一般質問


葛西 清議員

 

観光施設
 
 
歴史館、史料館をつくり集客を
情報発信に努め、観光事業の振興を図る

■質問
 火山の風評被害を払拭しても蔵王山だけでは観光客は依然として少ないと思われる。みやぎ蔵王こけし館の半分ほどのスペースを町の歴史館にして、新たな見どころとして集客を図ってはどうか。

■町長

 火山の恩恵の一つである温泉、四季折々の大自然の景色の中で開催されるイベントや高原で盛んな酪農で生産されるチーズや県内一の生産量を誇る梨など農畜産物の生産地として、県内外より高く評価され、年間約170万人の観光客が訪れている。
 よほど全国的に有名な歴史的価値でもなければ人を集めることは難しいと考える。こけし館の展示施設のスペースの問題もあり、歴史館としての設置は中途半端となり困難と考えている。  今後、町としては蔵王山以外の観光資源や素材をますます磨き上げ、町内外へ情報発信に努めながら、町の観光事業や農業の振興を図りたい。


多くの観光客が来館しています。

 

■質問
 遠刈田温泉に来る観光客のなかには「散策する所が少ない」などと言う声も聞かれる。岩崎山金窟址を活用し、岩崎山に少し手を加えて当時の様子がわかるような史料館等をつくってはどうか。

■町長

 この地域は、江戸時代に金が採掘された場所で、当時の採掘方法は「狸掘り」で、一人がやっと通れるだけの細い坑道を鉱脈に向かい縦横無尽に掘り進んだため地元でもその様子から「籠山」と呼ばれている地域である。
 本町の貴重な観光資源としてその活用を図りたいとの考えはあるが、過去には坑道内に多量の水が噴き出し、鉱夫が事故で生き埋めになった経緯があり、鉱山は閉鎖に至った。現在も、坑道は落盤などの危険性があることから閉鎖されている状況にある。今後、資料館等の整備をするにも落盤などの危険性が高く極めて困難である。
 周辺のテニスコートや野外音楽堂も含めて、環境整備はしなければならないので今後進めていきたいと思っている。


閉鎖されている岩崎山金窟址


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