補正予算

 補正予算では、4月会議で一般会計1件のほか専決処分の報告があり、6月会議では一般会計と介護保険会計、蔵王病院事業会計の補正予算が提案され、慎重な審議を行い全て原案どおり可決しました。
 各会議での一般会計補正予算質疑のいくつかを紹介します。

4月会議

一般会計 防災体制の強化と風評被害対策
■屋外サイレン整備や資金援助等■

 4月会議で提案された一般会計補正予算は、歳入歳出5250万円を追加し、予算の総額を58億250万円としました。
 今回の補正予算では4月13日に気象庁より発表された「蔵王山火口周辺警報」を受け、防災体制の強化と観光業に対する風評被害の軽減を図るため、指定避難所用備蓄消耗品、食料、備品購入費及び風評被害対策広告料、各種イベント支援補助金などを計上しています。

 
屋外サイレン・スピーカーの内容は?

提案内容  防災対策費で屋外サイレン・スピーカーを遠刈田地区に設置するため1200万円を予算化するものです。

■質疑(議員)
 設置工事費は1基1200万円なのか、場所はどこにするのか、音量は何メートルぐらい届くのか。

■答弁(防災専門監)
 設置工事は2基予定しており、設置場所の詳細は未定で調査中である。 今回はモーターサイレンを採用し、300メートルから500メートルくらい届くようだが現場条件の調査が必要である。


早期設置が望まれる屋外サイレン・スピーカー


備蓄品購入の内容は?

提案内容  防災対策用備品を購入するため213万円を予算化するものです。

■質疑(議員)
 備品購入費では、何を購入するのか。

■答弁(防災専門監)
 発電機、投光器、拡声器と火山ガス検知器を購入予定である。


火山ガス検知器で測定


風評被害対策のための資金援助体制は?

提案内容  火山活動に伴う中小企業振興資金利子補給のため、債務負担行為補正と補正予算374万円を新たに計上するものです。

■質疑(議員)
 遠刈田の企業、商店街では、大変厳しくなっている。この制度を知らない方々もいるようであり、相談窓口を開設し資金援助を行うべきではないか。

■答弁(農林観光課長)
 中小企業振興資金の制度内容を広く知ってもらう必要がある。
 窓口となる商工会と農林観光課でいろいろと協議しており、限度額の引き上げについて商工会から要望どおり500万円から1000万円に引き上げた。
 今後、広報誌や商工会と連携しPRに努めたい。


風評被害対策 蔵王町PRテレビコマーシャル



6月会議

一般会計
長寿社会づくりソフト事業交付金交付

■地域イベント支援に活用■

 一般会計補正予算では、歳入歳出1710万円を追加し、予算総額58億1960万円としました。
 今回の補正予算では職員数の増減による一般職の人件費補正、交通指導隊・防犯実働隊の制服購入費、個人番号カード交付事業費交付金、老人憩いの家空調設備改修工事費、各小中学校における理科教材等購入費などを計上しています。

 
マイクロバス用チャイルドシート購入の内容は?

提案内容  マイクロバス用チャイルドシートを購入するため8万1千円を予算化するものです。

■質疑(議員)
 バス購入時、当初予算より1000万円くらいの請負差額があったが、去年の時点で子供用や老人用、福祉用の附属品購入は検討しなかったのか。

■答弁(総務課長)
 6歳未満の子どもはチャイルドシートがないと乗車できない。今回安全基準を満たし4、5歳児を乗せるため、背もたれのないチャイルドシート31個を購入する。
 これまでのバス利用では、子どもを乗せる機会がなく想定しなかったが、多くの要望があり購入することになった。


子どもたちが楽しみにしている「ざおうさまラッピングバス」


長寿社会づくりソフト事業の内容は?

提案内容  長寿社会づくりソフト事業交付金として100万円を予算化するものです。

■質疑(議員)
 交付金はどのような内容で、どのような事業に対し支援するのか。

■答弁(農林観光課長)
 地域社会振興財団の交付金を受け、地域活性化センターが、地域で実施されるイベント事業に対し支援を行う。今回は宮地区商店会が主催する宮夏まつり・花火大会に対し助成するものである。


昨年開催された宮夏まつり・花火大会


老人憩いの家の今後の管理は?

提案内容  老人憩いの家空調設備修理のため120万円を新たに計上するものです。

■質疑(議員)
 どのような工事なのか。工事費120万円のうち、100万円を基金から繰り入れしている。施設も老朽化し修繕費用も増えているようだが、入館数や売り上げなど把握して基金を管理しているのか。

■答弁(保健福祉課長)
 憩いの家のロビーにあるエアコン2台が故障したための修繕工事である。大変急な措置のため基金を取り崩して対応することになった。
 現在、指定管理者の社会福祉協議会との契約で300万円を納めてもらっている。年次計画でポンプ更新などもあり、入館者を増やし、入館料が多くなるよう社会福祉協議会と連携をとり、努力したいと思っている。



ページの先頭へ