一般質問


平間武美議員

 

防 災
 
 
蔵王山噴火に対する対策は
住民を守るため万全な体制を講じていく

■質問
 王山が噴火するかもしれないなどと、今、新聞やテレビ等で報道されている。いつ、どの辺でというのがわからないと思われるが、ふもとの住民は非常に心配している。
 緊急時の情報伝達はどのように行われるのか。避難用拡声器を設置できないものか。
 避難する場所や施設は決まっているのか、対策を伺う。

■町長

 火山活動については、今年8月から11月にかけて火山性微動が13回、火山性地震が133回発生しており、活動の高まりがみられている。
 特に、10月には御釜の水面白濁現象が2度確認されたことに伴い、仙台管区気象台が現地に職員を派遣したが、湖面の色や水温、周辺の地熱には特に変化はなかった。
 気象庁の火山概況によると、最近は、火山性地震は少ない状況で経過し、火山性微動は確認されていないが、今後もさらに活動の推移を注視していきたい。
 緊急時の情報伝達については、町及び消防団の広報車による巡回、観光関連事業者に対する町からの電話・FAX、宮城県総合防災情報システム(MIDORI)を活用した携帯電話によるエリアメール・緊急速報メールの配信等で伝達することを考えている。
 避難用拡声器の設置については、住民の安全のために、迅速・確実な情報の伝達を行う手段として有効であると思われるが、導入については、他の情報伝達手段とも比較検討を行いながら、最善の手段を判断していきたい。
 避難場所や避難施設については、噴石、降灰、火山泥流、融雪型火山泥流、火砕流などさまざまな噴火シナリオが考えられるため、どこまで被害範囲が及ぶのかで、場所や施設を選定する必要がある。
 住民の生命と財産を守るための、万全な体制づくりを講じていく。

■再質問
 緊急時の情報伝達はエリアメールとなっているが、高齢の方々は、メールって何だという人もたくさんいる。拡声器の設置は考えているのか再度伺う。

■町長

 沿岸部だとか火山による被害の恐れがある市町村などで避難用拡声器を配備しているところもある。
 火山対策の中で緊急に必要とするのは通年運用ができる火口監視カメラや土石流の発生探知機の整備だと思う。その1つとして避難用拡声器というのはとても必要だと考えている。避難用拡声器で呼びかけられたときには、「まず避難場所に逃げること」そういう環境をつくっていく必要がある。
 国土交通省から被害想定案が示された後、町の地域防災計画に反映させたいと考えている。


遠刈田温泉から望む「蔵王連峰」

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