の点検・整備を
避難路としての点検補修を実施している

■質問
 火山泥流被害想定詳細図が公表され、住民への避難計画(暫定)の説明がなされた。それによると最悪の場合、松川に架かる橋は、国道4号線を除いて全て通行不可能となり、松川を挟んで分断され、町民の避難や、復旧活動に重大な支障を来すことが想定される。
 既存の作業道を緊急に活用できるよう、点検、整備及び補修が必要ではないか。
 また、青麻山林道と広域農道が平行して走っているが、中間地点での接続がなく、効率的な活用ができない状況である。災害に備えるとともに産業振興の面でも、将来的には接続を計画すべきではないか。

■町長

 火山泥流により松川に架かる12橋が通行不可となるが、流失は想定しておらず、泥流が終息した時点で専門家の点検判断により早急な通行再開を図る。仮に小妻坂地区で泥流が発生した際の避難路として、林道青麻山線まで通行できるよう道路の点検、整備及び補修を行っている。林道青麻山線と広域農道白石蔵王川崎線との接続は下別当地区及び曲竹地区から町道を経由して2路線が一般車両通行可能である。ほかに曲竹地区からの作業道が2路線あるが現在通行できない状態である。林道青麻山線は冬季閉鎖及び安全性を考慮すると、避難路としては不適切と思われる。産業振興の面からの整備については現地調査の上、総合的に考慮し検討していきたい。


林道横柴支線



■再質問
 小妻坂地区の浸水が想定されており、泥流によって万が一橋が破壊されれば、八山地区の一部は孤立状態となる。せめて一路線は確保すべきではないか。そのためには、冬季間でも除雪をすれば車両が通行可能な状態にさらに整備すべきではないか。

■町長

 避難路として活用することを想定して整備しているようだが、問題は冬季間であることだ。孤立状態が長期に及ぶことになれば、地区内にある老健施設に一時避難所のようなことをお願いしたり、物資の備蓄なども含めて分譲地管理者との協定をお願いすることなど内部で調整していきたい。また、大動脈のこけし橋が通れなくなるなどの大きな事があったときは、七ヶ宿町と白石市からの応援体制をお願いしている。

■再質問
 氾濫を想定して現地を見たところ、小妻坂地区には多くの落差工がある。これが川の水位を上げており、氾濫の危険性が高まると感じた。
 土砂災害が発生すれば、釜沢周辺の幹線道路が通行できなくなり、遠刈田へ行くのに川崎経由となる。砂防事業の築堤工事で八室側に道路を作っても発電所までであり、そこから上流は道路の開設は困難だ。やはりこの辺りで広域農道と青麻林道の接続が必要と考えるが再度伺う。

■町長

 八室・八山地区など松川右岸の堤防については、上流や下流側から整備が進められている。弁天橋から発電所の手前までは地域の合意を得ているが、境界未定地が解決しないため事業が進まない。法的な手段も使っていただければと、県なり国なりにお願いしており、早急な完成を目指して頑張る。


落差工が設置されている下八山橋から上流の状況

 
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