令和２年蔵王町議会第２回定例会６月会議

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

令和２年６月１１日（木曜日）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　出席議員（１５名）

　　　　　１番　　松　�ｱ　良　一　　君　　　　　　　２番　　加　川　　　敦　　君

　　　　　３番　　大　沼　昌　昭　　君　　　　　　　５番　　平　間　徹　也　　君

　　　　　６番　　佐　藤　敏　文　　君　　　　　　　７番　　齋　藤　英　之　　君

　　　　　８番　　平　間　武　美　　君　　　　　　　９番　　佐　藤　長　成　　君

　　　　１０番　　三　沢　　　茂　　君　　　　　　１１番　　遠　藤　裕　一　　君

　　　　１２番　　外　門　　　清　　君　　　　　　１３番　　村　上　一　郎　　君

　　　　１４番　　葛　西　　　清　　君　　　　　　１５番　　馬　場　勝　彦　　君

　　　　１６番　　村　山　一　夫　　君

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　説明のため出席した者

町長		村　上　英　人　　君
副町長		平　間　喜久夫　　君
会計管理者 会計課長		佐　藤　浩　明　　君
総務課長		今　村　敏　男　　君
防災専門監		砂　金　　　毅　　君
まちづくり推進課長		佐　藤　長　也　　君
町民税務課長		大　槻　充　夫　　君
保健福祉課長		鈴　木　智　子　　君
子育て支援課長		宍　戸　光　晴　　君
環境政策課長		宮　澤　一　弘　　君
農林観光課長		加　藤　勝　彦　　君
建設課長		佐　藤　耕　造　　君
上下水道課長		高　橋　英　敏　　君
病院事務長		平　間　勝　文　　君
教育長		文　谷　政　義　　君
教育総務課長		福　地　実　幸　　君
生涯学習課長		我　妻　　　敏　　君
スポーツ振興課長		森　　　良　光　　君
農業委員会事務局長		村　上　伸　浩　　君

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　事務局職員出席者

事務局長		鈴　木　　　賢　　君
書記		佐　藤　孝　志　　君

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　 議事日程　第３号

 

　 令和２年６月１１日（木曜日）　   午前１０時００分　開議

 

　 日程第　１　会議録署名議員の指名

 

　 日程第　２　諸般の報告

 

　 日程第　３　一般質問

 

　 日程第　４　議発案第３号　蔵王町議会の議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例の一部

 　　　　　　　　　　　　　　を改正することについて

 

　 日程第　５　議発案第４号　蔵王町議会基本条例の一部を改正することについて

 

　 日程第　６　議案第６１号　蔵王町長等の給与並びに旅費支給に関する条例の一部を改正す

 　　　　　　　　　　　　　　ることについて

 

　 日程第　７　議案第６２号　新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少したこと等

 　　　　　　　　　　　　　　による国民健康保険税の減免に関する条例を制定することにつ

 　　　　　　　　　　　　　　いて

 

　 日程第　８　議案第６３号 　令和２年度蔵王町一般会計補正予算（第４号）

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　本日の会議に付した事件

　議事日程のとおり

　　　　　　　　　　　午前１０時００分　開議

○議長（村山一夫君）　皆様、おはようございます。

　　会議再開に先立ち、本日は新型コロナウイルス感染症予防のため、議場内でのマスク着用を認めます。また、本日の傍聴につきましては新型コロナウイルス感染症予防のため制限させていただきましたので、ご理解とご助力を賜りますようお願いいたします。

　　これより本日の会議を開きます。

　　ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

　　本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第１　会議録署名議員の指名

○議長（村山一夫君）　日程第１、会議録署名議員の指名を行います。

　　本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、６番佐藤敏文君、７番齋藤英之君を指名いたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第２　諸般の報告

○議長（村山一夫君）　日程第２、諸般の報告をいたします。

　　本第２回定例会６月会議に通告のありました一般質問については、一般質問通告書としてお手元に配付のとおりであります。

　　次に、本第２回定例会６月会議に三沢　茂君から議発案第３号、佐藤長成君から議発案第４号の２件が提出され、これを受理し、議案としてお手元に配付のとおりであります。

　　次に、本第２回定例会６月会議に町長から追加議案として議案第61号から議案第63号の３件が提出され、これを受理しておりますので、ご報告いたします。

　　次に、本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

　　以上で諸般の報告を終わります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第３　一般質問

○議長（村山一夫君）　、日程第３、一般質問を行います。

　　本日は、５名の一般質問を行います。質問者並びに質問の件名等については、一般質問通告書としてお手元に印刷配付のとおりであります。

　　質問される議員にあらかじめお知らせいたしますが、質問時間は30分以内ですので、５分前になりましたら、ベルによりお知らせいたします。その後は時間内で質問を終了できるよう時計表示にご注意いただくようお願いいたします。

　　なお、町長等に対して、論点を明らかにするために、議長の許可を得て議員に対する質問や意見を述べることができる反問権を与えることにしておりますので、よろしくお願いいたします。

　　最初に、10番三沢　茂君の質問を許します。登壇願います、三沢　茂君。

　　　　　〔10番　三沢　茂君　登壇〕

○10番（三沢　茂君）　ただいま、議長の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。

　　件名は１件でございます。第五次長期総合計画前期基本計画への取組に対する評価と今後の町政運営についてであります。

　　町長は、４期目半ばで策定した第五次長期総合計画の前期基本計画に基づく施策に取り組まれ、２年が経過しております。この間、昨年10月には台風19号による甚大な災害が発生し、復旧事業に取り組むこととなりました。昨年末には公立刈田総合病院の運営を維持するための財源問題も顕在化し、その対策に直面しているところであります。

　　そして、現在は新型コロナウイルスの影響による世界的な経済の落ち込みに見舞われ、とりわけ我が町は国県の政策と相まってインバウンド等観光振興に大いに期待し、数々の施策を実施しているところであり、大変憂慮される事態に直面しております。第五次長期総合計画全体から見れば、まだ緒に就いたばかりではありますが、社会経済情勢や本町財政の見通しなど、策定時点とは情勢が大分変化しており、大変憂慮されるところであります。これまでの実績評価と今後の町政運営についてお伺いをいたします。よろしくお願いします。

○議長（村山一夫君）　町長。

　　　　　〔町長　村上英人君　登壇〕

○町長（村上英人君）　皆さん、おはようございます。

　　今日、最後の議会でありますが、５人の一般質問の皆さんにお答えをさせていただきたいと思っています。

　　初めでありますが、三沢　茂議員の一般質問にお答えいたします。

　　「第五次長期総合計画前期基本計画の取組に対する評価と、今後の町政運営について」お答えいたします。

　　第五次長期総合計画前期基本計画は、私が町長４期の就任後、平成28年11月に庁内策定委員会で方針を示し策定作業に着手したものであります。その後、企画審議会や検討部会、町民会議、町民ヒアリングなど多種多様な意見集約を経て、平成29年議会定例会12月会議において可決をいただき、平成30年３月に策定したものであります。

　　前期基本計画については既に皆様ご承知のとおりでありますが、まちづくりの基本方針に基づきこれまでの実績評価を述べさせていただきます。

　　まず、「健やかなまちづくり」であります。

　　本年４月から幼稚園３園で３年保育、預かり保育を開始するとともに、保育所ではゼロ歳児から２歳児までの保育を実施し、保育所の待機児童ゼロを達成したところであります。また、すこやか養育助成金制度では第１子からの助成を開始し、併せて乳幼児育児用品購入助成券交付事業により、購入品目の充実を図ったところであります。さらに、平成31年３月に宮児童館の遊戯室増築を行い、宮小学校からの大勢の放課後児童の来館への対応を図ったところであり、これまで実施してきた子ども医療費助成や、子育て支援センター事業における遊びや育児相談の提供など、よりきめ細やかな子育て支援サービスの実現を図ってまいりました。

　　次に、「学び楽しむまちづくり」であります。

　　平成29年12月に英語教育特区の指定を受け、グローバルな人材育成のため平成30年度から外国語指導助手ＡＬＴを３人増員し５名に、また国際交流員ＣＩＲを１名配置させていただきました。さらに、パラオ共和国との交流ではホストタウンとしてパラオの強化選手の合宿受入れや、国内オリンピアンを招聘し東京オリンピックの機運醸成を図り、昨年１月と８月には中学生同士の派遣交流事業を実施したところであります。

　　次に、「美しい快適なまちづくり」であります。

　　この基本方針による取組では、住宅取得に最大80万円を助成する定住促進事業を平成30年４月からスタートし、これまでの２年間で56件の住宅取得者に交付をいたしました。また、慢性的に渋滞が発生していた国道４号向山地区の４車線化については国道交通省東北地方整備局への働きかけが実り、平成30年11月に全線開通し、スムーズな通行が可能となったものを思っております。さらに、長年宮城県に対し強く要望してまいりました県道岩沼蔵王線志賀姥ヶ懐トンネルについては、昨年12月に開通したところであります。全線２車線に拡幅された本路線が仙台空港と蔵王を結ぶ重要なルートとなり、町の産業振興及び観光交流の活性化に大きく寄与するものと期待をしております。そのほか、平成17年12月から運行開始されております仙台蔵王間の高速バスは、現在広く町民の通勤通学に利用され、また観光誘客の面からも欠かせないものとなっていることから、今後も引き続き運行継続の要請をしてまいります。

　　次に、「活気あるまちづくり」であります。

　　まず、農政部門では６次産業化の取組として農家レストランの開店やヨーグルト工房の開設を支援したほか、海外での蔵王産梨のＰＲなどにより、販路拡大に取り組んでまいりました。観光部門では宮城インバウンドＤＭＯや蔵王を共有する３市３町ＯＮＥＺＡＯでの東南アジアプロモーションにより、さらに桜、雪、温泉をテーマにした４月の雪の壁ウォークの開催などによって雄大な蔵王をＰＲし、国内外からの多くの誘客を図ったところであります。

　　企業誘致では、白石ポリテックス工業株式会社や荒井商事株式会社（蔵王湧水）を誘致したほか、株式会社ザオー電子の工場拡張などにより、地域の雇用確保に努めたところでもあります。

　　次に、「共に創るまちづくり」であります。

　　この基本方針による取組としては、本年度からまちづくり交付金制度を創設することにより、地域の課題解決や地域活性化を図り地域と行政による協働のまちづくり推進をしてまいります。さらに、本年度から平日日中の初期消火体制強化のため、消防団に役場班を発足させたところでもあります。

　　以上、５つの基本方針ごとにこれまでの実績評価を述べさせていただきました。しかしながら、前期基本計画３年目にして、これまでにない猛威を振るう自然災害が頻繁に発生していることに加え、現在新型の感染症拡大による世界経済の大幅な落ち込みなど、議員ご指摘のとおり社会情勢は大きく変化しているのが現実であります。公立刈田綜合病院の経営改善に向けた仙南地域医療の変革をどのように進めていくのかも大きな課題であります。

　　私は第四次長期総合計画の実績評価の達成率83.8％を受け、そして第五次長期総合計画を策定した者として、残りの任期を町民がずっと住みたいと思っていただけるよう町政運営に全力を尽くす覚悟であります。

　　以上申し上げまして答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　詳細なご答弁ありがとうございました。任期満了まで、引き続き様々な困難な課題に取り組まれるという覚悟が強く感じられました。コロナウイルス感染予防のため、一般質問を制限している議会もありますので、本日は短時間で切り上げたいと思いますけれども、せっかくの機会ですので少し再質問をさせていただきたいと思っております。

　　その前に、去る７日、河北新報朝刊が村上英人後援会役員会に５期目の町長選に出馬すると意思を伝えたと、この６月会議で正式に表明されると報じられておりました。答弁書にはなかったので、改めてご本人から決意に至った経緯をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　取組については先ほど答弁したとおりであります。そのほか、次の４点を最重要策として力を入れていきたいと思っています。

　　それは当然でありますが、新型コロナウイルスの対策であります。新型コロナウイルスでありますが、世界中で猛威を振るって大変、人の動きを止めてしまったということであります。停滞した地域経済でありますが、特に蔵王町は観光と農業、観光といいますか、農業と観光の町。特に観光があって農業も栄えてきたということもあります。これを地域経済を回復させ、町に活気を取り戻していきたいということがひとつであります。

　　２つ目でありますが、防災、減災であります。今年度でありますが、地域防災計画の見直しを実施していきたいということであります。１つ目が地域防災計画の見直し、２つ目が蔵王の火山防災の強化であります。３つ目には感染症対策に配慮した避難所運営、後で一般質問等村上一郎議員からありますが、それに当たってであります。３つ目でありますが、防災の中で大きく分けて２つ目でありますけれども、松川火山砂防事業であります。ここ四、五年で改修工事が完成に向かっていくだろうと思っておりますが、ご存じのとおり全国で自然災害がどこで発生してもおかしくない。台風なり、通年を通じてであります。また、地震も発生している。そういったことで松川、特に松川火山砂防でありますが、国の予算を停滞することなくしっかり持っていきたいと思っています。

　　それと、蔵王の山頂の通年を通しての監視カメラの整備であります。これも去年国から調査費、それでやっと５月、先月でありますが、工事に着手したと。これも、コロナの関係等もありまして、国の直轄を止めることなく、この通年の監視ができる環境をしていきたい。それと、もう一つありますが、県道白石上山線であります。これが疣岩付近の道路改修であります。一つは役場から遠刈田に向かった場合の疣岩のカーブでありますが、右側がネットで岩の落石を防護ネット、これから始まります。それと併せて、これから土地の取得も含めて左側に１車線増やして、何か起きたときにはその１車線に落石など寄せて、そしてその増やした１車線ですぐに通行を可能にしていくといったことで、県の大河原土木事務所と設計も出来上がって、予定どおりの着手を進めていきたいと思っています。

　　こういったことで、これまで築いてきた私の人脈を生かしながら、国県の要望活動の継続、工事の早期完成を目指してやっていきたいというのが大きな２つ目であります。

　　そして、３つ目でありますが統合中学校の建設であります。一応、予定どおり進めていきたいと思っています。ただ、自然災害だとか、いろんな経済の状況が急に悪化したときには一、二年だとか、そういう延びるということもこれはしようがないと思っています。

　　そして４つでありますけれども、先ほど述べたとおり、働くお父さん、お母さんたちが多くなってきたわけでありますから、保育所と幼稚園をすみ分けしながら、どうにか子供たちの待機児童をゼロにしたわけでありますけれども、やはり認定こども園の設置に当たって一つの道筋をつくっていきたいと思っております。

　　このように、大きく分けて４つでありますが、４点について今期においてやり残したところも当然ありますから、これを実現することが私の課せられた使命だと思っております。そういったことで、残された任期を全力で全うするとともに、５期目の町政運営に挑む決意であります。これまで築いてきました他方面での人脈など積み重ねながら取り組んで、その成果を成し遂げていきたいと思います。どうか、皆様のお力を頂きながら、この４つに当たって一つの４年で大きな道筋をつくって、完成できるものにはこの４年間で完成させるということを力強くやってまいりたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　ありがとうございました。10月４日の任期満了後も、引き続き５期目の町長として町のかじ取り役を担っていきたいという決意を、しっかりと伺わせていただきました。これまで築いた人脈を有効に活用して、町民のために頑張っていただきたいと思っております。

　　それでは、数点、まちづくりについて再質問をさせていただきます。今、町長からもありましたとおり、３密を避けることが非常に困難な宿泊、飲食業、こういったものに対するコロナ感染症の影響は、さらに深刻な状況であります。先日、緊急事態宣言解除後、温泉のほうどうなっているのかということで遠刈田温泉、隣の鎌先温泉あたりもお話を聞いてみますと、客の戻りに大分ばらつきがあるということで、それも先ほど町長がおっしゃいましたけれども、今後はコロナ後の経営戦略とか、そういったものを関係者といろいろと協議していって経営戦略を立てなければならないんじゃないかなと感じてきたところであります。これも、やはり町が主導的な立場でもっていかなければ、なかなか早期回復は難しいと考えております。

　　町長は、先日の会議でも観光の回復について述べられておりましたけれども、これまで、先ほど申し上げましたとおり、国県と一緒に積み上げてきたインバウンド振興策といったものも当面は実施困難な状況であります。こういったことから我が町の主幹事業であります観光産業及び農畜産業の早期回復について改めてお伺いしますが、どのような所見をお持ちでしょうか。お伺いいたします。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　確かに、この蔵王町は農業と観光の町であります。これが、今回の新型コロナウイルスによって本当に停滞というか打撃を受けてしまったということであります。これを回復するに当たって人の交流が一番だと思っております。それには段階が必要だろうと、これ加川議員さん、平間議員さんの一般質問等ありますが、やはり一つは地域、県内からの呼び込み、その次が関東圏を主体とした国内からの第２弾、そして第３弾としてインバウンドであります。今、仙台空港も来月台湾から飛ばせるかどうかということを今クエスチョンの状態でありますが、ただ台湾については大分コロナのあれで、ただ日本の受入れ等含めたその辺の仙台の観光、実はおとといが宮城県観光連盟の理事、町村の代表して理事を長くやっておりますが、その中でもそういったお話等あったところであります。そういったことでインバウンドが取り戻すまではやはり２年ぐらいかかるだろうとなっています。そういったことで段階的に１弾、２弾、３弾という考え方。また、観光庁でありますが、全国観光地所在町村協議会の会長しておりますが、そうやってこの全国の津々浦々も一緒になってやはり観光庁と一緒になって復旧といいますか、呼び込みを戻すと、観光客戻す対策が必要だと思っています。

　　そういったことに当たって今回の国の１次補正でありますが、これでなかなか厳しい。それで昨日衆議院通過したわけでありますが、２次補正であります。２次補正が今日、参議院通過すると思いますが、この内容によって畜産関係だとか蔵王町で言えば畜産関係、あと観光関係の予算が盛り込まれるんでないかなと思っております。２兆円の額が地方へ。そのうちの市町村へどういった内容で来るかということが、まだ見えないところがあるんですね。そういったことを有効に活用しながら、そして全国の津々浦々の町村が元気になるように、そして当然この蔵王町が仙台からぐうんと近くなったわけでありますから、そういった畜産の町、農業の町、そういった食べ物とお泊りをしてもらいながら、それを抱き合わせた商品を作りながら対応していきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　ありがとうございました。先ほど答弁をいただきました長期総合計画の取組については、答弁書のとおり大分実績が上がっているということであります。この計画と照らし合わせていま一つ、私なりにどうかなと思うことについて数点確認させていただきたいと思います。

　　人口ビジョン、これは2060年の推定人口6,500人、これを8,000人台にとどめるということで、このままのペースで算数的に計算するとあと40年後、私は110歳なのでどうにもならないんですけれども、8,000人に何とか落ち着くのかなとはなりそうですが、昨年まとめた福祉計画を見ますと、高齢化率が35.8％というものが人口構成の中身でありますので、なかなか油断ができないということでありまして、やっぱり人口確保対策というのをさらに推進しなければならないと思っております。先ほど答弁の中にもありましたが、定住移住促進、交付金事業関係でそれなりの実績は上がっております。ただ、先日あった企画審議会、同僚議員も一般質問でされるようですけれども、コロナ騒動でいわゆる都会から田舎に行きたい、それから私の友達も、何も心配しないでマスクもしないで生活できるところいいなという人もおりましたし、テレワークがじわじわと普及してきたということから、その委員のある方がやはり都会からそういった仕事もできる、生活もできる、やはり田舎という好機じゃないかとたしか町長も記憶されていると思うんですけれども、今までの手法に加えて移住を促進するような工夫も必要じゃないかと述べられまして、私もそのとおりだなと感じました。この辺について町長どのようにお考えでありましょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　全く三沢議員がおっしゃるとおりでありますが、この中でも加川議員からも質問頂いておりますが、今回の新型コロナウイルスによって、１つはテレワーク、タブレットによる端末を活用しながら、この２つが大きくなっている。それによって職というものが大分見直されたということで、若い人たち、若者たちが都会でなくて地方に、地方で頑張ってみたい、また、例えば私たちの蔵王町でありますが、新幹線で２時間、あと30分もあればタブレットなりテレワークができる環境にあるということであります。

　　そういったことで、実は今私たちの内部でも検討して、宮城県庁、宮城県の出先に前にも一般質問、大沼議員から言われて大沼議員も有楽町の移住相談の見ていただいたりしていますが、そこと宮城県、蔵王町も一緒になって手を組んでリモート相談窓口をやっていきたいと思っています。

　　それと、移住相談窓口、町で委託をしていますから、小妻坂にある分譲地を活用したり、そのほかにも空き家情報を含めたそことの横の連携をしながら、県とそういう若者たちがこっちに足を運ばなくても見られるような環境を整えていきたいと思っています。

○議長（村山一夫君）　三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　ありがとうございました。

　　次に、農業を守るということから、農業後継者対策も着実に後継者、新規就農者も増えております。しかしながらもう少し、まだ力が弱いということでやはり町が進めるブランド化、地産地消などと直結させるぐらいまで、もう少し枝葉を広げる必要があると考えております。

　　これまでの施策にさらに拡充するような農業後継者対策は、絶対に必要だと考えておりますけれども、これについて町長のお考えをお伺いいたします。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　ありがとうございます。農業でありますが、農業面でもこの４年間、特に三、四年でありますが新規就農者の育成でありますが、蔵王町で新規就農の国の補助で来た方が３人だったかな、町の補助を活用してやってくれた方が13名、合わせて16名なんですね。そういった面で29年度からの蔵王町単独の事業を、農業形態の育成事業等で13名の若者が働いているということもあります。

　　そういったことで、これからも若い人たちがこの蔵王でやっていける、そういった環境を逆に今団体の皆さんとも、今までも私どっちかというと皆さんからも大分ご指摘も受けたんですけれども、町民の声を聴きなさいと。ただ、団体の皆さんとのあれを重要視してきたこともありまして、特に今新規就農の関係でもサラリーマンを辞めて、お父さんと一緒にやってくる、やって働く人たちも大分多くなってきたということもあります。そういったことで、この蔵王町が遊休地をなくすような、そういった観光と農業が、そして蔵王連峰が、雄大な蔵王の麓の環境整備にも努めていきたいとも思っています。

○議長（村山一夫君）　三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　ありがとうございました。それでは、計画の中の安心できる医療体制の充実という観点でお伺いいたします。

　　今さら申し上げるまでもないんですが、白石刈田綜合病院の経営不安、それから私のところの町立蔵王病院の医師不足ということが現実の問題となっておりまして、町民は大きな不安を抱いております。刈田病院については町長は副管理者の立場でもあります。大変そういったことでご苦労されていることは重々承知しておりますけれども、両病院に対する今後の対策についてお伺いをしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほどもちょっとお話ししたところでもありますが、公立刈田綜合病院の問題でありますが、連携プラン推進計画というのをつくって、大分２月末ぐらいからずっと騒がれ通しで来ておりますが、やっとこの１市２町の首長が１つのテーブルにまとまったところでありますが、まだ若干、考え方といいますか、違うところもあります。ただ、あくまでも連携プランの推進計画に沿って白石市、そしてほか２町がやっていくということで、そして県を中心に東北大学と一緒になって、仙南医療圏ということで中核病院と刈田病院のすみ分けをしながら、病床も今年度末で199床に持っていくということで進めております。そういったことで、公立刈田綜合病院に当たっては、しっかりとした方向性になったわけでありますが、そして全国のモデルの１号というか、モデルで最初にモデル地区になっていく、そういったことで村井知事も厚労省に担当部長も含めて足を運んでおりますので、そしてその中で補助を頂きながら改善に努めていく方向に、しっかり七ヶ宿町と一緒になって力合わせて頑張っていきたいと思っております。

　　蔵王病院でありますが、これに当たっては今専門部会であります。専門部会を５月に立ち上げて３回ぐらい、そしてあと東北大学の藤森先生でアドバイザーに、蔵王病院のアドバイザーになっていただいています。この先生は宮城県内市町村全部、あれでいろいろと地域医療やっている方でありますが、今４案ぐらい示されておりますけれども、７月中旬ぐらい、また藤森先生のメンバーの皆さんにお話を聞きながら、そしてできるだけ８月の末ぐらいまでは一つの方向性が見いだせればと思っています。

　　特に、医師不足のなかでは内科医なんです。外科の先生は多いということもあれなんですが、内科医。そして、ご存じのとおり、昔だと内科というとどうしても消化器を診てくれた、局部だとか胸だとか、総合的なあれがあったんですが、今それぞれの心臓関係だとか局部ごとにそういう消化器だとか分かれてきている。そういったことでなかなか内科の先生もたくさんいるんですが、ひとつ分かれての分野が多くなってきたということであります。

　　そういったことで内科の先生が、特に蔵王病院でありますが、重住先生が３月で退職されましたので、内科医を、そして院長先生に今頑張っていただいておりますけれども、内科医の補充に当たって今鋭意いろんな関係の方々にもお願いしながら、どっちにしても来年４月から内科に常駐の先生には蔵王病院に来てもらう環境作りをしっかりと整えていきたいと思っています。それと併せて、蔵王病院の見直しも含めてやってまいります。

○議長（村山一夫君）　三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　ありがとうございました。この計画書の地域医療の充実、この文言が何かむなしく見えるような実態になっておりますので、これまでの町長の人脈を生かして医師確保に努めていただきたいと切に思います。

　　次に、公共交通の整備についても、なかなか難しい問題で手つかずに近い状態になっている点もあるんじゃないかなと思っております。その中でも、高齢者、運転免許証の返納などで交通弱者がどんどん、私もそのうちなりますけれども、増大しておりまして、蔵王病院バスはあるものの、ほかの病院への通院、買い物、こういったためなどの移動手段が難しい。今若い人たちは勤めているので、なかなか乗せていってけろということも難しくなっていくということで、特に高齢者の方々も心配しております。この辺についても非常に実際やるとすればかなり難しい問題でありますけれども、やはりここも長期的に考えていかなければならないと思いますけれども、町長のお考えを改めてお伺いいたします。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　おっしゃるとおりであります。この40年後には国の計画でありますが、8,000人ということであります。そうして、あと四、五年後に団塊の世代のピークを迎えるんですね。ですから、私は下のほうでありますけれども、三沢議員は真ん中ぐらいでしょうか。それに、高齢化が目の前に来ているということであります。そういったことで、公共交通整備計画でありますが、今年度に立ち上げて今までまちづくりの課長でありました村上正文前課長でありますが、ぜひひとつ私これを整えていきたいということで、蔵王町の公共交通整備の中には一つはいつまでも今の宮城交通、例えば、私いつも言っていますが、村田町、平沢、円田通ってこの永野通って総合運動公園までのルート、そして大河原町、宮、そして永野を通って遠刈田までの路線は実は赤字でありまして、これは村田町と蔵王町、そして大河原町とそれぞれの路線をそれぞれの町とお金を出し合って動かしているわけです。ご存じの、予算書で見てもらうと分かりますが、これをやってきている。ただ、今お金を出さないで今動いているのは白石市から宮通って遠刈田に来る、これだけが赤字路線にはなっていない。ただ、今３段階まで来ているのかな。４段階に入っちゃうと補助をそれぞれの市と町で金を出さなくちゃならない。蔵王町については当然町内全体の公共交通と中学校の統合に合わせてスクールバスを走らせていきたいという、公共交通整備計画を考えているところであります。そういったことで、ひとつの四、五年の中で皆さんにきちんと相談をしながら、そして一つの方向性を見出していきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　ありがとうございました。

　　最後に財政面の心配であります。町長は就任されてから行財政改革にずっと取り組んでおられまして、これまでも何回もお伺いしましたとおり、財政指数というのはかなり改善されました。就任直後いろんな事業も中止されまして、私の地区にも古き農道が途中で止まっておりまして、これの用地買収が終わって用地を取得してありまして、むなしく原野化しておりまして、何とかしてくれと言っているような気がしてなりませんが、これは後の機会に申し上げます。

　　そういったことで、財政改革進んできました。町長が議員時代から始まった財政健全化計画をずっと読んできますとなかなか大変な努力、苦労をされてきたことが分かります。そして、ことし１月ですか、町の財政支出を見ますと確かに極端な悪い点はないんですが、決して裕福ではないということで、町のホームページにもそのような表現で財政状況が伝えられております。

　　この当時、平成17年、18年頃の計画を見ますと、職員の削減とかいろんな歳出を抑制するということが記載されておりまして、そういったことも実行されてきたと思うんですけれども、しかし今見ますといろんな制度の変更なんかで、例えば職員の方に申し訳ありませんが、再任用職員の制度、それから昨年制定されました会計年度任用制度による人件費の増大、そしていろんな各種事業も管理システムがセットになっていまして、そのパソコンとかソフトのリース料あるいは委託費、こういったものがかなり高額にかかっていくという仕組みになってしまっております。これは時代の流れですから仕方がないと思うんですけれども、補助事業で認められ、賄える分はいいわけですけれども、相当の財政支出が、需要がこちらで食われていると考えられます。

　　申し上げるまでもなく、我が町の標準的な財政調整基金というものは約４億円から５億円は必要だと言われておりまして、今財布の中を見ますと何とも心もとない財政調整基金の残高になっております。刈田病院に話、また戻るようになりますけれども、そちらも何億円単位で足りなくなるという報道もされておりまして、大変財政的には苦しい状況になっておると思います。自主財源がなければ、いざというときに緊急的な政策も取れない、あるいは今度のコロナ対策にしても12日発表になりますけれども、いろんな補助事業導入するにしても自主財源がなければ引っ張ってこれないということでありまして、我が議会も僅かでありますが、そういった意味で旅費等の削減ということを決めたのも、そういったことにあります。

　　ふるさと納税に大分助けられてはおりますけれども、やはり一番は自主財源の確保、先ほど答弁の中にいろんな企業が新たに立地していただいておりますけれども、こういった自主財源の確保、歳出の抑制が最重要となっております。今さらお伺いするまでもないと思いますけれども、改めて町長のご所見を伺います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　確かに、おっしゃるとおりであります。ただ、この一つの起債の、起債イコール借金でありますが、借金も私が就任させていただいてから70億円、約71億円ほど返済してきたんですね。当時149億円あったんです、借金が。今平成30年度の決算で79億円でありますから、そういった面ではこの70億9,000万円ほど返済をしてきたと。

　　それと、財政の指数からいった場合には蔵王町、数字が良く見えるんですね。ですから、今回の新型コロナの関係で国が財政指数を基にしてなってくるわけでありますが、隣市町というとあれですが、仙南の状況から見た場合に7,700万円なんです。うち、ですから、7,700万円というのは人口だとか財政指数からいって実は少ないんです。ですから、それだけいいだろうと、確かに今年の当初予算の段階でも土壇場で実はご存じのとおり、下水の関係で３億円を出さざるを得なかったということが一つ。あとは刈田病院に当たって出資をせざるを得なくなった。これが１億3,000万円。ですから、今度で４億3,000万円が出てしまった。今、財調がそういったことで１億円しか残らない。それがあれば５億円ぐらい。ですから、先ほど三沢議員が言われた四、五億円ぐらいの基金を持っていないと、自然災害が来たときすぐに対応がしづらいということがあります。そういった面では四、五億円ぐらいの財政をしていかなければいけない。

　　それと、自主財源の問題であります。この自主財源も、今回の新型コロナウイルスの影響で全国ではありますが、当然蔵王町も観光の業者の人たちも入湯税初め収入が低迷している。そういった面ではそれぞれの財源が少なくなってくることは間違いないことであります。それと人件費の問題等含めて、実は先ほどもこども園の問題もお話ししたわけでありますが、この辺のこども園の問題もばらばらに施設がある。そこにどうしても人がいろんな面で、そこを１つに集約することによって人件費が抑えられる。ですから、その建物を建てる金額とそういう人件費含めて、そして10か年のローリングをした場合にどうなんだろうということをこれから進めようとしているところであります。そういったことで、こども園というのもやはり人件費を抑えるのに、そして建物と人件費を考えた場合には建てたほうがいいんでないかというのが今机上のなかで考えておりますので、それをしっかりと詰めていきたい。そして皆さんのいろんな声も聴いていきたい。

　　そういったこと、そして来年度の財政、当初予算含めて緊縮予算をせざるを得ないということであります。そういった面では、優先順位をしっかり決めてやらなければいけないと思っております。そして、国から臨時交付金が来たとしても、必ず町の一財は２割は町の一財を出さなくてはいけない。一つの事業をするに当たって。ですから、5,000万円の事業をやるに当たって、1,000万円は町が負担しなければいけないということで、どうしてもただで国の金だけでやれるということでありませんので、その辺をよく見極めながら、優先順位含めて経済活性化ができるような環境を２次補正の中でも活用していきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　ありがとうございました。

　　約１時間経過でございますので、そろそろ終わりたいと思います。様々な課題、それも難しい課題でありまして、これに取り組むのはなかなか激務とは思いますけれども、これからかなり暑くなりますし、健康に十分留意して町民のために頑張っていただきたいと思います。

　　たまたま、コロナで町長は町外出張はないと思いますので、地元をしっかりと見直していただくいい機会かと思いますので、よろしくお願いいたします。以上で終わります。ありがとうございました。

○議長（村山一夫君）　三沢　茂君の一般質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

　　　　　午前１０時５９分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午前１１時０９分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き一般質問を行います。

　　次に、13番村上一郎君の質問を許します。登壇願います。村上一郎君。

　　　　　〔13番　村上一郎君　登壇〕

○13番（村上一郎君）　それでは、議長のお許しを頂きましたので、２番目に一般質問をさせていただきます。２件今回通告させていただきました。

　　１、学校再開後の教育方針についてでございます。

　　新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、３月から５月まで３か月の長期に及んだ学校休校がようやく終わり、６月１日から町内全ての小中学校の授業が再開しました。年度をまたぐ臨時休校の異常事態から脱して、通常どおりの学校再開は大いに歓迎すべきことであります。４月に数日の登校はありましたが、これで令和２年度の新学期が本格的にスタートしたことは大変喜ばしいことであります。

　　しかし、休校によって今年度４月から５月にかけての２か月もの間、本町の全児童生徒が学習の機会をなくしてしまいました。新型コロナ感染拡大という特殊な状況の中であったとしても、休校により不足した授業時間を今後どのように確保するか、教育現場はむしろ今後の授業の進め方が大変重要になってくると思います。

　　教育委員会の方針としては、夏休みも長期休業期間を短縮し、８月８日土曜日から８月19日水曜日の12日間にして、不足する授業日数を確保したいと言っています。幸い、全ての小中学校にエアコンを設置しており、夏の暑いさなかでの学習にも影響が少ないと思われますが、夏休みを12日間に短縮しただけで必要な授業時間を満たすことが可能なのでしょうか。それに、学習面の遅れや適度な運動ができない状態での体力不足への対応、長期休校中であった生活リズムが狂ったりしないかや、学習の習慣が薄れているおそれもあり、そういった児童生徒の心のケアにも適切に対応していくことが大切ではないかと思います。また、授業以外の学校行事はどう進めるのか。学校という集団生活の中で取り組むべき各行事も、教育上必要不可欠なことであると思いますが、今後の方針を伺います。

　　当然、新型コロナ感染症が完全に終息したわけではなく、でき得る限りの感染症防止対策を行い、感染防止に最新の注意を払い、コロナ禍の３密を避けた新しい学校生活様式になじむようにしなければなりません。学校の教職員の対応や保護者の理解と協力が大変重要なことであります。

　　また、通常の夏休み期間は学校給食が休みとなりますが、今年は登校日となる８月７日までと８月20日以降の給食をどうするか検討すべきことと思います。児童生徒の心身の成長を考え、また保護者の負担軽減のためにも、給食の提供は必要であると考えますが、いかがでしょうか。

　　以上、学校再開後のおのおのの今後方針についてご答弁願います。

　　次に、２件目でございます。

　　コロナ禍での避難所の運営についてでございます。今年も梅雨の時期を迎えました。ここ数年、全国各地で集中豪雨による土砂災害や地震等の大きな災害が発生しています。本町でも昨年10月に発生した台風19号による大雨で被災し、現在でも繰越明許による復旧工事を進めている箇所もあります。昨年の台風では当地域に警戒レベル５の大雨特別警報が発表され、町内全域にわたり避難所である公民館等への避難指示が発令されました。

　　今年は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策が必要なさなかでの梅雨入りとなります。これから梅雨などで災害が起きやすい出水期を控え、新型コロナ感染防止を重要なこととして避難所を開設、運営していく必要があります。公民館や学校の体育館に避難した場合は雑魚寝を余儀なくされ、密閉、密集、密接の典型的な３密空間となります。

　　コロナ禍での避難所で感染リスクを抑えながら、どう避難された方の身を守るか。避難所開設した場合の運営マニュアルの見直しが必要ではないかと思います。避難発令時、住民にマスクや体温計、手洗い石けん等を持参しての避難を呼びかけたとしても、消毒液や持参しなかった方へのマスク配備も考えていくべきではないでしょうか。また、災害発生と同時に停電が起きた場合は、発電設備がなく停電時に電気が使えない指定避難所になるおそれがあります。電気が使えない事態を想定した災害避難所の停電対策も必要なことと考えますが、所見を伺います。

　　以上、２件伺います。

○議長（村山一夫君）　町長。

　　　　　〔町長　村上英人君　登壇〕

○町長（村上英人君）　村上一郎議員の一般質問にお答えいたします。

　　初めに、第１点目の「学校再開後の教育方針」についてお答えいたします。

　　本会議初日の行政報告のとおり、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための小中学校臨時休業については、学校保健安全法第20条により対策本部会議での検討を経て、学校の設置者である私が決定をさせていただきました。その期間は３月２日から始まり、途中卒業式や入学式を実施し、分散登校日等を設けながら５月31日までの計83日間とさせていただいたところであります。

　　村上議員のご質問は、夏休みの短縮により必要な授業時間を満たすことは可能か。長期の臨時休業による児童生徒の心のケア、授業以外の学校行事の進め方の方針、夏休み短縮期間の学校給食の提供の４点かと思いますが、これらは各学校等教育現場での取組に関するものでありますので、それぞれの対応等については、後ほど教育長に答弁をさせます。

　　なお、今月１日からの幼稚園も含めた学校等の再開に当たっては、十分な感染防止対策と丁寧な学習指導が重要であると考え、教育長を通じて各学校に指示をしてまいりました。加えて、議員からご質問の４点について、私も子供たちの教育の保障と保護の負担軽減を図る上で、とても大切なことであると認識をしております。

　　次に、第２点目の「コロナ禍での避難所の運営」についてお答えをいたします。

　　まず、感染防止を重視した避難所の開設運営についてお答えいたします。

　　本年に入ってからその存在が明らかになった新型コロナウイルスは、依然として全世界で猛威を振るっておりますが、我が国ではようやくそのピークを過ぎたようであります。しかしながら、今後第２波、第３波の感染拡大が危惧されるところであり、予断を許さない状況にあると考えております。

　　今後の避難所においては感染防止という新たな対策が求められることから、３密を避けソーシャルディスタンスを確保しながら、新しい生活様式に対応した運営が必要となります。当面の対策としましては、できる限り密を避けるよう文化会館、地区公民館、学校や体育館など大型施設を避難所として利用することを考えているところであります。さらに、仕切りや避難所用パーティションの活用及び適切な換気によって、感染防止に努めることを考えており、今回このための追加補正予算を提出させていただいております。また、避難者にはマスク、体温計、消毒液等の持参をお願いいたしますが、持参できなかった方用の物品も準備することにしております。

　　今回の感染症の拡大によって、避難に対する基本的な考え方も変わりつつあります。必ず避難所に行かなければならないという固定概念を見直すことも、避難所での感染防止に必要であります。今後は、常日頃から防災マップなどにより住まいの周囲の危険性を把握していただいた上で、必ずしも避難所への避難を要さない地域の方は自宅で待機したり、避難すべき方は、安全な地域にいる親戚や友人宅へ避難できるかどうかを検討していただくよう、町民の皆様に啓発していきたいと考えており、今月の広報ざおうに関連記事を掲載しております。

　　加えて、現在宮城県では感染予防の観点を盛り込んだ避難所運営ガイドラインを作成中でありますので、今後、これを参考に本町における避難所運営について必要な見直しを行ってまいります。

　　次に、避難所の停電対策についてお答えいたします。

　　まず、自家発電設備については役場庁舎及び文化会館に完備されている状況であります。それ以外の避難所となる各施設につきましては、町内５地区の防災倉庫に備蓄している発電機及び照明設備を避難所に事前配備しておくなどの対応を行っているところであります。加えて、本年３月に宮城三菱自動車販売株式会社様と、災害時における電動車両と給電措置の対応に関する協定を締結しましたので、必要に応じてこれらをお借りし、利用したいと考えております。

　　以上、私からの答弁とさせていただきます。続いて、教育長に答弁をさせます。

○議長（村山一夫君）　教育長。

　　　　　〔教育長　文谷政義君　登壇〕

○教育長（文谷政義君）　私からは、第１点目の学校再開後の教育方針についてお答えいたします。

　　まず、夏休みの短縮により必要な授業時間を満たすことは可能かについてお答えいたします。

　　３月の臨時休業による未履修分については、４月８日から13日の授業日と、６月１日からの学校再開後に、新年度の学習に先駆けて補充学習を行っているところであります。４月以降の臨時休業の分については、夏休みと秋休みの短縮に加え運動会や中体連、全国学力検査、社会見学など諸行事の中止、見直し等により必要な授業時数の確保に努めてまいります。具体的には、夏休みの短縮により15日、秋休みの短縮により１日、各学校の行事の中止、見直し等により12日程度の授業日数が確保できることから、今回の臨時休業で不足した分は補えるものと考えております。

　　次に、長期の臨時休業による児童生徒の心のケアについてお答えいたします。

　　子供たちは、これまで長期の臨時休業期間中、自宅待機や部活動の中止など抑制的な生活を強いられており、一見元気そうに見えても学びや暮らし等に不安を持ち、様々なストレスを抱えていることが想定されます。よって、今後の教育活動に取り組む際には子供たちの様子をよく確認し、必要に応じ教育相談やスクールカウンセラー等の支援を行うとともに、気になる子供がいる場合にはケース会議等を行い、教職員が情報共有を行い丁寧な個別対策を講じるよう指示をしたところであります。

　　次に、授業以外の学校行事の進め方の方針についてお答えいたします。先ほど答弁しましたとおり、授業日数の確保のため、小学校では運動会や家庭訪問、社会見学等の行事について、中学校では中体連や職場体験等の行事について中止、見直しを考えております。

　　最後に、夏休み短縮期間の学校給食の提供についてお答えいたします。本町の学校給食共同調理場では、例年夏休みの期間に設備点検や清掃、機械器具の修繕等を実施しており、その間給食の提供をしておりませんでした。しかしながら、今年に限りそれらを最小限に調整することで７月31日までは通常給食、８月３日から７日まではパン、牛乳、デザート等の簡易給食、そして夏休み明けの８月20日からは通常給食の提供が可能となりましたので、議員ご指摘の各家庭の負担は軽減できるものと考えております。

　　学校再開に当たり、教育現場では毎朝の検温と健康状態の確認、休み時間ごとの手洗い及び換気の励行、学校生活でも３密を避けるなど、新しい生活様式に沿った感染症対策を行うほか、心のケアに配慮しながら丁寧な学習指導を行ってまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

　　以上、申し上げまして、答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　各項目についてご答弁をいただきました。ありがとうございます。

　　最初の学校再開後の教育方針についての質問の項目でありますけれども、質問の中身について４点ということでご判断されたんだと思いますが、私は５つの項目を設けたつもりであったんですけれども、コロナ感染症の拡大防止、感染防止策が果たしてどうなのかということも入れておいたんですが、この辺伺うような文言にすれば、そのように解釈してもらったのかどうかでございます。町長の答弁の中には、当然学校関係の場合は教育長ということで、答弁をしていただきましたが、新型コロナ感染症の感染予防に、どのようなことで町が行政としての町長の対策が必要なんですけれども、どのようにするのかというお答えを少ししていただければと思っておりました。

　　答弁書の中にも、各学校に指示をしてまいりますということであるんですけれども、十分な感染防止対策と学習指導が重要であるから、教育長を通じて各学校に指示してまいりますということになっています。当然、小中学校の設置者である町長は、この辺きちんとリーダーシップを発揮していただいて、感染防止にきちんと指示をして、的確な指示をしていただかなければならないのかなと思っております。それについてある程度の詳しいリーダーシップの発揮の仕方について町長のご答弁をいただきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　大変失礼いたしました。私の指示等、そしてあと副町長、教育長、会計管理者等含めての課長等会議というのを週に１回、対策本部会議、コロナ対策本部会議というのを設けているんですね。２月１日から始まって14回なんです。そういったことで、きちんとそこで横の連携を取りながら教育長に指示をしたり、そしてまた校長にもぜひひとつ指示をしてほしいと、そしてあと共有ですね、一番は。その担当だけが分かればいいということじゃなくて、そういったことでお互いのそれぞれの課で、町民税務にも毎日来るわけでありますから、お客様が庁舎に来る、小さな子供たち含めた子育て支援、そして保健福祉といったことで、お互いに横の連携を取りながら感染予防というのにしっかり対応してほしいということで、そういう本部会議を通じながらきちんと指示をしているところであります。具体的なことについては、教育長なり担当課長からそのお話により答えさせていただきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　ありがとうございました。

　　対策会議を開くごとに学校の直接の教育現場を把握して、リーダーシップを発揮する教育長にきちんと指示はしているということでご答弁をいただきました。

　　それでは、教育長の答弁についてもう少し確認をさせていただきたいと思います。

　　まず、最初の学校再開後の授業時間の不足分を満たすことができるかですけれども、３月からの臨時休業の分は今恐らく補充学習を行っている時期なのかなと思いますけれども、４月から５月の分の２カ月の休業分を、この答弁書の中では夏休み、秋休みと各行事の見直しで合計28日になるんですよね。28日授業を確保することによって、不足分は埋められるんではないかということになっているんですけれども、結局は日数で授業を行うのか、それと授業時間もあると思うんですよね。ですから、28日の確保した授業日数でそれぞれの授業時間もきちんと確保、補って子供の授業時間は満たすことができますよという答弁になるのかどうか、その辺を確認しておきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　お答えさせていただきます。

　　３月の臨時休業で不足した分が14日になります。それからその後の46日間の休みの中で不足した分が30日、合わせて県がこの間新聞で出しました45日ぐらいが、やはり目安になると考えております。その中でずっと今までやってきた日数を確認しまして、小学校、中学校でまず３月分については１年生から２年生は２月の授業、皆大体終わっていました。それから、６年生も終わっていました。３月２日前に。それで、残る４、５年生あたりのところの補充を中心に行ったんですが、それについては４月に授業を再開した４日と、その後の再開で大体先週ぐらいで終わっているところであります。その後、30日の授業ということになるんですが、それについては２日間先行して授業を行っていましたので、残りが28日と考えておりました。それで、夏休みが15日、秋休みが１日ということで、大体その前に２日で18日が確保できるということで、大体この分はもう確保できるということで授業時数を割り出したんですが、実は授業は４時間と６時間とそれぞれ学年があります。その平均を取って５時間でカウントしております。これあたりで十分対応できると考えて、校長等と検討しながらこの日数を定めて秋休み、やはり１日は必要だねというところで確保したところでございます。これで大体確保はできるものと考えております。

○議長（村山一夫君）　村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　分かりました。その辺いろんな創意工夫があって、きちんと授業時間、授業日数を確保されたようでありまして、何とかそれはクリアできているのかなと思います。しっかり取り組んでいただきたいと思います。ありがとうございます。

　　その中でなんですけれども、やはり心のケアもきちんと、やはり専門家である教員の先生方、それから教育長初めとして、きちんと心のケアに取り組んでいる丁寧なご答弁ありましたから、その辺はきちんと対応してもらえるんだなと思って理解をさせていただきました。学校行事の進め方なんですけれども、確かに今回授業日数、授業時間が少なくなった部分を補うためには、こういう学校行事は当然中止なり見直ししないと、とても確保できないんだなというのは理解はするんでありますが、やはりいろんな集団生活の中で学校行事というのは、大変重要なことだと私は思っているんです。というのは、知識だけが、頭が良くさせるのは当然かと思いますけれども、教育の基本は、私は教育者ではないんですが、教育の基本は知徳体ですよね。知育、徳育、体育でありますから、この３要素がきちんとバランスの取れた教育が進んで、初めて立派な大人に成長するんだなと思っています。知識だけがどんどん成長しても、徳目も必要であります。社会に出てきちんと人間性を磨いた形で、人間それぞれのお互いの対応をするには、徳目も大事なんだな。成長期である体の成長にも、きちんと大人が配慮した成長に向けて進んでいかなければならないと思っています。ですから、知育、徳育、体育のきちんとバランスの取れた教育をきちんとやるには、やはりいろんな児童生徒の学校の中での集団生活の中でいろんな取り組む行事も、大変重要なことなんだなと思っているんです。

　　昔は地域ごとに各家庭の２人、３人ずつ子供がおりまして、各地域で子供同士が遊ぶ中で、自然と先輩を敬ったり上の子供は下の子を面倒見たりで、自然と遊ぶ中で徳目も覚えてきているんですよね。それがなかなか今そういう機会、環境がないものですから、学校の中でその辺をきちんとしていかないと駄目なのかなと思ったりはしているんです。ですから、大変難しいかと思いますけれども、学校行事も大事だという、その辺だけ教育長の方針といいますか、見解だけ確認をさせていただきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　お答えさせていただきます。

　　６月から授業が再開いたしました。その前にありました４月から５月までの分について、ある程度学校行事が実施できない面もありました。ただ、６月から再開に当たっては学校行事、勉強をしていくわけなんですが、それに学校行事があることによって子供たちは意欲を高めたり、心の成長を促したりする面がございます。ですので、極力そういった学校行事等も行えるような配慮をしていくというのが基本でございます。

　　例えば、その一つの例ですが、学習発表会では密になるのは考えられますが、保護者を学年ごとに入れ替えて入っていただくような。それから、修学旅行についても大分簡素化、それぞれ交流ができてきておりますので、そういったことを考えながら、密にならないような工夫、安全を配慮した工夫で今実施できる方向で探っているところですが、あくまで保護者、児童生徒のアンケートなども行いながら、そういったものを決めていく方向で、子供たちの心の成長を促す意味で、そういった行事も大事にしていきたいと考えているところでございます。よろしくお願いします。

○議長（村山一夫君）　村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　ありがとうございました。なかなか３密になるのを避けるというのは大変かと思いますけれども、その辺もきちんと考えた上で何とか学校行事できる学校行事を進めたいということをそんなご答弁をいただいたようでございまして、大変よいのかなと思っています。

　　４点目、私にしては４点目の学校は学校なりの新しい生活様式なんですが、その辺毎朝検温して健康状態の確認はすると。休み時間ごと手洗い、換気は励行していく、当然かと思います。小学校に関しては、児童数が少ないところはある程度間隔を空けて、教室の密接にならない工夫も当然できるかなと思うんですが、中学校あたりですと生徒数が多いわけですから、教室に今までのようなそのまま入ったような状態で、果たしてどうなのかということも工夫が必要になってくるかと思います。ですから、３密を避ける新しい生活様式、教室内とか、それから給食時ですよね。こういうときにどのような感染症の防止対策を行おうとしてこれから進めるのか。現在進めているかと思いますけれども、その辺についてもう少し詳しくご答弁いただければと思います。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　お答えさせていただきます。

　　６月学校再開１日からいたしましてすぐ小学校、中学校の朝の登校の様子、授業の様子、給食の様子を私も見てまいりました。実は、蔵王町の幼稚園も小学校、中学校もガイドラインをそれぞれつくって、養護教諭さん中心になって全部蔵王町独自のものをつくって学校生活が安全に送れるような配慮ということで進めております。それにのっとった学校生活をしているわけですが、登校するときには１メートルぐらいのラインを引いて登校する。手を洗うときには例えば水飲み場を少し間を空けたり、１メートルの間隔を空けたりして並ぶ。移動するときにも１メートルぐらいずつ空けて移動するということを、小学校も中学校も徹底してやっておりました。

　　それから、教室なんですけれども、少ない人数の学校はいいんですが、どうしても30人超えるクラスもございます。ただ、宮中なんか46人のところ半分になって25人なんですが、そのような中でも、その教室をある程度使うことが必要になってまいります。ただ、可能であればクラスを少人数に分けて、少人数教室として使うような配慮で今進めて授業も行って、なるべく密にならない配慮をしているところでございます。

　　それから、英語なんかですと、ビニールシートをつけて廊下に先生がいて、こちら側に生徒がいて密にならないように会話を英語でするとか、そんな配慮もそれぞれの学校でしておりまして、そういったことを考えて今進めているところです。

　　給食の食べ方なんですけれども、子供たちの並ぶときにはきちんと１メートルずつ間隔を空けて、それぞれ１メートルぐらいずつ教室の席を離して並ぶわけですが、前を向いてお話をしないように食べるということで、今進めているところです。ただ、小学校１年生はそれはちょっとつまらないというのはあるんですが、でも命を守るためなのでそれはやむを得ないかと考えて、あとは学校も消毒などを十分に行いながら、生徒が帰った後先生方が全部消毒をするということでやっているところであります。

　　以上であります。

○議長（村山一夫君）　村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　ありがとうございました。なかなか給食時も大変苦労するかと思いますけれども、確かに対面で話し合って食べるようになってしまうと、どうしてもマスクはしたとしても食べるときはしませんので、飛沫感染なんかも懸念されるということだと思います。そのことをきちんと考慮しながら指導しているというのは大変結構なことかなと思います。いろんなことで、これから少しずつ毎日が果たしてこれでいいのか、それでいいのかというのを模索しながらの新しい生活様式になるかと思いますけれども、引き続きのご努力をお願いしたいと思います。

　　それでは次に、避難所の関係で町長にもう少し確認をさせていただきます。今回新型コロナ感染防止ということで、３密を避けるための避難する事態が生じた場合は、大型施設を避難所として利用することを考えているということで、そうすると各行政区の避難所をどうするかということをお聞きしたいなと思っています。

　　当然、一気に入った場合１メートルなり１人のスペースとして、避難所の場合は大体２平米が１人のスペースにしているようでありますけれども、基準としては２平米を４平米にしましょうとなっているようなんですね。それで何とか密にならないように、避難した場合の確保の面積が必要だとなっているようでありますけれども、その辺も考えての大型施設の避難所と今回ご答弁いただいているのかなと思っています。ただ、一つの例として昨年の台風19号の関係で、各行政区ごとの避難所を設けて避難された方もいますので、その辺果たして大型施設だけの避難所でいいのかどうかということもあるんですが、この辺も含めてもう少しこの辺のご答弁をいただければと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　昨年度の台風19号の状況なども踏まえて、内部でいろいろとお話合いをさせていただいたところでもあります。勤労者体育センターといって宮地区の場合、中学校が狭さの問題だとか体育館、運動場でありますが、ぬかるみがあるということもあって、やはり勤労者体育センターが一番よかった、舗装もしてある、そういったことで勤労者体育センター。そしてそこがいっぱいになった場合には海洋センターという話をしているところであります。それと、小妻坂でありますが、小妻坂に当たっては下のほうがいいんでないかということで今考えているのがございんホール。また、ちょっと熱のある方については地域福祉センターへの分散をさせるということでおります。

　　今日の河北新報にも偶然だったんですが、出ております、大きく。この中で新型コロナ禍の避難に関する日本災害情報学会の提言と、これはちょうど１、２、３で出ているわけでありますが、そういった面で必ずしも避難所に行くだけでなくて、無理して避難しなくても高台だとか、最初から危険性を感じている家庭の場合は、お友達のうちだとか身近な家族のところに避難をするだとか、そういったことをしているわけでありますが、そういった面であらかじめハザードマップとか、蔵王町でありますから昨年10月改訂版を各家庭に配らせていただいたところでもあります。そのようにすみ分けをしながら、大きい施設で対応していきたいと思っています。

○議長（村山一夫君）　村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　分かりました。今までの避難する場合の概念として、避難所を行政側が設けた場合に、そこに避難してもらうということが今までの避難の仕方だったんですが、今町長おっしゃったように、それだけが避難じゃなくてほかの家とか、あとは自宅の場合ですと、大雨の場合は土砂崩れとかある場合、果たして２階が安全かどうかは分からないんですが、ある程度、２階のほうが安全だから２階に避難してくださいとか、そういう方法も今書かれていますよね。ですから、その辺もある程度考えた上での避難の仕方をきちんと周知していく必要があるのかなと思っています。

　　宮城県で避難所運営のガイドラインを策定中だということで、その情報は得てはいるんですけれども、いつ頃来るのか。今月中には来るのかなと思っています。本年度で防災計画の見直しということで進めているようなんですが、それにもプラスして当然こういう新型コロナ感染症の防止対策を含めての防災計画の見直しを入れる形で、進めていかなければならないのかなと思っています。その辺についてもお考えをお聞きしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　その前に、この先ほど私２階と言ったんですけれども、実は垂直避難というんですね。垂直というのはなかなかこの位置、国民に分かりにくい、そういったことで私たちは２階としたほうがいいんでないかということをいろいろと、広報等で垂直イコール２階と、そういったことを話はさせていただきました。

　　今の件については当然一郎議員がおっしゃるとおりでありますし、その辺は防災担当専門監の考えなんかもお話をさせたいと思っています。

○議長（村山一夫君）　防災専門監。

○防災専門監（砂金　毅君）　お答えいたします。

　　当初はそういった内容は計画してございませんでしたが、やはりこういう事態になっております。それで、これから先長く使うものでございますので、当然そういった観点も検討の項目に入れながら改正してまいりたいと考えております。以上です。

○議長（村山一夫君）　村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　ありがとうございました。防災計画の見直しで前に防災専門監が新聞に意気込みを載せていただいたようでして、それは目にしておりました。ですから、今年は専門的に進めている専門監ですから、見直しはきちんとされるんだろうなと期待はしておったんですが、さらに新型コロナ感染防止も入れた地域防災計画にしていかないと駄目なんだなということで、確認をさせていただきました。

　　それから、避難所の停電対策なんですけれども、これは役場の庁舎ですと前に72時間、３日間、きちんと非常時の場合は非常用電源が対応可能だということでお話を聞いていました。ですから、役場庁舎は３日間、今はあまり停電はなくなったんでありますけれども、３日間あれば、当然その間に電気の場合は復旧は可能だと思います。ただ、各避難所において各行政区にある避難所が、停電の場合はどのような電源を確保するか。その辺が大変重要な課題になってくるんだなと思っていましたので、その辺を質問させていただいたところであります。

　　企業さんから貸与による協定を締結しているから可能なのかどうかということなんですが、各行政区に非常用発電が配備されているところもありますよね。私のほうの小村崎行政区も頂いているんですけれども、ほかでないところも確認しましたらあるようなので、その辺も含めて、企業さんから貸与に関する協定を締結したので対応が可能かどうか。その辺もきちんとした停電対策も必要かなと思いますけれども、その辺についてのさらに回答をいただければと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　蔵王町にご存じのとおり23の行政区があるんですね。その23の行政区のうちの18行政区が自主防災組織を立ち上げているんです。その中にいろんな、ところがやはり自主防災組織ですから、町の補助金でやるわけですが、当然そこの中で発電機を、皆さん一番欲しがっているのが発電機。なぜかいうと、夏祭りをするにしても発電機で外にライトを照らしたりと。そうやっていろんな面で発電機が有効に活躍すると。ですから、先ほど私が最初に述べたのは、備蓄に当たっての５地区の備蓄のあれをそういう大きい施設に当たって対応している。だけども、それぞれの公民館でも自主防災組織を立ち上げたところでは、皆さんが今持っているような環境になったということであります。（「それ以外の分について」の声あり）それ以外の分については専門監からお答えをさせます。

○議長（村山一夫君）　防災専門監。

○防災専門監（砂金　毅君）　それ以外の発電機関係、ご説明申し上げます。現在、梅雨の時期を迎えまして、ついこの間ですが、勤労者体育センターにも町の備蓄の発電機と照明器具、準備させていただいております。またここに書いております三菱自動車様の電気自動車ですが、車両にコンセントがありまして、それをお貸しいただく、給電装置というのがそこから家電製品につなげるような装置も一緒にお貸しいただける。これは燃料を満タンにしておけば、大体家電用品の主なものを10日間稼働させられるようなもので、それを予定していなかったけれども緊急に開いた避難所、ここは発電機置いていないんだよねといった場合などには、そういった部分で細かくそういった車両を配置できるような考えでおります。

　　以上です。

○議長（村山一夫君）　村上一郎君。

○13番（村上一郎君）　分かりました。発電機を常時備えていないところの避難所は確かにありますものですから、その辺は三菱さんの電動車両で対応可能かなというご答弁をいただいたようでございます。

　　なお、自主防災組織、当然行政区かなり自主防災組織を立ち上げて進めていただいてはきているんですが、自主防災組織を立ち上げたところでも、まだ発電用の電源まで備蓄していないところもあるみたいなんですね。ですから、その辺は各行政区の区長さんと連携取りまして発電用のそういう発電機の装備なんかも、連携を取りながら区長さんと話をして進めておくと大変よろしいのかなと思います。

　　去年の台風19号の関係ばかりでなくて、当然東日本大震災の関係では電気も水道も数日間にわたって止まったわけでありますから、その辺を想定した避難所の運営を考えていかないと駄目なのかなと思っています。さらに、今回プラスしてなかなか終息しない新型コロナ感染症の対策も、併せて進めていかなければ駄目だということもありますものですから、本当にその辺は抜かりなく進めていただくようにお話をさせていただいて、本日の一般質問は終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

○議長（村山一夫君）　ここで昼食のため休憩いたします。

　　午後１時15分から再開いたします。

　　　　　午前１１時５８分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午後　１時１５分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き一般質問を行います。

　　次に、２番加川　敦君の質問を許します。加川　敦君。

　　　　　〔２番　加川　敦君　登壇〕

○２番（加川　敦君）　では、通告書にのっとりまして一般質問いたします。よろしくお願いいたします。

　　読みます。

　　１、新型コロナウイルスによる経済的打撃を埋める早急な対応及びその後のウィズコロナ政策を問うでございます。

　　新型コロナウイルスは観光関連の宿泊施設等のみならず、飲食店、土産販売、工芸作家等周辺事業者への経済的打撃を与えた。また、外出自粛要請やイベントの中止により、宴会場や個人店舗などの大幅な売上げ低下をもたらしている。さらに、酪農、農業への悪影響、働く者の収入減、雇用問題等連鎖的な悪循環により、町民大多数の生活を脅かすことになった。

　　初期対応としては、国の支援策の給付金や貸付制度をご活用いただいているところであるが、それはあくまで一時しのぎであり、この経済的な落ち込みを埋め、回復する蔵王町としての対策が必要である。しかも、この感染症を撲滅する薬品等は未開発のため、しばらくは感染症を避けながらも共生していく必要があるとの判断から、ウィズコロナ政策が必要とされている。３密を避ける生活習慣、テレワーク、リモート環境を利用した勤務、学習形態が推進されている中、地方での生活が注目されている。若者の移住希望者増加及び田舎へのサテライトオフィス設置を希望する事業者も増えてくると考えられている。この流れを増幅し受け入れる政策が求められる。

　　また、今回の問題対応、手続、今後の施策は単一事業者、自己責任の限界を超えている。町民生活を身近に感じられる蔵王町であるからこそ、支え合う仕組みづくりが必要である。夢のある多くのアイデアを基に、蔵王町らしい戦略、政策を推進し、疲弊した町民に希望を与えてほしい。

　　なお、論点を整理しながら議論すべきと考えるため、以下の流れでご回答願います。

　　１、被害状況をどのように調査、分析し問題を把握できているのか。

　　２、各種助成金等の活用状況を把握し、積極的な支援に努めているか。

　　３、コロナ被害を埋める早急な対策。（例、旅行代理店との連携、施設の無償利用、プロモーションへの助成）

　　４、中長期のウィズコロナ政策。（例、マーケティング会社等との連携、若者移住希望者受入れ策の強化、ＳＮＳ積極的活用、コロナ対策相談窓口の強化、自治体Ｗｉ−Ｆｉの整備等）

　　以上です。

○議長（村山一夫君）　町長。

　　　　　〔町長　村上英人君　登壇〕

○町長（村上英人君）　加川　敦議員の一般質問にお答えさせていただきます。

　　「新型コロナウイルスによる経済的打撃を埋める早急な対策及びその後のウィズコロナ政策を問う」についてお答えいたします。

　　まず、１番目の被害状況をどのように調査、分析し、問題を把握できているかについてお答えいたします。

　　今回の新型コロナウイルス感染症拡大の影響による経済的損失は、全世界に及んでおり、本町においても商工業のみならず、あらゆる経済活動に甚大な影響を受けております。本町では、町商工会や農協のほか、旅館、ホテル、ペンション等宿泊業者への聞き取りなどにより、休業や宿泊客の状況、飲食店やお土産店等の営業状況を把握するとともに、さらには認定農業者や生産農家で組織する部会の方々から、情報収集などを行ってまいりました。これらの情報をまとめますと、本町においても新型コロナウイルスの影響は相当大きく、事業者の経営状態は大変厳しいものと理解しているところであります。

　　次に、２番目の各種助成金の活用状況を把握し、積極的な支援に努めているかについてお答えいたします。

　　各種助成金等につきましては、国や宮城県及び本町の無担保、無利子による融資制度や持続化給付金など、事業を継続するための支援が多岐にわたって実施されているところであります。これらの事業につきましては、本町のホームページや町内の回覧文書でお知らせしておりますが、さらに周知を図るため町内の500余りの事業者に直接４月及び５月末の２回にわたり、支援事業の案内資料を郵送いたしました。また、４月22日に宮城県知事が発表した新型コロナウイルス感染症拡大防止の休業要請に際して、要請に応じた事業者に30万円が交付される協力金の趣旨について、ファクシミリによりお知らせを送信したり、職員が直接訪問し説明することによって、迅速に周知を図ったところであります。

　　さらに、５月会議で認めていただきました中小企業者支援相談窓口強化事業により、早速町商工会に相談員を配置し、事業者への支援や給付に対する相談及び申請手続等の支援を充実させることができたものと思っております。

　　新型コロナウイルス対策としての融資や給付金等の事業は、新たな要件が追加されるなど、日々変化しております。今後とも、ホームページや回覧文書のほか、必要に応じて郵送等により事業者へ直接お知らせするなど、各種助成金等有効に活用していただけるよう支援を継続してまいります。

　　次に、第３番目のコロナ被害を埋める早急な対策についてお答えいたします。

　　先ほど申し上げましたとおり、今回の新型コロナウイルス対策につきましては、国や県の融資や給付金事業が数多く行われており、町内においてもこれらの支援の対象となる事業者がいる一方で、支援の対象とならない事業者もおります。

　　そのような中、本町では小規模事業者等をより手厚く支援するため、町単独での事業の実施を考えているところであります。例えば、新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金交付事業の対象外となった商工事業者への支援事業、あるいは畜産農家へ感染防止対策として防疫消毒槽や薬剤支給を行う畜産防疫強化対策支援事業など、本町ならではの地域に密着したきめ細やかな支援事業を追加議案として提出しております。

　　そのほか、地域商業活性化事業として、町内で使用できる３割増し商品券の発行事業を実施する予算も、追加議案として提出をしております。また、宿泊事業者等への支援事業につきましては、今後自粛要請の段階的な解除により人の移動が県内、国内、国外へと広がっていく状況を的確に捉えながら、国や県の事業を精査し、町として旅館、ホテルやペンションなどにも効果のある地域密着の事業を検討、実施していく予定であります。

　　次に、第４番目の中長期のウィズコロナ政策についてお答えいたします。

　　議員の言われるとおり、ワクチンや新薬の開発がいち早く望まれるところでありますが、最近の情報でも見通しはまだ先のようであります。新型コロナウイルスに対する正しい情報を取り込んで、人との距離を保つこと、小まめに手洗いすることなど正しく警戒して、しばらくの間ウィズコロナ（コロナとの共存）の時代を工夫しながら、各施策を展開してまいります。

　　私の今の一番の願いは、この地域の産業の回復であります。そのためには、厚生労働省が提唱する新しい生活様式を町民、そして町外から来町される一人一人に確実に実行していただくことが重要と考えております。

　　本町では５月１日から新型コロナウイルス対策室を立ち上げ、各種相談や特別定額給付金の支給事業を行っております。また先ほども申し上げました中小企業者支援相談窓口強化事業では、委託を受けた商工会が町内中小企業からの各種給付金支給に係る相談や、申請手続支援等に対応しているところであります。

　　ある民間会社の調査では、新型コロナウイルスと共存せざるを得ないこの状況下において、若者の移住志向が都会から地方に向いているということであります。本町ではこの機会を捉え、別荘協議会に委託している移住相談室にタブレット端末を備え、リモート相談窓口を開設し、直接対面しなくても隣県や関東圏域等からでも顔の見える移住相談を実施しようと考えているところであります。

　　また、県においては無料通信アプリＬＩＮＥを使って、宮城県の移住相談受付を開始をいたしました。登録された方は、宮城移住サポートセンターの専門員と仕事、住まい、暮らしなど様々な相談が可能となることから、本町においては各種資料をサポートセンターに提供して、さらに情報連携を図り、本町への移住推進を強化してまいります。

　　以上、申し上げまして答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　２番加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　コロナ問題は社会全体の逆境であるということを今日コメンテーターが言っていましたが、まさにそうだなと思います。しかも、これと付き合っていかなくちゃならないということですから、何かの政策が必要なのは当然でございます。

　　私としては、まず今政府が準備している各種給付金とか減免制度、これを利用できる方は取り残しのないように住民に寄り添って支援していくことが必要だなということと、このコロナ問題を機会に価値観まで変わると、若者が生き方を見直している状況にあるということを聞きます。ピンチがチャンスになりそうだなあと思っていまして、それを生かす政策も必要であろうということが、今日の質問の骨子であります。認識につきましては、今町長のお話しのように同じかなと。この問題を乗り切る施策、乗り切った後のというか、乗り切る新しい社会形態の蔵王町をつくる必要があるのかなと思いました。お聞きしました。

　　さて、一つ一つ具体的にあるいはもうちょっと詳細に確認させていただきたいと思うんですが、まず１番目の現状の問題、皆さんの被害状況ということで先週でしたか、先月かな、旅館、宿泊施設に対してアンケートを取りました、こういう状況でしたというのをお聞きしました。その後、どう調査されたかあるいは情報を得ているのかをお聞きしていなかったんですが、ここには情報収集などを行ってまいりましたとありますが、その詳細、特に個人、失業された方、給料半分になっちゃったよ、学生、東京に学校やらせていたけれども、やめさせたよとか、そんなことはあるのか、ないのか。そんな調査、されていますか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　職関係、お宿さんのキャンセルだとか、遠刈田温泉に３月、４月、５月までの例年の観光入込だとか、それに対する対前年比の関係とかいうのは分かります。ただ、学校をやめたとか、失業した。そういった個人情報等の問題もあるかと思うんですが、なかなかそういったあれは役所には入ってきてないということであります。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　今前段で言われた旅館というのは、我々に教えていただいた例のアンケートのことですかね。それとも、それ以降にそういうことをやられたのかどうかわかりませんが、町長いずれにしましても、旅館、遠刈田地区だけじゃなくて、聞いておられるでしょう、宮だってそうですよ、一般の商店、歯医者さん、床屋さん、魚屋さん、八百屋さん、本当に売上げが減っているんです。やっぱり、個人情報だからその情報はないよって、あえて個人名を聞く必要はないんですけれども、失業した人がどのぐらいいるぐらいは知らないと、なかなか町独自の支援も考えにくいんじゃないかなと思いますが、それどうですかね。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　加川議員、ちょっと整理しながらやっていただければと思うんですけれども、失業したり、この業種、言ってみれば30万円の県と町で30万円の補償等、これが該当しなかったところというのは１つは建設職組合というのあるんですね。簡単に言うと、大工さんだとかタイル屋さんだとかの、そういういろんな建物に付随した、そういった方々がお仕事を休んでほしいと、例えば大きいハウスメーカーからも、そしてずっと３月、４月、５月と休んでいる方々多かった。言ってみれば、あと動物の猫、犬の何ていいましたっけ、美容みたいな、トリマーですか。それに該当はする、30万円は。だけども、床屋さんだとかパーマ屋さんは該当しないと。しかも一番感染しやすい状況にあると、そういったことで、そういった団体から直接私のところに要請、要望ということもありました。そういったことで、今回この県の示した町が３分の１の出した、それに該当しなかったところへの手厚いあれを考えていこうということで、今日の追加議案で示させていただこうと思っています。

　　そういったことで、あとは職業が切られたとか仕事を失った、大学の例えば金銭が困って大学をやめざるを得なくなったとか、それについてはなかなか情報が入りにくい。ですから、職安なんかに行けばそういったことが分かるかと思うんだけれども、なかなかそういうこともつかみにくいということもあります。あと、実は平間徹也議員から観光だとかそっちのほうでどのぐらい金額というのも示すことできないんですが、あとでそちらについては徹也議員と議論させていただこうと思っていましたので、あと、私が今お話ししたあれに担当課長から追加して話しさせたいと思っています。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　先ほど町長が申しましたとおり、町として公に調べたのは町内の旅館宿泊施設を対象に議員が言われたとおり、前にアンケートを取ったという報告したやつと同じですが、そういった形でどれだけのキャンセルがあったのか、どれだけ宿泊の実績があったのかということを、３月、４月を中心に調べております。５月に入っては、県と町の町長がお話しました休業支援の協力金の話もありましたとおり、とにかく４月25日から５月６日まで休んでくださいというお触れを出していますので、５月についてはそういった積極的な調べ方はしなかったんですけれども、ただ今議員が言われるとおり、個人の失業、それから仕事をなくした、学生さんが経済的に大変だ、そういう話は、世間一般的に我々日常の会話では確かにそういう話も聞こえてはいます。ですけれども、それを公に調査という形での内容把握ということはしておりません。

　　以上でございます。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　学校の支援の関係でお話し申し上げますと、蔵王町に育英会ございますよね。この育英会も私が会長でありますけれども、育英会としても子供たちが金銭的に大変だろうということで、家庭も、そういったことで実はすぐに事務局にこれは教育総務課で対応してもらったわけですが、実はすぐに動いたんです。動いて追加で貸し出しの募集をかけたのですけれども、応募なかったんですね。実は、それも全部すぐに町内にお知らせしたんですけれども、それが今の現状であります。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　応募がなかったというのは驚きですけれども、育英会のほうですね。分かりました。

　　ただ、今おっしゃったように、個人情報は別としてやはり旅館のアンケートだけじゃ物足りなかったなと思いまして、少なくとも中小の企業さん、その辺のお店のアンケートを取っても、もう廃業しかかっているという話も聞いたので、やはりそういうところも欲しかったなと思って１番終わりますが、２番の30万円云々という話もありましたので、そちらいかせていただきますが、30万円というのは感染症拡大防止協力金の話のようですけれども、まず特別定額給付金10万円、これ、先日の新聞によりますと蔵王町は大分支給率も高い方だという案内がありました。九十何％でしたかね、今はどんな状況になっているのかを教えていただけますか。

○議長（村山一夫君）　総務課長。

○総務課長（今村敏男君）　お答えいたします。

　　現在、受付では95.8％、支払い世帯では95.8％、対象者数については97.3％という進捗になっております。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　95.8％と97.3％ちょっと意味が分からなかったんですけれども、いずれにしても、あと数％の方が申請されていないあるいは拒否されている方かもしれない。いずれ、数％というとあれですよね、世帯が4,000何ぼかあったというから（「200世帯弱」の声あり）200世帯。だから、残っているのは30世帯ぐらいじゃないかなと思うんですけれども、どうですか。二、三十世帯ですよね。そこに対しては要りませんという方以外は情報弱者というか、知らなかったという方もいればたまたま身体の関係で手続できないなんていう方もいらっしゃると思うので、ぜひ一人も残らず申請できるようにあるいは拒否なら拒否の意思を取っていただけるようにしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　全くおっしゃるとおりであります。このように、６月４日時点での話をして、それから１週間ごとにやって、今95％いったんですね。ですから、本当にあと0.5％の方でありますが、そういった方がゆっくりしているのか、それとも家族が県外、町外に住んでいて家族が来てから時間見つけて手続に来られるのか。今実はやっと大口で振込が終わったところなので、その0.5％という方を、（「５％」の声あり）５％、失礼しました。５％のという方々を全部チェックにこれから入っていくということです。３か月ありますから、ただ急ぐ方はあれなんでしょうけれども、ですから一人暮らしであるのか、老々世帯であるのか、何かのあれでただ施設に老健施設だとか特老に入っている方はそこの施設長が代理で申し込むことができるんですね。ですから、そういった面ではどういった理由でというのは一人一人潰してというのもおかしいですが、チェックしながらきちんと対応していきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　それよろしくお願いします。

　　それからもう一つは感染症拡大予防協力金、30万円と先ほど話がありましたけれども、一つ私根本的に分からないのは、役場から対象者に対してたしか案内を出したということ、この間お話があったと思うんですが、どういうのが対象になったのか。県の指針か何かあったと思うんですけれども、案内をした以外の人は請求できないんですか。抜け、漏れがあったあるいはグレーゾーンの方がいるんじゃないかと私は思うんですけれども、案内もらった人以外の方は請求できないんですか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　これ、県が示したものなんですね。あくまでも、観光だとか飲食店だとか密にならない、そういったことがありますので、その詳細等については農林観光課長から趣旨、そして送付、細かくこういう内容とまで全部お知らせをしたところでありますから、課長から説明をさせます。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　休業協力金に関しましては、４月22日に県で知事から要請がされて、日にちは25日からの実施ということですごく時間のないところで、そして業種はどういう業種なのかというのは、新聞等マスコミで報道はされましたけれども、詳細はホームページとかで確認するしかないという状況でございました。

　　そういう中で町としましてはまず県の要請が出て次の23日、24日で町内の該当すると思われる宿泊施設、旅館、そういうところにはファクシミリで、それからお土産店、飲食店、塾とか看板を立ててしっかり、誰が見ても分かるところはうちでも分かるので、そういうところには該当されると思われるところ170ぐらいですか、ピックアップして文書等でお知らせもした。それから遠刈田とか宮の飲食店には直接職員が行って説明を申し上げたと。そういうことを２日間やって、25日から休業してもらったということでございます。

　　それでも、今議員が言われるとおり、それで対象施設全部を拾い切ったかというとそうではなくて、結局はやっている事業者の方が自分で調べて判断して申請していただくという形ですから、当然うちから文書が行かなくても自分は該当すると思う人は来られれば、町としては全然受付をして内容確認して、その期間休業して該当するという方には交付しています。ですので、あくまでもこれは全部きれいに線を引いてやっているのではなくて、そう思われる方を中心に動いたということで、そういった取組でございます。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　そうでしょうね。グレーゾーンもあると思うんですよね。なるべく、気がついて、もしかして、俺、駄目だろうけれども、申請してみるかなという状況になれば一番いいんだと思いますけれども、そういうふうにもう少し時間がたったら、申請漏れはないですかとか、そういう案内してもらうとありがたいんじゃないかと思います。

　　３つ目は持続化給付金、法人200万円、個人100万円。これに関して、今いろいろ問題もあるようですけれども、町はあるいは商工会は誰がどう請求しているかなんていう状況は、把握されておりませんか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　中小企業の方々が蔵王町も結構多うございまして、商工会のメンバーだけで500事業者なんです。約500事業者がありますので、そのうちの約180弱がさっき言った県の休業補償など。今言われる持続化に当たっては、100万円のクラスと200万円のクラスというのがありまして、これに当たって商工会、また商工会の役員の皆さん、また個人の中小企業の皆さんから町等に連絡、結構入ったんです。うちのところは該当できるのかとか、ただし、蔵王町がその窓口ではないんです。ご存じのとおり。ただ、皆さんがこういったのは該当になるかどうかということだったので、うちの農林観光課が親切丁寧にいろんな資料等を郵送したのかな、郵送だね。４月上旬、９日でもう郵送しているんです。そこで商工会としても対応する人がいないと、ちょうど３月末で退職された方がいるので、ぜひその人を窓口で使いたいということで、ぜひひとつ町で助けてくれないかということで、５月18日の議会でお認めをいただいたところでありますが、そのような形。ただし、今国も白石市にもやっと窓口ができたというお話もあります。そういったいろいろと困っている方々の資料送付、そしてそれの窓口等の対応は蔵王町としてさせていただいたという状況であります。

　　把握というのは、そういう流れでいっていますし、誰々が100万円の持続化に当たって手続したか、これは相手様も教えてくれないんですよ。これもまたさっきの直接国への申請ですし、だから町のあれであれば皆さんに教えることができないけれども、私は印鑑つく立場でありますから、どこどこが申請されたということは分かりますけれども、でもそれを加川議員に名前をお知らせするということはなかなか難しい問題でもあるんです。ですから、国だって同じ考えであると思っています。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　これは、結構あれですね。規制というか枠が、ハードルが低くて、言ってみればその辺のそば屋さん、その辺って失礼、そば屋さんにしたって八百屋さんにしたってできるんだということのようですね。ですから、積極的に利用していただきたいなと、私行くたびやった、やったと聞いているんですけれども、なかなかうち対象になるかどうか分からないという答えがあったり、携帯でやってみたよとか言う人がいました。５割以下ですね。ちなみに、６割じゃ駄目なのか。55％じゃ駄目なのかと、こういうのもありましたけれども、これでももったいないですからね、100万円も200万円も。ぜひ使っていただきたいなと。

　　私、個人名を教えろなんて言いませんよ。大体蔵王町としてこのぐらいの人が申請したんだなということは、知っておいてもいいんじゃないかなと思いますので。

　　それと、その情報が取れないと言われれば、いずれにしてもこの手のものはたくさんある。私も覚え切れない。町長の回答にもありますように、日に日に変わっているということですものね。国でそれが認められたとか。役場関係でいきますと、国民健康保険だの介護保険、昨日も話題になりました。それから、国民年金も減免とか制度がもともとあるんですけれども、コロナとは限らずあるんですけれども、税金の減免とか猶予、この辺をなるべく皆さんにお知らせいただきたいなということですね。雇用保険関係についてはますますよく分からないです。雇用調整助成金、小学校休業等対応助成金ですか。雇用者、雇う側に対する助成、あるいは首になった方に対する助成というか、申請ができるようなちょっと私分からないんですが、やはり相談を受けたら答えられる人が誰かいてほしいなと思いました。

　　それから、先ほど言った学生を持つ家族に対しては、高等教育就学支援というのもありますね。それから貸付金、たくさんある。この辺もどんな状況かというのは知っていたほうがいいんじゃないかと思いますよ。誰々がこういう貸付金の申請をしたじゃなくて、何件ぐらいしているんだなということは町として知っておいていいんじゃないかと思うんです。

　　それから、相談の体制、後ろのほうに出ています。商工会さんには中小企業者支援相談窓口、町の役場には新型コロナウイルス対策室というのは、多分法人の方の相談も受け付けるという、この辺でもちろん全部回答できませんが、こういう助成があるということを知っておいてどこかにつなぐという役割をぜひしていただきたい。町民にしてみれば、１カ所に電話すれば何でも分かる、解決はできないけれども何でも分かるという役割をしていただきたいと思います。

　　では、３番目、４番目なんですけれども、これが本来お聞きしたい内容なんです。取りあえず今この数カ月間大赤字食らったんだがそれを穴埋めしたいねということと、それからこれからずっとどうするのかねということを、お聞きしたかったんですけれども。

　　３番目に対して取りあえず何をやるかねということは、町の単独施策事業を実施を考えているということ。それから旅館、ホテル、ペンションなどに対しても効果がある地域密着の事業を検討、これはとてもいいと思います。それともっとよかったのは、私、３割増しの商品券。これ、この間商品券はもうやめますという話があったような気がするんです。商工会の運営する商品券でしたね、やめますというのがあったので、これが出てきたのは私はいいと思うんですね。やっぱり町の皆さんが、お金使うんだったら町の中でということでとてもいいと思うんですが、商品券渡すと大手のスーパーとか大手の薬屋さんのほうにみんな持っていかれちゃうということがあって、あまり意味がないよ、町の中で意味がないよという声も聞きました。ですから、そこを工夫して、町の例えば飲み屋さんでもいいです、八百屋さん、魚屋さん、床屋さん、歯医者さん、そういうところにきめ細かいむしろ使えるような商品券にできないかなという気がしますけれども、その辺はいかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほど地域商業活性化事業、３割増し商品券の発行事業を実施の予定ということでお話ししたんですが、実はいろんなこと、私お話ししたいんですけれども、この一般質問終わった後に追加議案に入れていますので、どうしても議案の前にお話しすると言うことはできないので、この程度にさせていただき、これ、平間徹也議員もたくさん入っておるんです。ですから、後の追加議案でいろいろとお話しをいただければと思っています。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　分かりました。ただ、言いましたように、目的はどうせお金を使うなら町の住民同士で支え合おうよという精神が実現されればなと思いました。

　　ここの３番で私、例として書いたところ、１つを検討していただけないかなというのを、１ついいますけれども、施設の無償利用と書きましたが、もちろん困っている方に金をばんばん出せばいいなんていうことではないですし、出せませんね、町としては。ただ、いろいろ工夫をして考えている人に対して、支援をする。例えば工芸屋さんとかがイベントやりたいんだと、そろそろコロナも落ち着いたから観光客に向けてイベントやりたいと。ＢＧとか、例えばこけし館とかそういう公共施設を使うときに、無償で使わせるとかあるいはプロモーションをするんだということがあったら多少の支援をするとか、そういうことをするとちょっと元気が出るのかなという気がしますが、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　実は、２次補正が今参議院で論争していると思うんです。今日あたり通過すると思うんですけれども、明日か。本来は今日だったんですけれども、大分大激論で明日あたり通過しそうであります。この中に、実は今３番の旅行代理店との連携だとか、プロモーションへの助成というのがあるんです。

　　実は、ある代理店から町に今お話があるんです。だから、２次補正の中の、観光庁、窓口なんですけれども、そういったことを活用してそして遠刈田の活性化につなごうかということが一つです。あとはこの中でプロモーションではないんだけれども、イベントも中止されましたでしょう。例えば遠刈田で、町でもそうですが、雪の壁ウォークだとか日本の蔵王ヒルクライム、６月の第１日曜日になっている大道芸だとか、そういったたくさんのイベントが中止になった。そういった中止をしたイベントに当たっても、幾つ認めてもらえるか分からないんですが、１つの町で。そういったことも今度の第２次の補正の中に盛り込まれているようでありますので、その中身を精査しながら、加川議員が言われるように一つ一つそれぞれの元気、その団体の皆さんが今後も来年も継続してイベントやっていける環境を整えていきたいと思っています。

　　この施設の無償等でありますが、これ、今担当課でも考えていますし、一部でなくて無償も、町内の団体等にその施設によって無償にしているところでもあります。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　じゃあ、これからどんどんそういう手だてが出てくると期待しておりますが、よろしくお願いします。

　　４番なんですけれども、４番につきましては先ほど言いましたように、価値観が変わるんだと、生き方が変わるんだということに対して、我々が対策としてはちょっと移住相談室にタブレットをというのは、物足りないかなと思って拝見いたしました。

　　かつて爆買いだという、インバウンドだってこの間まで言っていましたけれども、やはりこの辺はもう過去の言葉になるんでしょうね。これからは。本来旅行というのを考えたときに、やはり通りすがりに泊まってバスの中から蔵王山を見てさあ帰りましょう、その次松島見て帰りましょうじゃないと思うんですよね。蔵王町の本当によさを知っていただくために、蔵王町の食べ物を食べていただいたりとか小川を歩いていただくということで、日本人も楽しめる、本来外国の方というのはそういうよさも分かっているみたいで、本来の旅行とか外国人観光というものを考えなくちゃならんのじゃないかなと思います。

　　ですから、これはすぐにアイデアは出ないかもしれませんが、ここで幾つかお話しさせていただきますけれども、まず回答にありました移住相談室にタブレット、強化するんだということですが、具体的には書いていません。移住相談室、私こう言っちゃ悪いんですけれども、やっている方に悪いんですけれども、私知り合いでもありますからちょっと物足りないなと思っているんです。蔵王町に移住された方、何件かいらっしゃるという説明が去年ありましたけれども、仙台市とか岩沼市とか名取市とかいらっしゃったので、決して、東京から来た人もいらっしゃるんでしょう。別荘が売れたとかそういう話を聞きますから。でも、何となくミスマッチじゃないかなと、今私が言っているこれからの若者の移住を考えたときに、しかも農業をやりたい人が増えるんですって。ちょっと違うかな、今の皆さんの活動は。そうであれば皆さんの活動の中に、相談室の中に例えば移住体験あるいは農業体験というメニューを入れてそれを受け付ける。それで役場が支援するか、農業委員会の方に応援頼むか分かりませんけれども、そういう戦略を追加すべきだと。移住相談室に。前に言ったことあるんです、本人たちにも。ただ、対策は取れていないようなので。そういう少し膨らました機能を持たせるべきだなと思います。ここはどうですかね。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　全く加川議員も、私も考えているんですが、実は町内で一般社団法人のある会社を立ち上げている。その方々がやはり自ら作ったいろんな肥料だとか、そして畑作で、そのリサイクルで畑を耕しながら、それを栽培してそして販売というか、蔵王のブランドとして、それをいろいろと考えて、そういった方々も立ち上げていきたいと。ですから、そういったことがですから、今の体制が本当にいいのかということがクエスチョンだろうと思います。ですから、今社団法人の１社の方は何人かで今それを考えていましたので、そのほうがかえって農作業だとか含めていくので、ただどうしても今別荘分譲の移住と何となく誤解される面もあるんですけれども、なおその辺のあれについては担当窓口がまちづくり推進課の佐藤課長から答弁させたいと思います。今日初めてだと思います、お手柔らかにひとつ。

○議長（村山一夫君）　まちづくり推進課長。

○まちづくり推進課長（佐藤長也君）　それでは、お答えいたします。

　　まず、中長期ウィズコロナ対策ということで、ここに例として若者移住希望者受入れの強化ということで例題が挙がっておりましたので、そういった民間調査で比較的若者の方々が今回の感染症の関係で地方に移住をしたいと。そんな中でもそういった農業の体験ですとか、それからリモートによるテレワーク、そういったことも可能ではないかということで、基本的に東京一極是正の意味からも、そういったのは非常にいいことなのかなとは思っております。

　　最近、移住相談室の相談員の体制でございますが、４名体制で町のもともとの職員、ＯＢの方がおったり移住をされてきた方がおったり、あとは実際のハローワークでもともとお勤めになられていた方がおったりということで、やはり相談に来られる方は住むところ、それから暮らしの中でも、どういった仕事をしていくかというところでご相談される件数が非常に多いということです。

　　町としましてもまちづくり推進課だけではなくて、やはり農家農業となってくれば農業委員会ですとか農林観光課とか、そういったところと横の連携も非常に必要になってきますので、今現在は毎月ハローワークから送られるコムズという求人情報誌があるんですけれども、それも毎月相談室に提供するということで情報交換もさせてもらったり、果ては移住の助成金といったもののご相談ですとか、勉強会ですとか、そういった町と移住相談室の相談員さんとの連携を強化していきましょうということで、現在話を進めているところでございます。

　　そういったところから、移住を希望される方で相談される方が農家をしたいということであれば町と常に連携を取りながら、横の連携も取りながら進めていきたいとは考えてはおります。

　　以上です。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　分かりました。あそこにいらっしゃる方は我々の仲間で、立ち上げ当初は私も入っていたので、多分あの人のことを言っているんだなと分かりましたけれども、大体あそこ、場所分からないんですよね、看板も裏側にあったりして、相談窓口のドアの前に車が置いてあったりして、相談員の車、それは相談を受けるという気はないなと思っています。いずれ、今課長がおっしゃったように、ただあそこで座っているだけじゃなくて、もう少し看板出して、今日は移住体験の教室だとか受付だとか、大きく表示して活動できるようになればいいなと思っております。

　　時間もないので、もう２つほど言わせてください。やっぱりインターネット環境というのは非常に話題になったというか、私、一応コンピューター屋ですからね、インターネットは初期のほうから関わって携帯電話も関わって、何か聞かれたらアドバイスするようになっていました。最近はマンガ、ゲームとかついていけませんけれども、やはりインターネットは実務として真面目に使えるような時代になったんだなと思います。

　　今回小学校でもタブレットによる補習授業なんてありました。なかなかうまくいっていないとは聞いています。今度、蔵王町でも各生徒に小中学校、１個タブレットが渡るような国の支援を頂いて予算は取った。近い将来なるとしても、それをうちへ持っていって通信できない、通信するためにもお金がかかる。ルーターか何か持たせて、ルーター月々何千円、それを何百人、とんでもないですね。だから、自治体Ｗｉ−Ｆｉという言葉が、何年か前からか総務省で推奨しているようですね。これがとても今注目を、これは今後浴びるんじゃないかと思います。蔵王町も率先してこういう自治体Ｗｉ−Ｆｉを入れてみてはどうかなと。これは住民支援だけじゃなくて、もちろん観光支援に非常に有効であると総務省ではこんな冊子を出しています。これどうですか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　町には、そういった通知は来ていないんですけれども、Ｗｉ−Ｆｉの関係でＮＴＴからは蔵王町に話があります。それは遠刈田の簡単に言うと150メートルぐらいの範囲で、2,000万円近くなんですね。それが、ところがお宿さんに行けば大体Ｗｉ−Ｆｉやっているところあるので、ただ本当に足湯に入りながらＷｉ−Ｆｉが必要なのか。あと、こけし橋ぐらいまでしか行かないんですよ。それがこけし館まで飛ぶんであれば、その辺の範囲まで、そうするととんでもない。ポールを立てなくてならないですね。私の記憶だと30メートル、40メートル間隔ぐらいでポールを立てて、そしてそこで通信を飛ばしていくということで、えらい金がかかる。そんなことで、ただし今言われる自治体Ｗｉ−Ｆｉとはまた別なのでありますけれども、この自治体Ｗｉ−Ｆｉについては総務課長勉強した。（「しておりません」の声あり）まだ勉強しているものがいませんので、これから今後勉強させたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　面白いことが起こりそうだなと思っていますので、ぜひ検討願いたいと思います。

　　もう一つ言わせていただきますと、マーケティング会社の連携って、先ほど旅行代理店というお話がありましたが、それと一緒なのか、ちょっと違うとは思うんですけれども、マーケティング会社、私２年ほど前に宮城県の移住定住事業ということで委託を受けて、役場の方にも応援を頂いて非常に短い期間ですけれども、６組だったかな、40名弱の人をお招きして町中案内したことがありました。そのときに、マーケティングのチームを使ったんです、東京のチーム。これ利害関係は一切ないですよ。ただ、高校の先輩がリーダーをやっているというので紹介してもらったんですけれども、これがコロナに対応するマーケティングということでまた活動し始めているんです。私は友達でなきゃ推薦したいぐらいなんですけれども、例えば田舎の産物、農産物でもほかにはない、蔵王町であげたというやつがあれば教えてくれ、ただ単にスーパーに紹介するんじゃないんですよ。それなりの住宅とか、それなりのマーケティングのあるところに紹介して、イベント開いてということをやる、プロモーションをやると言っています。

　　もう一つは例えばお祭り、お祭り文化。だんだんこれが廃れているんですよね。日本全国で。でも、こういうものを継承する人がいれば、これお祭り好きというか、グループ、東京にも紹介すると。だから、そういう人たちが少しでも遊びに来てくれれば楽しいじゃないかということ。もう一つはこれで私面白いなと思ったんですけれども、バー、飲み屋のバーの文化が東京でも廃れつつあるんだそうですよ。あれを支えようという策が始まっていると。蔵王町で例えばとんでもなくおいしいチーズがあったら、例えばですよ、紹介してくれと、蔵王町で面白い器とかあったらバーで出したいと。そういう何ていうんですか。ということを言っているチームなんですよ。ですから、観光客を持ってくるよと、パンフレットを作ってそれをどこかに置いていくよということだけじゃなくて、そういう一本釣りみたいなマーケットをよく知った人たちのプロの人たちを利用するというのも、いいことじゃないかなと思ったので、どうでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　本当におっしゃるとおりなんですね。田舎暮らしとかいろいろたくさんテレビの番組楽しくて、特にＢＳがとても楽しくて、私見ているんですね。そうすると、いろんな等々があって、都会にいると体験がなかなかできないんですね。田舎暮らしだとかきこりをやったり森林に入って。ですから、蔵王町は自然豊かでたくさんいろんなことあるので、本来であればそれを考えなくてはならないんでしょうけれども、ただどっちにしても今農家の皆さんが果樹の皆さんも農家の皆さんも、俺あと10年しか頑張れないぞと、町長この10年間で俺ここまで育ててきた果樹を誰かきちんと教えてあげるから、そういう都会からやってみたい若者がいれば、それを畑全部貸してあげるよ、場合によってはあげてもいいんだと。そういう相談をお話、私のところだとどっちかというとそういう人たちが多うございまして、ですから、大根を作っている人も皆さんそうなんです。後継者がいない。ですから、自分の子供たちはみんな仙台に行ってきちんと仙台暮らししている。ところが田舎暮らしはしない。だから、逆にそういう都会から呼んで、その辺全くおっしゃっているとおりなんです。そういったことを真剣になって考えているんですが、なかなかプロジェクトをつくってそこもやっていかなければいけないなと思っていますが、やっぱりそこをしっかりやらなければいけないと思っています。ぜひひとつ、ＮＰＯと一緒になって取り組んでいきたいと思っています。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　ありがとうございます。町長にも行っているでしょう。私でさえ来るんですからね、このうち売りたいんだとか。畑使ってくれなんて来るんです。

　　先ほど言いましたように、東京チームからすればそんな話あったら言ってくれと、多分移住したい人、体験したい人は何ぼでもいるよという話だと思うのでマッチングだと思うんですよね。それ役場の職員さんがやるというのはやはり大変だと思うんです。民間、我々とかそういうところに、ぜひ相談あるいは委託されるのがいいんじゃないかなと思います。あまり金を使わないで、ゼロというわけにいきませんけれども、喜んでいただくという施策を期待しております。よろしくお願いします。質問を終わります。

○議長（村山一夫君）　加川　敦君の質問が終わりましたので、これより10分間休憩いたします。

　　　　　午後２時１７分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午後２時２７分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き一般質問を行います。

　　本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめ延長いたします。

　　次に、１番松�ｱ良一君の質問を許します。登壇願います。

　　　　　〔１番　松�ｱ良一君　登壇〕

○１番（松�ｱ良一君）　それでは、質疑をさせていただきます。

　　１件目、公共施設等における新電力の導入について。

　　2016年４月の電力全面自由化により、以前は地域で決められていた電力会社としか契約できなかった電気が、新たに参入した新電力も含め、自由に電力会社を選んで契約ができるようになった。本町が所管する公共施設等においても照明のＬＥＤ化、節電機器への更新、小まめな消灯など継続的な取組を推進している。しかし、近年は各種機械設備や空調機器等の整備を要因としたエネルギー消費量が増加する傾向にある。今後、厳しい財政状況が予測される中、施設のランニングコストを低く抑えることは重要な課題の一つです。

　　こうした取組によって使用する電力の調達コスト削減は、低炭素型まちづくりの実現、エネルギーの地産地消への呼び水、そしてＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）の達成等に貢献し、さらには自主財源にもつながるものと考えます。そこで、下記の項目について町長の見解を伺います。

　　�@導入が可能な公共施設等について。

　　�A公募型プロポーザル方式について。

　　２件目。町政運営等について。

　　つい最近まで、地方自治体の財政環境は上昇の渦中にあるとも言われておりました。しかし、ここ数か月間で新型コロナウイルス感染症の拡大によって、全国の市町村を取り巻く環境は一変しました。特に、今回は自然災害の復旧とは全く異質、自粛により人、物の流れを止める未曽有の停滞、あらゆる分野が立ち位置に戻れない厳しい環境下にあります。

　　一方、本町も緩やかな少子高齢社会が進展する中、多様化する町民のニーズに的確に対応できる行政システムの確立や選択と集中を高めるため、行政運営のありようが問われている。そこで、今期の町政運営等の総括並びに今後の動向について伺います。

　　以上２件であります。

○議長（村山一夫君）　町長。

　　　　　〔町長　村上英人君　登壇〕

○町長（村上英人君）　松�ｱ良一議員の一般質問にお答えいたします。

　　初めに、第１点目の「公共施設等における新電力の導入」についてをお答えいたします。

　　電力自由化とは2000年から段階的に進められている電気事業の制度改革のことであり、今までは電気事業法によって国で定める一般電気事業者（東北電力ほか９社）による小売供給の独占が認められていましたが、2016年４月以降は規制緩和により新電力事業者の電力小売りへの参入が可能となったものであります。議員ご指摘のとおり、公共施設のランニングコストを抑制していくことは、財政面からも重要課題であると私も認識しているところであります。

　　現在、本町は一般電気事業者との電力受給契約を締結しておりますが、長期割引契約により電気料金の削減に努めているところであります。

　　その上で第１番目の導入が可能な公共施設等についてお答えいたします。

　　電力の供給は送電線、配電線などの送配電ネットワークを通じて行われ、どの業者でも同じ電気が同じネットワークを使って届けられることから、原則新電力業者からの電力供給についても問題はなく、町内の公共施設への導入は可能と考えるものであります。しかしながら、特に役場庁舎や災害時の避難所として活用するふるさと文化会館、地域福祉センター等についてはより安定的な電源供給が必須であることから、業者の信頼性や財務の健全性、つまり倒産や事業からの撤退がないことをより重視すべきと考えております。

　　次に、第２番目の公募型プロポーザル方式についてお答えいたします。

　　業者選定に当たっては、電力の安定的な供給はもとより、環境への配慮や地域経済社会の貢献、社会的信用など価格以外の面を含めた評価をすべきではないかと考えております。そのためには、議員ご指摘のとおり総合評価やプロポーザルなども一つの手法でありますが、現在締結している長期割引契約の期間中（役場庁舎においては平成29年12月から令和４年12月までの５年間）であることから、今のところ公募型プロポーザル方式の導入による電力会社の切替えは考えておりません。

　　次に、第２点目の「町政運営等」についてお答えいたします。

　　まず、今期の町政運営の総括についてお答えいたします。私は、平成28年10月６日から第17代町長として４期目の町政を担わせていただくに当たり、平成28年11月会議において所信を申し上げましたところであります。その中で私は開かれた町政の推進、すなわち、様々な機会を通じて町民の皆様の生の声を聴き、着実に町政運営に反映させることを自らの使命として、町民が主役、地域が主体の協働のまちづくりを構築していく所存であると申し上げ、５つの基本政策の方針を述べさせていただきました。

　　この基本方針に基づく実績評価に基づきましては、先ほど三沢　茂議員の一般質問でもお答えしたとおりであります。町政を取り巻く情勢は厳しいものでありますが、議員各位並びに町民の皆様のご協力により、財政の健全性に配慮しながら各施策を実行できたものと考えております。

　　そのほかに、高齢者福祉や障害福祉の面では蔵王あがらいんかふぇの開所、教育の面では小中学校、幼稚園エアコン設置工事の早期完成などにより、町民の活動や学習環境を充実させることができたものと思っております。さらに、農業の面では新規就農者育成を積極的に推進してまいりました。現在、国の農業次世代人材投資事業により３名、平成29年度から町単独事業として開始した農業経営体育成事業により13名の若手農業者の育成をしております。

　　また、防災の面では継続した粘り強い要請活動によって、国の予算での蔵王山頂への恒久電源敷設事業を実現できたこと、これ、実現でなくてまだ今やっと工事が始まったところであります。さらに、町では防災サイレン・スピーカを増設し、町内５地区に設備を整備できたことなどが、今期での成果として上げられるものであります。

　　さらに、地域防災力の向上のため、自主防災組織の結成と育成に取り組み、現在では18行政区において組織化されています。このことは防災に対する町民の意識改革の表れであり、ご理解に感謝を申し上げたいと思います。また、町民への火山防災の啓発及びジオパーク構想を進めるため、本町での開催を予定しておりました火山砂防フォーラムは、令和元年台風19号や新型コロナウイルスの影響により中止となったものの、今後改めて開催を目指したいと考えています。

　　今後の動向についてお答えいたします。議員ご指摘のとおり、新型コロナウイルス感染症は今まで経験したことのない新たな課題を、我々に投げかけたものと理解しております。本町としても、新しい生活様式を取り入れながら町民の生活、中小企業の経営、農業と観光を力強く支援していかなければならないと考えております。特に大きな打撃を受けました観光業につきましては、まずは県内、次に国内、さらにインバウンドと３つの段階に分けて、観光客の流れを取り戻すための施策に取り組んでまいります。

　　また、感染症防止の観点から、各種手続やコミュニケーションのオンライン化が求められている一方で、高齢者などに寄り添った支援の継続も必要であります。本町ではその一助ともなります公共交通整備計画について、策定に着手したところであります。今後、より便利に町民の足として活用できる公共交通の実現へ向け、準備を進めてまいります。そのほか、本町の将来を見据え、人材の育成にも力を注ぎたいと考えております。現在、準備を進めております統合中学校の建設を推進し、子供たちが多くの仲間たちの中で切削琢磨できる環境の実現を目指すほか、英語教育特区を活用しグローバル社会に通用する力を身につけさせたいと思っています。

　　加えて、保育、幼児教育の充実及び子育て世代支援のため、認定こども園の設置について財政状況を考慮しながら議論を加速させてまいります。

　　本町を取り巻く情勢は、全国の例に漏れず少子高齢化や人口減少の進行、多発する災害などまちづくりに向けた課題が山積しております。しかしながら、これまで申し上げてまいりましたとおり、着実な取組の成果により、ずっと住み続けたい愛にあふれるオンリーワンな町の実現に一歩ずつ近づいているものと思っております。

　　私は、これまで町民や各種団体の皆様と膝を交えて率直な意見を伺い、町政に反映させてまいりました。さらに、全国町村会、全国治水砂防協会、全国観光地所在町村協議会などの役員として国の機関や国会議員、経済界など多方面での人脈づくりを進めてきたところでありますので、この成果を今後の町政運営に生かしてまいりたいと思っております。

　　以上申し上げまして答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君。

○１番（松�ｱ良一君）　大変詳細な答弁をいただきましてありがとうございます。大変お疲れだと思いますけれども、もう少しお付き合いいただきたいと思います。

　　それでは、１件ずつ確認をしながら再質問させていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。

　　まず、１件目の公共施設等における電力の自由化ということで質問させていただきましたけれども、これまで各方面にわたって様々な取組をされておりますし、県内においても角田市あるいは東松島市とか、いろんなところの取組も既に始まっているようでありますので、そうしたところについても電話をさせていただいて、内容等も確認させていただきました。そうした中で、本町においても先ほど町長から答弁ありましたように、コロナ禍による経済状況の変化、そして来年度当初予算に向けては非常に、先ほど町長申し上げられましたように厳しいものがあるのではないか。そうしたことが予測されますので、より一層自主財源あるいはこうしたコストを下げていく必要があるのではないかと、そんな考えから提案させていただきました。

　　１件目につきましては、先ほど町長から答弁がありましたように、なかなかこれまでの一般電気事業者との契約があるので、５年間の契約があってそこを崩すことはなかなか難しいんだという答弁をいただいたところでありますけれども、今一般電気事業者と契約を結んでいるそうした公共施設と、大体挙げられましたけれども、どういったところの施設までこれらを含めて契約なさっているのか。その辺についてお伺いしておきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　その詳細等については担当である総務課長から答弁をさせたいと思ってます。

○議長（村山一夫君）　総務課長。

○総務課長（今村敏男君）　それではお答えいたします。

　　まず、役場本庁舎でございます。あと、14の施設、小学校、中学校、Ｂ＆Ｇ海洋センター、給食センター、ふるさと文化会館、蔵王病院ということで、長期割引の契約を結ばせていただいております。

　　以上でございます。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君。

○１番（松�ｱ良一君）　そうしますと、15施設ということでご報告ありましたけれども、これらについては契約内容等についてはいわゆるキュービクルとか必要なそうした50キロ以上の施設ということに該当しているものなのでしょうか。それ以外もあるよ、そういったことであればその辺についてもう１回確認しておきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　総務課長。

○総務課長（今村敏男君）　お答えいたします。

　　必ずしも50キロ以上とは限らない施設もございます。一般電気事業者といろいろ協議をしまして節電可能な施設という捉え方で、このような施設を選定したということでございます。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君。

○１番（松�ｱ良一君）　そうしますと、最近においては家庭用の電気もこうした部類に入るということで、以前においては50キロという縛りがありましたけれども、今は家庭用まで広がったということで、低電圧ですね、こういった関係も含めて交渉ができるとなったということでありますよね。

　　そうしますと、今言われた15施設以外でもあるような気がするんですけれども、どうせやるんだったら低電圧も含めてやるんであれば、幅広くグループ化してそれらを一括しての交渉ということも、そこに生じてくるのではないかなと考えますけれども、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　総務課長。

○総務課長（今村敏男君）　議員おっしゃるとおり、その他の施設に関してはそういう割引等のことはありません。

　　今後、業者とも話をして、残りのいろんな施設ございますので、その辺を踏まえた削減策を協議したいなと考えております。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君。

○１番（松�ｱ良一君）　ありがとうございます。

　　新年度といいますか、今年度から学校教育関係のクーラーも空調設備も、本格的な夏場に向けて稼働していくという時期にも入りますので、そうしたことによって生じる電力の消費量あるいは利益率も多分変わってくると思うんですね。そうした場合に、交渉も５年間の長さに置くとかなり不利な条件が出てくるんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。この辺の全体での割引料というのはどのくらいになっているんですか。

○議長（村山一夫君）　総務課長。

○総務課長（今村敏男君）　役場庁舎においては年間約40万円でございます。その他の14施設、今申し上げた14施設に関しては年間160万円、合わせて年間200万円ということになっております。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君。

○１番（松�ｱ良一君）　改めて今の15施設の電気料の総額、どのぐらいになっているんですか。今の200万円というと意外と割引率が低いんでないかと思うんですけれども、どのくらいになっていますか。

○議長（村山一夫君）　総務課長。

○総務課長（今村敏男君）　役場庁舎においては年間790万円。ほかの14施設については年間3,580万円という電気料になっております。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君。

○１番（松�ｱ良一君）　本年度予算、当初予算の電気料の計上見ますと、今の金額とは合わないんですけれども、総体的には7,500万円ぐらいになっていますけれども。本庁舎で915万円、小学校管理費では1,172万円、そうしたことを総額しますと7,000万円超えますよ。額面合わないんじゃないですか。どういった計算なされるか分かりませんけれども、ただ非常に厳しいことを言っていますけれども、こういった電気関係の換算にしても利益率の出し方にしても、非常に専門的な知識がないと分かりにくい点というのは承知しておりますので、大変失礼な質問しましたけれども、こういったこと観点からも考えると、役場自体の職員の方々でこれを精査して進めていくというのは、なかなか難しいんですね。だからプロポーザルって出したのはそういう意味なんです。

　　ここに、答弁書に庁舎とふるさと文化会館については、安全上あるいはそうしたこれからの災害等も含めるとこの２つはやはり駄目だという答弁なさっておりますけれども、なぜこの２つ除いてここに出されたんですか。よく分からないんですが、安全上、電気が止まるからですか。どうなんですか、これ。

○議長（村山一夫君）　総務課長。

○総務課長（今村敏男君）　答弁書でも申し上げましたけれども、業者も信頼性とか財務状況、例えば倒産とか事業撤退となった場合のことで申し上げたことでございます。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君。

○１番（松�ｱ良一君）　答弁に裏づけられるような内容については、確認の上でこうした文言の出し方をなされているんですか。裏づけがあってこういう危険性があるからというのは、裏づけがあってなされているんですか。なんか電気事業法か何かにある内容のものなんですか、それは。ご答弁ください。

○議長（村山一夫君）　総務課長。

○総務課長（今村敏男君）　裏づけとしましては、いろいろインターネット等でいろいろデメリット等の確認も私しました上で、そのような内容も記載されていたということでございます。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君。

○１番（松�ｱ良一君）　大変、総務課長には恐縮なんですけれども、今回先ほどもお話ししましたように、角田市さんとも確認を取りまして、万が一電気止まることあるんですか、いや、そんなことありませんよ、それは電気事業法で最終保障供給約款というのがありまして、必ず万が一会社が倒産した場合であっても一般電気事業者、電力ではそれを供給すると約束が取られているんだそうです。そういったことは一切心配ないんだという担当者とのやりとりがございました。

　　だから、今やられている方式が５年間という中で契約でやむを得ずやられていること、やぶさかではないんですけれども、今後の財政を見ますとやはりこうしたほかのところを調べられて何ていうんですか、角田市さんの場合は大変申し訳ないんですけれども、今年もやられたそうです。６社来られて１社は途中でやめたそうですけれども、５社の中からプロポーザルやりまして、年間で約15％削減しているそうです。非常に助かっているというお話をいただきました。

　　本町においても、やはり年間7,000万円以上のそうした電気料金が、今後空調関係もございますので、非常に大きくなってくる可能性がございますので、ただ契約のあり方については専門的なものはありますので、そうした業者等とのやりとりも勉強しながらやったそうでございます。ぜひこの辺はやらないというんじゃなくて、前向きにこれらに取り組んでいく、こういう姿勢が今後必ず必要になってくると思います。財政健全化でいろいろなことをやろうとしても、午前中の答弁に町長からありましたように、国県のいろんなひもがついた事業が多い中で、本町がそこに関わる分というと２割前後、これはやめるわけにいかないですし、本町だけの単独事業だけでというと限られたものになっていきますので、これを削減しなさいとか削減していくという条件になっていくと、かなり厳しいところに入っていくのかなと思ったものですから、今回あえて提案させていただきましたので、ぜひ今後こうしたいろんなところも加味しながら、やはりやっていく必要があるんでないかなと思いましたので、最後にもう１回答弁を頂きたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　私も、初めてこんなに15％も、プロポーザル方式を取って５社から見積もり取って最大が15％割引になったということでありますので、この令和４年に切れますので、５年の契約、私もこういう立場にいたならば必ず約束をして、見積もりをして対応していきたいと思っています。総務課長、１年ですから。

○議長（村山一夫君）　総務課長。

○総務課長（今村敏男君）　ありがとうございます。それで、私もいろいろ調べてみました。よその選定とか契約方法なんですけれども、要するに松�ｱ議員おっしゃるとおり、専門的な電気の知識を持っているのはもちろん、行政職員はおりませんので、電気サービスプロバイダー業者に委託して、そのプロバイダーの方が推薦した新電力会社と随意契約しているケースもあるということで、そういう自治体もあるということでいろいろ私も調べております。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君。

○１番（松�ｱ良一君）　どうも大変ありがとうございます。数か月間の期間の中で全部答弁するというのも、大変難しい話をしたのかなと思っておりますけれども、ただ本来のこれからの町の姿を考えますと、一つ一つ積み上げていく、こうした作業の中では大切な部分に当たるのかなと思ったものですから、質問させていただきました。

　　ぜひ、こういった方向で今後エアコン、あるいはいろんな時期もございますので、利益率とか電気の使用料の時期によって、それによって高くなったり低くなったりしておりますので、そういったところもよくよく調整を図りながら、あるいはその時期に見積もっていただくのが向こうから来るのも楽なのかなと、その辺もよく検討されてぜひお願い申し上げたいと思います。

　　２件目の町政運営等の課題については、同僚議員が質問いたしましたのであまりございませんけれども、町長たまたまいろんな行政改革、そういった中でいろんな削減等に取り組んでいく、このようなお話もたびたびなされるわけですけれども、これまでも行政改革推進室あるいはそうした中で、そうした会合をどの程度１年間の中で持たれて、いろんな会合をやって進めてきているのか。そうしたところは具体的に、多分やっていらっしゃると思うんですけれども、その辺も併せてお伺いしておきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　就任から５年間は行革をやってきたんですけれども、今度何かあったときは見直しなどするために、行革の対策本部を考えたりやっているんですけれども、正直なところ今現在はやっていないと。

　　そんなことで実は内部でも今話ししているのが、若い人たちが大分入ってきたと。ここ七、八年そういう若い人たちが特に多くなってきたので、そういう意識改革をさせなければいけないということで、その行革の意識改革から始まって若い人たちに将来を担っていく、蔵王町を担っていく若い人たちにきちんとしていこうと話し合っているところであります。

　　それと、先ほども申し上げましたとおり、来年は大分厳しい状況になってくるだろうと思っています。まず一つは自主財源が全部、ゼロではなくて全部マイナスで来るだろうということが一つ。あと、国からの交付金も間違いなく下がってくるだろうと。マイナスで来るだろうと思っています。プラスになるところが何もないと思うんですね。そこでいかに優先順位を考えながら、そして無駄を、無駄なことはないんですけれども、やはり省くような、そしてやはり優先順位をつけてやっていこうということで、考えております。そういったことをこれからそういったことを各課で今のうちから、いつもだと大体10月くらいから始まるんですけれども、今からやはりそういったことを考えていかなければと、そういった面では第五次長期総合計画とも今後の見通し含めて考えていく必要もあるのかなと思っているところであります。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君。

○１番（松�ｱ良一君）　ありがとうございます。非常にコロナ対策と財政改革、この二刀流といいますか、二本立てでやっていかなければならない、非常に難しい、そうした時期にかかっているかと思いますけれども、ただ早急に行政改革推進室を設けて、今予算等のいろんな組み替えも行われてきておりますけれども、やはり今後長期的に見た場合は当初予算でつけましたけれども、今後は課とも相談の上で、これはちょっと見込めないなとか、これは組み替えが必要だなとか、そういった部分については、やはり早急にこうした部分については考え方を変えてやっていく必要があるんでないかなと、それもやはり先導していくのは行政改革推進室でありますので、そうしたところにぜひ早急に踏み込んでいく必要があるのかなと。これについてお伺いしておきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　課長等会議というのは例えば今回のコロナだと、そういう対策室を本部会議を開きながらですから、それぞれのやっていっているわけでありますが、まず課長等会議の中でもみながらこれを当初予算含めて、今後の第２次補正なんかも含めながらその辺の様子を見ながら、何を優先でやっていくか。これは先ほどずっと加川議員とも随分議論させてもらったんですけれども、優先順位をして経済再生が一番だと思うんです。ですから、そっちに振り向いていく。これがインバウンドで元に戻ってくるの、私、２年前後かかるだろうと見ているんです。それだと第２波、第３波の動きによって変わってくるだろうと思っていますので、本当に先の見えない状況だろうと思っています。そういった面ではしっかりと経済再生に向かってやっていく。それに当たってはまず対策本部というのは、対策ではなくて本部ではなくてまず課長等会議の中でもみ合いをしていきたいと思っています。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君。

○１番（松�ｱ良一君）　ありがとうございます。確かに、組み替えとかなんとか言っても、見極めが流動的なところがあるのかなと思っていますけれども、ただその対応が取れるところについては、ぜひお願いしたいなと思います。

　　先ほど町長から、職員等も50代を超える人と若い人が入ってきて、いろんなそうした職員の中の中身も変わってきているという話もございました。答弁にもありますけれども、この答弁の人材育成というのは、そちらかもしれないんですけれども、やはり今後のことを考えますと人材育成がやはり大事ではないかなと思うんですね。本当に我々の世代ですと、身をもって教えられたんですけれども、今は便利なもの、社会になっておりますので、確かに町でも職員の研修のためのそうしたものについては、県に派遣をしたりとかいろんなことをやっておりますけれども、こうしたところについてはもう少し重層的な考えで職員を育てていく。あとは先ほど町長が言いましたように、ＩＴについてもやはりＩＴ専門に関わるような人材も、特に今後事務事業あたりがスマート、いわゆるＩＴ化されていく、そうした部門になってくるところが非常にこっちも多くなってまいりますし、職員の中でもそうした専門的なものに関わる、今いらっしゃるようですけれども、さらに重層的にそうした専門的な資質を持った者がそこに必要になってくるのではないかなと思いますけれども、その辺についてお伺いしておきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　今のお話しされたとおりでありますし、確かに今もそのあれでありますが、インバウンドに合わせて、それも副町長と相談したところだったんですけれども、ここ最近。それは何かというとやはりインバウンド、インバウンドと言っても、職員が台湾、中国、繁体語だとか簡体語でありますけれども、これを学ぶといってもあれなので、仙台に来ている、東北大に来ている、そういう学生、それで日本語を学んだ人たちを正社員でなくても１年契約でも、そういった使い方というのはあるねという話をしたところなんですね。

　　ただ、あと今確かにいろんな専門の分野の、町でもある民間で電気の携わってきた、その人のあれをずっと見ているととても活躍しているんですね。そういったことで、今副町長と答弁、副町長の考えもさせていただきますけれど、とても重要なお話でありますので、その辺は前向きに取りかかっていきたいと思います。あと副町長から答弁させます。

○議長（村山一夫君）　副町長。

○副町長（平間喜久夫君）　答弁させていただきます。

　　確かに、松�ｱ議員言われるとおりだということで、特に今からＩＣＴ関係、非常にいろんなものが出てきて、なかなか専門的知識がないとついていけないという部分もございます。そういった意味で、今回新規採用職員としてＩＣＴ技術を持っている方ということで、上級職で今採用しようとしておりますし、仮にこれに応募がなければ今、国でも氷河期枠ということでかつての就職難しかった時代の、そういった方々からももし応募がなければ追加で、そういったＩＣＴ関係についてはぜひ職員を入れたいなと思っております。やはり、この部分、これから本当にいろんな部分で重要になってまいりますので、そのような考えで、人材育成ももちろんですが、そういう人を核にして若い興味のある職員を育てながら、町の専門的な仕事をしていただくという考えで、今採用を計画しているところでございます。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君。

○１番（松�ｱ良一君）　ありがとうございます。先ほど、町長から答弁いただいた大学生によるそうしたサポートしていくということは、それぞれの学生が生まれ故郷とか、そうしたところに我が町のいろんな情報を発信してくださるという２次効果もあるということを伺ったことがありますので、そうしたことが非常に効果が出てくるんではないかなと、こんな考えを持ったものですから大変すばらしいなと思いました。

　　副町長からも今丁寧に答弁いただきましたように、非常にそうしたＩＴ化あるいはＡＩ化が進んでまいりますので、そうしたところの部門については、やはりサポートしていただく人が専門的なあるいは社外からといいますか、これまで経験したそうした一般業務からのそうしたことも非常に重要になってくるのかなと考えておりましたので、大変ありがたいなと思いました。

　　あと、もう１点だけお伺いしておきたいと思います。いかにしたら職員のモチベーションを上げていくか、これがこれから厳しくなってくるあるいはコロナ禍によるいろんな閉塞感のある中で、この前のコロナ対策室相談室、非常に若い人がそこにスタッフとして集まって、それをサポートする再任用職員がマッチングして、非常に混乱する受付を本当に親身になってやっていただいたという話も伺っておりましたので、やはり人だなと思いましたし、ご年配の方というか、再任用の方は経験豊富ですので、やはりまた新しい若い人の感覚、そこから出てくる提案型のいろんな政策、提言、そうしたこともやはりモチベーション上げていくのには必要ではないかなと思うんですけれども、今後のそうした行財政改革の中、多分そうしたところが上がってくればまた変わってくるのではないかなと、こんな考えを持っておりますので、それについてお伺いしておきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　モチベーションを上げる教育含めて、いろんな議員の皆さんもそうでありますが、滋賀県に行ったり千葉県に行かれたり研修等、それと同じで職員にもそういった研修含めて、モチベーションを高める、とてもこれ重要でありますし、それに当たって私はどっちかというと民間の人間で、名鉄の研修で20代の時代に研修させられたわけでありますから、２週間ずっと夜中の零時まで、お手洗いなんかも全部手で磨くわけでありますが、そういった長良川という川の麓にある研修所だったんですが、蔵王町としての取組について副町長からお話しさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　副町長。

○副町長（平間喜久夫君）　お答えさせていただきます。

　　本当に職員のモチベーション、非常に重要だなと思っております。ただいま松�ｱ議員からご提案のありました若手からの提案ということでありますが、今までも村上町長、今４期目ということでございますが、何回か若手によるワーキンググループといったものをテーマごとに、例えば長期総合計画をつくるのに若い人の考えを、あるいはまち・ひと・しごと創生総合戦略といったものについてもいろんな提案、ワーキンググループという形で各課横断的に職員を集めてやっております。やはり、こういったことがなかなか若手で提案したものが町の政策にそのまま取り入れられるということは、非常にモチベーションも上がると思いますので、そういった形をこれからも、何のテーマもなくというわけにはいかないので、これからですと、後期基本計画といったものにも、もし可能であればそういったものを取り入れながらしっかりと対応していきたいと、もちろん町長が先ほど言った研修等も予算をしっかり、財政が厳しくとも確保しながら、やはり外に行ってよその市町村の職員と交流して、いろんな情報交換というのも非常に大切だと思っております。しっかり対応させていただきます。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君。

○１番（松�ｱ良一君）　大変丁寧な答弁いただきましてありがとうございます。１人で100歩進むよりか、よく言われるのは100人で１歩なんですね。そのほうが先ほど町長も言ってくださったように、モチベーションが上がっていく、こうなっていく姿になるのではないかな。そのことがやはり我が町を支えていく、そうした人材育成につながっていく。何のため働いているんですか。そんな問いかけもよく年配の方からやっているよという話も聞くんですけれども、やはり一生懸命町民の目線に立った仕事をやっていけば、そうしたところにつながるわけでございますので、ぜひ今後ともお取組をいただきたいと思います。

　　今後の動向については、先ほど三沢議員にお話を申し上げて、私から改めて聞くまでもございませんけれども、大変４選、５選目、こうなってくると厳しい目線もあるのかなと思っておりますけれども、その辺についてこういった案件あるいは積み残しがあってこれに挑戦して、何としてもやっていく、そのために今回挑戦するんだ、そのようなお考えがあれば、あろうと思いますけれども、そうしたことについて町長からもう１回、しばらく時間たちましたので、ぜひお伺いしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほど三沢議員にもお話をさせていただいたんですが、４点を最重要課題としてさせていただきたいと思っています。１つは新型コロナウイルスの対策であります。これを地域の経済の改革にまずしていきたい。そしてこれをインバウンドにもつなげていきたい。２つ目には防災、減災。その中に先ほどお話し申し上げましたが、１つは地域防災計画の見直し、２つ目には火山防災の強化、感染症対策に配慮した避難所運営、先ほども一般質問でお話があったところでございます。それから、松川河川砂防の事業、蔵王山頂への通年を通しての監視カメラ整備であります。約10億円位かかるので、場合によってはちょっとあれなので、ですからこれを早期にやっていかなければならないということです。それから県道白石上山線の疣岩付近の改修ということで、遠刈田とこの役場の分断されないように、いつでも大きな災害があってもすぐに復旧できる、そういう体制を、そのために県道３車線の関係を300メートルやっていただくように、工事の早期完成を目指したい。統合中学校の建設。そして認定こども園の設置に当たって、整備に当たっての検討を前進していくということであります。

　　そういったこと、今期やれなかったことを、しっかりそういったことをさせていただきながら、皆さんと一緒になって取り組んでいきたい。そして先ほどもお話ししましたように、いろんな方々との人脈もつくってまいりましたし、あとは衆参の先生方、そういったお力を借りないとなかなか人脈をつくるのに時間がかかる、年数もかかる、そういった面で県知事、あとは衆参の国会の先生方、またそれぞれの団体の関係の皆さんといろんな力を頂きながら、議員の皆さん、町民の皆さんと一緒になってこの４年間しっかりやらせていただきたいと思っていますので、どうぞこの５期目に向かっての抱負を述べさせていただければと思っております。

○議長（村山一夫君）　松�ｱ良一君の一般質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

　　　　　午後３時１７分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午後３時２７分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き一般質問を行います。

　　次に、５番平間徹也君の質問を許します。登壇願います。

　　　　　〔５番　平間徹也君　登壇〕

○５番（平間徹也君）　それでは、一般質問通告に従って質問させていただきます。

　　蔵王町のコロナウイルス感染拡大に対する町独自の支援策について。

　　世界的に大変な問題となっているコロナ問題で、我が町への影響も大変なことになっているのはご存じのとおりであります。とりわけ、農業と観光を主産業としている我が町にとって、町の存亡に関わることであります。宿泊、飲食業関係は、この観光シーズンに客はほとんどなく、自粛要請と併せて休業もしくは休業状態でした。また、畜産業は特に和牛肥育農家、子牛生産農家においては信じ難い値段です。先週の仙台食肉市場では、枝肉100万円を超える牛が１頭だけで、ほとんどが１頭80万円から90万円で、これでは素牛代にしかなりません。肥育牛１頭にかかる２年間の餌代や人件費が約40万円。その分が丸々赤字状態が続いています。それに連動して、子牛の値段も20万円から30万円値下がりしており、このままでは子牛生産農家をやめざるを得なくなる状況です。

　　この間、国ではいろいろ対策は取られており、肉用肥育経営安定交付金制度（マルキン）が３月出荷分から発行されたようですが、今後国は保険額を下げるために加入農家から１頭当たり6,000円を取らないようにし、９割を67.5％補塡にして制度を改悪しようとしている動きもあり、農業の町蔵王町としては１戸の農家も廃業させないという心積もりで国に対してもしっかりと意見を述べ、それと同時に町独自にできる支援策も考えてほしいものです。さらに、農家事業所のみならず、蔵王町に住みコロナウイルス感染拡大による経済的打撃を受けた方がたくさんいらっしゃると思います。国が支援するといっても、窓口は町であり、現場の状況が分かる町長、職員が国より強い危機感、使命感を持って蔵王町民一人一人に寄り添った姿勢で対策を講じていただきたいです。

　　このことから、次のことを質問いたします。

　　１、コロナウイルス感染拡大の自粛要請対象業者から外れて、30万円の給付金を受けられなかった業種への支援策はどのように考えていますか。

　　２、肥育農家、子牛生産農家に対して、国の対策以外に全国的に様々な自治体独自の支援策が打ち出されているようですが、蔵王町独自にどのような支援策を考えていますか。

　　３、今回のコロナ騒動で観光業と農業の被害額は幾らと想定していますか。

　　４、今後、コロナウイルスの風評被害が収束することがなければ蔵王町の果樹、稲作農家にも大きな被害をもたらすことが考えられますが、その想定はどのように考えていますか。

　　５、コロナによって多かれ少なかれ我が町に住むあらゆる産業、世帯が多大な被害を受けていると思いますが、被害の状況により固定資産税、国保税、水道料金の大幅な減免措置を考えていますか。町長の見解を伺います。

　　続いて、２番も質問させていただきます。

　　蔵王町に住む独り親世帯の保育料の無償化並びに支援策について。

　　子供の貧困、最近よく聞かれるようになった言葉ですが、一定基準を下回る所得の家庭で育つ子供について使用されています。厚生労働省によれば、日本の子供の貧困率は13.9％、2015年現在。17歳以下の子供の約７人に１人が経済的に困難な状況にあります。世界的に見ても日本の子供の貧困率が高いという現実を前に、2013年に子供の貧困対策の推進に関する法律が成立し、その対策は徐々に打ち出されるようになってきました。蔵王町でも今年度から第２期蔵王町子ども・子育て支援事業計画がスタートしました。その計画の項目の中に、子育てに係る経済的負担に対する支援、職業生活と家庭生活の両立の促進、独り親家庭などの自立支援の推進と明記されております。蔵王町の独り親世帯の保育料は9,000円となっておりますが、保育料を定める規定が少々難解になっており、算定を誤る可能性があります。独り親家庭の保育料を無償化すれば、制度も分かりやすく算定を誤る可能性が低くなります。何より親御さんにとってすごく励みになるのではないでしょうか。このことについて町長の見解を伺います。

○議長（村山一夫君）　町長。

　　　　　〔町長　村上英人君　登壇〕

○町長（村上英人君）　平間徹也議員の一般質問にお答えします。

　　初めに、第１点目の「蔵王町のコロナウイルス感染拡大に対する町独自の支援策について」お答えいたします。

　　まず、第１番目のコロナウイルス感染拡大の自粛要請対象業者から外れて、30万円の給付金を受けられなかった業種への支援策についてお答えいたします。

　　今回の新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金事業による30万円は、宮城県知事が県内の特定業種の事業者に対し、４月25日から５月６日までの休業または営業時間短縮の要請を行い、その要請に応じた事業者を対象に協力金として支給したものであります。

　　しかしながら、新型コロナウイルスによる影響を受けた業種は多岐にわたり、この協力金の対象から外れた事業者においても経営に少なからず打撃を受けており、地域の経済活動を維持する観点から看過できるものではないと思っております。

　　このことから、本町ではこの協力金の対象にならなかった事業者に対し、中小企業者活動継続支援事業の実施を考えており、追加議案として提出しているところであります。

　　次に、第２番目の肥育農家、子牛生産農家に対する蔵王町独自の支援策についてお答えいたします。

　　新型コロナウイルスの影響により牛の販売価格が急落し、肥育農家及び子牛生産農家の経営は大変厳しい状況であります。また、この影響は肥育農家等にとどまらず養鶏農家にも及び、菓子製造用の鶏卵出荷が大きく落ち込んでおります。

　　このことから、本町では施設等の操業停止や食品廃棄などを未然に防ぐための予防事業として、畜産防疫強化対策支援事業を実施することにしており、追加議案として提出をしております。

　　次に、第３番目の今回のコロナ騒動による観光業と農業の被害額についてお答えいたします。

　　観光業につきましては、旅館、ホテルやペンションなどの宿泊施設について、３月から５月までの休業状況や宿泊者のキャンセル等の聞き取り調査を行い、実態の把握に努めてきたところであります。３月から５月までの観光客入込数については前年実績41万6,234人に対し９万6,200人で77％減、宿泊観光客数については前年度実績７万1,717人に対し１万524人で85％減となりました。特に、５月の状況は宮城県から休業要請などがあったこともあり、観光客入込数で94％減、宿泊観光客数では99％減となっております。このため、宿泊施設はもとよりその他の飲食店やお土産店など、観光業全般での影響額は相当な金額に上るものと認識をしております。

　　農業についても先ほど申し上げましたとおり、肥育農家及び子牛生産農家の販売額の下落、鶏卵の取引減少や価格の下落、地元旅館やホテルと米や野菜を直接取引している農家の販売量の減少など相当な影響額が出ているものと考えております。

　　現在、国会では第２次補正予算の審議が続いておりますが、この中には地方創生臨時交付金の追加額２兆円などが含まれております。本町への配分額等はまだ示されておりませんが、この交付金を有効に活用し、国や県と連携しながら地域経済の再生、活性化に向けて取り組んでいきたいと考えております。

　　次に、第４番目の今後コロナウイルスの風評被害が収束しなかった場合に、蔵王町の果樹、稲作農家が受ける被害の大きさについてお答えいたします。

　　この件につきましては、現在果樹や水稲が収穫の時期を迎えておらず、想定が困難であります。今後の感染症の状況をしっかり見極め、必要に応じて対策を講じてまいります。

　　次に、第５番目の固定資産税、国民健康保険税、水道料金の大幅な減免措置についてお答えいたします。

　　まず固定資産税の減免については、今回提案しました議案第53号のとおりであります。町税賦課徴収条例を一部改正することについて、昨日の本会議で可決決定いただいているところであります。次に、国民健康保険税の減免については、追加議案として後ほどご審議いただく国民健康保険税の減免に関する条例において対応いたします。次に、水道料金の減免につきましては、５月会議でお認めいただいたとおり、宿泊施設や飲食店等に対して３か月分の基本料金相当額を補助するという形で実施させていただきます。

　　続いて、第２点目の「蔵王町に住む独り親世帯の保育料の無償化並びに支援策」についてお答えいたします。

　　本町の保育料の利用負担額は、平成18年度から５年間にわたって人件費の削減、各種団体の助成金の減額、各種手数料の増額を敢行した行財政改革の中にあっても、子育て支援を充実させる観点から据え置いた経緯があります。したがって、現在においても本町の保育料体系は利用しやすいものと認識をしております。

　　保育料は、子ども・子育て支援法の規定により、国が定める額を上限として各市町村が定めるものとされており、生活保護世帯及び町民税非課税世帯を国が定めるとおり、第１子目からゼロ円にしているほか、独り親等の町民税均等割のみの課税世帯を町独自に第１子目からゼロ円にするなど、低所得世帯の経済的支援を図ってきたところであります。

　　平間議員ご質問の独り親世帯の保育料が9,000円となるのは、独り親等の町民税所得割の課税世帯でその額が７万7,101円未満世帯の第１子目の場合のみであり、これ以上の課税額になると軽減措置がない規定となっております。なお、これは国の定めに準じているものであります。保育所は就労等により保育の必要性が認定された方が利用できる児童福祉施設でありますので、保育サービスを享受できる観点からも、独り親等世帯であっても一定の収入がある場合については、応分の保育料負担をいただくことが公平であると考えております。このことから、今のところ無償化は考えておりません。

　　なお、本町では独り親世帯に対し、母子父子家庭医療費助成に加え町独自に子供医療費助成制度を拡充したり、就学援助費、あったか支援金を支給することにより、高校卒業の年齢まで切れ目なく支援をしております。

　　また、今般の感染症対策第１弾で独り親世帯に児童１人当たり１万円を給付する事業をいち早く創設したように、町として各分野から支援を行っているところであります。

　　以上、申し上げまして答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　ありがとうございます。

　　あくまで、昨日の時点で出た議案だけで話ししなきゃいけないと思うので、その時点での話でしますけれども、まず４月21日に私と私たち政党は町長に要望書ということで農業、特に肥育農家にもっと蔵王町独自の支援策をということを訴えさせてもらって、今日まで待っていたんですけれども、一向に出てこない。追加議案で乗るみたいですけれどもそれは追加議案のときにお話ししますけれども、被害額、宿泊業に関しての被害額は明確に結構調べていただいたんだなと思ったんですけれども、農業全体に関しては概算でも出ていない、相当な影響額が出ているものと考えております。これはそもそも調査すらしていないんじゃないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。町長。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　これは、細かくさっきから言っているように部会がありますし、その部会の代表の方々とのところに行って、いろいろと話を、私が課長に指示したり私の部屋に来て五、六人でいろいろと打合せをさせて、その窓口役になったのが農林観光課の課長補佐である農業担当補佐である遠藤補佐であります。そのようにきちんと調べをさせていただいているところであります。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　でしたら、私、これ一般質問通告していますので、遠藤さん、詳しいのは分かっています。私よりも遠藤さんが詳しいので分かっているんですけれども、遠藤さんをこの場に呼ぶなり概算でいいので、この通告の答弁に書いてもいいんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。町長。

○町長（村上英人君）　数字的なことでもありますし、政策的なことは私に言ってください。あと担当課長から答弁させます。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　調査すらしてないんでないかというご質問でございましたが、ここの答弁書に数字を具体的には書いておりませんが、大河原家畜保健所、それからＪＡ仙南、そういった関係機関に販売価格の推移、今年このコロナに限らずさかのぼって１年前、２年前から数字的なデータとかは全部頂いて確認はしております。ですから、相当額な被害ということも認識はしております。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　分かりました。相当な被害。私も全部の農家さん回ったわけじゃないのであれなんですけれども、肥育農家さんをメインにお話を聞かせてもらうと、やはり大体聞いていると80万円で高いときは子牛買って、今コロナでオリンピックがあると思ったらなくなって飲食店も閉めることになっちゃったから、いつもより多めの頭数さばいているし、それに従って市場の価格も下がって大体結局80万円から90万円で売っていると。そうするとやっぱり餌代と人件費で40万円ずつ１頭当たり赤字になってきて、総被害額としてはお話のとおり概算なのでね。でも、蔵王町は700頭ぐらいから800頭、年間で肥育牛を出荷するというのを伺ったのでそれに掛けても大体３億円近い額の被害があるんですね。それ、すごい大きな被害額だと思っていて、蔵王町はやはり町長も今日ずっと農業の町、観光の町ということでおっしゃっていたので、理解していると思うんですけれども、やはり農業あっての観光かなと私は思っていて、やはり蔵王町の肥育、仙台牛、本当に一流の仙台牛を出荷していますから、もっと肥育牛のこのままでは本当に廃業せざるを得ないような農家さんもたくさんいるということを伺っております。なので、蔵王町独自に、例えばですよ、これ財政調整基金ないんだよねって、それも私も理解しているんですけれども、気持ちの問題だと思うんです、やはり政治判断で。

　　例えば同じ宮城県の栗原市は、やはり上限100万円で農畜産者に肥育牛１頭１万円、繁殖牛5,000円、乳牛3,000円とか、大崎市も子牛の購入５万円補助ということで、こういう目に見える支援策が蔵王町もあってしかるべきだと私は思うんです。きのうの時点ではなかったので、少しでも肥育牛の方を元気づけられるような前向きな支援策、今後考えていってほしいんですけれども、町長、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　徹也さん、畜産農家だけ回らずにやはり担当課と話ししてもらう、ただ今日のこの一般質問、この後一般質問が終わった後に追加議案。この追加議案やるのに、たったの二、三日でできるわけでないんですよ。いろんな角度から全部調査をしながらいろいろなことやってきているんです。特に、今回の上げるに当たってお金がいいのか。それともどういう政策がいいのかということでいろいろやってきた結果、今日のこの後の追加議案、そこに畜産農家の皆さんからの声が多かったということで、この後の議論させてもらうわけでありますが、ですから今日初めて上がってきて分かったという、そういうものではなくて、やはり町としてもこの動きがどういう動きをしているか、それと今回の臨時交付金でありますが、全国の市町村が同じことは当然できないわけですよ。景色も違ければ環境も違う、そして農業の町もあれば観光の町もある、またいろんな大和町のように工業の町もあれば。ですから、いろんな町があるわけですよ。ですから、うちの場合はどうしてもいろんな幅広くせざるを得ないということもあります。ですから、それぞれのどこどこがこのようにやったから云々だと、やはりそういうことではないと思うんですね。そこが担当課といろいろとお話をしてもらえれば、今日のここまで来るに当たって結構時間もかけながら、ゴールデンウィーク前からもこういう話を内部でして、やっとここに上がってきたということでありますので、ご理解いただきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　私も別に担当課を全く飛ばして調査したわけではないんですね。ちゃんと農林観光課長も一緒にお話しして、遠藤さんもそのときいましたし。町の財源の話はもちろん私も理解してはいるんですけれども、やはりゼロというのはさすがにないのかなと、私は思っております。

　　次に追加議案出してきますから、これ言えないから言わないですけれども。すみません。肥育牛に関しては、肥育牛だけ見てきたんでは仕方ないだろうと言われましたけれども、果樹農家など、私質問でちゃんと蔵王町の果樹、稲作農家が受ける被害の大きさが今後出てくるんじゃないかと、それについてどのように考えておりますかと聞いているんですが、それについてはいかがですか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　普通だと、この被害というのは考え方、被害というのはおかしいんですが、今回はコロナウイルスですから、自然災害でないので、ですから、コロナウイルスによっての経済の損失、そう言っていただければ一番いいと思うんだけれども、これはこれから果樹だとかお米についてはこれから出てくるわけでありますので、ですから今の段階で想定でものをお話しするということはできないということの先ほどの答弁であるわけです。そのときになっていろいろと経済が、ただそれに当たっても梨の販売含めて梨祭りも含めて、前向きに進んできましょうということを、今内部では調整をしているところであります。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　そうですね、完全な想定はもちろんできないのは私も理解しているんですけれども、ただこれだけ大きな騒ぎになっていると、やはり果樹農家の方からもお話聞きましたけれども、このままコロナが終息しなければ売り先、直売に関してはお客さん来てくれなければどうしようもない。市場価格もどうなるかわからないというのはある程度、一農家さんであっても理解されているわけですから、町長も想定の金額はもちろん出せないし、どういう支援策を打ち出せるかというのは、今はもちろん出せないのかもしれませんけれども、被害はある程度あるだろうという想定は、そのぐらいはしていますよね、町長。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　少し落ち着いてお話ししてもらいたいと思うんだけれども、町長という立場、責任ある者が想定でものを、話をするそして想定で言うということはできないと思うんです。ですから、これからの状況、そして町の取組、そして経済のあれで国からも10万円の全国に出ているわけですが、経済を立て直していただきたいと。そういったことで多くの方々に、町民も梨を購入したりお米を買って親戚に送ったり、いろんな方々に送ればこれは経済がよくなってくるわけですから。そういったことが、ですから今の段階で想定の額だとか想定の話というのは、私の責任ある立場から想定額ということは申し上げることはできないということであります。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　分かりました。想定額はもう聞きません。また、場当たり的な対応にならないように、町長も心の中にはもう政策はあると思いますので、ぜひ今のうちからご検討していただいたらなと思います。

　　これはもう国費のことなので、農家にとって固定資産税とか水道料金とか国民健康保険税というのはそれぞれやはり大きな問題、負担になっていると思うんですね。４月の国民健康保険税というのは減免はこれからなので、固定資産税の減免についてはもう４月７日、８日時点で総務省で被害を被った人に関しては、国費で面倒を見るということで打ち出していたので、もっと早くその辺を町としても打ち出してほしかったですし、これから多分もっと分かりやすい資料をつくると思うんですけれども、あの条文を見ただけでは一体どのような人が町の固定資産税の減免に関わるかとか、いつからいつまでの売上げなのかとか、ことしの固定資産税に関してはあくまで猶予であって、来年の令和３年度に関しては固定資産税を減免するということは書いてあるんですけれども、それを分かりやすく広く蔵王町の町民の方、やはりそれを固定資産税減免すると、宿泊業者の方にとっても農家の方にとっても、全てひとしく国の支援策が行き渡ることになるので、その辺も発信をしっかりとしていっていただきたいと思っておるのですが、町長、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　しっかりとその辺をお知らせするようにしていきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　ありがとうございます。

　　すみません。水道料金の件もちょっと。水道料金の減免については５月会議で実際可決されましたけれども、これも宿泊施設と飲食店のみが対象になっていたと思っていて、３か月分の基本料金補助ということで、たしか150万円相当だったと思うんですけれども、これはちょっとその範囲を広げてできるところじゃないかなと。国からも支援金が来ていることですし、２次補正だと言われるかもしれませんけれども、町長いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　２次補正では水道料は考えておりませんし、ここまで回ってこないだろうと思っておりますが、まず水道料については一番痛手の大きかった宿泊、そして遠刈田地域の飲食店の方々に、宮もだね、飲食店だと宮も含めて。30万円の該当なる方々への考えでおるところであります。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　それでは足りないので、ぜひ前向きに考えていただきたいとしか言いようがないんですけれども、すみません。国保の件でもう１件だけ。国保の減免について国からの助成金を使った減免でなくて、町独自に国保に関しては財政調整基金が５億円近くありますし、不用額なんかもこれから出てくると思うんですけれども、そういったものを生かして国保税、町独自に繰り入れをして引き下げるということもコロナですので、町独自のその辺の対応って９月なり12月にできるんじゃないかなと、私は思っているんですけれども、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　徹也議員知っているとおり、20％、４月から下げたばかりですよ。そして基金は確かにあります。前にも担当課長なり副町長からも答弁させていますが、今どういう形でこのぐらいの基金が、決して多いわけでもなんでもないんですよ。ただ今年度も基金をまだしていくような、それだけ大きな何ていうんでしょう、病気が少ないということの表れなのかなと思っていますが、それだけ町民の皆さんが健全でいるのかなという表し方もあるんだけれども、だけどももう一つは後期高齢連合会があるんですけれども、それと同じで県が10年以内、２年前に言っていますので、この８年ぐらいの間にここに当たっての県下１本になる予定なんですね。ですから、そのときのどういうふうにまた県で示してくるか。その時に一財から、この基金がなくて一財から繰り出しをしていくようなことになれば大変だと思うんですね。ですから、その辺の基金があるから安くしなさいということだけではないと思っています。

　　ですから、一つの県の一本化になるときに、町としての積立金でなくて基金の、そして組織に納める、それが幾らになるのか。その辺の推移が見えない間はなかなか難しいだろうと思っていますし、それと決して蔵王町が国保税のあれが高いわけではないんです。わかりますでしょう。今回の20％削減したことによっても下から２番目なんですね。決して、私は町民の皆さんが大きな負担をしているとは全然思っておりません。

　　ただ、今平間徹也議員が思っているのは基金が大きく残っているから、これはお父さんの時代からずっと言っておりました。ですから、ただこの基金が残っているから云々だということではなくて、今組織が新たに宮城県が一本化になって変わろうとしているんです、この８年後、遅くても10年後。そのとき一財から負担しなくてもいいような環境も必要でないかというのが、私たち内部での考え方なんです。ですから、それがもうちょっと見えてくればいいでしょうし、それがこんなに負担しなくてもいいんだとなった場合にはぐんと下げますから。ですから、あまり慌てないで今年４月にやったばかりですから、その辺の推移を見ながら考えていきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　町長はそう言われるだろうなと思っておりましたけれども、私個人の考えではないので、私もいろいろお話しして、基金が５億円あるなら引き下げられるんじゃないかと。引き下げて悪いことは別にないと思いますし、何なら今下から２番目だと言いましたけれども、もっと引き下げて、それは結局町の人口が子育てなり、病院の関係がいいとなれば他市町村から来ていただくということも、もちろん考えられると思うんですね。やはりそこは状況を見て、今すぐ20％下げたばかりだからできないよというの、町長の意見で理解はある程度できるんですけれども、コロナの影響で町民全体が被害を受けておりますから、そこももう一度再考していただけたら、私も含め私の周りの方も町民の方も喜ぶのかなと思うんです。

　　５億円ってどれくらい多いかと、町の負担大体２億円、去年２億5,000万円くらいかな、たしか取っていたので、極端な話ししちゃうと２年間分取らなくても繰入れできるんじゃないかということになってしまうと思うんです。そのくらいの国保税を、今まで町が取っていたのをただ町民に返すということなので、そんなに私は非現実的じゃないと思っています。やはり、県で一本化になる前にもっとその辺よく考えていただきたい。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　今の国保の絡みで、やはり今町民の国保が何％で、そしていろんな共済の人もいれば社会保険もいれば、そのようにちょっと副町長からもお話しさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　副町長。

○副町長（平間喜久夫君）　国保の状況、確認のためにという部分もありますけれども、お話をさせていただきます。後期高齢者医療制度というものがスタートをして、国保の加入者というのはどんどん減っているのが現状でございます。今現在町民１万1,000人以上いるわけですが、その中の国保の被保険者、3,000人を切りまして令和元年３月末で2,846人という方が国保の被保険者という状況でございます。

　　徹也議員言われるように、確かに財政調整基金増えているというのは事実でございます。ただこれやはり都道府県単位化をした平成30年からやったときに、将来は宮城県で税率を一本化していくんだよという大前提がございます。町長はただいま申し上げたとおり、20％下げたことによってほとんど保険、国民健康保険税というのは、ご存じのとおり所得割、均等割、平等割とあって、さらにそれが基礎課税分、後期高齢者医療分、介護納付分と分かれていて、９種類の税率がそれぞれあるわけなんですが、一概に比較できかねる部分ありますが、相対的に見て大分低いほうの分類になります。県内の人口の約半分を占める仙台市が将来税率を一本化するときに、どうしてもここが被保険者一番多いわけですから、この辺を鑑みますと、今下げてまた下げる、これはいいんですけれども、ただそのときの改定率、本当に痛税感を感じるような改定率にするのはまずいなと思っております。町長が言うように、このときに激変緩和をしながら財政調整基金をうまく活用しながら、どうしても都道府県一本化になったときには、最終的には税率上がっていきます。こういったとき少しでも激変緩和をして皆さんが納税しやすい環境に、やはり財政調整基金活用できれば一番いいのかなと。

　　当然コロナの関係、経済情勢、こういったものを見極めながら多分来年は所得割、大分減るんじゃないかと見込まれます。この中で国保財政を運営してみて、これでも仮に余裕があるとなれば所得割が下がったときに税率改定するよりは、その次の年あたりにやったほうが納税者の方にはいいかなということで、いろんなことを組み合わせて考えながら税率というのを決めていくべきだろうと考えております。

　　以上です。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　丁寧な答弁ありがとうございます。

　　では、次にいかせていただきます。２点目の蔵王町に住む独り親世帯の保育料の無償化並びに支援策についてなんですけれども、保育料の体系は確かに蔵王町の最高額はほかの市町村と比べても安いのは理解していますし、しているんです。そういう意味では、保育料体系は利用しやすいものと認識しておりまして、答弁いただきましたけれども、ただこれ結局、今回の予算にちょっと上がっていましたけれども、過払い、今回あったということで、あれの原因が結局蔵王町の仕組みというか、世帯に対する認識の考え方がしっかりと明記されていなくて、ベテランの人がいなくなって新しい人が入って引き継ぎうまくできなかったから保育料の過払い、まちがっちゃったよということを昨日答弁いただきましたけれども、そんなことでは困るんですね。

　　実際予算書には上がっていないですけれども、おととしからの分の人のだけが４万2,000円上がっていて、実際は１年間で３家族いて20万円ぐらい弱間違っていたという方もいたと、独り親で。そういうことがなぜ起きて、起きるような仕組みに結局なっているんだと思うんですね、私は。町長、これどういった仕組みでこの過払いが行われたかというのは、町長は知っていますでしょうか、理解できていますでしょうか。町長。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　担当課、子育て支援課の課長でありますが、課長から話を聞いて初めて分かったと。ですから、自ら課長がその親に経緯を説明しながら、そして頭を下げてご理解をいただいてきなさいという指示をしたところであります。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　人間だから、もちろん間違うのはわかるんですけれども、どういった経緯で間違ったかというのを多分皆さん知らないので、蔵王町は独り親世帯の人が9,000円なんですけれども、一緒に、同一世帯分離していようとしていまいと同一住所の場合は、その同一住所の方の所得を算入するかしないかで町税の所得割、変わってくるので、それで保育料が最高額になるか、9,000円になるかというのが決まるんですね。それにプラスして主たる生計者が誰かというのが一番大事だということで、蔵王町の独り親のお母さんもしくはお父さんですけれども、103万円以上収入があるならば主たる生計者として認められて、独り親の世帯の9,000円ということで保育料が決まる。103万円以上稼いでいなかったら、主たる生計者はあくまでもそのシングルのお父さん、お母さんではなくて、一緒に住んでいる方の一番所得のある方の所得が算入されてしまうということなんですね。これ、すごくややこしいなと私は思ったんですね。何で、それだったらいっそのこと、独り親であるならばその時点で保育料をゼロ円にするというのが、町の職員さんにとっても保護者の方にとっても、とてもいい制度じゃないかと私は思ったんですけれども、町長いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほども申し上げましたとおり、過ちをなくすためにゼロということはそういうことは、それはあってはならない。それと、平等性、公平性の問題もありますので、やはりただ今回の今お話しされた件については、大変職員の過ちに当たっては本当に町としての間違ったことに対して心から謝るわけであります。今後こういった過ちのないよう、担当課もきちんとみんなで対応しなさいということを強く指示したところでありますので、こういったものをなくすためにゼロにしたら間違いなく、間違いなくなっちゃうからゼロにしなさいというものではありませんので、ぜひ公平性の問題からご理解いただきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　であるならば、最低限保育の例規集に世帯の考え方をしっかりと明記していただきたい。そうしないと、担当者によって変わる可能性がある。あったから今回誤りが起きてしまったということだと思うので、そこをしっかりと明記していただきたいし、情報発信していただきたいんですけれども、その辺は今後しっかりとやっていただけるんでしょうか、町長。

○議長（村山一夫君）　子育て支援課長。

○子育て支援課長（宍戸光晴君）　お答えいたします。

　　議員ご質問のとおり、今回誤りがあったことに対してはおわび申し上げます。保育料の関係につきましては、課長専決事項ということで町長から専決の内容になっておるところをまず申し上げさせていただきます。

　　なかなか分かりにくい制度だということでございますけれども、いろいろ各種制度ありますけれども、それぞれ複雑な制度でございます。それを熟知して間違いのないようにするのが職員としての業務だと思っておりますので、先ほど町長から指示がありましたとおり、今後は誤りのないように進めてまいります。

　　なお、議員ご質問のなかなか分かりにくい制度なので、条例等に明記してという話でございますけれども、条例は条例である程度の作成の形態もございます。いろいろ子育て支援ガイドブック等にも簡単な部分が載っていますけれども、実際にどの所得割額になると１か月の月額が何万何千円になるとか、そういった分は載せてございませんでした。今後、９月に税情報の切替えがありまして、改めて保育料のご通知を申し上げることになりますので、その段階におきましては保育料の算定がどのような形になっているのか。保育料の通知に合わせて、保護者の皆さんにも分かりやすいような形で情報を提供していきたいということで考えております。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　ありがとうございます。

　　もう最後にしたいと思っているんですけれども、公平性の問題ということで、前回の一般質問でも認可外保育園のゼロ歳児から２歳児までの補助をしたらいいんでないかと訴えさせてもらいましたけれども、その公平性の問題からそれは駄目だと、バランス欠けるからだと思うんですけれども、誰と誰の公平性の問題で一体無償化にできないのかと、私は不思議でならないんですけれども、町長。

○議長（村山一夫君）　子育て支援課長。

○子育て支援課長（宍戸光晴君）　お答えさせていただきます。

　　答弁書にも公平でないという表現も使わせていただきました。確かに、独り親世帯の方々、答弁書にもありますとおり、７万7,101円、町民税の所得割の額ですけれども、これ未満の方については9,000円となっております。ただし、独り親でない一般のご家庭、夫婦共に生活されているご家庭の方におかれましては同じ７万7,000円、２人の収入を合算しておりますけれども、７万7,101円未満で２万7,000円のご負担を頂いております。そういった部分で、独り親のご家庭であればもう既に9,000円の軽減措置が受けられているということでございまして、この軽減をゼロにすることになれば、さらに一般のご家庭の保育料との差が開いていくわけでございますので、そういった部分での公平に欠けるという表現になっているものでございます。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　おのおのの家庭、それぞれ事情がありますから、やはりそこをフォローしていくのが町の役割だと思いますし、今の時点で町はもう9,000円で実際安いと私も思いますけれども、もっと今後長期総合計画とか人口ビジョンとか、町長の考えを聞いておりますとあまり私と考え方は変わらないような気がするんですけれども、打ち出し方が違うというか、そう感じるところがあるんです。

　　やはり、これから若い人、どんどん育てていきたいというのであるならば、もっと若い人に、若い人がくるようにもっと支援していかないと蔵王町の人口ビジョン、これよりもっと下がっていくかもしれませんし、公平性の面を言われるのであれば私はやはり先ほど農業の問題に戻りますけれども、観光業に対する町長の力の入れようと、農業に対する力の入れようがあまりにも違うんじゃないかと私は感じるところがあるんですね。データ的に見てもこれは観光業で、えぼしスキー場なんかにも雪不足でということで補正で1,000万円入れたりとかしていますけれども、売上げを見ると２億弱なんですよね。片や被害額が３億円になっているんじゃないかというところに対しては、いや難しいですねという答弁なのに、２億円弱の、スキー場はですよ、観光でスキー場の売上げが２億円弱のところに、蔵王町の観光業が大事なのは分かるんですけれども、一緒に公平性に欠けないように、蔵王町の農業と観光業、一緒に支援していくような政策を訴えていっていただきたいというのを訴えて終わりにしたいと思うんですけれども、町長、最後にいかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君の質問が通告外の質問でありますので、別な方向に、子育て支援に向けるのであればそのようにしてください。平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　失礼いたしました。

　　それでは先ほどの続きで、最後に、これで終わるのもあれなので、やはり子育て世代もどんどんしっかりと、町長今度選挙ありますけれども、しっかりと訴えを私たち世代の声にも耳を傾けていただいて、今後も政策を打ち出していただきたいなと思います。終わります。以上です。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　ちょうど徹也議員もこの前、今幼稚園、保育所、見て、バスのスクール幼稚園と保育所の間のスクールバスの状況も、タクシーだね、タクシーの状況も見ながらやっておったんですが、やはり子育てのパパとしてしっかりと平間徹也議員、頑張っているので、子供たちの状況、そしてお父さん、お母さん、若いお父さん、お母さん、同じ世代の皆さんの気持ちもよく分かっているなということを感じたところでもあります。

　　蔵王町ですが、ずっと私になってからも、その前の方々も含めて、皆さん先代の方々皆子育てしやすい環境をつくってきておりますし、私になってもそれを継続したり、また新たにプラスをしてきたりしておりますので、いろいろと逆に若いお父さん、お母さんたちの代表としてぜひひとついろいろとご指導、ご助言いただければと思っております。ありがとうございます。

○議長（村山一夫君）　以上で、一般質問を終わります。

　　ここで10分間休憩いたします。

　　　　　午後４時２５分　休憩

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　午後４時３５分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き審議を行います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第４　議発案第３号　蔵王町議会の議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正することについて

○議長（村山一夫君）　日程第４、議発案第３号蔵王町議会の議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正することについてを議題といたします。

　　提出者から趣旨説明を求めます。10番三沢　茂君、登壇願います。

　　　　　〔10番　三沢　茂君　登壇〕

○10番（三沢　茂君）　それでは、提案理由の朗読をもって趣旨説明とさせていただきます。

　　議発案第３号

蔵王町議会の議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正することについて

　　蔵王町議会の議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例の一部を別紙のとおり改正するものとする。

　　令和２年６月１１日　提出

提出者　蔵王町議会議員　三　沢　　　茂

賛成者　蔵王町議会議員　松　�ｱ　良　一

賛成者　蔵王町議会議員　大　沼　昌　昭

　　提案理由。

　　新型コロナウイルス感染症による地域経済への影響に鑑み、町が実施する施策の財源の一助として議会議員の期末手当を減額するため、条例の一部を改正しようとするものである。

蔵王町議会の議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例

　　蔵王町議会の議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例（昭和３１年蔵王町条例第４９号）の一部を次のように改正する。

　　附則に次の１項を加える。

　　（令和２年１２月に支給する期末手当の割合の特例）

　　４　令和２年１２月に支給する期末手当に関する第５条第２項の規定の適用については同項中１００分の１７０とあるのは、１００分の１３６とする。

　　附則。

　　この条例は公布の日から施行する。

　　以上、説明とさせていただきます。

　　先輩、同僚議員の賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。

○議長（村山一夫君）　提出者の趣旨説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

　　本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。８番平間武美君。

○８番（平間武美君）　ただいま、同僚議員から議員発議ということでこのような条例の一部改正というのが出てきたわけですが、このことに関しましては先日議員のみで議員全員協議会というのを開きました。あのときの結果をもう一度いいますと、この条例に賛成をするという方は８名。反対という議員の方は私を含めて６名おりました。拮抗しております。例えば、１人だけが反対とか、２人だけが反対ではない。

　　そして、また私提出者の同僚議員に質疑したいんですが、コロナ対策と言いますが、我々は先日議員派遣の研修費、議会費として280万円を町に返還しております。そのほか、議員報酬の議会事務局の給料等なんかも含めまして総額で400万円ほど町に返還しております。我々は研修費として280万円、その上に削減するの、これ12月の期末手当ですよね。コロナ対策は今非常にいろいろやっているときに12月の削減する。随分長い、半年もありますよね。なぜ12月の削減するんだったら10月会議でも結構じゃないですか。６月会議でやる必要ないんじゃないかというのが私の疑問。提出者はその辺どう考えますか。答弁お願いします。

○議長（村山一夫君）　三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　私が答弁する立場なのかどうかはあれなんですが、提出者でございますので説明をさせていただきます。

　　まず、今の質問でございますけれども、コロナ対策、先ほど来から自己資金がなくて大変だということで、その一助にしていただくということで先日全員協議会で皆様とご相談を申し上げ、今あったように８対６ということで賛同いただいたわけでございます。そういう経緯で本日提出ということになりました。

　　なぜ今なのか、12月期末手当なのかという質問でしたが、これは当然本来は６月でやればなるほどなと平間議員は思われるかもしれませんが、時期的にこの時期でございますので、続きを考えて今の時期に提出ということになりましたので、ご理解いただきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　平間武美君。

○８番（平間武美君）　６月の期末には間に合わないという答弁ですけれども、そもそも論から私言わせていただきます。我々国民一人一人は今回特別定額給付金10万円をもらいました。全員、国民一人一人が。それでもって蔵王町で買い物とかいろいろなことをして、経済を活性化させましょう、消費を回しましょう、それがまず国の考えですよね。目的。それと議員の報酬を削減する。これは私はまた別個に考えるべきだと。コロナウイルスと関係ない。議員報酬を削減するということで、この近隣の２市７町あるいは宮城県の各市町村、今までの新聞報道によりますと仙台市議会、先日は丸森町も載っていましたけれども、ただ２つです。仙台市議会の議員報酬、皆さんご存じだと思いますけれども、１人85万円です。政務活動に35万円です。我々と雲泥の差ですよね。そしてまたこれから質疑しますが、議員の皆さんというのは報酬という形で生活給になっている方もいると思います、生活給。それを削減するということは、他の市町村と全然足並みもそろえないうちに、話合いもしないうちに、我が町だけが単独で突っ走っていく、こういうことでいいのかどうか。生活給の削減のために議員が自ら奔走するのか。私おかしいと思いますよ、これ。提出者はどのように考えますか、そのこと。（「それは平間議員のお考えでありますけれども」の声あり）

○議長（村山一夫君）　三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　やり直します。それは平間議員のお考えで大変そのまま私も尊重いたします。ただ、他町村と足並みをというお話がありましたけれども、先ほど来一般質問でもありましたとおり、蔵王という観光資源を抱える我が町はやはり観光というものは一番先に考えていかなければならない。別に、大河原町とか山元町とか、そういったところと一緒にしなければならないということはないと思います。

　　ですから、これも先ほど平間議員がおっしゃいましたとおり、視察研修の経費を全部返上したよということでありますけれども、それはこういう状況の中で、恐らく視察はもう年度内は無理だろうということであれば、これは不用額になってしまう予算であります。ですから、それは早々と削減して、別なコロナ対策に向ける。そして今回生活給ということも確かにあると思います。でも、そういう貴重な財源を幾らかでもこれからの対策に使っていただきたいということも、議員として考えてもいいのではないかなということであります。大した額にはなりませんけれども、有利な補助事業を使えばたった100万円、150万円、それもその数倍の事業に向けることができますので、心広くご理解をいただきたいと思います。以上です。

○議長（村山一夫君）　平間武美君。

○８番（平間武美君）　それでは、この附則に次の１項を加えるということで、額が100分の170とあるのは100分の136とする。この根拠は何なんですか。根拠。根拠を示してください。（「根拠につきましては」の声あり）

○議長（村山一夫君）　三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　根拠につきましては、先日の全員協議会で各削減幅を例として皆さんで決めた額がこの額であります。お忘れではないと思います。（「議長。もう１回いいですか」の声あり）

○議長（村山一夫君）　いや、３回質疑しているから。ほかに質疑ありませんか。（「なし」の声あり）ほかに質疑ありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

　　続いて、討論に入ります。最初に、原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。８番平間武美君。

○８番（平間武美君）　ただいまの議発案第３号蔵王町議会の議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正することについてに対して、反対討論をしたいと思います。

　　先ほどの質疑の中でも、私は質疑しましたように、今回の議員報酬削減、何の根拠も見当たらない。コロナウイルス対策と言っておきながら12月期末手当から削減をする。それから、100分の170から100分の136に変更する。この根拠が全員協議会の20％に該当する。20％の根拠は何なのか。あのときに、もう既に削減ありきの資料が早々と出てきた。全員協議会であるにも関わらず、５％削減か、10％か、15％か、20％か。なぜこんな早く資料を出してくるのか。これは仕組まれた最初からの削減ありきの案ではないのか。私はそのように考えました。

　　それから、我々蔵王町議会議員は他市町村に比べて、どちらかといえば報酬月額は低いほうです。それをまた削減する。先ほど言いましたように、生活給になっている方もおります。反対の方は６名おりました。私は見えを張ったり、格好つける必要はないというのが私の考えであります。根拠が何もない。20％というのは最初、特別定額給付金の10万円に相当するという答弁もありました。10万円の15名掛けたら150万円です。わずか150万円、これでコロナ対策に利用してほしい。果たしてどれだけの経済効果があるか。私は町民全員が10万円もらったのであればそれを大いに商店とかで使う、そのほうが経済効果はたくさんあると思います。むしろ、仙南２市７町、それから町村議会でもめにもんで、皆さんの町村議会と足並みをそろえてから結論を出しても遅くはない、このように考えます。新聞の報道に、蔵王町は率先して削減したといったってこんな小さくしか載りません。そういう問題じゃないんです。私はあまりにもそのような見えを張るとか格好つけるのは嫌いなほうです。むしろ、自分の心に正直になったらどうですか、皆さん。それが筋というものですよ。本当に根拠が見えない。何なのかということがありましたので、このように反対討論といたしたいと思います。先輩、同僚議員の賛同を求めて反対討論といたします。

○議長（村山一夫君）　次に、原案賛成の方の発言を許します。討論ありませんか。３番大沼昌昭君。

○３番（大沼昌昭君）　それでは、議発案第３号に対して賛成の立場より賛成討論をいたします。

　　今回のコロナウイルスの蔓延の影響により商業、農業、観光など多業種に減収に至っております。町の財政状況を見ても全ての対応は難しいと思われます。

　　先日の議員全員協議会においても議論の末、賛成多数にて決議されております。少しでも町民の支援に役に立つ事業に活用され、町民の生活が向上するためにも私たちも協力すべきと思われることから、賛成の討論といたします。先輩、同僚議員の賛同をお願い申し上げます。

○議長（村山一夫君）　ほかに討論ありませんか。８番平間武美君。

○８番（平間武美君）　我が町議会は、反対討論２度、３度とできます。２回できます。それで反対討論もう一度させていただきます。

　　コロナ対策の一助となるように、その考えは非常に分かります。だからこそ、議員派遣の研修費280万円を返還したわけであります。それはもちろんコロナ対策に使っていただきたい。そのほかに今回の約20％削減。これはコロナ対策と言っていて12月の期末手当からの削減です。今後国で決まる第２次補正予算。これでもっていろんな政策が出てきます。そのときに、我々議会としてはその政策論争をするほうが大事であって、金を単なる削減するだけが我々の仕事ではありません。全て金銭で返すからという言い方だけでなく、第２次補正予算に対する政策論争で話し合うべきじゃないのかな。そして、議長会というものがあるわけですから、我が町議会だけが先走ってこういうことを決めるのはいかがなものか。ほかの市町村と足並みをそろえて、こういうふうに歩んでいくんだとコロナ対策のために。そういう姿勢が大切なのではないでしょうか。私はもう一度先輩、同僚議員にこのことを訴えまして、反対討論といたします。

○議長（村山一夫君）　ほかに討論ありませんか。（「なし」の声あり）ほかに討論がありませんので、討論を終結いたします。

　　これより直ちに採決いたします。採決は起立によって行います。

　　本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。

　　　　　〔起立13名〕

○議長（村山一夫君）　賛成多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第５　議発案第４号　蔵王町議会基本条例の一部を改正することについて

○議長（村山一夫君）　日程第５、議発案第４号蔵王町議会基本条例の一部を改正することについてを議題といたします。

　　提出者から趣旨説明を求めます。９番佐藤長成君、登壇願います。

　　　　　〔９番　佐藤長成君　登壇〕

○９番（佐藤長成君）　提案理由の朗読をもって趣旨説明とさせていただきます。

　　議発案第４号

蔵王町議会基本条例の一部を改正することについて

　　蔵王町議会基本条例の一部を別紙のとおり改正するものとする。

　　令和２年６月１１日　提出

提出者　蔵王町議会議員　佐　藤　長　成

賛成者　蔵王町議会議員　加　川　　　敦

賛成者　蔵王町議会議員　葛　西　　　清

　　提案理由。

　　大規模な自然災害等の発生により議会報告会の開催が困難な状況の場合に対応できるようにするため、条例の一部を改正しようとするものである。

蔵王町議会基本条例の一部を改正する条例

　　蔵王町議会基本条例（平成２２年蔵王町条例第３号）の一部を次のように改正する。

　　第４条第７項中、「年２回」の次に、「（ただし、特別な事情がある場合は、この限りでない）」を加える。

　　附則。

　　この条例は公布の日から施行する。

　　以上、説明とさせていただきます。

　　先輩、同僚議員の賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。

○議長（村山一夫君）　提出者の趣旨説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

　　本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。（「なし」の声あり）質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

　　続いて討論に入ります。最初に原案に反対の方の発言を許します。討論ありませんか。（「なし」の声あり）討論なしと認めます。

　　これより直ちに採決いたします。

　　お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第６　議案第６１号　蔵王町長等の給与並びに旅費支給に関する条例の一部を改正することについて

○議長（村山一夫君）　日程第６、議案第61号蔵王町長等の給与並びに旅費支給に関する条例の一部を改正することについてを議題といたします。

　　提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

○町長（村上英人君）　ただいま上程されました議案第61号蔵王町長等の給与並びに旅費支給に関する条例の一部を改正することについて提案の理由をご説明申し上げます。

　　本案は、新型コロナウイルス感染症の影響により地域経済や町民の生活が深刻な打撃を受けていることから、私と副町長、教育長の給料を減額し、町が実施する感染症対策や経済対策の財源の一助としたく条例の一部を改正しようとするものであります。

　　その内容は、本年６月から９月までの４か月間、私は100分の20を、副町長と教育長は100分の10をそれぞれ給料月額から減額するものであります。

　　以上、提案理由を申し上げましたが、原案のとおり可決決定くださいますようよろしくお願いを申し上げます。

○議長（村山一夫君）　提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

　　本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。８番平間武美君。

○８番（平間武美君）　今、町長からやはりコロナ対策ということで報酬減額すると。100分の20、議員と違って格差をつけたんですけれども、100分の10は副町長と教育長。これ総額で幾らぐらいになるんでしょうか。説明していただきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　総務課長。

○総務課長（今村敏男君）　お答えいたします。

　　約120万円程度でございます。

○議長（村山一夫君）　ほかに質疑ありませんか。（「なし」の声あり）ほかに質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

　　続いて、討論に入ります。最初に、原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。（「なし」の声あり）討論なしと認めます。

　　これより直ちに採決いたします。

　　お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第７　議案第６２号　新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少したこと等による国民健康保険税の減免に関する条例を制定することについて

○議長（村山一夫君）　日程第７、議案第62号新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少したこと等による国民健康保険税の減免に関する条例を制定することについてを議題といたします。

　　提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

○町長（村上英人君）　ただいま上程されました議案第62号新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少したこと等による国民健康保険税の減免に関する条例を制定することについて提案の理由をご説明申し上げます。

　　本案は、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少した被保険者の国民健康保険税を減免するため条例を制定しようとするものであります。

　　なお、詳細等については、主管課長に説明させますので、慎重にご審議の上、原案のとおり可決決定くださいますようよろしくお願い申し上げます。

○議長（村山一夫君）　町民税務課長。

○町民税務課長（大槻充夫君）　それでは、議案第62号について詳細説明をいたします。

　　この条例は厚生労働省より新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少した被保険者に係る国民健康保険税の減免に対する基準が示されたことに伴い条例を新たに制定しようとするものです。

　　議案書４ページの条文をお開き願います。

　　まず、条例制定の趣旨を１条で定めております。その内容は新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少した国民健康保険税の納税義務者に対し、令和元年度分及び令和２年度分の保険税を軽減または免除しようとするものです。

　　減免の内容は２条により規定しております。その内容は、令和２年２月１日から令和３年３月31日までの間に、まず第１号の（１）では感染症により主たる生計維持者が死亡または重篤な傷病を負った場合は全額免除になります。また、（２）においては感染症の影響により主たる生計維持者の事業収入等の減少が見込まれる世帯について減免しようとするものです。その内容は、主たる生計維持者の事業収入等が前年の収入より３割以上減少していることが前提条件となります。そして減免割合は、６ページの別表のとおり前年の合計所得の金額により減免の割合は、10割から２割減免しようとするものです。なお、減免した額は、全額国より特別調整交付金で補助されることになります。

　　以上で、詳細説明を終わります。よろしくお願いいたします。

○議長（村山一夫君）　提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

　　本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。（「なし」の声あり）質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

　　続いて、討論に入ります。最初に、原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。（「なし」の声あり）討論なしと認めます。

　　これより直ちに採決いたします。

　　お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　日程第８　議案第６３号　令和２年度蔵王町一般会計補正予算（第４号）

○議長（村山一夫君）　日程第８、議案第63号令和２年度蔵王町一般会計補正予算（第４号）を議題といたします。

　　提出者から提案理由の説明を求めます。町長。

○町長（村上英人君）　ただいま上程されました議案第63号令和２年度蔵王町一般会計補正予算（第４号）について、提案の理由をご説明申し上げます。

　　本案は、既定の予算の総額に、歳入歳出それぞれ5,829万5,000円を追加し、予算の総額を69億9,660万3,000円にしようとするものであります。

　　その主な内容は、歳入において国庫支出金、寄附金を追加しようとするものであります。歳出においては、農林水産業費、商工費、教育費を追加しようとするものであります。

　　今回の補正予算においては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して事業収入が前年度に比べ20％以上減少した中小事業者に、一律10万円を支給する中小企業者活動継続支援給付金や３割増商品券を発行して地域経済を活性化させていくために必要な経費などを新たに追加しようとするものであります。

　　このほか、先の議案第61号の条例改正でご説明いたしました特別職の給料月額について減額するほか、蔵王町課長会（構成員20名）から50万円の寄附を受ける予算を計上いたしました。また、先日の６月会議において減額いただきました議会視察研修関連費用についてもこの度の新型コロナウイルス対策関連事業の財源に活用させていただくものであります。

　　なお、詳細につきましてはご質疑により主管課長に答弁させますので、慎重にご審議のうえ原案どおり可決決定くださいますようよろしくお願い申し上げます。

○議長（村山一夫君）　提案理由の説明が終わりましたので、これより質疑に入ります。

　　本案に対する質疑を許します。質疑ありませんか。５番平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　12ページの農林水産業費なんですけれども、やっとこの補正で新型コロナウイルス対策ということで、地方創生交付金を生かしてこの予算をつけたと思うんですけれども、260万円の内訳というか何に使われるのかなというの、わからないので説明していただきたいなと。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　この事業、畜産防疫強化支援事業という内容でございますけれども、これは今回のコロナの関係で、もし畜産関係従事する方がコロナに感染した場合、そこで施設の操業停止や食品廃棄という対応をせざるを得ません。ですけれども、その施設の管理において衛生管理、肥育管理が適切に実施されていれば、そういう対応はしなくていいということになっておりますので、今回の事業は畜産、肥育牛、子牛、そういった牛だけではなくて養鶏、それから養豚、カモ、畜産関係全部に対して、衛生管理をしっかりしていただくための対応事業ということで、内容としましては踏み込み消毒槽を全畜産経営体に配布する。それから消毒薬剤、防疫薬剤、こういったものもそれぞれの経営体に支援するということの事業でございます。

○議長（村山一夫君）　５番平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　農業の町蔵王町では、この予算は少ないかなと何となく思っちゃうんですけれども、薬剤は何件畜産業者、農家さんというのは何件を想定してこの金額になっているんでしょうか。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　経営体の数の根拠は肉用牛の経営体が30経営体、それから乳用牛が26経営体、それから養鶏が13経営体、カモについて１経営体、養豚について１経営体でございます。それから金額の少ないということでございますけれども、70経営体で総額260万円ですから、１経営体当たり約４万円ということの金額でございます。

○議長（村山一夫君）　５番平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　ありがとうございます。

　　今回はこの補正で了解しましたけれども、今後とももっと農林水産業に力を入れていただければと、よろしくお願いいたします。

　　以上です。

○議長（村山一夫君）　ほかにありませんか。２番加川　敦君。

○２番（加川　敦君）この添付いただきました説明資料のほうが分かりやすいので、こちらから質問させていただきますけれども、これの12番中小企業者活動継続支援事業、今までいうところの100万円、200万円の話を売上げ20％減少した事業者にということで、より手厚く対象を広げようということなんだろうなと理解したんですけれども、ちなみにこれは持続化給付金100万円、200万円、法人、個人100万円、200万円と同じような条件で支給されるんですか。例えばあっちですと３月、４月、５月のうち１か月で50万未満売上げが50％を切った者ということでしたが、今回は３、４、５月のうちいずれかの１か月で例えば20％を切った者、ごめんなさい、20％以上だから80％以下になったものという条件で理解してよろしいんですか。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。すみません。説明資料からの質問ということですが、議案書12ページの９目にこの事業を計上しております。この事業は国が行う持続化給付金とは全く別物でございます。先ほど一般質問等でもお話をしていましたが、今回休業に協力いただいた方へ協力金ということで、30万円を県と町で交付しております。その対象事業が約170事業、その対象業種から外れた事業者の方にとっても大変な打撃を受けているということでございまして、そういった方々に町の単独支援として、１事業所当たり10万円を交付するということの事業でございます。その対象者についての要件の１つに、20％の前年対比の収入減ということを記載しているものでございます。よろしくお願いします。

○議長（村山一夫君）　２番加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　分かりました。そうしますと、やはり事業者が限られるということでございますよね。対象となる事業者には再度また案内するということなんでしょうかね。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　商工会加盟、観光物産協会加盟、そういった事業所、町が把握している事業所、約500あります。その中で今回協力金の対象になったのが170くらい押さえて通知して対応していますが、そこから漏れた300余りの事業者に対しては、この提案が通りましたら改めて通知を差し上げるということもしますが、そのほかにも町が把握し切れていない事業所もありますので、やはり広報、ホームページ、そういった形で皆さんにまずこの事業があるということを知っていただいて、その上で申請を頂いて交付ということを考えております。

○議長（村山一夫君）　２番加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　分かりました。どうぞ、よろしくお願いします。皆さんに広報という意味でよろしくお願いします。

　　別件だと思うんですけれども、項目が変わって３割増しの商品券についてどのような、誰でも買えるのかあるいは制限があるのか、どこでも使えるのか。そのようなことを説明願います。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　この事業につきましては、地域商業活性化事業ということで行わせていただきますけれども、これは地域の経済活性化のために３割増し商品券ということを想定しております。１セットについて１万円で１万3,000円分の商品券ということを考えておりまして、その中身につきましてですけれども、過去に地域振興事業で取り組んだこともありますが、大型店と小型店両方使えるのを半分、それから小型店のみで使えるものが半分と、２種類に分けてセットしたいと考えております。それについて3,000セット用意して販売につきましては町内の３か所、過去に商品券を発行したときに対応している内容ですけれども、宮、永野、遠刈田の３か所で販売することを考えております。

○議長（村山一夫君）　２番加川　敦君。

○２番（加川　敦君）　大体分かりました。以前、買い占めの人がいまして、欲しいと思ったときはなかったなんていうこともありましたんですけれども、その辺の対応と、大型店と小規模事業者で使えるということでしたが、すみません、私が知らないのかもしれませんけれども、例えば商工会に加入していない商店とか、居酒屋さんとか、どこでも使えるんでしたっけ、商品券は。そこお答えください。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　この事業は商工会の委託ということは考えておりますが、使える店については商工会加盟とかということではなくて、改めて町内の事業所に募集をして、この商品券を扱っていただけるところということで改めて募集をしますので、今議員がおっしゃったところも応募していただければ使えるということになります。

　　それから買い占めの話ですけれども、今のところ案ですけれども、商工会の事務局と話ししている内容でございますが、取りあえず１人２セットということで今のところは考えています。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。７番齋藤英之君。

○７番（齋藤英之君）　12ページで資料も12番なんですけれども、前年度比20％減少した事業者ということで今300ぐらいというお話を頂きました。これについてなんですけれども、かなり事務が煩雑になるんじゃないかと私思っているんですけれども、これはあくまでも本人の申請主義になるものかどうか。事務の流れについてお伺いしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　町が用意している申請書に申請していただいての手続になりますけれども、その際に前年度対比なので前年度の金額をどうして押さえるかということになりますが、それにつきましては営業の実態が確認できる書類ということで、今のところは確定申告、決算報告、そういった資料を添付していただいて前年度の金額は押さえる。今年度のコロナに関しての金額につきましては基本、申告になるんですけれども、それを裏付ける帳簿とか通帳なりで確認等が、状況によっては必要であれば確認等もしていきたいと考えております。

○議長（村山一夫君）　７番齋藤英之君。

○７番（齋藤英之君）　なかなかその事務的にはそれらの審査といいますか、これは大変な作業だなと私思っているんですけれども、それについては担当農林観光課であるのか。従来のコロナ対策室でやるのか。その辺についてお伺いしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　基本、担当である農林観光課でやりますけれども、コロナ対策室の協力も得ながらというのを私は考えていました。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。15番馬場勝彦君。

○15番（馬場勝彦君）　まず最初に13ページのコロナ対策費、消防費の中で避難所用パーティション購入費というのが計上されています。パーティションって恐らく仕切りだと思うんですが、これについてもう少し詳細に説明していただきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　防災専門監。

○防災専門監（砂金　毅君）　お答えいたします。

　　体育館と文化会館の大きな空間において大体３メーター、３メーターの仕切りで１家族なり１グループなりといったことで考えております。通路分としては１メーターから２メーター幅で通路を取る。そういった部分にこちらはこの予算でパーティションと書いてございますが、頭の上まで覆うようなテント型のものを設置しまして、飛沫感染を防止させたいといったことでの予算でございます。よろしくお願いいたします。

　　数としては現段階で30個考えています。よろしくお願いします。

○議長（村山一夫君）　15番馬場勝彦君。

○15番（馬場勝彦君）　ありがとうございます。実際避難大きくなった場合、30個ということは30世帯、単純に言えば。それ以上になった場合の対応というのはどのように考えているのか。今回30セットとした、なぜ30セットということで今回予算計上したのか。状況によってはこれでどうも昨年の台風19号の避難状況を見れば、どう見てもこの30セットでは果たして対応できるのかなという疑問を持ってしまうので、その辺について再度説明をいただきたいなと思います。

○議長（村山一夫君）　防災専門監。

○防災専門監（砂金　毅君）　お答えいたします。

　　まず、30セットということですが、数は多く確保できればそれにこしたことはないんでございますが、やはり今回メインで考えてあるのが文化会館、そこが足りなければほかの公民館あるいは体育館と考えてございます。むろん、これで大きな災害が来ればこの30個じゃ、足りなかったねということもあり得ますが、一遍にそろえるということではなく、そのほかの対応としましては先ほど言いました３メーター、３メーター、あと通路と組んで一、二メーターの区切りといったものに加えまして、今現在役場の各課に仕切りに使っておりますビニールシート等ございますので、既に大きなものが来ると予想される場合にはそういったものも活用して、飛沫感染防止に対応してまいりたいと考えてございます。よろしくお願いします。

○議長（村山一夫君）　15番馬場勝彦君。

○15番（馬場勝彦君）　分かりました。予算では経費かかりますので、ということはこういう捉え方してよろしいんでしょうか。もし、災害来てもらったら大変困るんですが、もし来たときにこの対応で今防災専門監の説明で、やはり備品として足らないという状況がもし生まれたら、今後の防災計画を見直しながらそういうものを順次、補充ということもしていく考えがあって、今回30セットという計上になったのか、それを再度確認させていただきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　防災専門監。

○防災専門監（砂金　毅君）　６月、今月中にはまとまるかと思います県のガイドラインなんかも見定めながら、町としてはどういった必要なものがあるかといったものをまとめてまいりますが、やはり実際の体験としてやっていく中で、30個でどうしても足りないということが頻繁に来るだろうということが予想されるのであれば、こういったパーティションはもちろんのこと、ほかにこういうものあるとよかったねという反省点などあれば、そういったものを整備してまいりたいと考えてございます。

　　以上です。

○議長（村山一夫君）　15番馬場勝彦君。

○15番（馬場勝彦君）　ありがとうございました。

　　別件で、同じ13ページの教育費の中に新型コロナウイルス対策費、公立中学校教職員用情報機器、これ恐らく別資料ではタブレットということになっていますが、これについてもう少し具体的に詳細説明を頂きたいと思います。

○議長（村山一夫君）　教育総務課長。

○教育総務課長（福地実幸君）　お答えいたします。　公立学校教職員用情報機器については小中学校の教職員全員分、93台見込んでおります。配付する機種についてはギガスクールで用意する児童生徒と同程度の機種、同一機種の同程度ということでありますが、それを全教職員分ということで93台の予算であります。

○議長（村山一夫君）　15番馬場勝彦君。

○15番（馬場勝彦君）　全職員というと表からいくと120人、県採用のあれで蔵王町小中学校職員120人になっちゃうんですけれども、これは校長先生、教頭先生、主幹教諭、教諭、講師まで93人というと、そのほかに養護教諭とか全部含めた事務職員とか関連も含めちゃうと、その数字では収まらないのでその辺もきちっと確認したかったのと、ついでなのでこの資料、合計数字間違っていますので、提出いただいた資料。それも付け加えて再度ですね。

　　あと、このタブレットもう少し詳しく聞きたかったのは、先生方、授業で恐らく使うと思うんですが、どの辺までの活用方法、それから先生方によって使い方能力の格差というのがどうしてもあるのかなということを気になりますので、その辺のフォローとかどのような形の中で最大限、教育現場で使用できるような対策を考えておられるのか。それも併せてお伺いしたいと思います。

○議長（村山一夫君）　教育総務課長。

○教育総務課長（福地実幸君）　失礼しました。93台については主に授業に携わる先生方、当然、用務員とかその分の職員分は入っておりません。使い方ですが、ギガスクールの事業も活用しまして、ＩＣＴのサポーター等も活用して町内研修も充実させてということで今のところ考えております。

　　もう既に、これまで国の交付税等で３分の１で使っていたタブレット等通して、休業期間中には新しい学校生活のあり方なんていうのをユーチューブにアップしたり、一部の学校では朝の会をリモートで行ったという事例もありまして、そうした先進的な取組がなされている学校、先生方もおりますので、そういった方を講師等に招いてというか、お互いに研修をして情報のリテラシーを高めていきたいと考えております。

○議長（村山一夫君）　15番馬場勝彦君。

○15番（馬場勝彦君）　分かりました。活用についてはわかりました。ここで１点、最終的に確認したいのは、タブレットの場合簡単に持ち運びできるんですよね。そうする場合、先生方が授業だけで使うならば学校内だけの使用にとどめるのか。状況によっては、移動においてもタブレットを持つことも認めているのか。それによってはこのタブレットでいろいろなもの、情報とか取れる可能性もありますので、そういうものがちょっとした間違った情報に活用とか、教育以外に活用されるというのが懸念されるので、その辺のセキュリティーを含めた指導の方法というのはどのような考え方の中で進めていくのか。その辺を最後にお聞かせいただきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　教育総務課長。

○教育総務課長（福地実幸君）　お答えいたします。

　　このタブレットについては当然持ち運び可能であります。それで、児童生徒の個人情報、成績等については校務用のパソコン、先生方に１人１台ずつあるんですが、そっちに保管する。タブレットについては主に授業で使うデジタル教科書、あとは教材等のみということで当然今般というか、これまでのような休業になった場合、先生方が自宅からリモートで生徒たちと画面を通して面会できる想定で考えています。なお、セキュリティーについては厳重に、当然これについては個人情報入れないようにという決まりも、蔵王町独自につくって運用したいと考えております。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。５番平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　すみません、私も気になったのが13ページの教育費のタブレットの件なんですけれども、同一機種同程度のものということでおっしゃっておられましたけれども、今すごく更新が早くて仮に今、どのぐらいのものか分からないんですけれども、最新のもの購入なりしたとしても２年後、３年後、５年後には更新が多分必要になってくると思うんですけれども、その辺の想定というのは国なり町ではどのように考えていらっしゃるんでしょうか。

○議長（村山一夫君）　教育総務課長。

○教育総務課長（福地実幸君）　機械ものですので、これまで入れてきた当然校務用のパソコン、パソコン教室用のパソコンについても当然ＯＳの更新であったりということで、これまでもありました。国も毎回最初のイニシャルコストは補助するんですが、ランニングコストは補助がないということでありますので、今後数年たって例えばＯＳが変わった、セキュリティーがアップデートが必要だということには、応分のそれなりの経費が今後かかってくるものと想定しております。

○議長（村山一夫君）　５番平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　ＯＳ、セキュリティーウイルス分かるんですけれども、純粋にもうギガ数とか、昔はメガとかキロでよかったんですけれども、今ギガ、テラとどんどん増えていますから、その辺未来の投資を町としてちゃんとある程度考えていかないと、コストばかりかかっていくのかなという心配があったので、今後私も勉強しますけれども、一緒に勉強できたらと思いました。失礼しました。以上です。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。６番佐藤敏文君。

○６番（佐藤敏文君）　すみません、１点だけ。11ページの総務費。その中で今回備品購入で体温測定サーマルカメラの購入費と上がっておるんですが、これはどのような機種でどのような運用をなされるのかご説明お願いします。

○議長（村山一夫君）　総務課長。

○総務課長（今村敏男君）　お答えいたします。

　　今回のカメラについては、体の表温度計測ＡＩ顔認証カメラということで、例えばございんホールの入り口で通過した場合は、顔とか身なり認証して、自然に温度も出てくるようなカメラでございます。今回役場庁舎、福祉センター、ふるさと文化会館に設置したいという考えでございます。

　　非常に高額なものですけれども、今後やはりコロナ対策では必要だろうということで計上しております。

○議長（村山一夫君）　６番佐藤敏文君。

○６番（佐藤敏文君）　３か所でということは３台購入されるということの認識でよろしいでしょうか。

　　運用等について聞いたんですが、これ例えば体温が一発で写るわけですよね。そこで37度以上であれば例えば入室できませんだとか、そういった体温の高い方が入館された場合、保健所等への通報されるだとか、例えば病院に行ってほしいということも想定されると思うんですけれども、その辺の運用、温度を見るだけでなくて、その後どのように運用されるのか、そういったことが聞きたかったんですが、お願いします。

○議長（村山一夫君）　総務課長。

○総務課長（今村敏男君）　ある程度のもちろん温度でありますと、赤い表示がでるということでただ、この機械もある程度の誤差等もございますので、その際はもう１回体温計で温度をはかるということも考えております。

○議長（村山一夫君）　６番佐藤敏文君。

○６番（佐藤敏文君）　それでその機械を導入されて設置して、そこに誰か見ている人がいなくてはいけないわけですよね。そうした場合に今現在業務が大変な中で、一人一人そこに配置されるといったことも考えられるんですね。それともう一つ、ただ見るだけのような状況では、何のために設置するのか分からないんですけれども、その辺の運用の仕方というのは、もう一度しっかり検討された上で購入されたほうがよろしいんではないでしょうか。最後なのでお願いします。

○議長（村山一夫君）　副町長。

○副町長（平間喜久夫君）　お答えします。

　　この機種でございますが、実は今の簡易型の小さいのあります。これだと１人ずつなんですが、まとめて20人とか一遍に体温はかって例えばこの中で１人体温が高いと赤い色で表示すると。それをパソコンで見るというサーマルカメラでございます。ですから、カメラの脇にいて確認するというんじゃなくて、事務室の中から例えばいろいろイベント等がある際にそういったときに活用するということになります。ですので、そういう人が集まってくるときにそれでチェックをしてある程度体温、37.5度だったら37.5度以上という人を一度、もう一度普通の体温計で測定して、それでも体温が37度５分以上という方には申し訳ないんですが、体調優れないようですのでということで入館をお断りするとか、そういった内容で活用していくということで、本来であれば365日ずっとそれで見ていれば安全なんでしょうけれども、現実的にそれができるかというとなかなか。ただ見えるようにだけは、パソコン常に起動しておいて、入館する人をチェックできればなと思っております。ただ、これに専属で職員をつけるというのはなかなか難しいし、それはいろんな方法で対応していきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　６番佐藤敏文君。

○６番（佐藤敏文君）　すみません、もう一度お伺いします。

　　今の副町長の説明であればですよ、意味ないじゃないですか。誰も見てない中で、ですから例えばパソコン上で例えば37.5度以上の方が来たときにブザーが鳴るだとか、そういうのであれば分かりますよ。

　　それともう一つ、これ多分危機管理の部分から言ったらば、感染者が来館した場合にもう既に遅いじゃないですか。それじゃ全く意味をなさないと思われても仕方ないと思うんですが、どうなんでしょうか。その辺の考え方ですよ。ただ設置したからいいじゃないですよ、やっぱり。それの運用をどのようにするかということが一番重要なことであって、ただこんなに大金かけてやるのであればやはりもうちょっとしっかりした運用というか、そういったものを考えてやはり導入すべきだと私は思うんですけれども、本当に危機管理にならないじゃないですか。その辺、もう一度お願いします。

○議長（村山一夫君）　副町長。

○副町長（平間喜久夫君）　説明不足があったようで。あくまでもその場所じゃなくて事務室にパソコンで確認するということでございます。やはり、これしっかりとこういったものを見ながら、特に今、コロナが終息すればまた別なんですが、やっぱり感染のリスクがある以上は、しっかりとそこを対応してやっていきたいと。ただ、私が言っていたのは、イベント等では特に注意深く見なくちゃないだろうということでございます。来館者がいない中でずっと見ているというのも、なかなかつらいものはあると思いますが、ただパソコンは事務室で誰でも見えるような場所に設置することで対応すると。イベントがあれば当然。（「移動もできます」の声あり）移動もできますので、パソコンそのものは。そういったもので（「感染した人が入ってきてしまうのではないか」の声あり）そういうことで対応するということで、当然熱がある方については別室ですぐ体温をはかり直して、それに基づいた対応をするということで対応してまいりますので、ご理解お願いします。

○議長（村山一夫君）　ほかに質疑ありませんか。10番三沢　茂君。

○10番（三沢　茂君）　すみません、今のやつでちょっと腑に落ちないというか、これ１台100万円もするやつで、例えば誰も見てないんでは本当に、さっき同僚議員が話しされたように、そういう人が来たらブザーが鳴るとか、そういう設定でもされていなければ、結局仮にイベントあったときばかり、そういう危険性があるわけではないですよね。役場庁舎なんかもう毎日ですよ。町内の人だけじゃないんですから。そこでそういう使い方をするんであれば、やっぱり一人一人つけないとすれば、そういった警報が鳴るとか、そういったものを慎重に選んでもらわないと、何ぼ100％近い補助金で買うからということでも、大変だと思います。もう１回答弁お願いします。

○議長（村山一夫君）　副町長。

○副町長（平間喜久夫君）　貴重なご意見ありがとうございます。

　　ブザーまで確認していなかったので、確かに議員おっしゃるとおり、音等、音声でやればちょっと目を離してもすぐ分かるわけですので、そういった機種を選んで設置したいと。もしそういったものが少し、例えばお金がもう少しかかりますよという場合は、いろいろ対応考えて場合によっては再度補正をするなり、そういったことでしっかりと安全対策、感染症対策をやっていきたいと思っております。ありがとうございます。

○議長（村山一夫君）　15番馬場勝彦君。

○15番（馬場勝彦君）　よろしいですか。副町長。先ほど、ございんと役場庁舎と言いました。役場庁舎にも。ございんは分かるんです。入り口大体１か所なので。役場庁舎って私長年通っていて一般的に考えて私４か所出入り口あるんじゃないかって、単純に４か所出入り口あったような私、記憶しているので、そうすると庁舎１台だけでどういう設置の仕方で対応していくのかなと疑問を抱いてしまったので、当然購入して設置するのであれば、やはり購入する意味ということをきちんと考えて、どのような形で設置するべきかということを再度検討していかないと。

　　現実、副町長分かるとおり、役場の出入り口、通常４か所ありますので、そうすると、１台のカメラではどうやったって私は対応できないと思いますので、その辺も踏まえて、恐らくそこまで検討していないのかなと思っていますので、しっかりその辺も検討していかないと本当に無駄な投資になると思いますので、その辺についてもう一度答弁いただければと思います。

○議長（村山一夫君）　副町長。

○副町長（平間喜久夫君）　大分高価なものということで、１か所１台という考えで少し安易な部分もあったということは大変申し訳なく思っております。役場庁舎については一番出入りが多いのは正面玄関でございます。まずは、一番出入りの多いところに設置するのが筋だろうと思っております。ただ、これだけで確かに議員言われるとおり、いろんな場所から、裏についてはほとんど通用口なので、ほとんど職員なのかなと思いますが、職員については検温とか、してもらっていますので、そういった意味では裏は最後になるとは思いますが、それ以外の通路についても今後、対応を考えさせていただきます。

　　まずは３か所しっかり設置して、少しでも感染症予防に役立てたいということでご理解をいただきたいと思います。

　　あと、すみません、先ほどの答弁でございますが、確認したらばブザーはなるそうでございます。ブザーで対応するということでございますのでご理解いただきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　ほかにございませんか。（「なし」の声あり）ほかに質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。

　　続いて討論に入ります。最初に原案反対の方の発言を許します。討論ありませんか。（「なし」の声あり）討論なしと認めます。

　　これより、直ちに採決いたします。

　　お諮りいたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。

　　以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。

　　これをもって本第２回定例会６月会議に付議された案件の審議は全部終了いたしました。

　　よって本日をもって休会としたいと思います。これにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、本日をもって休会とすることに決しました。

　　休会に当たり一言ご挨拶を申し上げます。

　　議案第44号から議案第63号まで、そして一般質問が５名の方、この１週間大変ご苦労さまでございました。予算から何からとにかくコロナウイルスに振り回されているようなこの頃でございます。そしてまた、この入梅に入ったというその時点で、もう雨が降るんだということもあります。そういうものからいけばやはり安全､安心な町、国をつくっていただければなと思うものでございます。

　　我が町も本当に日本の経済成長率がマイナスだということになれば、来年の予算によほど苦労するんだろうなと思うものでございます。いや、町長は楽だかなんだか、それは分かりませんが、一般の人から見れば大変だろうと、見えるのが普通だろうと思います。そういうものにつけても、やはりこれから議会、そして町、職員、執行者、そういうものが一体となって頑張っていかなければならないのかなと思います。

　　本当に、この町をよくするために皆様と共に努力していこうということでございますので、今後ともよろしくお願いいたします。

　　次に、町長から挨拶があります。町長。

○町長（村上英人君）　６月会議の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。

　　今月５日からの開会でありましたが、本日まで、農業委員会の任命に関し議会の同意を求めることについて条例の一部改正、さらに追加議案を含めた全20議案に対しまして慎重にご審議を賜りまして、全議案とも可決決定いただきまして本当にありがとうございます。衷心より御礼申し上げる次第であります。

　　ただいま、５名の議員の方から一般質問を頂きました。それらの内容や今後の展望につきまして先ほど議論をさせていただいたところでありますが、しっかり真摯に受けとめて内容を十分に精査しながら、今後の町政運営に対応してまいりたいと思っております。

　　本日の新型コロナウイルス感染症対応の地方創生臨時交付金を活用した事業費をお認めいただきました。今後、地域経済の回復を図るために、よりスピード感を持って早急に事業を執行してまいりたいと思っております。また、この新型コロナウイルス感染拡大に伴う国の第２次補正でありますが、予算が先ほどテレビだと明日の予定であります。明日、２兆円の地方創生臨時交付金でありますが、事業者への家賃支援または雇用維持に約１兆円、施設イベントの再開支援など新しい生活様式に対応した地域経済活性化に約１兆円の配分がされることを柱としております。なお、明日中には参議院本会議を可決しながら中身が見えてくるだろうと思っているところであります。

　　補正予算成立後には自治体ごとの配分額が決定されますが、さらに本町においても落ち込んだ町内の経済回復に追加対応予算を計上していきたいと思っております。そのときでありますが、また２次補正の中でいろいろと皆様に集まっていただいて、すぐにまたお認めいただく場合もありますので、そこはうちの町の場合は通年議会なので、皆さんにお集まりいただいて審議を賜りたいと思っております。

　　そして、ただいま議発案として可決されました議員の期末手当の減額分も活用しながら、追加対策予算を計上させていただきました。議員の皆様にはご審議を賜りまして本当にありがとうございます。

　　今日昼頃でありますが、東北の南のほうにも、南部ですから、ちょうど宮城県まで梅雨が入ったと、前線も入ったそうであります。これから議員の皆様におかれましてもご自愛のほど、そして町政運営のためにもさらなるご理解とご支援を賜りますことを切にお願い申し上げまして、６月議会のご挨拶にさせていただきます。ありがとうございました。

○議長（村山一夫君）　本日はこれをもって散会いたします。

　　大変ご苦労さまでした。

　　　　　午後５時５７分　散会