蔵王町議会会議録

令和２年蔵王町議会第２回定例会

　令和２年３月２５日（水曜日）

　　　　　出席議員（１５名）

　　　　　１番　　松　﨑　良　一　　君　　　　　　　２番　　加　川　　　敦　　君

　　　　　３番　　大　沼　昌　昭　　君　　　　　　　５番　　平　間　徹　也　　君

　　　　　６番　　佐　藤　敏　文　　君　　　　　　　７番　　齋　藤　英　之　　君

　　　　　８番　　平　間　武　美　　君　　　　　　　９番　　佐　藤　長　成　　君

　　　　１０番　　三　沢　　　茂　　君　　　　　　１１番　　遠　藤　裕　一　　君

　　　　１２番　　外　門　　　清　　君　　　　　　１３番　　村　上　一　郎　　君

　　　　１４番　　葛　西　　　清　　君　　　　　　１５番　　馬　場　勝　彦　　君

　　　　１６番　　村　山　一　夫　　君

　　　　　欠席議員（なし）

　　　　　説明のため出席した者

町長		村　上　英　人　　君
副町長		平　間　喜久夫　　君
会計管理者会計課長		近　江　忠　彦　　君
総務課長		今　村　敏　男　　君
防災専門監		砂　金　　　毅　　君
まちづくり推進課長		村　上　正　文　　君
町民税務課長		大　槻　充　夫　　君
保健福祉課長		平　間　勝　文　　君
子育て支援課長		宍　戸　光　晴　　君
環境政策課長		鈴　木　　　賢　　君
農林観光課長		加　藤　勝　彦　　君
建設課長		佐　藤　耕　造　　君
上下水道課長		伊　藤　雅　浩　　君
病院事務長		佐　藤　浩　明　　君
教育長		文　谷　政　義　　君
教育総務課長		福　地　実　幸　　君
生涯学習課長		我　妻　　　敏　　君
スポーツ振興課長		森　　　良　光　　君
農業委員会事務局長		村　上　伸　浩　　君

　　　　　事務局職員出席者

事務局長		村　上　惠　造　　君
書記		佐　藤　孝　志　　君

　　　　　議事日程　第５号

　　令和２年３月２５日（水曜日）　　午前１０時００分　開議

　　日程第　１　会議録署名議員の指名

　　日程第　２　諸般の報告

　　日程第　３　一般質問

　　　　　本日の会議に付した事件

　議事日程のとおり

　　　　　午前１０時００分　　開議

○議長（村山一夫君）　皆さん、おはようございます。

　　きょうは一般質問に５名の方が登場するわけでございますが、一般質問をすることによって町が変わればというようなご期待を申し上げながら議会を進めたいと思います。

　　会議開会に先立ち、本日は新型コロナウイルス感染予防のため、議場内でのマスク着用を認めます。また、本日の傍聴につきましては、マスク着用の方のみに制限させていただきましたので、ご理解とご協力のほどをお願いいたします。

　　これより本日の会議を開きます。

　　ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。

　　本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりであります。日程に従い、議事を進めます。

　　　　　日程第１　会議録署名議員の指名

○議長（村山一夫君）　日程第１、会議録署名議員の指名を行います。

　　本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、10番三沢　茂君、11番遠藤裕一君を指名いたします。

　　　　　日程第２　諸般の報告

○議長（村山一夫君）　日程第２、諸般の報告をいたします。

　　本第２回定例会に通告のありました一般質問については、一般質問通告書としてお手元に配付のとおりであります。

　　次に、総務経済常任委員長並びに教育民生常任委員長から会議規則第73条の規定により、所管の事務調査の申し出がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

　　次に、本日の会議に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

　　　　　日程第３　一般質問

○議長（村山一夫君）　日程第３、一般質問を行います。

　　質問者並びに質問の件名等については、一般質問通告書としてお手元に印刷配付のとおりであります。

　　質問される議員にあらかじめお知らせいたします。質問時間は約30分以内ですので、５分前になりましたらベルによりお知らせいたします。その後は時間内で質問を終了できるよう、時計表示にご注意いただくようお願いいたします。

　　なお、町長等に対して、論点を明らかにするために、議長の許可を得て議員に対して質問や意見を述べることができる反問権を与えることにしておりますので、よろしくお願いいたします。

　　最初に、６番佐藤敏文君の質問を許します。佐藤敏文君、登壇願います。

　　　　　〔６番　佐藤敏文君　登壇〕

○６番（佐藤敏文君）　皆さん、おはようございます。ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告書に従い、私の一般質問をさせていただきます。

　　件名、安全安心な学校給食の提供のためにについて。

　　我が国では少子高齢化が進み、その傾向にはますます拍車がかかっており、人口減少や社会保障などさまざまな問題が全国各地で深刻化しています。蔵王町においてもその傾向は否定されず、出生数の減少により子供の数は減っています。本年４月に入学する１年生を含む小中学生は792人と10年前に比較すると245人も減少しております。

　　その将来を担う大切な小中学生に対し、学校給食共同調理場では、町内産のひとめぼれ100％のご飯、新鮮な野菜などを使ったメニューにより、毎日おいしい給食が提供されており、安全安心が大前提とはいえ、栄養士の先生や調理員など関係者の方々の努力には大変感謝しているところでございます。

　　さて、その調理場施設ですが、建築から34年が経過し、老朽化が否めません。５年前からの調理場関係予算、特に修繕費と工事費の合計を見ると、平成28年度決算では185万円、平成29年度330万円と増加し、今回第２回定例会に提案されました補正を含む本年度予算では336万円となっております。

　　また、食物アレルギーを持っている子供もおり、その対応についても現在の施設ではアレルギー食に対応できず、給食献立表のほかに食物成分表を提供し、保護者に対応してもらっているようであります。楽しいはずの給食の時間に、その子供だけ同じメニューを食べられないなど問題ではないでしょうか。

　　一方、隣接市町を見ると、白石市と村田町では平成27年、大河原町では平成31年にそれぞれ新築、柴田町や角田市、丸森町なども大規模改修などを施すなど、ほとんどの市町が施設の更新を行い、衛生面やアレルギーにも対応しております。

　　財政面で大変厳しい町政運営が続いている状況ではありますが、統合中学校の建設を控えているこの時期だからこそ、その中学校と同じ敷地内に調理場を併設することを考えてはどうでしょうか。現在の計画では、まだまだ数年後の開校予定ですので、そのときには現在の調理場が築40年を超え、老朽化が進み、当然のように移転や新築が検討されると思います。新しい中学校に調理場が併設されれば、土地取得費用がかからない。供用部分は建築費用も軽減でき、給食の運搬経費も不要になり、毎日つくりたての給食がすぐに提供でき、ほかの学校でもふえているランチルームなどで一緒に給食を食べることで、違う学年の生徒ともコミュニケーションが図れるなどメリットも大きいと考えます。ぜひ今後の統合中学校の計画に組み込むなど検討されてはいかがでしょうか。町長と教育長の見解を伺います。

○議長（村山一夫君）　町長。

　　　　　〔町長　村上英人君　登壇〕

○町長（村上英人君）　皆さん、おはようございます。

　　きょうから一般質問５人の方に答弁をさせていただきます。

　　そして、村上局長でありますが、きょう最後の局長としてのお仕事、そして退職を迎えるということであります。長い間ありがとうございました。

　　それでは、６番の佐藤敏文議員の一般質問にお答えさせていただきます。安全安心な学校給食の提供のためにについてお答えいたします。

　　本町の学校給食共同調理場につきましては、昭和60年４月に開設し、現在35年目を迎えており、施設及び設備の老朽化が進んでいることから、修繕費と工事費は年々増加している状況にあります。本庁が平成29年に策定した蔵王町公共施設等総合管理計画では、施設機能の集約や複合化を基本的な考え方として検討することとしておりますので、調理場についても同様に検討していかなければならないと考えております。

　　敷地面積では、統合中学校の予定地内に調理場を建設することは可能であることから、私も佐藤議員ご提案のとおり、併設によるメリットは大きいと考えております。ただし、今後統合計画が進む中で、財政事情も考慮しつつ、小中学校再編実施計画策定委員会や町民説明会等においてご意見を伺いながら検討してまいりたいと思っております。

　　なお、調理場の施設や設備の状況、食物アレルギーへの対応などの詳細等については、教育長に答弁をさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　教育長。

　　　　　〔教育長　文谷政義君　登壇〕

○教育長（文谷政義君）　まず、調理場の施設や設備の状況についてお答えいたします。

　　調理場が老朽化しているということについては、先ほど町長がお答えしたとおりでありますが、具体的には調理員休憩室の雨漏りが発生するなど、大規模な改修が必要となる時期が迫っております。さらに、建物の建築年次が古いため、調理室内の空調、下処理室と調理室の構造などが現行の学校給食衛生管理基準を満たしていないという課題があります。

　　次に、食物アレルギーへの対応についてお答えいたします。

　　本町では、児童生徒に対する学校給食の安全性を確保するため、文部科学省による学校給食における食物アレルギー対応指針を参考にした献立づくり、使用食材の選定及び食材の情報発信に努めているところです。今年度食物アレルギーのある児童生徒は49名おりますが、調理場から各学校に対し、給食に使用する食材の情報を提供することにより、学校や保護者が注意をし、場合によっては児童生徒が自ら該当食材を除去しながら食べている状況であります。新たな調理場の建設は、これらの課題解決につながるものであり、またそれを統合中学校に併設することには、議員同様、大きなメリットがあるものと感じております。

　　町長と私が昨年視察を行った学校では、給食ルームが設置されており、子供たちがそこで食事をしながら違う学級の子供たちと交流を深めたり、食育に生かせるなどの可能性が期待できるものでした。

　　調理場の今後の方針につきましては、先ほど町長がお答えしたとおり、さまざまな方々のご意見を伺いながら、最良な手法について、検討してまいりたいと考えております。

　　以上、申し上げまして答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　佐藤敏文君。

○６番（佐藤敏文君）　ただいま丁寧なるご答弁をいただきました。ありがとうございました。

　　それでは、ここで改めまして、今回の調理場施設、学校給食調理場ですね、その老朽化の現状について、もう少し確認させていただきたいと思います。

　　教育長にお伺いします。

　　安全安心というのが、学校給食のまず大前提でございます。そういった中で、先ほども申し上げましたが、老朽化に伴いまして、さまざまな故障であったり、先ほど教育長がおっしゃいました休憩室の雨漏り、そういったものが発生しております。それ以外に、現在調理場の中で老朽化による不都合、例えば衛生面、もちろんそれは大前提ではございますが、それでの問題点であったり、やはり機械機具の老朽化、そういったものに対する故障であったり、そういった不都合があるものなのかどうか、まずその辺をお伺いいたします。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　それでは、お答えさせていただきます。

　　調理場の安全安心ということで、学校給食をつくってまいるわけですが、今の施設ですと害虫の対策、外からのところを完全に遮断できないところがあるという心配が若干ございます。それから、アレルギー対策、そしてまた食材処理過程での遺物混入なども心配されるかと考えているところでございます。

　　衛生面では、もともとウェット方式でつくられた調理場でございますので、それを今ドライ方式、乾燥方式で使っているというところがありますので、その辺の問題、それから調理室外、特に夏場における調理員の働く環境、エアコンなどがないというあたりのところがございます。また、機具の磨耗による遺物混入など、そして老朽化による施設や設備の修繕改修なども出てきており、屋根からの雨漏りなど、調理機具、ボイラー更新などに係る経費というあたりを心配しているところでございます。

　　以上、お話しさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　佐藤敏文君。

○６番（佐藤敏文君）　わかりました。

　　それで、そういった中で、ずっと経年劣化している中で、年々経費も膨らんできております。それで、先日、実は今回の一般質問をするにあたり、調理員たちとお話をする機会がございました。そういった中でお話を聞きますと、休憩室にはエアコンがあって、夏場の作業もその辺については、休憩室であれば休めるのですけれども、調理場の中は非常に高温になって、夏場の調理というのは難しいのかなといった話がございました。今回新しい調理施設を検討するに当たって、そういった衛生面であったり、作業環境の改善、そういったものも考慮された調理場施設が必要だと思うのですけれども、その辺について教育長はどのようにお考えでしょうか。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　お答えいたします。

　　議員からお話があったとおりでございまして、夏場、実は調理場の作業員の作業環境が40度近くになるというところ、火を焚いてつくるわけですから、ございます。それから、今本当はアレルギー関係も考慮しなくてはないところなのですが、施設が本当は個別に区切られていて、作業工程を進めていくようになっているのですが、大きいところで行っているということがあるので、遺物の混入であるとか、そういったところも心配されると、そのようなところも考えているところでございます。

○議長（村山一夫君）　佐藤敏文君。

○６番（佐藤敏文君）　はい、わかりました。

　　それで、ただいま教育長からアレルギー対応の施設にはなっていないと。アレルギー対応食をつくるに当たっては個別の部屋が必要であり、アレルギーの種類によっても個別の部屋が必要であるというようなお話を聞いております。そういった中で、今の現状ではなかなかアレルギー対応になっていないと。

　　それで、先ほどのお話でもございましたが、アレルギーのある児童生徒が49名もおります。そういった中で、私も先ほどお話をさせていただきましたが、メニューであったり、栄養成分表ですね、ご家庭に配って、それで保護者に対応してもらっている、それが現状であるといったお話もございました。

　　それともう一つ、アレルギーを対応していただいている保護者の給食費の負担が、実は例えば食べられないものがあっても給食費は同額であるといったお話を聞いております。やはりその辺も、今後これについては今年度、来年度の中で早急に検討していただくべきではないのかなと考えているのですが、その辺をお伺いします。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　お答えさせていただきます。

　　食物アレルギーを持つ児童生徒の内訳がちょっとありますので、お話しさせていただきます。

　　小学校児童32名、自己除去19名、弁当持参等２名、牛乳停止３名、緊急の過呼吸とかが起きた場合のエピペン所有１名。それから、中学校生徒17名、自己除去12名、弁当持参３名、牛乳停止は０名、エピペン所有が４名となっております。

　　調理場といたしましては、文部科学省が示している食物アレルギーの対応指針を参考にして献立をつくり、使用食材を選定し、食材の成分の情報発信を家庭に投げかけまして、それを子供が、これは卵とか食べたらだめだというのをとったりして、今食べているところでございます。議員からお話があった給食費等については、今後検討してまいる必要があるのかと考えているところでございます。

　　以上でございます。

○議長（村山一夫君）　佐藤敏文君。

○６番（佐藤敏文君）　ぜひその部分につきましては、早急に検討していただければと考えております。

　　次に、今回統合中学校に併設したほうがよろしいのではないかといったことで私もお話しさせていただきましたが、先ほど町長も申しましたように、用地に関しては問題ないと。それと、併設することによって建設コストの部分についてもかなりメリットがあるのではないのかなと私は考えております。それ以外に、例えば今現在、調理場から各学校まで配送している部分の配送コスト、その部分についても統合中学校１カ所の部分については削減できるといったこともございます。

　　それで、費用の部分なんですけれども、先日教えていただきましたのが、大河原町の給食センターの現状でございます。大河原町につきましては、もちろん蔵王町とは児童生徒数の数も全然違うのですけれども、そういった中で大河原町の新しい給食センターはＤＢＯ、設計、建設と運営、維持管理を民間事業者に一括発注すると。そういったＤＢＯ方式をとって、公設民営のやり方の一つとして進められたようですけれども、蔵王町でもそのようなことも考えられるのではないか。その辺も検討していただきたいのですが、町長の考えをお伺いします。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　今のお話は当然考えられるものだと思っております。ただし、今中学校等の建設に当たって、今後まず一つは、併設に当たって取得した土地の建設の中に十分できるかどうかという検証、あともう一つは、当然メリットとして給食の運搬費用が、中学校に運ぶ、そのコストが少なくなる。それとあともう一つは、今全国を見てみると、食育の関係、言ってみれば給食をつくる人と食べる人、そしてお互いの顔が見える関係、そして食育の効果、それとずっと見てみると、中学生だと１年生から３年生まで一堂に、また小学校なんかも見ていると、１年生から６年生が一堂に、そして３年生ぐらいから１、２年生にいろいろと給食のいろんなお手伝いをしてあげたり、そういったことをやっている姿も見ているわけであります。そういった、すごくいい効果があらわれているということであります。そのように、別々に建設するよりも、財政の負担が小さくなるとは思っております。

　　ただし、問題は今後の財政状況と、そして国の補助対象、あと起債を受けることができるのかどうかを含めた、全体的な今いろんなお話をされたことも含めて、これからいろいろと調査していかなければと思っております。そういったこともあって、いろいろな学校、そして給食の併設している施設も初めて、昨年度末でありますが、見させていただいたということであります。

○議長（村山一夫君）　佐藤敏文君。

○６番（佐藤敏文君）　町長、ありがとうございます。

　　ぜひそういった部分につきましてもご検討いただきまして、今後進めていく中で、その前提としては安全安心が一番でございますし、それともう一つ、統合に当たり、一番は子供たち、児童生徒、そういった子供たちの将来を考えた学校づくり、もちろん調理場づくり、そういったものを念頭に置いていただいて進めていただければなと思います。

　　それともう一つ、経費の面につきましても、やはり今後のことになると思うのですが、さまざまな補助、そういったものがあるものかどうか。そういったものもしっかりとご検討いただいて、調べていただいて、進めていただければと思います。

　　これで最後になりますが、私の一般質問とさせていただきますが、最後にぜひとも統合中学校、しっかりとしたものができ上がり、安全安心を確保された調理場、それにアレルギー対応がしっかりとできた子供たちのための調理場が、早期にでき上がることをお願い申し上げまして、私の一般質問とさせていただきます。最後に町長の答弁をお願いいたします。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　ありがとうございます。総合的な判断をしながら、そして先ほど冒頭でいろいろとお話をさせていただいた、いろんな各関係の方々の拝聴をしながら進めていきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　佐藤敏文君の質問が終わりましたので、ここで10分間休憩いたします。

　　　　　午前１０時２８分　休憩

　　　　　午前１０時３８分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き、一般質問を行います。

　　次に、８番平間武美君の質問を許します。平間武美君、登壇願います。

　　　　　〔８番　平間武美君　登壇〕

○８番（平間武美君）　皆さん、おはようございます。

　　ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告書にのっとりまして一般質問をさせていただきます。

　　１、交通危険箇所に標識と街灯の設置について。

　　今回の改選に伴う蔵王町議会議員選挙において、いろいろと各地区を歩いてみたら、その中で住民の方々の要望が多かったのが、交通安全に関する事柄であった。私自身、損害保険代理業という仕事をしている関係からか、特に宮松ケ丘地区においては、新興住宅街ということもあり、子供たちが大勢おり、朝夕の自動車の往来もふえている。見通しの悪い箇所に交通危険標識を設置する考えはないか。

　　同じように、他市町に住んでいる方々や町民から、蔵王町は街灯が少なく、特に向山の町道が暗く、車を運転するのにも歩行するにしても不便であると指摘された。明るい住みよいまちづくりのためにも、町白石地区交通安全協会、交通指導隊、防犯実働隊と連携を図りながら、ぜひ夜道の暗い町道への街灯の設置をすべきではないか。町長の見解を伺います。

　　次に、２番、新型コロナウイルス感染問題について。

　　新型コロナウイルスの全世界感染の拡大が地球的に広がっていることを、テレビ、新聞、インターネット等のマスメディアが連日報道している。今のところ、一向に収束する気配が見えない。そこで、我が町に関係する２点について質問します。

　　１、学校教育について。

　　①一斉休校の要請により、子供たちが友達と遊ぶ場や学ぶ機会を奪われ、一番の被害者になっている。今後の対応に当たっては、感染拡大防止と同時に、子供たちの成長と教育を受ける権利を保障するべきではないか。

　　②学校再開の判断は自治体、教育委員会に自主性を尊重するべきではないか。

　　③町教育委員会や小中学校の判断で行う校庭の開放、外遊びや野外活動、登校日をつくるなどの努力に対しては、これを尊重するべきではないか。④学童保育への支援体制整備を教育委員会が率先するべきではないか。

　　２番、国民健康保険について。去る２月28日金曜日に、厚生労働省から「感染拡大を防止するために、資格証明書を交付されている被保険者を、短期保険証の交付対象とみなし得る」「資格証明書を被保険者証としてみなして取り扱うこと」と事務連絡で示されている。

　　①通達の趣旨を踏まえて、資格証明書が交付されている被保険者に、直ちに短期保険証を交付するべきではないか。

　　②厚生労働省の２月28日付事務連絡を医療機関等に周知徹底するべきではないか。

　　以上について、町長、教育長の見解を伺います。

○議長（村山一夫君）　町長。

　　　　　〔町長　村上英人君　登壇〕

○町長（村上英人君）　平間武美議員の一般質問にお答えをさせていただきます。

　　初めに、第１点目の交通危険箇所に標識と街灯の設置についてお答えいたします。

　　まず、見通しが悪い箇所に交通危険標識を設置する考えはないかについてお答えいたします。町内に設置してある交通事故防止のための看板等は、町が設置したもののほか、地域の交通安全協会等が自主的に設置したものなどさまざまであります。その中で、町が主体となって設置したものは、地域の実情に詳しい方々からの意見を聞きながら、優先順位をつけて整備してきたものもあります。具体的には、毎年各行政区長及び交通安全協会各支部から、優先して対策すべき危険箇所の要望を出していただいた上で、道路診断を実施し、整備してきたものであります。今後についても、各行政区長や交通安全協会等と連携を図りながら対応してまいります。なお、一時停止や駐車禁止などの規制標識につきましては、町が独自に設置できるものではなく、宮城県公安委員会が管轄する警察と協議を行った上で設置するものであります。

　　次に、夜道の暗い町道へ街灯を設置すべきではないかについてお答えいたします。このことにつきましては、道路照明灯として町が設置しているものもありますが、それ以外に防犯灯などとして増設する場合は、原則として各行政区や各地区防犯協会が主体となり設置することとしております。町としましては、各行政区等が防犯灯を設置しようとする際には、ＬＥＤ照明器具を無償で提供することの支援をしております。今後も明るく住みよい安全安心なまちづくりを目指してまいりたいと思っております。

　　次に、第２点目の新型コロナウイルス感染問題についてお答えいたします。

　　まず、第１番目の学校教育についてお答えいたします。

　　平間議員ご承知のとおり、２月27日の夕方、日本政府が新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、全国の小中高等学校等に対し一斉休業を要請したことから、本町においても学校保健安全法に基づき、急遽３月２日から37日間の臨時休業措置をとらせていただいたところであります。その間、町内の幼稚園や小中学校の卒業式等は、規模を縮小して開催しており、これまでのところ、大きな事件や事故などの報告はなく、子供たちは無事に過ごしているとのことであります。

　　まず私からは、ご質問の①から④までの各項目のうち、②学校再開の判断は自治体教育委員会の自主性を尊重すべきについて、お答えをいたします。

　　学校の臨時休業については、学校保健安全法第20条の規定により、各自治体の学校の設置者が決定することとされておりますので、法の趣旨を鑑みれば、議員のご指摘のとおりであると私も理解するものであります。しかしながら、学校再開に当たりましては、子供たちの安全確保する視点から慎重な判断が必要であります。今後、文部科学省や県教育委員会からの目安を示されることと思いますので、それらを参酌しながら、また近隣市町の状況も勘案しながら、再開時期について的確な判断をさせていただきます。教育を受ける権利の保障や、自治体教育委員会の自主性の尊重は重要なことと認識しておりますが、今回の判断は子供たちの安全を最優先した結果でありますので、ご理解いただきたいと思います。

　　次に、第２番目の国民健康保険についてお答えいたします。

　　まず、①の資格証明書が交付されている被保険者に短期保険証を交付すべきではないかについてお答えいたします。

　　議員ご指摘のとおり、２月28日付で厚生労働省から新型コロナウイルス感染症に係る帰国者や接触者外来の受診時における被保険者資格証明書の取り扱いについての通知文書が各都道府県に出されたところであります。この通知は、新型コロナウイルス感染症での帰国者・接触者外来受診の際に、資格証明書を提示すれば正規の保険証とみなすことを趣旨としたものであります。資格証明書は、本人が一旦窓口で医療費を全額負担するものでありますが、感染症の疑いにより受診する際には、この通知により一般の被保険者と同等に３割負担で受診できるもので、あえて短期保険証を交付する必要はないものと考えております。

　　次に、②の厚生労働省の２月28日付事務連絡を医療機関等へ周知徹底するべきではないかについてお答えいたします。

　　この通知文は、各都道府県の国民健康保険主管課に対し、管内の保健医療機関等へ周知徹底を依頼する内容でありますことから、町でも宮城県保健福祉部国保医療課へ連絡をとったところ、既に宮城県医師会へ周知をしたとの確認ができたところであります。したがいまして、町から改めて医療機関へ周知する必要はないものと考えております。

　　以上を申し上げまして答弁とさせていただきます。

　　続いて、教育長のほうから答弁をさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　教育長。

　　　　　〔教育長　文谷政義君　登壇〕

○教育長（文谷政義君）　私からは、新型コロナウイルス感染問題について、学校現場の状況を含め、まず①感染拡大防止と同時に、子供たちの成長と教育を受ける権利を保障するべきについてお答えいたします。

　　全国の学校現場において、臨時休業のために学習指導ができなかった部分や、部活動、ひとり親世帯など各家庭での対応等、さまざまな課題が生じていることは承知しております。しかしながら、今回政府が要請した基本的な部分は、子供たちを含む国民の生命を守るという安全を最優先した結果だと認識しておりますので、教育委員会といたしましては、学校再開後に臨時休業によって指導できなかった部分も含め、しっかりと指導することで子供たちの成長を支援してまいります。

　　次に、②学校再開の判断は、自治体、教育委員会の自主性を尊重するべきについては、先ほど町長が答弁したとおりでございます。

　　次に、③校庭開校や野外活動、登校日設定の努力を尊重するべきについてお答えいたします。

　　校庭開放等につきましては、全国では臨時休業後、比較的早い時期から実施した自治体がありましたが、本町でも今般、県内の感染拡大が見られない状況から、学校長の判断を尊重し、実施を決定したところであります。

　　校庭開放及び野外の部活動については、小学校では３月24日、25日､26日及び４月６日の４日間、中学校ではそれに４月７日を加えた５日間で実施することといたしました。また、登校日については、小中学校の卒業生まで含めた全員について、３月27日に設定したところであります。うがい、手指消毒を前後に行わせるなど、感染防止対策を徹底しながら実施したいと考えております。

　　次に、④学童保育への支援体制整備を教育委員会が率先するべきについてお答えいたします。

　　町内各児童館の学童保育の登録状況を見ると、宮児童館で約80名おりますが、現在までのところ、休業期間中の来館者は二十数名、他の児童館でも数名にとどまっております。教育委員会では、これまで学校用務員が週３回、宮児童館において消毒や清掃などの支援を行ってきたところであります。

　　今後については、各児童館の利用状況を見ながら、子育て支援課と連携を図り、必要に応じて支援を継続していきたいと考えております。

　　以上、申し上げまして答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　平間武美君。

○８番（平間武美君）　ただいま町長と教育長のほうから答弁をいただきました。丁寧な答弁でありがとうございます。

　　まず最初に、１番目の交通安全について再質問させていただきます。

　　これは、通告書にも書きましたけれども、宮松ケ丘地区、大変子供たちの数が今ふえております。車の往来も非常に多いと。これはある方から連絡ありまして、私も現場を見に行ってきたのですけど、その前にセブンイレブンの駐車場が新しくなりまして、あそこから車が直接入れるようになったんですね。それまでは入れなかったのです。ところが、松ケ丘団地に駐車場から入れるということで、あそこの車の往来がすごく多くなったんですよ。一時停止も、その前の前の交差点というか、十字路があるのですけれども、そこに行くまでに非常に危ないということで、交通安全協会の宮支部にも連絡が行ったそうで、それから白石警察署にも連絡が行ったそうです。だけど、全然らちが明かない。一時停止の標識をつくってほしいという要望でありましたけれども、宮地区の交通安全協会では、電柱に危険という看板というのですか、電柱につける看板をつけただけで、「非常に危ないから何とか議員さん、あそこやってくれないか」ということで、総務課長とも、総務課にも私相談しまして、なかなか町としては、この答弁にもありますけれども、そういう一時停止の標識をつけるというのは難しいという答えでありました。では、どうすればいいのかと私も考えまして、宮地区の交通安全協会も看板をつけたのだからいいのだと、それ以上はできないのだというような答えでありました。

　　私は、やっぱり事故が起こってからでは遅いと思うのです。何事もそうです。どうも日本という国といいますか、何かあってからでないと動かない。これはちょっと改めるべきではないのかなと。住民の方が危ないと思っているんだから、そこに一時停止の標識をつけるべきではないのかという考えなのですが、確かに立場上できないという形をとりますけど、そうしたらいつまでたってもできないのではないかと思ったのですね。この辺は町長、どう考えますでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　ご指摘の地域でありますが、私のところにも直接お話がありまして、私も場所を確認してまいりました。いろいろと内部でお話ししたのですが、先ほどお話ししたとおり、一つは公安委員会、あと警察署にもいろいろと町も話しているわけでありますけれども、まず一つは、通行台数の問題だとか、利用の問題とか、そういった総合的な判断で警察署なり公安委員会と横の連携をとりながら、看板の一時停止なり、あと駐車禁止のあれをやっているという現状でもあります。ですから、町が設置するということは難しいのですね。

　　そして、総務課長初め、担当を現地に向かわせてみまして、一応新たな道路が開かれたところでもありますし、確かに簡単に４号線に出入りしやすい。また、買い物にも簡単に行けるようになったということもあります。そういった面で、利用者も今まで閉鎖されているところが開放されたことによって、危険を感じる場所でもあるということで、注意喚起の看板を町として早急に建てていきましょうということで判断したところであります。そういったことで、４月以降になりますが、そういった形をとらせていただきます。以上であります。

○議長（村山一夫君）　平間武美君。

○８番（平間武美君）　今、町長から看板と言いますけれども、電柱に看板は建っている、張られているのです。２カ所、往復のほう。そのほかに、また別な看板でよろしいのでしょうか。はい、わかりました。

　　一番は、看板よりも一時停止、（「ポール看板」の声あり）ポール……、ああ、わかりました。やはり住民の方が心配しておりますので、子供たちの安全を考えて、それを建てたから交通事故が減るということも余りないでしょうけど、確かにつけないよりはつけたほうがいい、そのように私も考えますので、ぜひ実行をお願いしたいと思います。

　　そして次に、これも選挙期間中なのですけれども、他町村から私のところに応援がたくさん来たわけなのです。どうも臼久保から入ってくると、夜は暗いという言い方なんですよ。街灯がなさ過ぎる。私も考えていましたけれども、具体的に言いますと、猿田から三軒茶屋までの道路がありますね。あそこも街灯がほとんどないといいますか、暗いのですよ。私、議会報告会で帰るとき、あそこをよく通るのですけど、本当に暗いです。夜の９時過ぎ、９時半ごろ通るとき。毎日、議会報告会であそこ暗いなと思って感じてきました。そうしたら、やはり同じように他町村の方、あと同じ町内の方でも私の近所の方でも街灯がない、少ないという言い方をするのです。全体的に蔵王町は街灯少ないです。夜走っていますと、本当に暗いなと思うところがたくさんあります。議会報告会の帰り、いつも感じています。ですから、街灯の設置というものも、これも各区長とか、防犯協会とか、そういう絡みになってくるのでしょうが、町としては全体として街灯の設置というのはどのように考えていますでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほどお話し申し上げたとおりでありますが、一つは、道路診断というのもありまして、その道路診断というのが、区長初め、防犯協会のそういうのにかかわる、あと町内のお巡りさん、警察の方も一緒になっていろいろやってまいります。そういったことをやっているわけでありますが、そして照明器具が必要なときは、町としてもまたＬＥＤでありますが、照明器具、これが150基近く残がまだありますから、いつでも、ただその設置者は、町が設置すべきなのか、あとは地域で設置していくべきなのか、いろんなそういった総合的な判断もありますので、ただ町としては特に子供たちの通学路主体で考えていったりしているわけでありますから、その辺優先的なことも含めてやってきていると。ですから、町全部が夜になると、全部明るく網羅していくということはなかなか難しい問題もあります。そういった面で、先ほど言ったいろんな診断をさせていただきながら、そして設置をしてきているということであります。

○議長（村山一夫君）　平間武美君。

○８番（平間武美君）　ＬＥＤ照明器具を無償で提供する、これは大変結構なことだと思います。これは提供していただきたいと思うのですが、問題は建てるのが町というよりも、行政区の働きと防犯協会というような形、今の答弁はそのように捉えましたけれども、実際そうだと思います。私もそう思っていました。しかし、明るい住みよい町をつくるということであれば、こういうことにも町は関係してもいいのではないかなと。ただ、区の行政区だけに任せておくのはどうかと思ったものですから、また住民の方からもいろいろ街灯つけてほしいと言われましたので、今回問題、質問として取り上げたわけです。やはり私も各行政区、特に私の区長とも話をしまして、こういうＬＥＤは無償だからつけたらどうかという相談もしまして、やっていきたいなと。これ以上難しいと思いますので、そのように考えます。

　　では、次に、今大分問題になっています新型コロナウイルスの感染問題、これは私としても毎日テレビとか新聞で報道されていますので、コロナのことで頭が痛くなってきたといいますか、今朝のテレビもやっていましたけれども、コロナで毒されている。だけど、考えてみましたら、宮城県は陽性になった人がたった１人で、今陰性になっているんですよね。宮城県１人もいないわけですよ。その中において、特に教育長に質問したのは、子供がかわいそうだなと思ったんです。

　　これ、回覧板といいますか、学校から回ってきたものなのですけれども、これを見まして、３月２日から４月７日の37日間休みだと。臨時休業だと。休校なのでしょうけれども、休業になっていますけれども、休業という言い方もあるのでしょうけれども、私は学校からすると休校であると思ったんです。まあ、それはいいとしまして、こんなに37日間も子供たちを家に閉じ込めておいて、果たして本当に子供がかわいそうだなという思いから、このような質問をしたのです。

　　この原稿の締め切りが３月６日でしたから、先ほど教育長から大変いろいろといい答弁がもうでき上がっていましたので、校庭開放、野外活動、３月24日、25日、26日、それから４月６日の４日間やると。それから、中学校では４月７日を加えた５日間実施すると。また、３月27日には小中学校の登校日、これは結構だなと思いました。実際コロナが広まって、宮城県の場合ですけど、広がっていない。蔵王町にもまだ１人もいないという状況で、子供たちを閉じ込めないでこういう登校にしたと、大変結構だと。私の質問がきいたのかなと逆に思ってしまったのですが、今後、入学式とかを含めまして、今後このいわゆる37日間おくれた分、学習という分野から捉えますと、完璧におくれたわけですよね。そこの指導というのは、具体的にどのように教育長は考えておりますでしょうか。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　それでは、２点につきましてお答えさせていただきます。

　　まず、入学式でございますが、教職員、入学生とその保護者２名以内のみで､30分以内で行います。間隔を十分あけて式場を設営するというふうに考えております。

　　続きまして、児童生徒の学習への配慮についてお答えいたします。

　　子供たちなのですが、臨時休業期間中は、学校から学習プリント等、十分配付はしております。でも、未履修の部分が出てまいっております。小学校１年生や６年生については、３月２日前に大体終わっていますので、ここの問題はございませんでした。ただ、小学校５年生、４年生、特に５年生で１教科当たり３時間ぐらいの未履修が出ますので、13教科ぐらいあるとすると、大体35時間ぐらいの未履修が出ると考えてございます。それにつきましては、今のところ、これから町長の判断を待つわけでございますが、４月８日から学校が再開し、その新学期の一番初めに、前学年の未履修分の補修授業を行います。大体どの学年も大体全て行うという形で、その一番初めに35時間分の補修授業を行います。そんな形で、子供たちの学習を保障してまいりたいと考えているところでございます。

○議長（村山一夫君）　平間武美君。

○８番（平間武美君）　わかりました。新学期、４月８日ということで補修授業をすると。子供たちにとっては、急に学習させられるといいますか、するような形になって、それはそれで今までできなかったことをやるということですから、結構なことだと思います。いろいろと改善されて、この質問を書いたときから大分改善されているので、この辺にとどめておきたいと思います。

　　では、町長。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほど教育長が言った校庭の開放、屋外の関係でありますが、これに当たっては校長会と教育委員会でいろいろと、そして設置者である私の判断をいただきたいということでありましたので、先ほど教育長が答弁したとおりであります。

　　実はそのほかにも、子供たちが今閉鎖している図書館です。それとＢ＆Ｇの体育館、あと勤体、これに当たってはおとといでありますが、教育委員会の教育長並びにそういった施設の担当責任者に、ぜひ開放に向けて検討しなさいということを指示したところであります。その経過でありますが、月曜日が休館という形もありますので、31日から図書館の貸し出し、それとＢ＆Ｇ、あとは勤体においては31日から開放していくということであります。開放するに当たってのいろんなルール等は、教育委員会でそれぞれ細かく決めて対応していくということでありますので、ちょっとつけ加えさせていただきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　平間武美君。

○８番（平間武美君）　コロナウイルスが広まらないのはもちろん一番いいのですが、やっぱり今の状況を考えますと、子供たちを考えますと、先ほど町長おっしゃいましたように、Ｂ＆Ｇ、それからございんホールですね。図書館というところの開放、ある程度はやっていくべきだなと。コロナウイルスにかかったらどうするんだという考えもありますけれども、私は今現在、子供はそういう方向で遊ばせたいといいますか、学ばせたいという考えでおるので、そっちの方向に向かってきたというのは結構なことだと思います。

　　次に、国民健康保険のことについて伺います。再質問します。

　　私の捉え方とちょっと違っていたのかなと私も思ったのですけれども、今現在蔵王町に資格証明書の方は７名おるのですね。それは、国保税を払っていない人、払いたくても払えない人も含んでいると思います。それから、短期の保険証を持っている方は76名ほどいるらしいです。２カ月間だけとか、４カ月間だけ。これ、切れたら、資格証明書といいますか、国保税を払わなければ、そういう状況になっているわけです。一番怖いと思ったのは、いわゆる10割負担ですから、全額窓口負担ですから、病院にかからない。かからない人がコロナウイルスにかかったら、果たしてどうなるのかと。病院に行けないわけですから、行かないわけですから、これが一番怖いなと私は思ったので、早期に短期保険証を発行したらどうだという質問をしたわけであります。

　　だけど、この答弁を見ますと、新型コロナウイルス感染症にかかわる帰国者・接触者外来の受診時における被保険者資格証の取り扱いについてという文書が各都道府県に出された。ちょっと私の考えていたのと違ったなと思ったのですね。この回答、答弁を見まして。

　　今現在、蔵王町には短期証明書も含めまして、76名、プラス、7名ですから、83名、一般的に言う１年間の保険証ではない人がいるのですよね。意外とこういう人たちというのは病院にかからないでしまう。そして、その人たちがコロナウイルスにかかったらどうなるのだろうと考えて、こういう質問をしたわけなのですけれども、その辺のところを私の考えとちょっと違うのですけれども、そこはどう考えていますでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほども述べましたように、資格証明書は保険証同様に取り扱うということであるわけです。ですから、正規の保険証とみなすということでありますから、３割負担で対応できるということであります。

　　なお、担当課長から答弁させます。

○議長（村山一夫君）　町民税務課長。

○町民税務課長（大槻充夫君）　資格証の方につきまして、コロナウイルスで病院に受診するときは、短期証明書でも正規の保険証とみなすという形で国からの通達でありますので、わざわざ保険証を交付しなくても、資格証明書で受診できるということになります。よろしくお願いします。

○議長（村山一夫君）　平間武美君。

○８番（平間武美君）　今課長の答弁ですと、それは普通の病気、けがでも可能なのでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町民税務課長。

○町民税務課長（大槻充夫君）　この通達につきましては、コロナウイルスの感染症の疑いで受診を受ける際にみなすという扱いになります。

○議長（村山一夫君）　平間武美君。

○８番（平間武美君）　わかりました。やはり３割の負担だけでも受けられる。いいお答えをいただきました。

　　あともう一つ、医師会とかに周知するべきだというのは、県でやっているから、連絡を宮城県医師会へ周知したことの確認ができたというと、医師会で各病院に連絡はとっていると。そういう、いいですか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　普通だと、町あたりでいろんな注射の補助だとか、いろんな子供たちへのあれだと、蔵王町から白石医師会にお願いしながら、医談会等々に行ったりするわけですね。ところが、今回の場合は政府からだから、政府から都道府県に行って、宮城県から宮城県医師会に通達が一斉に流れたと。だから、町からそれぞれの病院に通達する必要がないということであります。そういったことで、末端まで通達が流れたということであります。

○議長（村山一夫君）　平間武美君。

○８番（平間武美君）　よくわかりました。

　　今回の答弁は本当に最高といいますか、質問してよかったなと。わからない部分がたくさん明確にわかって、学校関係、それから国保の関係も町民の方もこれで若干、少しは安心したのではないかと思います。私はこれで、きょうは早いですけど、質問を終わります。ありがとうございます。

○議長（村山一夫君）　平間武美君の一般質問が終わりましたので、10分間休憩いたします。

　　　　　午前１１時２２分　休憩

　　　　　午前１１時３１分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き、一般質問を行います。

　　次に、５番平間徹也君の質問を許します。平間徹也君、登壇願います。

　　　　　〔５番　平間徹也君　登壇〕

○５番（平間徹也君）　では、私からまず３件ほど一般質問の通告書に従ってまず質問させていただきます。

　　１、認可外保育園に対する０歳児から２歳児の補助について。

　　現在、３歳児から幼児教育・保育無償化の対象となっており、保育の必要性が認められれば、認可外保育園に通っているお子さんも無償化の対象となっておりますが、残念ながら０歳児から２歳児に対しては非課税世帯のみが対象となっております。０歳児から２歳児の保育費が、公立の保育園と認可外保育園に通う家庭で経済的負担額の差が大きいので、蔵王町独自に認可外保育園に通う０歳児から２歳児に対して、国が基準で示していた金額の４万2,000円を上限として、補助金を出す検討をすべきではないかと考えますが、町長の見解を伺いたい。

　　次でございます。中学校の統廃合計画について。

　　現在、蔵王町当局で推し進めている中学校の統廃合計画は、全体の概算も住民に対して知らせることもなく、地質調査をする前に土地の選定をし、軟弱地盤を購入してしまうようなことをしている当局では、お金が幾らあっても足りません。財政が厳しいと常日ごろから言っておられるのですから、もっと費用対効果を意識し、町全体の政策の優先順位を考えていただきたい。このままこの中学校の統廃合計画を推し進めていったら、いつ蔵王町の財政が破綻してもおかしくないでしょうか。一度冷静になってこの計画を見直し、検討すべきではないかと考えているのですが、町長、教育長の見解を伺いたい。

　　次です。幼稚園バスの再開について。

　　令和２年度から円田児童館と平沢児童館から永野幼稚園に走っていったバスをやめてしまうのはなぜか。今年度から新しい幼児教育・保育体制になり、むしろ永野幼稚園に通う人はふえているわけですから、体制を維持すべきではないでしょうか。町長と教育長の見解を伺いたい。

　　以上、３点でございます。

○議長（村山一夫君）　町長。

　　　　　〔町長　村上英人君　登壇〕

○町長（村上英人君）　５番平間徹也議員の一般質問にお答えをさせていただきます。

　　第１点目の認可外保育園に対する０歳から２歳児の補助についてお答えいたします。

　　昨年10月から幼児教育・保育の無償化が開始され、３歳から５歳児のいる世帯と、０歳から２歳児のいる非課税世帯が無償化の対象となったことから、本町においても国の制度にのっとって事務を進めているところであります。制度上、０歳から２歳児のいる世帯のうち、非課税世帯以外の世帯については、認可外保育施設の利用者のみならず、町保育所に入所している家庭においても所得に応じて保育料をご負担いただいております。

　　町保育所への令和２年４月１日入所希望児については、現時点で全員が入所できることになり、今般の幼児教育・保育環境の見直しの目的の一つである待機児童の解消が果たせたものと思っております。本町においては、今後も保育の必要のあるお子さんを町保育所で預かれるよう努めていくことから、平間議員ご質問の認可外保育施設の利用者に対する補助金を交付することは考えておりません。

　　次に、第２点目の中学校統廃合計画についてお答えいたします。

　　まず、町内３中学校の統合計画に至った件についてお答えいたします。

　　このことについては、平成24年の町民懇談会での参加者からの意見に端を発し、これまで８年間、さまざまな検討委員会や保護者、町民代表で組織された小中学校再編実施計画策定委員会で議論を重ねてまいりました。その素案については、平成30年に教育委員会と総合教育会議での審議を経て、議会において議員全員協議会での説明の後、長期総合計画や予算など、関連する議案の可決をいただいたところであります。

　　今回学校用地として購入した土地が軟弱地盤であるとのご指摘でありますが、地盤の状況を判断するに当たっては、下水道の地質調査とふるさと文化会館建設の地質調査の２つの資料を参考に地層分布を想定しており、かたい玉石混じりの砂利層が役場前までの県道側から松川に向かって、６メートルから10メートルの厚さで分布していることがわかっていることから、軟弱地盤ではないと判断しております。

　　次に、町全体の施策の優先順位についてお答えいたします。

　　中学校統合につきましては、最優先の政策と考えておりますので、建設に当たっては、将来の財政負担を抑えるよう、有利な補助金や起債を活用して進めてまいります。なお、３中学校の現状やこれまでの経過等の詳細等については、教育長から答弁をさせていただきます。

　　次に、第３点目の幼稚園バスの再開についてお答えいたします。

　　永野幼稚園の送迎バスは、平成23年に３園を統合する際、円田、平沢地区の送迎が遠くなることの代替措置として、蔵王病院のバスを活用しながら運行してまいりました。しかしながら、令和２年度から実施する幼児教育・保育環境の見直しにより、３歳児が新たに入園することから、園児の安全を第一に考え、保護者による送迎が最適と判断させていただいたところであります。

　　なお、このことにつきましては、昨年実施した各地区と各幼稚園での説明会において、保護者の方々にご協力をお願いし、ご理解いただいたものと認識しております。

　　なお、詳細等については、教育長から答弁をさせます。

　　以上を申し上げまして答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　教育長。

　　　　　〔教育長　文谷政義君　登壇〕

○教育長（文谷政義君）　第２点目の中学校の統廃合計画についてお答えいたします。

　　まず、３中学校の現状についてご説明いたします。

　　それぞれの校舎は、円田中学校が昭和54年、宮中学校が昭和56年、遠刈田中学校が昭和57年に完成し、建築後37年から40年が経過しており、修繕の費用が年々かさんでいる現状にあります。

　　次に、中学校建設予定地決定までの経過の詳細についてご説明いたします。

　　教育委員会では、平成28年に小中学校再編実施計画策定委員会15名を設置し、保護者、地域懇談会やアンケート調査の実施、学校再編を考えるニュースの全戸配布による進捗状況等の情報提供を行ってまいりました。

　　平成29年３月に策定委員会から、①３中学校を１校に統合すること。②第五次蔵王町長期総合計画に位置づけ、統合時期は10年間の中でできるだけ早い時期に実施すること。③統合は、町の中心部に新設校で行うこととする答申があったため、その後平成30年に小中学校等統合準備庁内検討委員会が町の中心地で４ヘクタール以上が確保できる候補地６カ所から、多面的、総合的な検討を行い、最適値である現在の土地を、教育委員会と総合教育会議へそれぞれ内申し、決定されたところであります。

　　これらの結果については平成30年８月の議員全員協議会で説明をしており、その後３回の地権者説明会を経て、昨年５月に地権者全員と仮契約を締結した後、昨年の議会定例会７月会議で当該土地の取得の議案を可決決定いただいたところであります。なお、現在の進捗については、統合中学校基本計画策定業務及び用地確定測量業務を委託により進めているところであります。

　　次に、第３点目の幼稚園バスの再開についてお答えいたします。

　　現在の永野幼稚園送迎バスは、円田地区が５歳児６名、平沢地区が４歳児４名、５歳児５名、計15名の利用があり、バスには幼稚園教諭が常時１名同乗し、両地区の児童館から永野幼稚園までの運行をしている状況であります。

　　このたび、令和２年度から実施する幼児教育・保育環境の見直しにより、保育所は０歳児から２歳児の保育に特化し、幼稚園は永野、宮、遠刈田の３園全てにおいて、３歳児からの３年保育及び預かり保育を実施することといたしました。この結果、永野幼稚園の園児は、今年度51名でありますが、令和２年度は111名となります。年齢別では３歳児33名、４歳児44名、５歳児34名となり、地区別では円田40名、平沢25名、永野39名、宮６名、遠刈田１名であります。

　　このような状況から、送迎バスの廃止を判断した主な理由は、次の４点となります。

　　１つ目は、乗車する園児が低年齢化することから、子供たちの安全安心を第一に考えると、保護者の送迎が最適と考えること。

　　２つ目は、預かり保育利用者の登園と降園時間が利用者ごとにまちまちであること。

　　３つ目は、円田・平沢地区からの園児65名が送迎バスを希望した場合、バスの定員では乗り切れないこと。

　　４つ目として、園児の家族が送迎することにより、家族と幼稚園職員間での連絡や相談が図れること。就学前の子供たちを教育、保育する上で、各家庭と幼稚園間のコミュニケーションは、安心できる幼稚園生活を実現するための大切な要素の一つと考えております。

　　以上のことから、このたびの幼児教育・保育環境の見直しに伴う永野幼稚園送迎バスの廃止については、先ほど町長が答弁しましたとおり、各地区説明会等において、保護者の方々にご説明申し上げ、ご理解をいただいたところであります。

　　以上を申し上げまして、答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　再質問ということで、１番です。認可外保育園の対策、０歳、２歳児の補助の件なんですけど、まずパパママネットという、昨年10月の請願でも挙げられてきて、一部採択ということで、３番目の認可外保育園と公立保育園の、公立幼稚園と保育園の家庭と、認可外保育園の家庭の経済的な負担の差を軽減してほしいということを請願されたと思うのですけれども、それについては採択ということで受けてもらったので、採択されたということであるならば、一応認可外保育園に対する補助も検討していいのではないかと私は考えておりまして、所得に応じて町の保育料をご負担していただいているということで、確かに町の公立保育園で住民税に応じて変わるのですけれども、やっぱり認可外保育園のたんぽぽ保育園の保育料って、町の保育園の一番高い人でも３万6,000円なんですけど、たんぽぽ保育園は５万6,000円なんですね。それが一つのネックとなっておりまして、きのうも宍戸課長に相談しに行ったんですけれども、認可外保育園に４万2,000円出すと、認可外保育園が公立保育園よりも安くなるというのはちょっとどうだと言われて、確かにそうだなと私も思いまして、なのであれば、せめて公立保育園と認可外保育園の差額を埋めるような形というわけにいかないのかなと。町の保育園の基準に合わせると。それに対して補助を出すというのはどうかなと私は考えたのですけども、町長、教育長、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　私のほうから最初に答弁させていただきます。あっ、教育長は関係ないんだね、保育所だから。保育所は子育て支援課ですから、私どもの担当です。

　　基本的に認可外保育施設の利用というのは、公立保育所に入所できない方々が利用するというのが基本的な考えだろうと私は思っています。そういった面からいっても、今回、先ほどお話を申し上げましたとおり、一応４月１日から始まりますが、今希望者の待機入所予定の皆さんが、この４月１日から入れるということで、待機児童がゼロという状況であります。それと、きのうご相談されたということでありますが、担当課長が申したとおりに、町としても考えております。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　確かに去年４月の時点では、保育の必要性がなくなるから、認可外保育園に対して補助金は出さないよという答弁を確かにいただいておったのですけれども、ことしの、結局でも10月から保護者の要望で、たんぽぽ保育園にどうしても預けたいのだという方がいらっしゃるということを私聞いておって、何回も町のほうに問い合わせというか、要望したところ、その要望が通ったのですね。実際に認可外保育園を利用している保護者の方へということで、幼児教育と保育無償化にかかわる手続についてということで８月に文書を出して、実際に10月から現在３歳から５歳児の子供に対しては、施設等給付ということで補助金出していましたよね、無償化の対象にしていますよね。あっ、でもそれはそうか。済みません。来年から、そうですね、済みません。待機児童がいるからですよね、ことしは。でも、来年もそのための予算はとっておりますよね。無償化の対策、３歳児から５歳児に対する無償化に対する、保育の必要性が、全部待機児童がいなくなるのに幼稚園、３歳児と５歳児に対する無償化の予算はとっていたと思われたのですけれども、どうでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　今のは担当課長から答弁をさせたいと思います。

○議長（村山一夫君）　子育て支援課長。

○子育て支援課長（宍戸光晴君）　町長の命によりお答えいたします。

　　今ご質問いただいた件でございますが、国が昨年10月から幼児教育・保育の無償化ということで、３歳児から５歳児のお子さん、それから０歳児から２歳児の非課税世帯のお子さんについては無償化するという国の制度でございます。

　　議員がおっしゃられましたとおり、ご家庭の事情によって、どうしても認可外保育施設のほうにお預けしたいということであれば、無償化の対象になる方、保育の必要性がある、先ほど申し上げました年齢に相当するお子さんの場合につきましては、当然国、それから県、町のほうで利用料の規定どおりの補助といいますか、負担をしていくものでございますので、当然予算化もされているところでございます。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　ありがとうございます。

　　今、結局たんぽぽ保育園で何が起きているかというと、来年度予算で約700万円の扶助費で認可外保育園に行く方のために10人かな、たしか10人。あと、非課税世帯の０歳児、２歳児の子供のために対して５人ということで700万円の扶助費をとっているということを、私確認しているのですけれども、ただやはりたんぽぽ保育園に確認したところ、来年の３歳児の預かりは１人しかいないと。これはなぜかというと、やっぱり町の幼稚園のほうが安くて、たんぽぽ保育園は高いということで、どうしてもそこがネックになって、本当は預けたいんだけれども、預けたかったんだけれども、仕方なく……、あっ、そうか……。預けたかったんだけれども、仕方なくもうたんぽぽ保育園ではなくて、幼稚園にしたというのが、本来であるならば、10月の時点で無償化の対象になっているというのがしっかりわかっていれば、たんぽぽ保育園に預ける親御さんもいたんですけれども、それがわからなくて、もう10月の時点で幼稚園に申し込んだから、たんぽぽ保育園に預けないという親御さんが何人かいらっしゃるのですね。なので、実際に来年10名の予算措置をとっているのですけれども、来年は１人しか入らないということで、この予算が使われなくなってしまうのだなと私ちょっと心配しておりました。

　　予算的にそんなにですね、来年のたんぽぽ保育園に来る０歳児、２歳児は９名いらっしゃるらしいのですけれども、そちらの家庭に対して、最大で４万2,000円出しても40万円弱ということなので、それを12カ月で480万円という、そんなに私は町にとって大きな負担ではないのではないかなと。700万円の予算措置をもうしてあって、４分の１ですし、その辺も含めて、金額的にはそんなに厳しくないのではないかなと私は考えているのですけれども、前向きに検討していただけないでしょうか。政治判断だと思うのですけれども。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　担当課長をして答弁させます。

○議長（村山一夫君）　子育て支援課長。

○子育て支援課長（宍戸光晴君）　お答えいたします。

　　今のご質問でございますが、答弁書にもありますとおり、町の保育所に入所しているご家庭におかれては、所得に応じて負担をしていただいております。議員のご意見ですと、認可外保育所のほうにのみ補助金を出すということでございますが、それに伴いまして、町保育所へ負担しているご家庭との公平性が欠けるものと考えておりますので、町は答弁書にありますとおり、交付は考えていないということでございます。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　私は何も認可外保育園に対する保育料を全てゼロにしろというわけではなくて、町の基準と一緒にしたらどうかと質問しているのですけれどもいかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　預ける方の家庭のいろんな事情、実情がありますので、一概に言えないのですが、やはり一つは国の規定があって、それに従ってやっている。だけれども、重複する形での補助だとかというのはなかなか難しいだろうと思っておりますし、なお担当課長から答弁をさせます。

○議長（村山一夫君）　子育て支援課長。

○子育て支援課長（宍戸光晴君）　全額ではなくて、町の負担額との差額ということでございますが、今町長も申し上げましたとおり、もうすぐ４月ですけれども、令和２年度入所、町保育所への入所希望のあったお子さんについては全て受け入れさせていただいております。どうしても家庭の事情で認可外保育施設に通わせざるを得ないご家庭もあるかとは思いますが、そのご家庭については、補助の対象といいますか、町の施設に入れない場合は検討も必要かと思いますけれども、直接そういった形で認可外に申し込みされた方についての補助というのは、ちょっと対象にならないのかなと考えております。

　　なお、先ほど説明漏れてしまいましたが、今回令和２年度の予算に計上させていただいております扶助費のほうですけれども、認可外保育所に限らず、私立幼稚園、現在令和元年度でも白石市内の施設なり、大河原町内の施設に通っているご家庭もありまして、そちらのほうに対する給付も含んだ形での予算措置となっておりますので、よろしくお願いいたします。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　国の政策にのっとってというのはもちろんわかるのですけれども、私が書いたように、町独自にと言っているのですね。初めて私もこの議会に立たせていただいて思ったのは、町独自に出している予算たくさんあるんじゃないかなと思うのですね。ここで言うのもあれなのですけれども、スキー場の件とかも町独自なんじゃないかなと私は思っていますし、なので、いきなりすぐには確かに無理かもしれないのですけれども、児童福祉法によれば、町の子供たちの教育において責任を持つのは各地方自治体なので、各家庭だけではなくて、自治体がもっともっと責任を、幾ら認可外の保育園といえども、やはり町長自身も、平成27年度の総合教育会議の議事録を私持っていて、述べているのですけれども、預かり保育を３園でまだしていなかったときなんですけど、してほしいということを委員から話があって、それに対して町長は、預かり保育をするよりは、こども園を設置する方向で進めていきたいと考えておりますと。なぜかというと、公務員の数が大きくふえることや、預かり保育をやってしまうと、民間の保育園もあることから民間を刺激してしまいますと。その民間の保育園には、これまでに蔵王町のこども園のようにやってきていただいて、長年蔵王町の子供を育てていただいた経緯がありますので、民間も生かしていきたいと思っていますと。このような事情から、蔵王町はこども園を考えていきたいと思っておりますということが議事録に残っているのですけれども、今もその気持ちにおかわりはないのですかね。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　全くそのとおりです。平成27年度と今でも同じです。ただ、これだけの待機児童が今回出たわけですから、そういった去年、ことし、そしてこども園を建設するまでの間の、やはりいろんな考えに考え抜いた中での０歳児から２歳児、そして３歳児から５歳児、そういうことで分けることによって、今回の待機児童の子供たちを解消に向けて考えた施策の一つでありますので、ご理解いただきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　いや、済みません、違います。私が言いたかったのは、民間保育園も、これまで蔵王町のこども園をやってきていただいていて、長年蔵王町の子供を支えていただいた経緯があるということを認めていらっしゃるのですから、これからも民間の保育園をしっかりと支えていくのが、蔵王町町長のお仕事なのかなと私は思っているのです。

　　そのために、町独自で０歳児、２歳児に対する経済的負担が大きいので、どうしてもたんぽぽ保育園の先生に話を聞くと、３歳児から幼稚園に行くのがちょっと怖いというお子さんもいらっしゃるのですね、やはり。０歳児から２歳児でずっと同じたんぽぽ保育園で育ってきて、３歳児もたんぽぽ保育園に預けたかったけど、10月の時点では情報が不足していて預けられなくて、仕方なく親御さんは宮幼稚園なのかな、永野幼稚園なのかな、のほうに申請して、そしてことし４月から幼稚園に預けるということになったという親御さんがいらっしゃるので、そういうことは今後ないように予算措置を考えていただけるといいかなと私は思っているのですけれども、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほどから何度も言っているようでありますが、所得に応じて保育料の負担というのはしていますし、あと蔵王町として何とか待機児童をなくしてやってきているわけでありますから、ただそれがオーバーフローというか、どうしても待機児童がオーバーフローしたときに、民間の認可外保育園に預けるときだったら、お話いろいろと、徹也議員が言われることを考えなければと思うときもありますが、今の現時点では対応できているわけでありますので、ご理解いただきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　では、保育の問題を最後にしたいのですが、今までもずっと支えてこられたというのは、町長ご認識があると思うのですけれども、多いときで30人､40人、たんぽぽ保育園で預かっていたそうです。それはなぜかといったら、待機児童、蔵王町は長年ないというふうに、少なくとも平成29年より前は待機児童10人超えていなかったと思うのですけれども、平成29年から国の解釈が変わって、育休中であっても、親御さんが働きたいならば、それでおうちで見守っている方、お子さんを見守っていたら、その方も待機児童とするということが国の方針で決まったので、待機児童が一気にふえたと、解釈ですよ、ふえたと思うのですけれども、でもこれまでもずっと待機児童はいたのですね。それをずっと町の施設だけでは預かり切れなくて、認可外に預けていたと。

　　今度分かれることによって、確かに待機児童はなくなったんですけれども、今度そうすると、民間の保育所は確かに経営危機になっていて、もっと一緒になって情報を共有して、認可外の保育園と町の保育園と一緒になって情報共有しながら、蔵王町全体の保育、幼児教育環境を考えていったほうが、私は蔵王町にとっていいと思うので、ぜひもうちょっと、来年度からすぐというわけにはいかないと思いますけれども、私の予算措置をしてほしいという前向きな検討をしていただきたいなと、今後ですね、していただきたいと思います。

　　次に行かせてもらいます。

　　次に、中学校の統廃合計画についてなのですけれども、予算質疑のときも聞いたのですけれども、そのときに一般質問でしろと言われたので、端的に聞いてしまいますけれども、建設費、一体概算が幾らなのかというのを、もうそろそろ明らかにしてもいいのではないかと思うのですけれども、町長、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　これに当たっては、基本設計がまだ発注していないという状況であります。ですから、これからそういった土地の今測量に入っていますし、そういった中でこれからそういった検討している段階でありますから、それとあと規模の問題だとか、その中で初めてそういうお話をいただいているところに入っていくわけでありますから、そこで初めて大枠の予算というのが出てくるものと思っております。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　では、次に教育長にお伺いします。教育委員会に請願が上がったと思うのですね。町の統廃合計画、中学校の統合新設計画一旦停止ということで、財源問題も含めてということで。そのときの答弁書をいただきに行く際に私もいたのですけれども、概算は言わないけれども、概々算はあると伺ったので、概々算は幾らなのかお伺いしたいなと。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　では、お答えしたいと思います。

　　概々算といいますか、一般的に学校を建てるときには、このぐらいかかるというのは聞いたことがありますという内容です。ですので、詳しいものは町長が先ほど申し上げたとおりでございます。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　いや、概算なので詳しくは、私は別に概算でよかったのですけれども、ただ中学校の新統合新設計画の、蔵王町中学校の統合問題を考える会がチラシを出して、約40億円かかるのではないかということに対して、教育長はそんなにはかかりませんということを、答弁ではないですね、どこで出したんだっけかな、40億円はかかりませんと言っていたのを私記憶あるのですけれども、それは教育長はどうでしょうか。40億円はかからないでしょうか。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　実際に基本設計をし、実施設計をしてみないと、本当にそういった金額的なものははっきりわからないというのが現段階でございます。これから建てる建物が鉄筋コンクリート、それから鉄筋コンクリートの内部木質化、それから木造、そういったものでも全然決まってきますし、その辺のところ金額的に今お答えできるものはないのかなと思っております。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　では、議会にはまだ建設の、土地は確かに議会でも承認されていますと書いてあるのですけれども、建物の概算とか計画についての費用云々に関して、どのような助成金があって、どのような補助金を使って、今後中学校の建設に係る費用がこのぐらいかかるとか、こういう歳入があるとか、歳出があるというのは、まだ議会のほうでは承認されていないということでよろしいのでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　全くそのとおりです。ですから、あくまでも基本設計というのが、発注して、そこからある程度の、その基本設計といったって、ただつくって頂戴ではないですよ。ある程度人数だとか、いろんな規模の問題だとか、徹也議員だって同じだと思うのです。家をつくるときに、自分でこういった家族の構成だとか、あとはそこに附帯するもの、いろんなものをお話ししながら一つの形を説明していくわけでしょう。それで初めて基本設計というのがある程度お話をして、そして基本設計を委託したところで、それに沿っていろんなことをやっていく。それが、中身が鉄筋でいくものか、それとも木造でいくものか、またモルタルでいくものか、いろんな中身によっても変わってくるわけです。そういった形が出てきて、初めて国のほうにある程度、今度１案、２案の中で国への補助の対象で大体どのぐらいになるんだろうとか、いろんなことを押し問答する場面もあります。ある程度形ができた段階で議会の全員協議会、議会に一気に上げるわけでないですから、全員協議会で皆さんにこういった町の一つの考え方として、その前にいろんなこれから進めていく委員会だとかありますけれども、総合的な段階を踏まえて、そういう形をつくりながら、そしてある程度方向性が見えてきた中で、議会の全員協議会で皆さんに説明をしながら、段階を進めて、そして全協、そして最終的には議会で承認をいただくと、そういう形に進んでいくようにしていきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　町長、先ほど私に家を建てるときと言いましたけれども、私の場合まず財布に相談してから家を建てるかなと思うのですね。もう財布に相談もしないのに、こうやって土地の広さだけ決めて、２億何がしの土地は買ったと。建物はこれから幾らかかるかわからないけど、でも建てますというのは、住民感情からすると、お金がたくさんあるんだったら、それでもいいのかもしれないですけれども、ご存じのとおり、蔵王町の今年度末かな、財政調整基金は取り崩しがあったので、１億あるんでしたっけ、ないんでしたっけ。もうないですよね、１億円ね。そんな中、４億円取り崩しましたよね、でも。済みません、財政調整基金ちょっと確認してもよろしいでしょうか。

○議長（村山一夫君）　質問通告外ということでございます。

　　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　では、私の記憶ではもう１億円ないと、たしか。あと調べます。

　　ただ、このような大盤振る舞いをしていて、果たして蔵王町が、村田町がどうだとか、白石市がどうだと言えないのじゃないのかなと。学校を建てるということは、本当に大きな予算を伴うものですから、いまだに全容が見えない中、どんどん進んでいくのは、やはり私はおかしいと思いますし、町の方も40億円というのは、確かにこの中学校の統廃合計画をとめる会の試算、あくまで試算です。そのチラシが出たときに、そんなにかかるんだったらという住民の方がいらっしゃったのは事実なんですね。

　　あと、場所の問題なんですけど、中学校の統廃合に関しては賛成するけど、やっぱりあの場所はどうなんだと言っておられる住民の方も相当多くて、私がよく聞くのは、梨の選果場の場所がよかったのではないかと言うのですけれども、梨の選果場においては、計画の選定の候補地から除外されていますよね。町長。なぜ建設場所について、梨の選果場周辺は候補地から除外されたか教えていただけないでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　副町長から答弁させますが、いろいろ検討しました。検討したけれども、なかなかそこのところの場所の問題等、ありました。私もそこがいいのではないかと個人的に実は思ったのですけれども、何しろ副町長から答弁させますし、それとさっきあった話、この建設に当たっては当然コストのことも考えなければいけない。あと、それぞれ身の丈に合ったことも考えなければいけない。当然そうであります。ただ問題は、さっきから言うように、これからいろいろと基本設計に入っていくわけですが、ここで自分なりの金額を言ったらひとり歩きするわけでしょう。また町長はあそこで自分の個人的な考えをしゃべったと。そうしたら、またひとり歩きしちゃう。だから、ある程度形がなった段階で、何でもそうでありますが、公の場合は、公に当たっては、自分の個人的な家をつくるわけでありませんから、公の場合はある程度の形が見えてきた段階、段階を踏まえながら、そのときに初めて私は額というのが見えて、そしてお話しすべきでないかなと思っております。

　　あと、副町長から答弁させます。

○議長（村山一夫君）　副町長。

○副町長（平間喜久夫君）　なぜ除外したのかということについて、町長への質問ということでございましたので、小中学校等統合準備庁内検討委員会の委員だったという立場でお答えさせていただきます。

　　我々、町内６カ所検討させていただきました。その中で我々が非常に苦労した部分で、消防の蔵王出張所の用地購入ということで購入させていただきましたが、文化財で大分苦労しておりました。そういったことも含めて、やはり文化財、蔵王町大昔から人が住んでいたようで、いろんなところに文化財がございます。住居跡等が出てきて、大規模な遺跡調査が必要となっちゃうと、計画自体が大分おくれると。場合によっては、圃場整備なんかもそうなのですが、10年以上もおくれてしまったというようなことも踏まえて、やはり文化財がある場所は極力候補地から外しましょうと。高台で確かに見晴らしがいいのですが、そういった状況でございます。

　　あともう１点は、４ヘクタール以上の形のいい土地をあの場所で確保するのが困難だったというようなことから、そういったことを総合的に踏まえて、６カ所の候補地には含めなかったということでございます。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　では、梨の選果場のところは文化財が掘ったら出てくるから……。（「違う、４ヘクタール以上ないと言ったのだよ。何を聞いているのだよ」の声あり）

　　ただ、私が危惧するのは、予算がない中、美里町の例なのですけれども、新設中学校にするかしないかということで美里町は動いていまして、ただ美里町もしっかりと住民の判断材料として、建設の施設の概算工事費とか、プールに幾らかかります、校舎に幾らかかるんじゃないかというのをインターネットでも公表しているのですね。やっぱり私は、そういうのをちゃんとしっかりと、町長ひとりで決めるわけではないと思うので、この中学校の統廃合計画の予算なり規模に関しては。なので、その辺はしっかりと蔵王町の当局の皆さんで話し合って、判断材料を住民にちゃんと示して、この計画を進めていくべきだと思うのですけれども、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほどから言っているとおりでありますが、そこにどういったものを建てていくのか。そして、そこに何が必要なのか。プールが必要なのか、体育館も必要なのか、いろんなことを考えていかなければいけない。そして、ヘクタールの面積によって、どのぐらいの平米の調整池まで必要なのか、いろんなことを考えていかなければいけないのですね。ですから、それにはいろんな基本設計が上がってこなければいけないということを言っているわけです。ある程度そういう形が出て、初めて美里町の場合もそのような形をとって、初めて表に出してきているということだと思っています。

　　なお、教育長のほうからも答弁させていただきます。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　今町長が申し上げた形なのですけれども、やっぱり美里町が具体的に建設費用であるとか、大分具体的に金額も出ています。それは、基本設計を経て、そういったものが出てあらわしているのだと、私は資料をずっと読んでいて思っておりました。ですので、蔵王町はこの後そういったものが出てきますので、そういったものを踏まえて、皆様方にいろいろとご意見などを賜れる機会をつくっていければいいのかなと考えております。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　それでは、その基本設計が住民にとって、住民の望むものでなければ、とまる可能性はあるということでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　そういったことを、基本設計が出てきたときに、初めて住民の皆さん、さっき言ったいろんな委員会含めて、そういったところを経て、そして住民の皆さんに説明して、そして建設に進んでいくのだということであります。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　いや、基本設計というのは、町が主導、能動的というか、主体的になって決めていかなきゃいけないと私は思うのですけれども、今話を聞いていると、どうも誰かに建設の計画をつくってもらって、それがまだできていないから予算は示すことができませんと私には聞こえるのですけれども、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　あくまでも町が建設を進めていくわけですから、ですから他人に任せるということは全くないわけです。ですから、それには誤った方向を導いてはいけないと。ですから、そのためにはきちんと段階を踏まえながらやって、そして段階を踏まえた段階で町民の皆さんたちにお話をする、意見を拝聴する場面を設けていくということでありますから、一方的にやっていくということも全くございません。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　何度もこのやりとりをしていても仕方がないので、最後にしますけど、やっぱり予算が一番最初の基本なんだと私は思うのです。町の当局だけでは考えられない部分、専門家の方も踏まえていろいろ計画立てなきゃいけないと思うので、建設のコンサルタントに発注しているようですけれども、その辺理解できるのですけれども、民間の会社ですから、予算の上限をこの建設コンサルタントにちゃんとお伝えして、40億円ぐらいでどうかとか、30億円ぐらいでどうかとか、その辺とかお伝えして、ちゃんと建設のコンサルタントに基本計画をつくっていただいているのでしょうか。予算全く関係なく、コンサルタントに基本計画をつくってもらっているのでしょうか。（「予算だけでないのだよ。老朽化どうするのだよ」「何言っているんだ」「老朽化どうするのだよ」「一般質問だからいいのだよ」の声あり）

○議長（村山一夫君）　静粛に。

　　教育長。（「議長、私語は慎んでもらってください。議員に申し上げます」の声あり）。

　　議員に申し上げます。私語は慎むようお願いいたします。

　　教育長。

○教育長（文谷政義君）　それでは、お答えします。

　　基本設計につきましては、これから発注する形になるわけですけれども、考えられる学校として必要な施設、校舎だとか、町長も申し上げましたが、そういったものをもとに、ある程度向こうのほうから配置を出していただいて、それに基づいてある程度の設計という形になるのですが、総額についてここで抑えてくださいという話はまだしておりません。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　では、済みません、予算のほうは最後に。

　　町長としては、どのぐらいで抑えたいというのはありますか。逆に言って、それがないと、だって100億円も200億円も学校つくるというわけにいかないですよね、やっぱり。町の財政状況に合わせたもの、町の中学校の人数に合わせたものというのがあるじゃないですか、ある程度、ある程度ですよ。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　先ほどから申し上げるように、この基本計画というのは、もうまるっきりお願いするわけでないですから、教育長も今お話ししたとおり、面積によって、建物が１階だけで済むのか、２階で済むのか、３階で済むのか、５階建てでやるのか、そこに附帯的な建物というか、人数的なもの。ですから、いろんな総合的なことをしながら、そしていろいろと町としての考え方はこういったことでありますよとか、設計会社の方といろんなお話をしながらいくわけでありますから、何百億円だとか今の段階でひとり歩きということはしないし、当然ほかの中学校の参考資料というのも、参考資料ということはないんだね。建設に当たってきたところなんかも見させていただきながら、ただいろいろと見てきているには、沿岸部においては、3.11の震災で建設された中学校というのは、結構国の補助の問題もあって、すばらしい建物ができているなと感じてきているところであります。そういった形にはできないだろうとは思っております。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　わかりました。今後出てくる計画をしっかりとチェックして、あと町民の方にもしっかりと知らせていただければなと思います。

　　３点目に参ります。

　　永野幼稚園の送迎バスの件なんですけれども、３歳児がバスに乗るには、ちょっとまだ早いということを書いてあるのかもしれないですけど、でも実際私立幼稚園なんかは３歳児から乗せていると思うのです。蔵王町はずっとこの間、４歳児、５歳児だけが幼稚園に行っていましたけれども、むしろ全国的に見れば３歳児から幼稚園に入れて、３歳児からバスに乗っている園児の方がほとんどだと思うのですけど、どうですかね。別に永野幼稚園に通うバスに対して３歳児が乗っても、そんなに問題はないのではないでしょうか。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　実は先ほど答弁をさせていただいたとおりなのですが、一番は、今のバスでは全然間に合わないというのがございます。それから、３歳児を乗せるためですと、チャイルドシートですか、そういったものが必要になったりということはあると思います。

　　一番の子供たちへの願いとしては、保護者の方が朝送ってきていただいて、直接先生方に渡していただいて、その日の子供の様子、そして思いなどをお伝えいただくということが、実は幼稚園の先生方の願いでもあります。ですので、直接送ってきていただいて、毎日の子供の様子をお伺いすることによって、初めて子供たちに対して家庭が望むような対応ができる。そういったことでも、ぜひ保護者の方の送迎をお願いしたいと考えているところでございます。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　それは大変だからという理由で、蔵王町としても今まで永野幼稚園に対して、円田児童館、平沢児童館からたしか平成23年だったかな、済みません、以前からバスを出していたと思うのです。今も実際に乗られている方がいらっしゃったのにというのが、やはり私はどうしても納得がいかない。私だけじゃないですね。そういう困っている親御さんがいるのもお話を聞きました。納得したという親御さんがいるのも確かにそうなのですけれども、でも今後永野幼稚園に対して通うお子さんはいらっしゃるので、乗りたいという人がいるのであるならば、そこをしっかりと調査して、今までと同様にバスを出すのが、私は町としてあるべき姿ではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　実は保育所の皆様方については、今まで保育所にも送っていただいていたというところがございます。今度、その方々も入ってきて人数が大変多くなってきているということで、物理的にまず一つは無理だというところが、一番大きいところではあります。そして、そういったところの公平性も考えると、皆様にご協力いただいて送迎していただくのが、一番いいのかと考えているところです。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　物理的にというのはバスに乗る人数ということですかね。私が思ったのは、今までやっていた事業は、１号認定の人に対して出していたわけですね。なので、別に今までと同様に１号認定の方だけでいいから、バス出すというのも私はいいのではないかと思うのですけれども。預かり保育で帰る方もいらっしゃいますから、幼稚園でね。いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　実は１号認定ということではなくて、希望者全員を対象にはしておりました。ただ、その中で定員がございますので、抽選の形もとらせていただいていたところです。ですので、さらに今度多くなりますので、全体の要求にはちょっと応えられない状況なのかなということで、バスの廃止を考えさせていただいた次第です。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　済みません、ちょっと確認なのですが、抽選というのは何でしょうか。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　実は、家族がうちにいらっしゃる方については、なるべくご遠慮いただくような形でこちらから働きかけるというような形をとっておりました。抽選というとちょっとあれですね。誤解を生みますね。そこは訂正させていただきます。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　今までもバスに乗れなかったということですよね。そうすると、町は約束を守っていないことになると私は思うのですね。結局合併したときに、幼稚園バスを出すといって、平沢児童館と円田児童館を閉鎖したと思うので、そこで抽選で漏れている人がいたのであったならば、今までよりもっと台数をふやすとか、そっちのほうで私はやるべきだったと思うし、今後もそのニーズがあるのですから、ぜひ検討していただきたいですし、あと私もきのうの反対討論で言いましたけれども、１日平均１人しか乗らない観光バスに予算をつけるのだったら、こういった蔵王町の子供たちのための幼稚園バスに予算をつけるきべきだと私は思います。以上です。

　　では、教育長いかがでしょうか。済みません。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　おっしゃる気持ちはわかりますけれども、でも何でもそうでありますけれども、あのときも一つは平沢、円田と永野と統合するときに、一つの手段というか、ああいう形をとらせてもらったのです。だけど、やはり今回新たに保育所と預かり保育の０歳から２歳、３歳から５歳という、こういったときにいろんな総合的な判断をして、教育長からもいろんなお話をいただいた。いろんな保育、児童の問題も含めて、こういった判断をしたわけでありますが、まず一つは、今のバスは乗れない。仮に大型のバスを購入してやったとしましょう。50人から。そうすると、安全性の問題になるんですよ。さっき言ったように。今の４歳児だとどうにかいいんだけれども、今度チャイルドシートの問題も、またチャイルドシートのあれもちょっと変わってくるみたいな話を聞いておりますし、それと一人一人小さな子供たちを乗せるということがいろんな、それと踏まえて、今度先生がやはり道路走るわけですから、そういった安全のことを考えた場合に、もう大変な先生方を張りつけというか、乗車させなければいけないという２つの問題。

　　それと、ご存じのとおり、お父さん、お母さんたちの父兄の働いている時間がそれぞれの皆さん違うわけでありますから、登下校の子供たちのそういったことをやっちゃうと、一律に何時に集まって、何時に帰りましょうということはできないわけですね。ですから、その辺の働いているご父兄の皆さんによって、それと一番はそれぞれの家族で子供たちの様子というのはわかるわけですから、そういった引き継ぎの問題。そのいろんな１日の様子、預かっているときの様子、あと家庭にいるときの様子、そういった様子をお話ししなければいけない。それにはやはり、平沢なり、円田なり、待っているところでの対応は不可能であるという、先生方のあれでありますし、そういったことをゆっくりと保護者の皆さんとやるには、園に来ていただいてからが理想であるし、それしか今の環境ではできないのではないかということで、対応していく先生方のお話でもあります。いろんなことを考えました。考えたんだけれども、最終的にはその判断しかないということで、私も返事をさせていただいたところでありますので、ぜひ大局的にひとつご判断いただければと思っています。ありがとうございます。

○議長（村山一夫君）　平間徹也君。

○５番（平間徹也君）　ありがとうございます。

　　非常に苦しい決断だというのはわかってはおるのですけれども、住民のお母さん、お父さんの声を議会にしっかり届けるのが私の役目ですし、決して町長を恨んでいるわけではないので、本当にこういう意見があったよというのを今後とも私はずっと伝えていきたいなと思っております。

　　最後に、来年度から２カ所になって不安だというお母さんが結構いるのです。送り迎えにしても、どこから送り迎えが出るのと。実際まだ走らせていないみたいなので、バスというか、タクシー。私は少し予行練習したほうがいいのかななんて思ったりもしますし、来年から急に２カ所預かりになったりとかすることで不安になっているお父さん、お母さんがかなりいらっしゃるので、先生たちの負担があるのもわかってはいるのですけれども、ぜひその辺を町のほうとしては酌んでいただいて、来年度以降、しっかりと保育、幼児教育体制を整えていただきたいなと思います。以上です。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　徹也議員の保護者の皆さんの、ただ町も保護者の皆さんの意見を聞きながら、ただ100％保護者の皆さんに対応できるということは、どうしても先ほど言ったように、どうしても一人一人のお子さんなり、ご父兄の皆さんの意見というのは、尊重していくべきなのでしょうけれども、どうしても判断せざるを得ない場面というのもありますので、ご理解いただきたいと。

　　ただ、これからも行政でわからないところもありますので、ひとついろいろとご支援、ご指導いただければと思っております。

　　あと、最後に教育長から答弁させます。

○議長（村山一夫君）　教育長。

○教育長（文谷政義君）　それでは、最後に私からもお答えさせていただきたいと思います。

　　この保育所から幼稚園への送迎につきましては、７時半から預かり保育になりますので、そこに教員が待機いたします。それで、来ていただいたお子さんについて、ずっとその子供たちを一つの場所でお預かりしています。その後もう１人の教員がジャンボタクシーに乗って、11人乗れるのですけれども、その前のところに乗って、子供たちを送っていく。そして、その教員が帰ってくるということで、今度は遠刈田の子供もいますので、その子供たちを見ているのも全て、そんな形で教員が２人ついて見ているという体制を組んでおります。よろしくお願いいたします。

○議長（村山一夫君）　以上で、平間徹也君の一般質問を終わります。

　　昼食のため、休憩いたします。午後１時45分から再開いたします。

　　　　　午後０時４５分　休憩

　　　　　午後１時４５分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き、一般質問を行います。

　　次に、11番遠藤裕一君の質問を許します。遠藤裕一昭君、登壇願います。

　　　　　〔11番　遠藤裕一君　登壇〕

○11番（遠藤裕一君）　皆さん、こんにちは。議長のお許しを得まして、２つ質問させていただきます。

　　１番、町をきれいにすることについて。

　　今、山も里山も町も悲鳴を上げています。けものと人のすみ分けが必要です。昨年遠刈田だけでもイノシシ120頭、熊26頭、町全体で約400頭のイノシシを駆除してもふえ続けています。猟友会の皆さんは自分の仕事を投げて、そして命をかけて戦っています。後継者育成と待遇改善をお願いします。

　　それから、シルバー人材センター設立準備とありますが、蔵王町のまだ元気のある高齢者を二、三人募って草刈り隊を結成し、行政区ごと２、３時間ぐらいの仕事で道路脇の土手あたりからきれいにしていくのが適当ではないかと思っています。ちなみに、蔵王古道の整備は４年かけて、青麻古道（あけら山から北原尾ルート、横柴ルート）を昨年整備しました。手入れをするととてもよい道ですので、皆さんぜひ歩いてみてください。ご案内します。

　　２つ目、住民の皆さんの目線、目に見える仕事をについて。

　　国や県のお金とかいうことばかり聞かないで、住民の言うことに耳を傾け、同じ目線で汗を流して町をきれいにすると人が集まってきます。

　　町長に質問いたします。町長、いかがでしょうか。

○議長（村山一夫君）　町長。

　　　　　〔町長　村上英人君　登壇〕

○町長（村上英人君）　遠藤裕一議員の一般質問にお答えいたします。

　　遠藤議員におかれましては、蔵王古道の会会長として、蔵王古道の整備及び蔵王御山参りの開催、さらには青麻古道の整備など蔵王町の観光振興に多大なるご理解とご尽力を賜りまして、改めて厚く御礼を申し上げるところであります。

　　初めに、第１点目の町をきれいにすることについてお答えいたします。

　　まず、有害鳥獣対策における後継者育成についてお答えいたします。

　　本町における有害鳥獣対策で中心的な役割を果たしている蔵王町鳥獣被害対策実施隊は、円田南部隊、円田中央隊、円田北部隊、宮隊、遠刈田隊による総勢44名の５隊編成により、各隊長の指揮のもと捕獲活動を行っているところであります。有害鳥獣捕獲頭数は年々増加の一途をたどっております。今年度の実績はイノシシが440頭、熊が39頭、タヌキやハクビシンなどの小動物が200頭に上っております。

　　また、猿の追い払い業務やイノシシ捕獲用に設置したわなの見回りなどでは、ほぼ毎日のように出動しているのが現状であります。その一方で、隊員の高齢化が進んでいることから、本町では有害鳥獣捕獲の担い手育成を急務として位置づけ、今年度から鳥獣被害対策担い手育成事業として、従来のわな猟免許取得費用に加え、狩猟免許取得費用や猟銃の購入に要した経費等に対する助成を開始したところであります。今年度、この補助事業を活用し、狩猟免許の取得や猟銃の購入をした方は５名であり、この方々には隊員として捕獲活動に従事していただくことになります。

　　次に、待遇改善についてお答えいたします。

　　農作物被害防止対策を推進する蔵王町農作物有害鳥獣対策協議会は、私が会長を務めておりますので、総会等において各猟友会会長や各隊長から活動状況や要望など直接聞き取りながら、待遇改善を図ってきたところであります。今年度においても有害鳥獣捕獲業務に対する隊員の指揮が高まるよう、助成金の交付基準を大幅に見直すことで待遇を改善したところであります。さらに、隊員が捕獲の際に必要なくくりわな、箱わな及び捕獲に要する資材や消耗品などについても現物支給などにより、全面的に支援を行っております。

　　次に、道路わきの土手をきれいについてお答えいたします。

　　現在、町道、河川敷、農道や農業用水路については、それぞれの行政区において地域の方々の協力をいただきながら除草作業等を行い、環境美化に取り組んでいるところであります。また、地域で整備することが難しい場所については、本町建設課の作業員が刈り払い作業などを行っているところであります。そのほか、町では町民による町内一斉清掃活動クリーン蔵王町デーの開催や、すばらしい蔵王町を創る協議会による花いっぱいコンクールなどのボランティア活動を推進しながら、景観形成や環境美化に努めております。

　　町内では、それぞれの地域において、さまざまな形で道路や河川の景観形成、環境美化などが行われておりますが、これは個人でできることは自分たちで行う自助、個人でできないことは地域で行う共助、地域でできないことは行政と協働で行う公助という第４次及び第５次蔵王町長期総合計画に掲げている考え方にも沿った活動であります。

　　自分たちの住む町を自分たちの手できれいにすることにより、郷土愛の醸成、町民力の結集、結いの精神、助け合いにつながっていくものと考えております。今後もより多くの方々を巻き込みながら、町民、地域、行政が一体になって、環境美化を推進できるまちづくりを目指してまいりたいと考えております。

　　次に、第２点目の住民の皆さんの目に見える仕事をについてお答えいたします。

　　私は町長に就任してから、遠藤議員ご質問の住民と同じ目線で汗を流す活動の大切さを職員に対し、常々呼びかけてまいりました。現在、職員は毎朝役場や蔵王病院などそれぞれの職場の駐車場や周辺の歩道のごみ拾いをしたり、夏季には夕方一斉に除草作業を行っているほか、春と秋の交通安全運動期間には、それぞれの職場周辺の交差点や横断歩道付近に立ち、街頭指導を実施しております。勤務時間外に行うこれらの活動は全てボランティアであり、地元企業や住民の方々と同じ目線で汗を流して、町をきれいにしたり、交通事故を防止したいという思いを持つ多くの職員によって継続されてきたものであります。さらに職員の中には、住んでいる地域において、例えば行政区や交通安全協会、防犯協会等の庶務などの役員を務めているものもおり、最近では地域の一住民として貢献しようと考えている若手職員がふえてきたと感じているところであります。

　　職員が地域活動へ参加し、住民とともに汗を流すことは、自身がボランティア活動のとうとさを学べるだけでなく、役場内において住民目線での行政運営をする上でのプラス効果にもつながりますので、今後も引き続き奨励していきたいと考えております。

　　以上を申し上げまして、答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　遠藤裕一君。

○11番（遠藤裕一君）　どうもありがとうございます。

　　町長のご答弁で、助成金の交付基準を大幅に見直すことで待遇改善したところでありますとあります。これって、どのぐらい見直したか教えていただければと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　これに当たっては、担当課長の農林観光課長をして答弁させたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　農林観光課長。

○農林観光課長（加藤勝彦君）　お答えいたします。

　　各隊ごとに隊長中心に活動を行っていただいておりますが、まず隊への基本割として、これまで３万円の基本額であったものについて、10万円に見直しをしました。これは一つの隊に対してのお金ですけれども、そのほかに隊長への加算としまして、１隊の隊長お一人について３万円を５万円に改定もしております。そのほかに、これまで解体所を建設して、捕獲したイノシシや熊を解体してきておりますけれども、この解体についても手当するということで、新たに遠刈田の隊に関しては2,000円、遠刈田以外の隊で捕獲したものについての解体は2,500円ということで、新たに手当をつけたところでございます。

　　そのほかに、とめ刺しというか、捕獲、わなに柵の捕獲で捕獲した際に、それをとめ刺しということで猟銃を使って対応するのですけれども、その際に新しく１頭につき1,500円といった新しい手当等も今回改定したところでございます。

　　以上でございます。よろしくお願いします。

○議長（村山一夫君）　遠藤裕一君。

○11番（遠藤裕一君）　ありがとうございます。

　　昔なのですけれども、こういうけものたちが、先人の人たちは畑とか町に寄ってこない努力をしたのを記憶しているのですけれども、すみ分けですね。要するにきれいに下刈りしたりすると、けものが、逃げ場や隠れるところがなくて寄ってこないという、それで私たちの安全が守られて、けものたちは山の中に追い込んで、自分たちの生活をしろというようなくくりがあった記憶があるのですけれども、現在里山とか、あと町、畑、その近辺まで荒れていまして、けものたちがどんどん私たちの住んでいる場所に現在移動している状況ではないかなと思います。そこで、これについて里山の下刈りとか、そういうのって、どういうふうに町長はお考えになっているか聞かせてください。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　今お話しされているのは、今回ちょっと初めてでありますので、遠藤議員ね。ちょっと見えないところもあるのですよ、正直なところ。文章でずっと来ているので、一つ、何々と言われれば懇切丁寧に説明していくこともできるのですね。ですから、今度はひとつよろしくどうぞお願いします。

　　まず、それなのですが、この里山の問題であります。これは全国津々浦々の町村において、市もあるのでありますが、特に平成の合併して、市も町村と合体したのがありますから、大きな問題にかかわっているところであります。これについては、その地域で住んでいる皆さんと町で取り組んでいかなければいけないなと思っております。ただ、個人の山だとか、あとは田畑が荒廃しているのが現状なのですね。ですから、それを無断で切ったり、それをやっていくというのが、ちょっと法律的な問題があって、なかなか難しいというのが現状なんです。それと、どこまで町が里山の、ですからそこの問題がある。

　　だけれども、地域によって町が支援していったりしていくということはあります。例えば一つは、行政区で言うと北境区であります。あとは今、東根区がやっておりますが、それにこの里山を地域の公園的な、また森と遊ぼうだとか、森を学んでいきましょうということで、そういった里山を整備することによって、荒廃地の山を整備することによって、そういう親子だとか、地域の皆さんの広場、そしてイベントの場としてやっていく。これが今言った北境区と、行政区でいうと東根区であります。ぜひそこ２カ所見ていただきたいと思っておりますが、そういったところに町として助成しながら、あと国の補助金も見つけながら、あと今年度の予算で新たな予算を計上させていただきましたが、まちづくり交付金事業、多分当初予算のいろんな質疑の中でお話しいただいたと思いますが、そういったことを活用していくべきだろうと思っております。

　　そのように、地域で、ですからさっき言った、自分でやれることは自ら自助、共助、公助、この３つの要素がとても必要だと思っております。そういった面で行政区の皆さん、あとやはり農家の皆さんだとか、そして耕作をしている方々と一緒になって、地域が田畑の水を引くときには、そういった環境整備をしたり、いろんなことをそれぞれの大きく分けての地区、そしてさらには行政区があって、広い意味で、小学校単位で皆さんで焼き払いをやったり、草刈り作業をやったり、そういったことがとても重要だと思っております。

　　それと今、民間の山に当たっては、森林環境税というのが、去年国の法律によってできたのですが、そういったことが蔵王町でも去年から、国からいただきましたので、それを基金としてやっています。これに当たって、いろんな山に詳しい人、あとまたそういったあれで荒廃をなくしていきましょうと。そして、それを整備し、そして自然災害が起きて、いろいろとそれを守っていただきたいという一つ、いろんな、それが森林環境税であります。それも生かしながら、町としてこれからどういう形で蔵王町としてふさわしいのかということを、今勉強と言ったらおかしいのですが、その案を作成して進めようとしている段階であります。特に議員の中にも、森林に大変詳しい方がおりますので、そういったお二人の議員にいろいろとお力をいただきながら、そしてやはりこの森林の、これは森林組合にお願いするだとか、そういう事業ではないので、そういったこと、そしてできれば地域の皆さんとそしてそこに山もどこの山かわからない、いろんなことも含めたですね、ですから山を放棄している中にはいるのです。そういったことが今大きな社会問題になってくるということもあります。そういったことをこれから、蔵王町としての個人の山、整理していく環境にあります。そういったことで、里山、全体的なお話をさせていただきましたが、こういったことでぜひひとつ、遠刈田行政区の中でも一つだけでなくて、大きい意味で遠刈田地区としてそういった活動をしていただければ大変うれしいと思っております。よろしくお願いいたします。

　　ありがとうございます。

○議長（村山一夫君）　遠藤裕一君。

○11番（遠藤裕一君）　どうもありがとうございます。

　　今町長の言葉から、まちづくり交付のこういうのを活用して、私たち遠刈田行政区でもおらの年代の人たちがある程度チームを組んで、ここのとこどうだやという形で活動できるように、今後令和２年度でできればと思います。ありがとうございます。

　　２番目の追加での質問なんですけど、町長答弁していただいた、本当に目に見えるところで一生懸命なさっているというのがわかりました。ただ、場所によっては、例えばなんですけど、役場から遠刈田温泉までの県道なんですけど、たしか私の記憶だと年に１回だけの草刈りでないかなと思っているんですけども、１回だけだと相当伸びているような感じで、ちょっと車際ではあの県道は危なくて素人ではできないし、歩道の外側あたりだったらできるかなみたいな感じでは、いつも通りながら見ているのですけれども、その県道について、もしお気づきでしたら、お答えいただければと思っております。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　ここも２番のやつなのですが、住民の皆さんの目に見える仕事というだけではなかなか見えない、何をお聞きする、ですから初めてなので、あくまでも町長には政策的なものだとか、あとどうしても町長の判断が必要だとか、大きな意味で、ですから担当課に行って聞けばわかるようなことは、一般質問は避けるべきかなと思っております。初めてなのであれでありますが、ちょっと一般質問で見えなかったので、道路わきの土手をきれいにするという意味での私たちの判断で、細かくさっきお話ししたあれなのですが、ただ今のお話だと、言ってみれば、永野西、あるコンビニありますが、そこから上が県道なんですね、ご存じのとおり。県道白石上山線という、そういった山形の上山まで続いている県道上山線なのですが、これは県管理なんですね。ですから、簡単に言うと町道でないので、ただところどころできれいに、常に伸びてはきれいにして、それは地権者の方が自ら草刈りをしながら、自分の屋敷の一角みたいな範囲で、そして植栽をしている方もおりますし、夏になるとヒマワリもあって、大変きれいだなと思っておりました。ただ、基本的には県道でありますが、中身がわかったので、これに当たって建設課長、すぐに答弁できるかどうかわかりませんが、建設課長から答弁させたいと思います。

○議長（村山一夫君）　建設課長。

○建設課長（佐藤耕造君）　では、私のほうからもお話しさせていただきます。

　　宮城県で、除草の予算的な問題で、なかなか年１回しかできないような状況になっております。それで、どうしてもメーン道路である程度の区間なんですけれども、各仙南の市町から要望が出ているところもありまして、余り長い距離ですと予算的な問題もあって対応できないと思うのですけれども、蔵王町のほうからもその辺につきましては、大河原土木事務所のほうにこれからいろいろ要望していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○議長（村山一夫君）　遠藤裕一君。

○11番（遠藤裕一君）　的を射ない質問をして大変……、今から勉強して一般質問したいと思います。終わります。ありがとうございます。

○議長（村山一夫君）　遠藤裕一君の一般質問が終わりましたので、10分間休憩いたします。

　　　　　午後２時１３分　休憩

　　　　　午後２時２３分　再開

○議長（村山一夫君）　再開いたします。

　　休憩前に引き続き、一般質問を行います。

　　１番松﨑良一君の質問を許します。松﨑良一君、登壇願います。

　　　　　〔１番　松﨑良一君　登壇〕

○１番（松﨑良一君）　それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問させていただきます。

　　１件目、骨髄バンクのドナー登録推進について。

　　日本骨髄バンクは1991年に設立され、血液のがんとも呼ばれる白血病等の血液疾患の患者を救うためにドナー登録の拡大に力を注いでいる公益事業です。当バンクの課題は、移植を望む患者数に対して、必要な登録数の確保が、少子高齢化などにより難しくなっています。その要因に、登録できる年齢は18歳から54歳以下で健康な人に限られていることや、現在の登録者数の半数以上が40歳から50歳で、満55歳になると登録が取り消しになることが加速しているようです。

　　そして、適合するドナーの確率が、兄弟姉妹間でも４分の１、他人になりますと数百から数万分の１の確率です。よって、移植を必要とする患者がチャンスをつかむには、ひとりでも多くのドナー登録への協力が欠かせません。なお、平成24年には移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律の施行に伴い、県や保健所設置、自治体等により対策がとられやすい環境下にあると考えます。

　　そこで、骨髄バンクがつなぐ命の重要性を鑑み、下記項目について町長の見解を伺います。

　　１つ、管内ドナー登録の実態（血液のがんの患者数、造血幹細胞移植数、ドナー登録数）について。

　　２つ目、高校生、成人式等でのドナー登録への普及啓発について。

　　３つ、ドナー登録者への休暇制度、助成等の整備について。

　　２件目、乳幼児の午睡チェックセンサーについて。

　　睡眠中に乳幼児が死亡する原因には、乳幼児突然死症候群（ＳＩＤＳ）や窒息などによる事故が報告されています。平成28年には109名の赤ちゃんが乳幼児突然死症候群で亡くなっていますが、無呼吸をいかに早く発見するかにかかっています。同様に、保育者の業務は煩雑な仕事に加えて、午睡チェック業務では０歳児は５分に１回、１歳から２歳児は10分に１回のチェックが望ましい間隔と指定されています。この目視による確認作業軽減と業務の効率化や事故の未然防止として期待されている機器について、町長の見解を伺います。

　　以上、２件でございます。

○議長（村山一夫君）　町長。

　　　　　〔町長　村上英人君　登壇〕

○町長（村上英人君）　松﨑良一議員の一般質問にお答えさせていただきます。

　　初めに、第１点目の骨髄バンクのドナー登録推進についてお答えいたします。

　　現在日本では、毎年新たに約１万人の方が白血病などの血液疾患を発症しており、そのうち骨髄バンクを介して移植を必要とする患者は毎年2,000人以上いると言われております。

　　第１番目のご質問の管内のドナー登録の実態についてでありますが、県に確認したところ、血液がんの患者数及び造血幹細胞移植数については、県は把握していないとの回答でありました。なお、仙南保健所管内のドナー数は、昨年３月末時点で約1,000人の登録があり、うち町内の方は52名となっております。

　　次に、第２番目の高校生、成人式等でのドナー登録の普及・啓発についてお答えいたします。成人式のときには、本町では既に骨髄バンクドナー登録のお願いのパンフレットや、臓器移植のしおり等を同封して配布することで、普及・啓発を行っているところであります。また、高校生につきましては、現在蔵王高校を会場として年１回の移動献血を実施し、献血を通した社会貢献を呼びかけているところでありますので、今後はその際にパンフレット等を配布することで普及・啓発に努めてまいります。

　　次に、第３番目のドナー登録者への休暇制度、助成の整備についてお答えいたします。

　　まず、助成制度につきましては、ドナー登録者への助成を行った市町村に対し、宮城県が補助金を交付する事業が平成30年度から始まっております。具体的には、ドナー登録者が骨髄の採取、提供をした場合、本人に対し１日２万円、７日間を限度として助成金を交付し、その半額を県が市町村に補助するものであります。本町においては、令和３年度からこの助成制度を開始したいと考えているところであります。

　　また、休暇制度につきましては、町職員においては既に整備されておりますが、今後企業振興連絡協議会等を通じて制度の普及や啓発を行い、骨髄バンクのドナー登録の推進を図っていきたいと考えております。

　　次に、第２点目の乳幼児の午睡チェックセンサーについてお答えいたします。

　　乳幼児突然死症候群（ＳＩＤＳ）は、何の予兆もないまま、乳幼児が死に至る原因のわからない病気とされており、うつぶせに寝ていたときのほうが発症率が高くなることが研究者の調査で明らかになっております。

　　本町の保育所では、０から２歳児の場合、保育室でおおむ２時間半程度の午睡をしていますが、担任保育士等が子供たちの間近で常に子供たちの状態を観察し、さらに10分おきにＳＩＤＳチェック表により、寝ている体制の確認も行っております。また、午睡中に保育士が不在となることのないよう、安全管理を徹底してきたところであります。

　　以上のことから、午睡中のお子さんの安全管理体制はご安心いただけるものと思っておりますが、その体制を維持しつつ、同時に今後は保育士の業務負担の軽減も考慮していく必要があるものと考えております。

　　午睡チェックのセンサー機器は幾つか種類があります。また、ＩＣＴを活用した総合的な業務改善システムも開発されておりますので、導入効果等について先進事例等を調査しながら、将来に向けて検討してまいりたいと思っております。

　　以上を申し上げまして、答弁とさせていただきます。

○議長（村山一夫君）　松﨑良一君。

○１番（松﨑良一君）　大変お忙しいところ、丁寧な答弁いただきましてありがとうございます。

　　１件ずつ少し再質問させていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。

　　まず、骨髄バンク、ドナー登録については、以前に臍帯血バンクということで質疑させていただいたこともありました。それからしばらくたっておりますけれども、内容的にはそうした骨髄移植にかかわる部分については、血液のがんに対する対応ということで同じような目的でございます。

　　県内の中では、どのぐらい患者あるいは移植した方がいるのかなということで、今回１番目にこうやって質問を出させていただいたのは、これに対してどういったご見解をお持ちなのかなということでお伺いしたくて質疑させてもらったのですけれども、管内の大河原にも電話しましたら、蔵王町のほうから連絡入って、もう行っているはずですけれどもという話になりまして、では内容は全部網羅されて報告されているのかなと思いましたら、内容的にはここに答弁いただいた内容で、実はこういったところについては掌握していないんだよという答弁をいただいたわけですけれども、いわゆる民間団体、任意団体にこうした登録の実態とか、そうしたところ全部把握されているようですので、参考程度に先ほど答弁なかったものですから、お昼の間に掌握しましたので、患者数につきましては311人、あと移植の事例につきましては312人、提供者については489人、あと採取数については581人、登録数については約１万2000人ぐらいということで、全国の人口当たり1,000人にしますと７番目ぐらいの登録数なのだそうです。だから、非常に宮城県全体としては高い位置にあるのかなと思いました。

　　ただ、先ほどピンポイント的になかなかどこまで掌握できるのかなということで、ちょっと疑問に思っていたのですけれども、先ほどの仙南保健所管内のドナー数は、昨年３月末時点で約1,000人の登録があります。このような答弁をいただいて、うち町内は52人となっております。こういうことで答弁いただいたところですけれども、こういった全国的な登録数及び宮城県内も先ほど参考例に申し上げましたけれども、実態としては全国で約52万人の登録があるんだそうですけれども、その一番ピークになっているのが40代から50代の方がなっているそうでございます。これが、先ほど質問でさせていただきましたけれども、55歳になると自然末梢になってしまうということで、末梢になっていく数と、若い人が登録する人数がほぼ拮抗している段階なのだそうです。これをどうにかしていかないと、将来的には大変困った事態になるということで、今回宮城県内にも任意の団体が１月二十何日かに新たに別な団体として登録したようでございますけれども、そうしたところの活動も始まっておりますので、やはり地域あるいは地元にあっても、そうしたこの血液のがんで亡くなっていく方もちょこちょこ私も耳にしますし、そうした方もちょっと知っておりましたので、今回取り上げさせていただいたのは、そんな大変悲しいこともありましたので、これはぜひ取り上げて、宮城県全体としても登録数を上げていかないとだめなのかなと思いましたので、そうしたことを踏まえまして、第１点目について町長から見解をお伺いしておきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　松﨑議員がお話しされたとおりでありますが、実は私毎朝ＢＳで７時半から朝ドラを見るのですね。「スカーレット」という朝ドラ、今週で終わりなのですが、その主人公のお母さんの子供でありますが、やはり骨髄にかかったということであります。そんな中で、自分も登録したいなと思ってちょっと自分でネットで調べたら、18歳から55歳までなのですね。ですから、私はもうだめなのだなと思ったところでありますが、そんなことを思ったら、一般質問が来たのです。そして、一般質問が来たので、担当といろいろと一般質問で親切丁寧にやっていくために、宮城県の状態とか全部ちょっと調査してほしいということでありました。

　　先ほど松﨑議員がお話しされたように、宮城県でありますが、全国の中でも７位なんですね、この登録。さっき１万1,000人と言われたのですけれども１万8,000人です、宮城県の場合は。１万8,333人というのが、令和２年というか､12月末現在であります。そういったことでありますので、実態的に。

　　そして、私も朝ドラを見て、町としてももうちょっと取り組んでいかなくてはならないなと。そして、そういう気持ちになる人というのは、なかなか若い人たちはそういったことにならない。やっぱり子供たちを思うだとか、あと周りからの話を聞くと、どうしても四、五十代ぐらいになって、初めてそういう気持ちになってくる。だけれども、そのときには今お話しされたように、55歳になっちゃうと末梢されてしまうと。56歳から末梢なのですね。55歳までいいわけですから、18歳から55歳まで。ですから、社会貢献していきたい、自分も登録したいと、そういう積極的な年代になってくると、もうバンクに登録できないということでありますので、さっき言ったように、若い人たち、成人式だとか、あとは18歳ですから、高校生では難しいんだけれども、高校のうちから骨髄移植というのはどういったものか、そしてドナーバンクというものに登録してほしいと。そういったことを、積極的に町で広報なんかも含めて、そういった弱者といいますか、困っている方々へのそういった根を町としてもしっかりと対応して、そしてこのＰＲ等、そして町民の皆さんたちに理解をいただくようにしてまいりたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　松﨑良一君。

○１番（松﨑良一君）　ありがとうございます。

　　先ほどの人数は、ちょっとコピーしたのが切れていまして、１万8,100か何かの数字になっているのですけれども、ちょっとコピーしたのが切れていました。

　　町長おっしゃったように、非常にテレビ等でもそうしたクローズアップになったり、あるいはスポーツ選手がそうしたことによってお声がけをしていただいて、一時的にピークにはなるんですけれども、そこから登録にいくかとなると、なかなか実際のお話になってくると難しいのですけれども、本町においては先ほど成人式のときには臓器移植のしおりであったり、こうしたものと一緒にパンフをやっているということで、高校生についても内容等も含めてパンフレット等を配布する。こういうような内容の答弁をいただきました。

　　ただ、骨髄バンクの内容については、血液を、そうしたものをとるとか、いろいろなものとまた全く違いますので、そうした本来の目的であったり、そこに行くまでの過程の内容であったり、それらに詳しい人がそこでお話をしていただくなり、そこで受付をしていただくなり、そうした対応をとらないと、そこでパンフだけではなかなかそこから進んでいかないのかなと、ちょっとこの答弁を見て思ったものですから、今回始まった骨髄の命をつなぐという、そうした任意団体の中でも、ユースアンバサダー、アドバイザーですか、そうした方々を派遣していただけるようなこともちょっと伺っておりますし、地元にもそうしたアドバイザーの役割をなさっている方、担っている方もいらっしゃいますので、ぜひこうした機会に、輸血も含めてやられるのでしたら、そういったことも含めて、ちょっとコーナーを設けていただいて、そしてこうしたところにまず登録していただいて、二十歳にならないと、あるいは健康、あるいは仕事面とか、いろんなふうになってまいりますけれども、そうしたところも含めて理解をしていただかないと、そこまで入っていくのはなかなか難しいのかなと。こんな考えを持ったものですから、ぜひ今後、こうしたせっかくここまで本町で取り組みをやっていただいておりますので、さらに深めていただいて、そこに入っていくような、そんな段取りをしていただければ、もっと違うのではないかなと。このように思いましたので、その辺についてお考えをお伺いしておきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　お話しいただいた、実は課長等の会議の中でもいろいろと検討をさせていただきました。ですから、先ほど答弁の中で蔵王町、約100社近くの企業連加盟の団体がありますから、その団体の皆さんにも、年２回あるんです、実は企業連でいろんな方たちを呼んで、そしていろいろと皆さんにお話をしていく。そういった中で、水泳でオリンピック選手になろうという池江選手でありますが、そういった若い女性の人がやっとこの水泳がプールに入るようになったと言って、私もうれしく思っていたのですが、そのように若い人たちがああいう形にかかってしまうということでありますので、そういった面でいろんな多くの方々に理解をしてもらうためにも、そういった場に、ただそういう関係の方が宮城県にきちんと県職員でそういったことが説明できる方がいるのか、いないのか。あと、全部厚生労働省なんですね、来ているのは。ですから、宮城県で骨髄バンクの日赤だとか含めて、そういう方々の中に、ある程度そうやって今松﨑議員がお話しされる、それに対応できる方がいれば、８月なり１月に年２回あるのですね、企業連。そういったところでお話をしてもらうということはできると思いますが、きょう最後になります、退職されるまちづくり推進課長に、最後に逆に担当課長から、その辺やっていけるかどうか含めて、企業連の窓口の課長でもありますので、お答えいただきたいと思っております。

○議長（村山一夫君）　まちづくり推進課長。

○まちづくり推進課長（村上正文君）　町長の命によりお答えさせていただきます。

　　あらゆる機会を捉えて、こういう啓発活動をやっていくということが、まず基本的に大事なことだと思っておりますので、今町長がお話し申し上げましたように、企業連という場も活用しながら、啓発を進めていくということを進めていきたいと考えております。以上です。

○議長（村山一夫君）　松﨑良一君。

○１番（松﨑良一君）　大変ありがとうございます。

　　本当に先ほど言いましたように、そうした現場に足を踏み込んでいただいて、詳しく説明できる県職員であったり、あるいは任意団体にそこに来ていただくというのも一つの手法かなと思っておりますので、この辺は今後しっかり検討していただいて、少しでも骨髄登録に結びついていくような、そんな取り組みをぜひお願いしたいなと思います。

　　続きまして、制度なんですけれども、ドナー登録者の休暇制度及び助成の整備については、先ほど町長から答弁いただいたように、平成30年度に県のほうでそういう制度をつくっていただいたので、県全体としても非常に整備が広まったということで、県南全体の中では２市４町、今のところこれをやっておりますけれども、整備してその受け皿をつくっていくということが、まず大事なのかなと思ったところですから、こうした環境づくりも非常に大事になってまいりますので、助成制度をつくるに当たって、どういった対象の人をするとか、内容的にもあるいは休暇制度については、全部現行の制度でもって対応できるよという、多分ご答弁なのかなと思いますけれども、この辺については改めて特別休暇制度の中にこうしたドナー登録者が、例えば１週間休みます。そうした場合には、こうしたところまで認めますよと。こういった条例をつくっているところが多いようでございますので、その辺もあわせて検討する必要があるのかなと思いましたので、その辺についてお伺いしておきたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　実は、県に町は、まず一つは、最後のほうに言われた、町としてもうきちんと設けています、７日間の休暇。そして、特別休暇でやっていく。そして、その対応をしていくことは。

　　ただ、さっき言った、県に令和２年で登録しようと思ったのですが、県の予算の枠の問題があるのですね。それで、登録外になったと、助成制度がね。そういったことで県の助成を受けることになると令和３年度ということで、それで令和３年という言葉をしたわけでありますが、もうちょっと詳細等については、保健福祉課長、３月末で終わりますので、お話をさせたいと思います。

○議長（村山一夫君）　保健福祉課長。

○保健福祉課長（平間勝文君）　お答えします。

　　今の助成制度についてでよろしいでしょうか。助成制度なのですけれども、町長が申し上げたとおり、１日２万円を限度としまして、７日という形で県のほうで助成制度、これを７日という形で助成した場合、この半額を県で市町村に助成というか、交付する制度がございます。一応調べさせていただいたのですが、ドナーの提供には通常３泊４日の入院を必要とすると。その後も面接とか、通院とか、いろいろあるみたいなので、７日を限度としてということでございますので、一応毎年県からも照会があったり、助成制度やりますかということであるのですけれども、こちらにつきましては、うちらも手を挙げているのですけれども、あと県の予算等々もありまして、令和３年度からという形で希望を出しておりますので、よろしくお願いします。以上でございます。

○議長（村山一夫君）　松﨑良一君。

○１番（松﨑良一君）　ありがとうございます。

　　助成の対象、内容等については、課長から答弁いただいたとおりのそうした周りの市町村の内容も県に沿って同等な内容になってございますので、通院、入院、もちろんですけれども、健康診断のための通院あるいは事故、血液をためたり、そうしたところのための通院であったり、骨髄等の採取の通院も全部含めてとなろうかと思います。

　　そして、内外にわたって、先ほど町長からも答弁いただいたように、民間の方あるいは職員の方であったり、そうしたことも含めた形で、今回の助成制度というのは、そういった意味では広く課長にご答弁いただいたとおり、企業連についても同等のこういった制度があるので、会社としてもせっかくドナー登録しても、20代から40代とか、ずっと移り変わっていく間に、だんだん仕事で忙しくなってくるのですね。そうすると、休めなくなってくるというのが、ドナーが断れる、45％から50％がその理由なんだそうです。だから、そういった環境をきちんと整備しておくことが、ドナーが続いていくこと、あるいはドナー登録につながっていくのかなと、このように感じましたので、ぜひそうした町内の方の事例もあって、今回質問させていただきましたので、ぜひ善処していただいて、これを進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

　　最後のほうになりますけれども、午睡チェックセンサーについては、町内のある子供さんを育てている方から伺って、今回臨んだんですけれども、この午睡チェックセンサーもこういうのを開発したらどうですかと提案したのが保育士なんだそうですね。こういったシステムになって、ここにありますように、先進事例に倣って、今後調査してまいりますと最後に答弁いただいておりますので、ここだけちょっと伺って終わりたいと思います。

　　全国の中でもまだ確かに数が少のうございます。そうした中においても、町田市で全面的にやっておりました。一番は、財源的にも厳しい折ですので、財源が国のほうから来ないようなあれでは怒られるなと思いまして、あわせて伺いましたら、システム的には２分の１ぐらいはつくよと、そんな話もいただきました。

　　実際、午睡チェックセンサーにどういう効果があるのですかというお話になったときに、もちろんそうしたうつぶせとか、そういったところの寝返りを頻繁にカウンターして、タブレットに反映していきますので、それを見ているだけでいいというような話もあるのですけれども、それだけでは済まないということで、一番効果的に使われている内容というのは、全部センサーをつけることによって、うつぶせ、仰向け、全部タブレットに入ってくるんだそうです、情報が。だから、さっき言ったように、10分おきにチェック表に入れる必要がなくなってくると。これが作業の軽減になって、非常に効率的になって楽をしていると、そんな話になったのですけれども、こういったところにちょっとフェイントかけるような形でこんな質問になったのですけれども、ただ今なかなか人が集まらない状態になってきている中で、こういったシステムというのは、庁舎においてもＡＩであったり、あるいは教育の分野でも５Ｇとかというのが進んでまいりますので、そうした中では人がなかなか集まらなくなってくる状態の中では、そうした仕事の軽減に大いにこうしたところは使えるのかなと。

　　そして、今年度から子供も非常に多くなりますし、そうしたところで大いに活用できるのではないかな、このような考えを持ったものですから、地元のそうした保護者からお声をいただいてこんな質問になりましたので、最後にご答弁をいただいて終わりたいと思います。

○議長（村山一夫君）　町長。

○町長（村上英人君）　松﨑議員がおっしゃられることはよくわかります。ただ、もう少し国が今子育て支援に物すごく力を入れているのですね。ですから、このように国が１人のお子さんでも、きちんと事件だとか事故に遭わないことを考えていくべきではないだろうかと思います。そのためには、世界の中でも日本も５Ｇ、今度その後のファイブ、６というか、それを今研究始まっていますから、世界一でファイブ、シックスを持ってくると。今５なんだけれども、その後の６を今研究に入ったそうです。

　　そういったことで、先進地の日本がこのＩＣＴを活用しながら、そして人手不足の中を、子供たちを、小さな赤ちゃんたちを、この生命を守っていくというのが、私は国の大きな役目だろうと思っています。そういった面では、国が真剣に捉えながら、そしてこういった器具に当たっても国が補助を出すような、そういった環境が出れば、２分の１というか、その辺ですね。もう少し先進地を見るにしても、まだほんのわずか、東京だと町田市ぐらいなのですね。ですから、もう少しその辺が、もっともっと広くなっていく。それには自治体の予算というのも限られていますから、もう少し国のほうに逆に町村会を通じたり、市長会を通じたり、国のほうに要望をしていくように、私のほうからも、そういったやはりこれが３団体なり、知事会、市長会、町村会、まずそこから始まって国のほうへ要望していくことが、私は大事だろうと思っています。そして、各０から２歳児の園児にもやっていきたいと思いますので、ぜひご支援をいただきたいと思っております。ありがとうございます。

○議長（村山一夫君）　以上で一般質問を終わります。

○議長（村山一夫君）　以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。

　　これをもって、本第２回定例会に付議された案件の審議は全部終了いたしました。

　　よって、本日をもって休会したいと思います。これにご異議ありませんか。

　　　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長（村山一夫君）　ご異議なしと認めます。よって、本日をもって休会とすることに決しました。

　　休会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

　　去る３月６日からきょうまで20日間にわたり、大変ご苦労さまでございました。新年度予算８件、条例改正が11件、人事案件が４件、補正予算が９件、動産取得１件、水質検査協会の加入が１件、町道認定が１件、計35件、全案件が可決された中で、昨年度一般会計予算では４つの附帯意見があります。附帯意見、そして一般質問を真摯に受けとめ、実行されんことを望むものであります。

　　そしてまた、今回の選挙でも女性立候補者がなかったということであります。市川房枝記念会女性と政治センター調査では、女性議員が１人もいなかったゼロ議会は全国で1,788ある中で、302議会あったということでございます。男女候補を均等にするように促すという政治分野の男女共同参画推進法という法律までもありながら、どうしてふえないかわかりませんが、女性が議員になる人が少ないということであります。何のための法律かわかりません。

　　新型コロナウイルス感染のパンデミック、世界的な大流行が続く中、東京五輪の延期も現状を考えると、安全安心になった時期に来年夏ごろまでに開催されようとしているところであります。新型コロナウイルスの収束が見えないところでありますが、休会中、健康に留意され、議会議員活動されますよう願うものであります。

　　そしてまた、さっきから町長も言っていますように、この議会で最後の議会となる定年の人たち、大変ご苦労さまでございました。

　　次に、町長からあいさつがあります。町長。

○町長（村上英人君）　第２回定例会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げさせていただきます。

　　今月の６日の開会から本日までありますが、各種会計の当初予算、また条例の一部改正、補正予算など追加議案５件も合わせまして35の議案に対しまして、予算特別委員会、また長期間にわたりましてご審議を賜りまして、全議案とも可決決定いただきましたこと、衷心より御礼を申し上げます。

　　また、本日でありますが、初当選されました議員、平間徹也議員、そして遠藤裕一議員に一般質問いただいたところであります。安全安心な学校給食の提供、また交通安全対策、また新型コロナウイルス感染問題、また中学校の統廃合計画、環境美化問題、骨髄バンクのドナー登録推進など、多岐にわたりまして多岐に及ぶご質問、ご提言につきましては、ただいま議論させていただいたとおりでありますが、いずれにしましても真摯に受けとめまして、内容を精査しながら、今後の町政運営に生かしてまいりたいと考えております。

　　国政におかれましては、ただいま議長がお話しされましたように、新型コロナウイルスの感染症対策を初めまして、超少子高齢化社会、または今後における経済政策の行方など喫緊の課題が山積しておりますが、第五次蔵王町長期総合計画並びに蔵王町まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、蔵王町のかじ取り役としてしっかりと対応していく所存であります。

　　話題はかわりますが、安倍首相であります。24日、昨夜でありますが、国際オリンピック委員会、ＩＯＣのバッハ会長と電話会談を行いまして、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、夏の東京オリンピック・パラリンピックを１年程度延期するよう首相が提案し、バッハ会長も同意したと発表がありました。延期は史上初めてのことでありますが、東京2020の大会名称は維持されるとのことでありました。大会が１年程度延期されますが、本町でもパラオ共和国のホストタウンとして事前合宿等の受け入れを実施していることから、今後においても連携を図りながら支援していきたいと考えているところであります。

　　今月21日でありますが、前日からの強風によりまして、Ｂ＆Ｇ海洋センターのプールのビニール製の屋根が、実は４カ所にわたって大きく破損、被害を受けたということであります。現在、被害状況調査をしておりますが、早急に修繕工事を行い、できれば６月のプールオープンまで間に合わせていきたいと考えているところであります。これはご存じのとおり、日本財団からも大きな支援の中でできたところでありますが、横の連絡をとりながら、この修繕に向けて行おうとしているところであります。

　　また、蔵王エコーラインでは春の風物詩である除雪作業が今月16日から始まりました。記録的な暖冬の影響で、例年より３割ほど雪が少ない状況であります。１日400メートルほどの除雪作業により、現在来月24日の全線開通を目指しているところであります。今後、関係機関と協議の上、開通式の実施方法等について考えてまいりたいと思っております。

　　また、議会の局長及び執行部側でありますが、課長等３名であります。３月末で退職されますが、本当に議員の皆様におかれましては、長い方で42年間、職員として、そして議員の皆様方に温かく見守っていただきながら、本当に蔵王町に貢献をしていただきました４名の方であります。本当に議員の皆様方に感謝と御礼を申し上げる次第であります。

　　結びになりますが、村山議長と馬場副議長を初め、各常任委員会の委員長、議員各位の皆様のさらなるご支援とご協力をお願い申し上げるとともに、皆様のますますのご健勝とご活躍をご祈念申し上げ、令和２年度当初予算に当たっての御礼と言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

○議長（村山一夫君）　本日はこれをもって散会いたします。

　　大変お疲れさまでございました。

　　　　　午後３時０７分　散会