委員会報告
 
先進地に学び、まちづくりに活かす

委員会視察研修リポート!
 
総務経済
農業振興は6次産業化の推進の検討が必要
空き家対策はより一層の取り組みの強化を

平成26年10月22日から24日に熊本県玉名市と佐賀県みやき町で農林業振興・定住促進に関する視察研修を行いました。



佐賀県みやき町での研修

○玉名市は、トマトとイチゴの生産量はともに全国2位であり、江戸時代から続く温州みかん栽培は、熊本県下トップクラスの生産量である。耕作放棄地の増加、高齢化など農業を取り巻く環境は厳しくなっており、地域経済の再建、活性化を図り地域資源に付加価値を付けて販路拡大を進めるため6次産業を推進している。
○みやき町では、定住総合対策を重点的に行なう目的で「空き家バンク制度」を創設し、バンク登録や空き家の利活用の周知など、空き家対策について本格的に実施している。町外在住の子育て世代からの利用希望が多く、リフォーム補助制度の拡充などを検討し定住促進を図っている。

【まとめ】
□6次産業化
 本町の基幹産業である農業の振興は、ブランド化のほか6次産業化の推進を検討する必要がある。農家等事業者の意識改革を促すことが重要であるため、先進事例の紹介や情報提供、他分野の事業者との意見交換などが必要であり、農業施策として新たな推進体制の整備を検討する必要がある。

□空き家対策
 本町でも情報収集等を行ない、現地調査や所有者への意向調査等を実施しているが、積極的対応などは行なわれておらず、より一層の取り組みの強化が求められる。
 「空家対策特別措置法」が可決され、今後は国の法律に基づいた対応が可能になることからPFI(メモ)方式による町営住宅の建設や空き家対策の積極的な実施を検討すべきである。

メ モ
PFIとは
PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)とは、公共施工等の設計、建設、維持管理及び運営に、民間の資金とノウハウを活用し、公共サービスの提供を民間主導で行うことで、効率的かつ効果的な公共サービスの提供を図るという考え方です。


教育民生
健康寿命を延ばすことが重要
学力調査結果の分析と検証を行い対応策を検討

平成26年11月4日から6日に長野県長野市と福井県福井市で、長寿への取り組みと学力向上に関する視察研修を行いました。



長野県長野市での研修

○長野市は、平均寿命では男性が81.1歳、女性は87.2歳。これまで取り組んできた事業の成果であり、更に健康寿命を延ばすことを目標に平成23年度から28年度を計画期間とする「新・健康ながの21」を策定し、健康長寿のまち“ながの”を目指している。
○福井市では、学力調査結果をどう活かすかが重要であり、正答率の低い子供のレベルアップと好成績者の増加を図るため、全学年や個別の学年で取り組むこと、早急に取り組むべきことや長期的に取り組むことなど具体的な学力向上プランを全小中学校で作成している。

【まとめ】
□長寿への取り組み
 長寿への取り組みは、健康寿命を延ばすことが重要であり、中長期的な計画を策定し取り組む必要がある。計画については、具体的な数値目標設定のほか、目標達成のための具体的方策を検討するが、中間における成果検証を行い、以降の事業実施に反映することが必要である。

□学力向上への取り組み
 本町での学力向上への取り組みについても、各種学力調査結果の分析と検証をしっかり行ない、対応策を検討することはもとより、幼稚園・小学校・中学校の連携による一貫した教育や家庭における規則正しい生活習慣・家庭学習を確立する必要がある。教育委員会が明確な方針を示し、指導的役割を果たすべきである。


広報編集
コンクール入選の議会広報に学ぶ親しまれる議会だよりに
読みたくなる、読んでわかりやすい誌面へ

平成26年9月24日から25日に山形県庄内町と同県大石田町で視察研修を行いました。


山形県大石田町での研修

山形県庄内町での研修

○庄内町の議会だより「こんにちは庄内町議会です」は、平成24年度と25年度に「町村議会広報コンクール」で入選しており、「難しいことをやさしく」「やさしいことを深く」「深いことをゆかいに」「ゆかいなことを真面目に書く」「小学5年生でもある程度理解できる内容にする」ことを心がけて編集をしている。
○大石田町議会だより「おおいしだ議会だより」は25年度に「町村議会広報コンクール」に奨励賞を受賞しており、表紙目次で、スポーツ紙のように興味をもたせ、グラビア誌のように写真を大きくして町民に見てもらえるよう、手に取ってもらうように心がけて編集を行っている。

【まとめ】
 両町とも表紙に重点をおき、「読みたくなる」また、「読んでわかりやすい内容」を取り入れている。
 本町は新人議員を中心に編集を行っているが、良い編集をするためには、今後広報編集に精通したベテラン議員も編集委員になるなどの検討も必要であり、写真については両町とも担当委員が責任を持って撮影し、記事に合った内容でレイアウトを大きく使い、見やすくてわかりやすい誌面になっている。
 今回の視察研修で良いものを取り入れ、表紙や見出し、リード、レイアウト及び写真について委員全員で十分検討し決定する必要がある。町民が読みたくなるような議会だよりの発行に努めたい。


広報広聴
連合審査
議会報告会に伴う所管事務調査
議会報告会でいただいたご意見やご要望のうち8件について、所管事務調査を行いました。 詳細については報告書でお知らせしますのでご覧下さい。


大量に搬入されたガラス瓶

■調査の内容
 平成26年12月25日に、各所管課より課長等の出席を求めて調査を行ないました。

■委員会の指摘意見
【環境政策課所管】
 仙南リサイクルセンターにおける屋外保管については、ストックヤードに搬入しきれないものを一時的に屋外保管する場合もあることが地域住民に周知されていないため不安になっている。
 同センター安全対策委員会が近日中に開催されることから保管方法や公害防止協定の内容について、委員へ再度説明するとともに、地域住民へも十分周知するよう仙南地域広域行政事務組合に申し入れすべきである。
 また、周辺の水質検査については、仙南地域広域行政事務組合で実施するとのことだが、できるだけ早期の実施とその結果の速やかな公表を要請すべきである。
【まちづくり推進課所管】
 空き家調査の状況等については、平成25年12月25日にも連合審査を行い、危険家屋については、今後庁内で連携のうえ対応策を検討するよう指摘しているが、ほとんど進展していない状況である。
 国において「空家等対策特別措置法」が可決されたことから国が策定する基本方針や財政支援を十分確認し、定住化や危険家屋の解体など空き家対策を積極的に実施すべきである。
 また、行政区長等に対して現在の状況及び今後の見込みを周知すべきである。

 

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