令和2年蔵王町議会第2回定例会

                                           

  令和2年3月6日(金曜日)

                                           

     出席議員(15名)

     1番  松 ア 良 一  君       2番  加 川   敦  君

     3番  大 沼 昌 昭  君       5番  平 間 徹 也  君

     6番  佐 藤 敏 文  君       7番  齋 藤 英 之  君

     8番  平 間 武 美  君       9番  佐 藤 長 成  君

    10番  三 沢   茂  君      11番  遠 藤 裕 一  君

    12番  外 門   清  君      13番  村 上 一 郎  君

    14番  葛 西   清  君      15番  馬 場 勝 彦  君

    16番  村 山 一 夫  君

                                           

     欠席議員(なし)

                                           

     説明のため出席した者

町長

 

村 上 英 人  君

副町長

 

平 間 喜久夫  君

会計管理者

会計課長

 

近 江 忠 彦  君

総務課長

 

今 村 敏 男  君

防災専門監

 

砂 金   毅  君

まちづくり推進課長

 

村 上 正 文  君

町民税務課長

 

大 槻 充 夫  君

保健福祉課長

 

平 間 勝 文  君

子育て支援課長

 

宍 戸 光 晴  君

子育て支援課参事

 

北 沢 夕 子  君

環境政策課長

 

鈴 木   賢  君

農林観光課長

 

加 藤 勝 彦  君

建設課長

 

佐 藤 耕 造  君

建設課参事

 

佐 藤 昭 彦  君

上下水道課長

 

伊 藤 雅 浩  君

上下水道課参事

 

我 妻   仁  君

病院事務長

 

佐 藤 浩 明  君

教育長

 

文 谷 政 義  君

教育総務課長

 

福 地 実 幸  君

教育総務課参事

 

佐 藤 宗 市  君

生涯学習課長

 

我 妻   敏  君

スポーツ振興課長

 

森   良 光  君

代表監査委員

 

伊 藤 悦 雄  君

農業委員会長

 

武 田 明 夫  君

農業委員会事務局長

 

村 上 伸 浩  君

選管委員長

 

大 沼 芳 国  君

                                           

     事務局職員出席者

事務局長

 

村 上 惠 造  君

書記

 

佐 藤 孝 志  君

                                           

     議事日程 第1号

 

  令和2年日(金曜日)    午前10時00分 開

 

  日程第 1 仮議席の指定

 

  日程第 2 議長の選挙

 

  日程第 3 副議長の選挙

 

  日程第 4 議席の指定

 

  日程第 5 会議録署名議員の指名

 

  日程第 6 会期の決定

 

  日程第 7 会議日程の決定

 

  日程第 8 常任委員の選任

 

  日程第 9 議会運営委員の選任

 

  日程第10 蔵王町議会広報編集特別委員会の設置

 

  日程第11 仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙

 

  日程第12 白石市外二町組合議会議員の選挙

 

  日程第13 宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙

 

  日程第14 諸般の報告

 

  日程第15 行政報告

 

  日程第16 町長の施政方針表明

 

                                           

     本日の会議に付した事件

  令和2年日(金曜日)    午前10時00分 開

 

  日程第 1 仮議席の指定

 

  日程第 2 議長の選挙

 

  日程第 3 副議長の選挙

 

  日程第 4 議席の指定

 

  日程第 5 会議録署名議員の指名

 

  日程第 6 会期の決定

 

  日程第 7 会議日程の決定

 

  日程第 8 常任委員の選任

 

  追加日程第1 議長の常任委員辞任の件

 

  日程第 9 議会運営委員の選任

 

  日程第10 蔵王町議会広報編集特別委員会の設置

 

  日程第11 仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙

 

  日程第12 白石市外二町組合議会議員の選挙

 

  日程第13 宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙

 

  日程第14 諸般の報告

 

  日程第15 行政報告

 

  日程第16 町長の施政方針表明


     午前10時0分  開会

議会事務局長(村上惠造君) 皆様、おはようございます。

  議会事務局長の村上です。

  本定例会は、一般選挙後初めての議会でありますので、議長が選挙されるまでの間、地方自治法第107条の規定によりまして、出席議員の中で年長の議員が臨時に議長の職務を行うことになっております。

  本日の出席議員中、村山一夫議員が年長でありますので、ご紹介いたします。村山議員、登壇をお願いいたします。

     〔臨時議長 村山一夫君 議長席に着席〕

臨時議長(村山一夫君) ただいまご紹介いただきました村山でございます。

  議長が決まるまでの間、臨時議長とさせていただきますので、ご協力のほどよろしくお願いいを申し上げ、仮議長席に着かせていただきます。

  議会開会に先立ち、本日は新型コロナウイルス感染症予防のため、議場内でのマスク着用を認めます。

  また、本日の傍聴につきましては、マスク着用の方のみ制限させていただきましたので、ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

  次に、このたびの選挙において、私どもは町民の負託を受けて議席を得たのでありますが、初対面の方もおられると思いますので、ここで議会運営(先例)基準第30項により、住所、氏名、職業程度の簡単な自己紹介をお願いしたいと思います。

  1番の仮議席にお着きの議員から順次自己紹介をお願いいたします。マイクスイッチは事務局で操作しますので、マイクの位置のみ確認、調整をお願いいたします。

1番(松ア良一君) 皆さんおはようございます。

  曲竹南出身の松ア良一でございます。職業は農業ということでございます。これから4年間しっかり頑張ってまいりますので、皆様どうぞよろしくお願いします。

2番(加川 敦君) 加川 敦といいます。2期目になります。どうぞよろしくお願いします。宮地区、職業は、NPO法人の職員でございます。よろしくお願いします。

3番(大沼昌昭君) おはようございます。今回で4期目になります大沼昌昭です。遠刈田地区から推薦されました。職業は理容業でございます。4年間よろしくお願い申し上げます。

5番(平間徹也君) 皆さんおはようございます。このたび初当選した平間徹也と申します。矢附出身です。職業は農業です。僕たちの世代の声を何とか議会に届けたいと思うので、よろしくお願いいたします。

6番(佐藤敏文君) 皆さん、おはようございます。永野の佐藤敏文と申します。3期目でございます。職業は農業でございます。どうぞよろしくお願いします。

7番(齋藤英之君) おはようございます。塩沢区在住の農業をやっております齋藤英之と申します。よろしくお願いを申し上げます。

8番(馬場勝彦君) 皆さんおはようございます。遠刈田は小妻坂のほうに在住しております馬場勝彦といいます。大分長くなりまして、今回7期目の当選をさせていただきました。仕事のほうは、事業看板上は種苗業をやっておりますが、その他林業等にも携わっております。ひとつこの4年間よろしくお願いしたいと思います。

9番(佐藤長成君) 皆さんおはようございます。円田地区は北境出身の佐藤長成でございます。職業は水稲を中心とした農業の経営を行っております。今回5期目で当選をさせていただきまして、この4年間一生懸命頑張らせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

10番(三沢 茂君) 皆さんおはようございます。円田中学校のある行政区、東根の三沢 茂と申します。これまで2期8年一生懸命やってきたつもりですが、どれくらい役に立ったのかなというふうなところが実感でございます。そういう反省を踏まえて、4年間また頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

11番(遠藤裕一君) 遠刈田温泉で飲食業をしています遠藤裕一です。今回初当選させていただきました。4年間皆様と一緒に町のためになることを尽力したいと思っております。どうぞよろしくお願いします。

12番(外門 清君) 皆さんおはようございます。小妻坂行政区の外門 清でございます。今期で4回目になります。私は、千葉県の館山市生まれですけれども、蔵王町を皆さん以上に愛する議員ですので、今後ともひとつよろしくお願いいたします。

14番(葛西 清君) 皆さん、おはようございます。遠刈田温泉は七日原の場所でございます。葛西 清でございます。職業は、タイル工事業をやっております。どうぞよろしくお願いいたします。

15番(平間武美君) 皆さん、おはようございます。平間武美です。今回で4期目を迎えました。住まいは向山宮字臼久保屋敷というところに住んでおります。仕事は、損害保険の代理業をやっております。ますます頑張っていきますので、皆さんよろしくお願いします。

 

16番(村上一郎君) 皆さん、おはようございます。小村崎出身村上一郎でございます。職業は農業でございます。今回3期目当選を果たさせていただきました。これから4年間どうぞよろしくお願いいたします。

臨時議長(村山一夫君) 曲竹地区の村山一夫と申します。何しろ一番年寄りだから、臨時議長ということでございますから、いたわってほしいものだなと思っております。よろしくお願いいたします。

  以上で自己紹介を終わります。

  これより本日をもって招集されました令和2年蔵王町議会第2回定例会を開会いたします。

  これより本日の会議を開きます。

  ただいまの出席議員は15名であります。定足数に達しておりますから議会は成立いたしました。

  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。日程に従い議事を進めます。

                                           

     日程第1 仮議席の指定

臨時議長(村山一夫君) 日程第1、仮議席の指定を行います。

  仮議席は、議会運営(先例)基準第10項により、会議前にくじで定めたとおり、ただいまご着席の議席を指定いたします。

                                           

     日程第2 議長の選挙

臨時議長(村山一夫君) 日程第2、議長の選挙を行います。

  議長の選挙は、議会運営(先例)基準第53項により、立候補者の所信表明演説を行い、投票により行います。

  これより届け出のあった2名の議長立候補者の所信表明演説を行います。

  演説順は、議会運営(先例)基準第54項により、あらかじめ抽選により決定しております。

  ここで、私が議長に立候補しておりますので、臨時議長の職を次の年長者であります大沼昌昭議員と交代いたします。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

臨時議長(村山一夫君) ご異議ありませんので、臨時議長を交代いたします。

     〔臨時議長 大沼昌昭君 議長席に着席〕

臨時議長(大沼昌昭君) それでは、臨時議長を交代いたします。

  議事を進めます。

  これより議長選挙立候補者による所信表明演説を行います。

  立候補の届け出がありましたのは、仮議席9番佐藤長成君、仮議席13番村山一夫君の2名であります。

  なお、議会運営(先例)基準第54項により、演説はあらかじめ行った抽選による順序により、時間は10分以内とします。9分経過時点でベルによりお知らせをしますので、時間内に終了できるよう、時計表示にご注意を願います。

  また、所信表明演説に対する質疑を1人2回まで認めますので、質疑、答弁は簡潔にお願いをいたします。

  最初に、仮議席9番佐藤長成君の所信表明演説を行います。佐藤長成君、登壇願います。

     〔9番 佐藤長成君 登壇〕

9番(佐藤長成君) 皆様、改めましておはようございます。それでは、このたびの議員改選後の議会構成に当たり、議長に立候補いたしました佐藤長成でございます。

  将来のまちづくりの蔵王町のまちづくりのため、立候補させていただきました。

  議長選に当たりまして、私の所信の一端を述べさせていただきます。

  さて、我が国の社会情勢を見ますと、急速な人口減少や少子高齢化により経済規模の縮小や社会保障の負担増など、社会構造の課題を抱えております。また、最近は新型コロナウイルス感染症予防対策もあり、経済面や教育現場、観光分野などに大きな影響が出ております。

  蔵王町においても、同様な現実であり、各分野にわたって多くの課題が山積をしております。

  このような状況の中、蔵王町議会は、町勢の発展と町民福祉向上のため、最良の結果を出していくことが使命であると考えます。町民の皆様の声を町政に反映する地方公共団体の意思決定機関として、その機能を十分果たしていかなければと考えております。

  また、議会は町民の皆様を代表する議決機関であることから、公正性、透明性を確保し、開かれた議会を目指していかなければなりません。

  そこで、私は、次のことを基本に取り組みたいと存じております。

  まず、議会は、二元代表制のもと、町民の皆様の負託に応え、町民生活の向上、町政の進展及び自治の発展に寄与していくために、議会の権限機能をさらに充実しなければならないと考えております。

  本町議会においては、この負託に応えるため、町民の皆様の議会のあり方を宣言した議会活動の最高規範である議会基本条例をもとに、多くの議会改革に取り組んでまいりました。

  今後もこの議会改革は進めるべきと考えておりますし、今までできた骨子をいかに具体的に充実した活動を実現していくかが大変重要であると思っております。

  今まで多くの改革に取り組んでまいりました。この4年間で議会改革の主なものとして、町長の施政方針に対する議会の代表質問やインターネットによる議会中継、録画配信、そして、町内の各団体との意見交換する一般会議などで少しずつではありますが、進められてまいりました。

  今後さらに一歩進めるためには、住民参加の議会を重視し、議会基本条例を規範とし、議員の職責をしっかり果たすとともに、さらに議員各位のご意見を伺いながら、議会改革に進めてまいる所存であります。

  次に、今般行われた議会議員選挙の投票率をどのように捉えるべきなのか。今回の投票率を踏まえ、さらに町民の皆様へ開かれた議会に取り組んでいかなければならないと思います。

  議会として、町民の皆様の意見や要望等について真摯に受けとめるとともに、議会として行政に対する監視機能は当然でありますが、提案された案件に対し審議力を高め、議員間の討議も深めていくことも必要であります。討論を深めていくことにより、行政に対して的確な提言、そして政策立案が図られるものと思います。

  町政に町民の皆様の声を反映させていく、このことにより信頼される、開かれた議会にすることが私の責務であると考えております。

  また、昨年広報広聴常任委員会において話し合われた議員定数につきましては、議会の新たな構成により調査検討し、協議することとなりました。昨年の5月と11月の議会報告会でも町民の皆さんから意見が出されていることから、早い時期に慎重に調査研究し、町民の皆様に方向性をお示しできるように考えております。

  さらに、活性化に向けた取り組みには、積極的に各種の調査研究、研修事業を推進し、議員の資質向上を図り、議会の活性化に努める所存であります。

  このようなことから、町民の皆様が議会をどう見ているのか、何を期待しているのか、その実態把握に努めながら、改革は町民と議会との共同作業であることを基本に捉えて、自由濶達な討論と合意形成を図ることによって、議会活性化に結びつくものと思っております。

  議会改革は、一人一人の議員が十分理解をし、また、町民の方々にも理解をしていただき、町民のための議会改革につなげていくべきと思っております。

  私は、このことを念頭に置き、二元代表制の議会として機能発揮の先頭に立って働きたい。その一心で議長に立候補させていただきました。

  最後になりますが、町民の皆様が幾多の試練を経て今日の蔵王町を築かれた先人の偉業に思いをはせ、将来のまちづくりへ決意を新たにする一人であります。

  以上、議長選に当たりまして、私の所信の一端を述べさせていただきました。どうか議員各位のご賛同を賜りますようお願いを申し上げ、私の所信表明とさせていただきます。大変ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

臨時議長(大沼昌昭君) 佐藤長成君はそのままでお願いします。これより佐藤長成君の所信表明演説に対する質疑を行います。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、質疑を終結します。

  これで仮議席9番佐藤長成君の所信表明演説を終わります。佐藤長成君は、自席にお戻りください。

  次に、仮議席13番村山一夫君の所信表明演説を行います。村山一夫君、登壇願います。

     〔13番 村山一夫君 登壇〕

13番(村山一夫君) 蔵王町議会議長選挙に当たり、所信を述べさせていただきます。

  私は、選挙広報でも申し上げたとおり、住民から信頼される議会でなければならないと思っておるところでございます。なぜなら、このたびの学校用地問題、えぼし高原線の道路の問題、そしてまた、今までもあったように、今までのこの消防署の位置、あれに対して3億円もかかったと。それに対してあなたたちはどう考えていて、この議会に臨んでいたのかと。この学校問題だって議会は議会として、自分たちで本当にこの議論をし合ったのかというようなことであります。

  それに対して、自分たちが議会としての考え、そういうものがきちんとして議会としてどう取り組んだのかと。私が選挙に行ったときは随分言われました。

  そういうものからいっても、私とすれば前々から議員間討議をしなければならない。基本条例の中にも私が議長であったとき基本条例もつくりました。その中で、そういうこともうたっております。

  それに対して、この議会としてもう10年たったんだぞ、おまえ。それでもまたこれに対して何も考えられないのかというようなお叱りを受けたところでございます。

  そういうものにも私としては、必ずや取り組んでいかなければならないのではないかと思っておるところでございます。

  ただいまの地方議会には未来が本当にあるのか。議会はなくなってもいいんだというような格好でもありますし、今後人口減少、少子化、そうすれば、蔵王町も今にもなくなるんだろうなと、そういう住民からいろいろなふうに言われております。

  そういうものに対してもやはり議会が取り組まなくちゃならない、そういうものではないかなと私はつくづく思うものでございます。

  そういうものからいっても、やはり議会というものは私がリーダーにさせていただければ、きちんとした取り組みをしていこうと。そういう考えでございます。

  そういうふうな考えから、私も議会から住民から信頼されない議会は期待されるような、この役割をしなければ期待されないんだと。そうするにはどうするのかと。やはり、そうするには、住民と議会、それが一緒になっての初めての話し合いだろうと。だから、今までのように、住民が話し合うなら出てこいというようではなく、逆に、議会のほうから出ていきますが、こういうものに対してお考えはどうでしょうという考え、そういうふうにしていかなければならないのではないかと思っておるところでございます。

  本当にこれからの議会をどうするかと。そうするにも、簡単、口では議会改革とは簡単ですが、実践的にはどうするのというときどうすればいいのということになるんだろうと思います。ここ8年、10年間本当に議会として住民に対してどのようにやったのやというような格好だと思うところでございます。

  確かに今前議長がおっしゃられたとおり、代表質問を設けたと言いますが、私も代表質問は私たちの委員会ごとに代表質問をするべきだと。その委員会ごとでも私からすれば、代表質問は2人、3人立って、この時間内であれば、3人の質問を専門的にやってもいいんだろうと。いや、ここでちょっと言うのはあれだけれども、町長が楽しているなと。私はよく言います。やはり、議会がしっかりしていないと町長は楽するんだと。私はそう思っております。町長に対してやはり議案として出たものが本当に今まで修正、組みかえ、こういうものがあったでしょうか。全然ありません。こういうものに対してどうするのと。議会がしっかりしていないから、修正もできない。組みかえもできない。そういうものに対して取り組まない。そういうものに対しても私としては、これからそういうものを実践的にやっていかなければならないのかなと。そういうものに対しては、どういうふうにすればいいかと。そういうものに対しても私が議長をさせていただければ、その時点でやはり皆様方、議員の方々と話しをしながら、そういうものに取り組んでいくと。議会としてどうやってこれからまとめていくと。そういうものをきちんとしていきたいなと思っておるところでございます。

  やはり、そういったことをしていかなければ住民に信用される代表機関となれないんだろうと思っておるところでございます。

  やはり、地方議会は、住民の意見を真に反映させなければならないというような格好でございます。やはり、自分たちだけがどうこういうものではなく、住民と自分たちが本当にこの膝を交えた、やはり私が議長をやっていたとき、議会報告会もやりました。議会報告会で膝を交えてと。私もよく言いますが、それだけでは足りない。やはり、住民の人の前に議員が出ていくと。私たちが議会としてもう選任を受けて議員になったんだから、あと自分たちの意見だけでそれでいいんだよということではないんだろうと。住民の人から見れば、やはり住民の人のいろいろな意見を聴取する。よく私はサイレントマジョリティー、声なき住民の声をどうして集めるのやと。そういうことをできる議会にしたい。そうやっていくにはどうするかということをやはり議員全体で考えなければならないのかなと思っているところでございます。

  本当に開かれた議会、よく言葉では言います。住民参加促進するんだと言いますが、言葉ではないんです。実践的にどうするかとしていかなければならないのではないかと思っておるところでございます。

  それにつけ、やはり議員の皆様方とそういう面につけても、話し合いを持ってこれからどうするのと。私ひとりの意見としてではなく、議員全員としてそういう考えを持っていかなければならないのではないかなと思っておるところでございます。

  やはり、あんたたちはよく議決責任を持たないのかと、選挙の中で言われました。やはり議会として、あんたらどういう話し合いの中でこういうふうに決定した。議員個人の意見だけが町長にぶつけて、それで賛否をとったからそれで議会の責任、皆責任だったのか。それは言った、発言したのは議員だけの話じゃないのかと。議会としてどう進めていくか。そういうものは議会は議会として取り組めやと。そういうこともわからないことをやっているのかと、私も随分言われました。

  そういう格好からいうと、本当に私もいや、議会の中にいたんですから、何とも言えませんが、本当にそういうものにこれからはきちんと取り組んでいく。そういうことをしていきたいものでございます。

  そういうものからしても、私がさせていただいたなら、そういうものにもきちんと取り組んでいきますので、いや、私が今まで前に議長をやらせていただいたときのことを見てもらえばわかるとおり、前の私の前の議長は、いや議会改革というのは私したいんだけれども、どうですかと。いや、村山君の時代になってからやったらいいんじゃないかと。今回は俺はそこまではいかないんだという話でもございましたので、議長をさせてもらったときは、皆様方大変ご苦労かけたと思いますが、議会改革には本当に真摯に取り組んだつもりでございます。

  今後もまたそういうものに取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げながら、所信表明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

臨時議長(大沼昌昭君) 村山一夫君はそのままでお願いします。これより村山一夫君の所信表明演説に対する質疑を行います。質疑ありませんか。10番三沢 茂君。

10番(三沢 茂君) 前回も申し上げましたが、お二人とも私柴農の先輩なので、母校愛から考えると、大変複雑な思いなんですけれども、お尋ねします。

  確かに今おっしゃったように、議会と行政、町は車の両輪と言われますけれども、ただ、議員一人一人は、同じタイヤでも町長はダンプカーのタイヤ、こちらは子供用の自転車の補助輪ぐらいの力しかないと思うんですよね。

  やはり、それをまとめるためには、議会としてという議員の討議、そして、結論を導き出すというふうなことは、これ別に議長にだけ押しつけるわけではなくて、私自身も反省しているところなんですが、そういった議員間同士の討議、こういったものをこれから具体的にどのような形でもっていかれるというふうなことについてお伺いいたします。

臨時議長(大沼昌昭君) 村山一夫君。

16番(村山一夫君) 議員間討議に対しては、やはりこの議会の中でやる前に、この議員同士で集まって、それをどうするかという議論をしなくちゃならないだろうと思います。

  そういうものに対して、やはり一人でもそういうものに対して考えを後から終わってから、ああそうだったなではなくて、その場でいろいろな意見をしていこうというような格好を私としては考えておるところでございます。

  やはり、議員の個人個人の意見でなくて、もし三沢君からこういう話が出た。それに対して私はこう思うんだというような格好にしていかなければならないのではないかと思います。個人個人がどうなのやという話し合いをしただけでは、これは議員間討議というのではないと私は思っているところでございます。

臨時議長(大沼昌昭君) ほかに質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、質疑を終結します。

  これで、仮議席13番村山一夫君の所信表明演説を終わります。村山一夫君は議席にお戻りください。

  以上で所信表明演説を終了します。

  続いて、投票を行います。

  議場を閉鎖します。

     〔議場閉鎖〕

臨時議長(大沼昌昭君) ただいまの出席議員数は15名であります。

  次に、立会人を指名いたします。会議規則第31条第2項の規定により、立会人に仮議席1番松ア良一君、仮議席2番加川 敦君を指名いたします。

  投票用紙を配付いたします。

     〔投票用紙配付〕

臨時議長(大沼昌昭君) 念のため申し上げます。

  投票は、単記無記名であります。候補者氏名のみを記入してください。

  なお、議会における選挙については、公職選挙法第68条の2の按分投票の規定が準用されませんので、確認できない投票、他事記載については、無効投票といたします。

  投票用紙の配付漏れはありませんか。(「なし」の声あり)配付漏れなしと認めます。

  投票箱を点検いたします。

     〔投票箱点検〕

臨時議長(大沼昌昭君) 異状なしと認めます。

  これより投票を行います。

  投票は、議会運営先例基準第58項により、職員の点呼に応じて、議長席に向かって右側から順次登壇し、投票し、左側から降壇し、自席にお戻りください。点呼を命じます。

     〔点呼、投票〕

臨時議長(大沼昌昭君) 投票漏れはありませんか。(「なし」の声あり)投票漏れなしと認めます。

  投票を終了いたします。

  開票を行います。

  仮議席1番松ア良一君、仮議席2番加川 敦君、開票の立ち会いをお願いします。

     〔開 票〕

臨時議長(大沼昌昭君) 選挙の結果を報告いたします。

 投票総数      15票

  うち有効投票      15票

    無効投票       0票

  有効投票中

    佐藤長成君      7票

    村山一夫君      8票

  以上のとおりであります。

  この選挙の法定得票数は3.75票であります。

  よって、村山一夫君が議長に当選されました。

  議場の閉鎖を解きます。

     〔議場開鎖〕

臨時議長(大沼昌昭君) ただいま議長に当選されました村山一夫君が議場におられますので、蔵王町議会会議規則第32条第2項の規定により、当選の旨を告知いたします。

  議長に当選されました村山一夫君をご紹介いたします。登壇願います。

     〔議長 村山一夫君 登壇〕

議長(村山一夫君) ただいま皆様方のご厚意により議長に当選させていただきました村山でございます。

  これからの4年間皆様方とともに本当によりよいこの議会にしていければなと思っているところでございます。いければなでなくて、やるという決意のもとに、やっていきたいと思います。

  そしてまた、この基本条例の中にもいろいろうたっておりますが、これは何もないような状態ではなく、本当に魂を入れて議会基本条例を基準にした議会にしていきたい。そういうものでございますから、この4年間の協力のほどをよろしくお願いしながら、挨拶にかえさせていただきます。本日は大変ありがとうございました。(拍手)

臨時議長(大沼昌昭君) 以上をもちまして、臨時議長の職務は終了いたしました。ご協力まことにありがとうございました。

  議長を交代いたします。村山一夫議長、議長席にお着き願います。

     〔臨時議長退席〕

     〔議長議長席に着席〕

議長(村山一夫君) 議長を交代いたします。

  これからの議事は、既に配付してあります議事日程に従って進めてまいります。

                                           

     日程第3 副議長の選挙

議長(村山一夫君) 日程第3、副議長の選挙を行います。

  副議長の選挙は、議会運営(先例)基準第53項により、立候補者の所信表明演説を行い、投票により行います。

  立候補の届け出がありましたのは、仮議席8番馬場勝彦君、仮議席16番村上一郎君の2名であります。

  なお、議会運営(先例)基準第54項により、演説は、あらかじめ行った抽選による順序により時間を10分以内とします。9分経過時点でベルによりお知らせしますので、時間内で終了できるよう、時計表示にご注意お願いします。

  また、所信表明演説に対する質疑を1人2回まで認めますので、質疑、答弁は簡潔にお願いいたします。

  最初に、仮議席16番村上一郎君の所信表明演説を行います。村上一郎君、登壇願います。

     〔16番 村上一郎君 登壇〕

16番(村上一郎君) それでは、述べさせていただきます。

  今般新しく蔵王町議会議員の任期がスタートするに当たり、副議長に立候補しましたので、所信表明をさせていただきます。

  まず最初に、新型コロナウイルス感染症ですが、今も感染拡大の一途をたどっており、いつまで続くのか予測できない状況に不安が募り、非常に心配なことでございます。

  全国的にさまざまな活動が中止、または宣言されており、本町でも小中学校は臨時休校になっておりますし、各種催しも中止や会合等も自粛している現状であります。一日も早く感染拡大防止と治療法が確立され、終息に向かうことを心から念願しているところでございます。

  さて、現在の社会情勢は人口減少時代に入り、少子高齢化が一段と進んでいる状況であります。東京一極集中を是正し、地方に活力を与えるために進めてきた地方創生事業は、5年間の創生総合戦略が今年度で終了します。

  地方では、若者の定住化対策など、人口減少問題に取り組んではいるものの、少子化対策や高齢化社会に向けた福祉の向上策など、活力ある地域づくりへの課題が山積しております。

  本町は、平成30年度からの第五次蔵王町長期総合計画前期5年間の基本計画に基づいて町政が執行されています。今後大きな課題として挙げられるのは、児童生徒の減少に伴う中学校の統合をどう進めていくのか。また、若者の定住化や高齢化率が高くなっている本町で子供たちから高齢者まで元気で活躍できるまちづくりをどう進めていくのかであります。

  それらもろもろの諸課題に議会として町民の声を聞き、町民に寄り添ったまちづくりを進めるべく、議会が果たすべき役割はますます高まっていると言えます。

  議会の役割は、皆さんおわかりのことではありますけれども、大きく3点が挙げられます。

  1点目です。議会議決機関としての役割。2点目は、執行機関の監視機関としての役割、そして3点目は、政策形成機関としての役割であります。

  まず、最初の議決機関としての役割ですが、執行部側から条例や予算、各重要事項について必ず議決を求められ、議会で可決しないと執行できないわけであります。町長の執行権は、議会に提案された議案を議会側がその議案を可決してからでないと行使できないわけであります。すなわち、議会が町長に執行権を与える権限を握っているのです。議案は、議会で審議した上で合議制で進められ決めてまいります。ですから、議案審議は大変重要であると考えています。

  次の執行機関の監視機関としての役割ですが、十分に審議を尽くし、可決した各政策、各事業が町民の福祉の向上に結びついているのか。議会として監視していかなければなりません。議会で決めたことから外れていないかをチェックしていくこと、住民目線で行政が執行されているかを精査していくチェック機能は大変重要であります。

  3点目の政策形成機関としての役割は、町民との意見交換の場を設け、まちづくりの提言や政策を策定できる議会のことであります。町民などから専門的な提案等を聞いたり、また、活力あるまちづくりに取り組んでいる先進事例を視察し、調査研究に努め、議員同士で政策能力を高め、議会として政策提案できるよう活動していくことが重要であると考えます。

  これらの役割を皆さんは当然理解し、認識しておられると思いますけれども、なお一層果たしていくためにも審議を尽くすことが大事ではないでしょうか。

  議案審議や各委員会活動を通して十分議論し、審議を深め、議会が言論の府であり、合議制のあるところを改めて強く認識し、合意形成を図っていく、そんな議会を私は描いております。

  これまでの8年間先輩議員、同僚議員と活動をともにさせていただきました。その中で、執行部から提案された議案に対し町民の視点に立って考えた場合、果たしてこれはどうなのかと熟慮すべき議案も一部ありました。当然ほかの議員の皆さんも同様のお考えではなかったのかと思われることもありました。

  そのような議案に関しては、議員間討議を行い、議論を尽くして結論を出すことが必要ではないかと思っております。

  また、町民から提案されたご意見や要望等に関しても、議員同士自由濶達な討議を行い、自由討議により議論を重ねて議決まで進んでいく。それが議会のあるべき姿かなと思ってございます。

  現在私たちの蔵王町議会は、議会報告会や一般会議の開催などを通して、議会全体の活動が町民に見えるように、また、住民が議会活動に参加できるような環境づくりに取り組んでいます。今後もっと深化させていくには、課題もありますけれども、町民などとの意見交換の場を続けることで、町民がどう考えているのか、何を望んでいるかが把握でき、政策提案に結びつけられる議会になるものと考えております。

  地方創生事業は、今年度で第1期が終了しますが、地方創生ビジョンの成果が得られたかは疑問であります。地方創生を実行するのは、それぞれの地方であり、それを実現できるのは実際の地域課題把握できる地方議会であると言えます。

  今こそ議会事務局を含めた議会全体で活動し、住みよい地域をつくり上げていけるよう、「チーム蔵王町議会」として活動し、町民のための真の地方創生の実現に向けて審議を尽くし、議論を深め、合意形成を図っていく議会にしていきたいと考えております。

  議会は、議長を中心に議員全員で議会活動を進めていくことが大切であると思っています。議長が議会を代表して中立公正な職務の遂行に努めながら、民主的に、かつ効率的な議会運営を行っていくことになるわけですから、その議長が進める議会運営を補佐しながら、民主的に町民の視点に立った議会運営が適切に行われるよう、環境を整えることが副議長の役割であると考えております。

  しっかり気構え、職責を果たしていく決意でございます。先輩同僚議員のご支援を賜りますよう、心からお願いを申し上げまして、私の所信表明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

議長(村山一夫君) これより村上一郎君の所信表明演説に対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、質疑を終結いたします。自席にお戻りください。

  次に、仮議席8番馬場勝彦君の所信表明演説を行います。馬場勝彦君、登壇願います。

     〔8番 馬場勝彦君 登壇〕

8番(馬場勝彦君) 今般の改選の後の副議長に立候補させていただきました馬場勝彦でございます。

  初めに、先般行われました蔵王町議会議員選挙において再選された皆様方、そして新たな2名の議員の方々にお祝いを申し上げたいと思います。

  私は、過去4年間佐藤議長のもと、副議長をさせていただきました。その4年間において、やはり副議長というのは何をすべきなのかということを常に考えながら進めてまいりました。皆様ご存じのとおり、自治法を見てもうちの先例集を見ても、副議長に対する明確なものはございません。逆に考えれば、議長を補佐する、議長に事故あるときは代理をする。その他、規制がない以上、副議長としてさまざまなものに挑戦できるのかなと思いながら、4年間過ごしてまいりました。

  皆様ご存じのとおり、蔵王町においては、基幹産業であります農業問題、観光問題、この振興というのは絶対図らなければならない。これは執行者側だけじゃなく、我々議会がどのように見つめ、進めていくかということも大切なことだと思っております。

  また、最近における自然災害に対する議会側がどのような対応をしていくか。どういう体制で臨んでいくか。これも求められていることだと思っております。

  また、私は基本的に第五次長期総合計画の中でうたっております自助、共助、公助という部分を重要視しながら、住民とともに、まちづくりというものを基本に考えるべきかと思っております。

  その他、先ほど先輩議員もおっしゃっておりましたが、我々は今大きな課題としては、人口減少、少子高齢化問題、特に高齢化につきましては、これから10年で最大ピークになると。やはり、そういう状況の中で、町産業や町の活性化をどうしていくか。私たち議会に今求められているものは、やはり単なる審議機関というだけではなく、やはりそれを議決をする、それから、政策提言をしていかなければならないということが望まれております。

  私は、議会改革ということを大きく叫ぶ気はございません。やはり、平成20年度から蔵王町が行ってきた議会改革、その基盤というものはしっかりしていると私は認識をしております。しかしながら、そこでうたわれているものを本当に我々議員各位、それから、議会運営において最大限にそれを我々は活用し、そして住民の信頼を勝ち取っているかということに対しては、私も議員の一人として大変不安でもあります。

  ですから、私は、副議長という立場で恐らく議長がどういう議会を進めていきたいというものを示していただけると思います。それに対して、私は議員各位、そして議会の常任委員会を初めとする機関、組織が十分なる調査、そして議論をし、その上に立って議決をしていく。そのやはり住民にしっかり責任を果たした説明をする。私は、副議長として一番自分がやりたいのは、やはり皆様方議員各位が選挙を通して多くの住民の声を直に耳にしていると思います。それが皆様方の議員活動の大きな課題だと思っております。

  やはり、それを私たちは住民の方々に返していかなければならない。そのためには、議員、個人の議員活動とともに、議会活動を我々はしっかりしていかなければならない。そのときに、やはり議長がその先導役をやるわけであります。その脇にいる副議長というのが時としては調整役、時としては黒子、いろいろな面を補っていかなければならないのかなと思っております。

  私は、6期という長い間議員をさせていただき、先輩や同僚にいろいろ教えていただき、また、この席に立たせていただきました。その自分が持ってきたものをやはり皆様とともに住民に信用される議会になるがために、私は汗をかきながら努力していきたいと思っております。

  詳細につきましては、いろいろありますが、あくまでも私は議会という、議会人として蔵王町議会がやはり町民に絶大なる信頼をいただけるような、そして、町民と執行者と三者で将来の蔵王町を描けるような議会活動というものをしていきたいと思いますので、先輩、同僚議員のご支持を賜ることをお願いして、所信表明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

議長(村山一夫君) これより馬場勝彦君の所信表明演説に対する質疑を行います。質疑ありませんか。(「なし」の声あり)質疑がありませんので、質疑を終結いたします。

  馬場議員、自席にお戻りください。

  以上で所信表明演説を終了いたします。

  続いて、投票を行います。

  議場を閉鎖いたします。

     〔議場閉鎖〕

議長(村山一夫君) ただいまの出席議員数は15名であります。

  次に、立会人を指名いたします。会議規則第31条第2項の規定により、立会人に仮議席1番松ア良一君、仮議席2番加川 敦君を指名いたします。

  投票用紙を配付いたします。

     〔投票用紙配付〕

議長(村山一夫君) 念のため申し上げます。

  投票は、単記無記名であります。候補者氏名のみを記入してください。

  なお、議会における選挙については、公職選挙法第68条の2の按分投票の規定が準用されませんので、確認できない投票、他事記載については、無効投票といたします。

  投票用紙の配付漏れはありませんか。(「なし」の声あり)配付漏れなしと認めます。

  投票箱を点検いたします。

     〔投票箱点検〕

議長(村山一夫君) 異状なしと認めます。

  これより投票を行います。

  職員の点呼に応じて順次投票をお願いいたします。議長席に向かって右側から登壇、投票し、左側から降壇し、自席にお戻りください。点呼を命じます。

     〔点呼、投票〕

議長(村山一夫君) 投票漏れはありませんか。(「なし」の声あり)投票漏れなしと認めます。

  投票を終了いたします。

  開票を行います。

  仮議席1番松ア良一君、仮議席2番加川 敦君、開票の立ち会いをお願いいたします。

     〔開 票〕

議長(村山一夫君) 選挙の結果を報告いたします。

 投票総数      15票

  うち有効投票      14票

    無効投票       1票

  有効投票中

    村上一郎君      5票

    馬場勝彦君      9票

  以上のとおりであります。

  この選挙の法定得票数は3.5票であります。

  よって、馬場勝彦君が副議長に当選されました。

  議場の閉鎖を解きます。

     〔議場開鎖〕

議長(村山一夫君) ただいま副議長に当選されました馬場勝彦君が議場におられますので、蔵王町議会会議規則第32条第2項の規定により、当選の旨を告知いたします。

  副議長に当選されました馬場勝彦君をご紹介いたします。登壇願います。

     〔副議長 馬場勝彦君 登壇〕

副議長(馬場勝彦君) ただいま副議長という職を与えていただきました。議員の皆さん、改めて御礼を申し上げます。ありがとうございます。

  これから4年間皆様とともに頑張っていきたいなと思っております。

  ちょっと余談になりますが、先ほど三沢議員が質問されましたが、実は今回の議長選、副議長選、立候補者全て柴農のOBでございまして、その中で私が一番年下だったという、これも不思議な縁かなと思っております。

  ただ、私といたしましては、村山議長、平成20年のときから議会改革を行いました。そのとき、一緒に改革に携わった議員の一人でもあります。ですから、村山議長がどのような議会改革を進めていくかということについては、私なりに理解している一人だと思っておりますので、今後議長が示すものに対して副議長として最大のサポートをしながら、やはりお互い議論をしながら、そして、皆様方のご意見をいただけるような場をつくり、私としては、やはり議会は調査権をしっかり使わなければならないと思っております。それは、やはり常任委員会が主となって行っていくことが議会の1つの活性化だと思っておりますので、議長とともに、皆様方が本当の議会活動が有意義にできるよう、これからも頑張っていきますので、今後とも皆様方のご指導をお願いし、御礼の言葉にかえさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

議長(村山一夫君) 以上で副議長の選挙を終了いたします。

  ここで10分間休憩いたします。

     午前11時15分 休憩

                                           

     午前11時25分 再開

議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を行います。

                                           

     日程第4 議席の指定

議長(村山一夫君) 日程第4、議席の指定を行います。

  議席は、蔵王町議会会議規則第3条第1項の規定により、議長が定めることになっておりますので、ただいま着席のとおり指定いたしますが、議会運営(先例)基準第12項により、議長の議席は16番、副議長の議席は15番とすることになっておりますので、現在16番に着席の方は13番に、15番に着席の方は8番に指定いたしますので、移動願います。

  暫時休憩いたします。

     午前11時26分 休憩

                                           

     午前11時28分 再開

議長(村山一夫君) 再開いたします。

                                           

     日程第5 会議録署名議員の指名

議長(村山一夫君) 日程第5、会議録署名議員の指名を行います。

  本日の会議録署名議員は、会議規則第125条の規定により、1番松ア良一君、2番加川 敦君を指名いたします。

                                           

     日程第6 会期の決定

議長(村山一夫君) 日程第6、会期の決定を議題といたします。

  お諮りいたします。

  今定例会の会期は、お手元に配付の会期日程案のとおり、通年議会実施要綱第2条第2項の規定により、本日から1228日(月)までの298日間としたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議ありませんので、令和2年蔵王町議会第2回定例会の会期は、本日から1228日(月)までの298日間と決定いたしました。

                                           

     日程第7 会議日程の決定

議長(村山一夫君) 日程第7、会議日程の決定を議題といたします。

  本第2回定例会の日程につきましては、議案等の審議の関係上、本日から26日までの21日間としたいと思います。これにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議ありませんので、本第2回定例会は、本日から26日までの21日間とすることに決定しました。

  なお、会議日程、議事日程内容については、本日本会議散会後に開催される議会運営委員会で決定した後、会議日程表によりお知らせいたします。

                                           

     日程第 常任委員の選任

議長(村山一夫君) 日程第8、常任委員の選任を行います。

  常任委員の選任については、委員会条例第7条第4項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっております。

  暫時休憩いたします。

     午前11時30分 休憩

                                           

     午前11時31分 再開

議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を開きます。

  ただいまから申し上げますとおり選任したいと思います。

  総務経済常任委員には、佐藤長成君、大沼昌昭君、平間武美君、外門 清君、佐藤敏文君、齋藤英之君、遠藤裕一君、私、村山一夫の以上8名。

  教育民生常任委員には、馬場勝彦君、松ア良一君、葛西 清君、村上一郎君、三沢 茂君、加川 敦君、平間徹也君の以上7名。

  広報広聴常任委員には、委員会条例第7条第8項の規定により、議長を除く議員全員の14名で、お手元に印刷配付のとおり指名したいと思います。

  ただいま申し上げましたとおり指名することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) 異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり、それぞれの常任委員に選任することに決定いたしました。

  お諮りいたします。議会運営(先例)基準第104項の規定により、議長の私は常任委員を辞任したいと思います。この際、議長の常任委員辞任の件を日程に追加し、追加日程第1として、日程の順序を変更し直ちに議題とすることにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、議長の常任委員辞任の件を日程に追加し、追加日程第1として、日程の順序を変更し直ちに議題とすることに決しました。

                                           

     追加日程第 議長の常任委員辞任の件

議長(村山一夫君) 追加日程第1、議長の常任委員辞任の件を議題といたします。

  一身上に関する事件でありますので、地方自治法第117条の規定により、除斥に該当しますので、副議長と交代いたします。

     〔議長除斥〕〔副議長議長席に着席〕

副議長(馬場勝彦君) 議長を交代いたします。

  引き続き議事を進めます。

  お諮りいたします。

  議長の常任委員の辞任を許可することにご異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

副議長(馬場勝彦君) ご異議なしと認めます。よって、議長の常任委員辞任の件は、許可することに決しました。

  議長と交代いたします。

     〔議長入場・議長席に着席〕

議長(村山一夫君) 議長を交代いたします。

  引き続き議事を進めます。

  この際、常任委員の選任に伴いまして、委員長及び副委員長の互選を行う必要がありますので、委員会条例第9条第1項の規定により、直ちに各常任委員会を招集いたします。

  最初に、本会議場で広報広聴常任委員会の委員長、副委員長の互選を行います。常任委員会は、年長委員が臨時委員長となり、委員長互選を行い、委員長が副委員長互選の議事を進めてください。それが終わりましたら、総務経済、教育民生の各常任委員会を招集いたします。

  会議の場所は、総務経済常任委員会が議会応接室、教育民生常任委員会が第4委員会室といたします。各常任委員会とも年長委員が臨時委員長となり、委員長互選を行い、委員長が副委員長互選の議事を進めてください。なお、正副委員長の互選とあわせまして、議会運営委員3名と、後ほど設置を予定しております議会広報編集特別委員会の委員3名の推薦についてもご協議の上、合わせてご報告くださるようお願いいたします。

  これからは、議会に関する議事でありますので、説明員の方々はご退席願います。日程第14、諸般の報告から再度会議に入っていただきます。再開5分前に予鈴により招集しますので、それまで暫時休憩いたします。

  暫時休憩いたします。

     午前11時38分 休憩

                                           

     午後 1時15分 再開

議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を開きます。

  ただいま各常任委員会において、委員長、副委員長の互選が行われ、その結果について報告がありましたので申し上げます。

  総務経済常任委員長には大沼昌昭君、副委員長には齋藤英之君、教育民生常任委員長には三沢 茂君、副委員長には村上一郎君、広報広聴常任委員長には佐藤長成君、副委員長には加川 敦君、以上のとおり互選されましたので報告いたします。

                                           

     日程第 議会運営委員の選任

議長(村山一夫君) 日程第9、議会運営委員の選任を行います。

  議会運営委員の選任については、委員会条例第7条第4項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっておりますが、議会運営(先例)基準第144項により、常任委員会から推薦された者並びに副議長となっておりますので、各常任委員会から先ほど推薦された方と副議長を指名したいと思います。

  暫時休憩いたします。

     午後1時16分 休憩

                                           

     午後1時17分 再開

議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を開きます。

  ただいまから申し上げますとおり選任したいと思います。

  総務経済常任委員会から大沼昌昭君、佐藤長成君、平間武美君、教育民生常任委員会から馬場勝彦君、三沢 茂君、松ア良一君。ただいま申し上げましたとおり指名することにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり、議会運営委員に選任することに決定いたしました。

  この際、委員の選任に伴い、委員長及び副委員長の互選を行う必要がありますので、委員会条例第9条第1項の規定により、直ちに議会運営委員会を招集いたします。会議の場所は、議会応接室といたします。

  暫時休憩いたします。

     午後1時18分 休憩

                                           

     午後1時25分 再開

議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を開きます。

  ただいま議会運営委員会の委員長及び副委員長の互選が行われ、その結果について報告がありましたので申し上げます。

  委員長に馬場勝彦君、副委員長に松ア良一君、以上のとおり互選されましたので報告いたします。

                                           

     日程第10 蔵王町議会広報編集特別委員会の設置

議長(村山一夫君) 日程第10、蔵王町議会広報編集特別委員会の設置を議題といたします。

  お諮りいたします。

  蔵王町議会広報発行に関する規定第7条及び第8条の規定により、議会広報の編集・発行及び調査研究について、委員6名をもって構成する蔵王町議会広報編集特別委員会を設置し、これに付託の上、調査が終わるまで休会中の継続調査とすることにしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、6人の委員をもって構成する蔵王町議会広報編集特別委員会を設置し、これに付託の上、調査が終わるまでの休会中の継続調査とすることに決定いたしました。

  お諮りいたします。

  ただいま設置されました蔵王町議会広報編集特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第4項の規定により、議長が会議に諮って指名することになっておりますが、議会運営(先例)基準第145項により、常任委員会から推薦された者となっておりますので、各常任委員会から先ほど推薦された方を指名したいと思います。

  暫時休憩いたします。

     午後1時28分 休憩

                                           

     午後1時28分 再開

議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を開きます。

  ただいまから申し上げますとおり選任したいと思います。

  総務経済常任委員会から外門 清君、齋藤英之君、遠藤裕一君、教育民生常任委員会から葛西 清君、加川 敦君、平間徹也君。ただいま申し上げましたとおり指名することにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしましたとおり蔵王町議会広報編集特別委員会の委員に選任することに決しました。

  この際、委員の選任に伴い、委員長及び副委員長の互選を行う必要がありますので、委員会条例第9条第1項の規定により直ちに特別委員会を招集いたします。会議の場所は、第4委員会室といたします。

  暫時休憩いたします。

     午後1時30分 休憩

                                           

     午後1時37分 再開

議長(村山一夫君) 再開いたします。

  休憩前に引き続き会議を開きます。

  ただいま広報編集特別委員会の委員長及び副委員長の互選が行われ、その結果について報告がありましたので申し上げます。

  委員長に葛西 清君、副委員長に齋藤英之君、以上のとおり互選されましたので報告いたします。

                                           

     日程第11 仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙

議長(村山一夫君) 日程第11、仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙を行います。

  選挙の方法は、議会運営(先例)基準第55項の規定により、投票により行います。

  お諮りいたします。

  投票は、立候補者による所信表明演説後に行うことにしたいと思いますが、質疑は行わないことにしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、投票は立候補者による所信表明演説後に行いますが、質疑は行わないことに決定しました。

  仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙に立候補される方は挙手をお願いいたします。

     〔7番 齋藤英之君及び1番 松ア良一君 挙手〕

議長(村山一夫君) ただいま7番齋藤英之君、1番松ア良一君が立候補しましたので、挙手順に所信表明を5分以内で行いたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、挙手の順に所信表明を5分以内で行うことに決定しました。

  これより立候補者による所信表明演説を行います。

  なお、演説時間は5分以内とします。4分経過時点でベルによりお知らせいたします。

  最初に、7番齋藤英之君の所信表明演説を行います。齋藤英之君登壇願います。

     〔7番 齋藤英之君 登壇〕

7番(齋藤英之君) 私は、今回仙南広域の議員ということで立候補させていただきました。かつて総務課の時代に消防関係の関係、総務課長会議に行きまして、その際に負担金関係で私も疑問な点があって、いろいろお話、村田の総務課長とお話したんですが、本部があるところは、本部の事務が蔵王町ですと蔵王の出張所とあるんですけれども、白石で消防団の事務も持っていたという、そんなことがあって、前の助役にいろいろ申し入れをしたんでした。

  そんな関係もあって、現在どのような形になっているかと。中身については私もよく存じ上げておりません。

  そんなことで、かつて国で仙南広域圏で10万都市構想というのがあって、そんなことできておったんですけれども、その後どうなったのかちょっとよくわからないんですけれども、とりあえずはやっぱり連携する各市町村の今事業があるんです。それをもっと連携できるものについては、広域化していったらいいのかなという考えでおりますし、そういったことを考えております。

  現時点では、仙南広域圏の事業のあり方とあと、各市町村の分担金のあり方、そういったところに着眼を置いて、違った目線でいろいろ審議してまいりたいというふうに私考えております。

  そんなことでございますので、よろしくご支援を賜りたいと思います。

議長(村山一夫君) 次に、1番松ア良一君の所信表明演説を行います。松ア良一君、登壇願います。

     〔1番 松ア良一君 登壇〕

1番(松ア良一君) 改めましてこんにちは。今回広域議会議員のほうに今回立候補させていただきます。今回これでこれまで4年間の中で広域議会の中でいろいろな姿を見てまいりました。専門性の高い、非常に部門が多いということで、さらには、今広域関係で抱えている施設がし尿関係が大変老朽化しておりますし、消防本部の建物そのものも非常にこれも老朽化して、本体自体が今後更新時期に入ってくるとか、さまざまな問題が今浮き彫りになっているところでございます。

  この4年間の中でなかなか専門性の高い中で皆様に報告、まだまだ足りないところもあろうかと思いますけれども、これからも審議の中でどういったことができるのか、しっかりその辺はまた頑張ってまいりたいなと。大変短い決意表明でございますけれども、ぜひとも先輩、同僚議員のご支持を賜りますようよろしくお願い申し上げまして、甚だ簡単ではございますけれども決意表明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。以上でございます。

議長(村山一夫君) 以上で所信表明演説を終了いたします。

  続いて、投票を行います。

  議場を閉鎖いたします。

     〔議場閉鎖〕

議長(村山一夫君) ただいまの出席議員数は15名であります。

  次に、立会人を指名いたします。会議規則第31条第2項の規定により、立会人に2番加川 敦君、3番大沼昌昭君を指名いたします。

  投票用紙を配付いたします。

     〔投票用紙配付〕

議長(村山一夫君) 念のため申し上げます。

  投票は、単記無記名であります。候補者氏名のみを記入してください。

  なお、議会における選挙については、公職選挙法第68条の2の按分投票の規定が準用されませんので、確認できない投票、他事記載については、無効投票といたします。

  投票用紙の配付漏れはありませんか。(「なし」の声あり)配付漏れなしと認めます。

  投票箱を点検いたします。

     〔投票箱点検〕

議長(村山一夫君) 異状なしと認めます。

  これより投票を行います。

  職員の点呼に応じて順次投票をお願いいたします。点呼を命じます。

     〔点呼、投票〕

議長(村山一夫君) 投票漏れはありませんか。(「なし」の声あり)投票漏れなしと認めます。

  投票を終了いたします。

  開票を行います。

  2番加川 敦君、3番大沼昌昭君、開票の立ち会いをお願いいたします。

     〔開 票〕

議長(村山一夫君) 選挙の結果を報告いたします。

 投票総数      15票

  うち有効投票      15票

    無効投票       0票

  有効投票中

    齋藤英之君      8票

    松ア良一君      7票

  以上のとおりであります。

  この選挙の法定得票数は3.75票であります。

  よって齋藤英之君が仙南地域広域行政事務組合議会議員に当選されました。

  議場の閉鎖を解きます。

     〔議場開鎖〕

議長(村山一夫君) ただいま仙南地域広域行政事務組合議会議員に当選されました齋藤英之君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により当選の旨を告知いたします。

  仙南地域広域行政事務組合議会議員に当選されました齋藤英之君をご紹介いたします。ご挨拶をお願いいたします。

7番(齋藤英之君) ありがとうございました。精進して務めさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

議長(村山一夫君) 以上で仙南地域広域行政事務組合議会議員の選挙を終わります。

                                           

     日程第12 白石市外二町組合議会議員の選挙

議長(村山一夫君) 日程第12、白石市外二町組合議会議員の選挙を行います。

  お諮りします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選にしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選で行うことに決定しました。

  お諮りします。指名の方法については、議会運営(先例)基準第57項により議長が指名することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、議長が指名することに決定しました。

  白石市外二町組合議会議員に大沼昌昭君を指名いたします。

  お諮りいたします。ただいま議長が指名しました大沼昌昭君を白石市外二町組合議会議員の当選人と定めることにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名しました大沼昌昭君が白石市外二町組合議会議員に当選されました。

  ただいま白石市外二町組合議会議員に当選されました大沼昌昭君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により当選の旨を告知いたします。

  白石市外二町組合議会議員に当選されました大沼昌昭君をご紹介いたします。ご挨拶をお願いいたします。

3番(大沼昌昭君) 今回1市2町外組合に当選をさせていただきました大沼でございます。

  刈田病院に関しては、いっぱい問題が山積しておりまして、今後本当にどういうふうな経営状況になるのかは全く闇でございます。

  私も前期4年間は、きちんとした形で刈田病院の内情を皆様方にご報告を申し上げました。引き続き、大変な運営の状況の事柄を逐一詳しくご報告、皆さんに申し上げて、ご理解を賜りたいなというふうに思います。ありがとうございました。(拍手)

議長(村山一夫君) 以上で白石市外二町組合議会議員の選挙を終わります。

                                           

     日程第13 宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙

議長(村山一夫君) 日程第13、宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を行います。

  お諮りします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選にしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選で行うことに決定しました。

  お諮りします。指名の方法については、議会運営(先例)基準第57項により議長が指名することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、議長が指名することに決定しました。

  宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員に村上一郎君を指名いたします。

  お諮りいたします。ただいま議長が指名しました村上一郎君を、宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の当選人と定めることにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

議長(村山一夫君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名しました村上一郎君が宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました。

  ただいま宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました村上一郎君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により当選の旨を告知いたします。

  宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました村上一郎君をご紹介いたします。ご挨拶をお願いいたします。

13番(村上一郎君) ただいま宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員ということでご推薦をいただき、当選をさせていただきました村上一郎でございます。

  何せ初めてこの広域連合のほうに出席することに今度なるんですけれども、幸い前議員の平間武美議員からアドバイスをいただきながら一生懸命務めていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

議長(村山一夫君) 以上で宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を終わります。

  10分間休憩いたします。

     午後2時01分 休憩

                                           

     午後2時12分 再開

議長(村山一夫君) 再開いたします。

  日程により議事を進めます。

                                           

     日程第14 諸般の報告

議長(村山一夫君) 日程第14、諸般の報告をいたします。

  本第2回定例会に町長から議案第5号から議案第34号までの30件が提出され、これを受理しておりますので、ご報告いたします。

  次に、総務経済常任委員会、教育民生常任委員会、広報広聴常任委員会において委員長及び副委員長の互選が行われたほか、議会委員会条例に基づく議会運営委員会の構成及び広報編集特別委員会の設置並びに構成が行われ、さらに、法令等に基づき一部事務組合等議員の選挙を行った結果は、休憩中にお手元に印刷配付しました議会構成役職一覧表のとおりであります。

  次に、教育委員会教育長から令和元年度蔵王町教育の基本方針に関する教育委員会点検評価報告書の提出がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、代表監査委員より令和元年12月、令和2年1月分の例月出納検査の結果について報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、松ア良一君から仙南地域広域行政事務組合議会定例会の報告がありましたので、お手元に配付のとおりであります。

  次に、研修会に議員を派遣したので、お手元に配付のとおり報告いたします。

  次に、仙南地方町村議会議長会長、全国町村議会議長会長及び宮城県町村議会議長会長より自治功労者としてお手元に配付のとおり表彰されましたので、ご報告いたします。

  次に、本第2回定例会に説明員として出席を求めた者の職、氏名については、一覧表としてお手元に配付のとおりであります。

  次に、町長から招集の挨拶があります。町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 第2回の定例会の開催に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。

  皆様におかれましては、本年2月23日執行の蔵王町議会議員一般選挙におきまして、厳しい選挙戦を勝ち抜き、見事当選の栄に浴され、心よりお祝いを申し上げますとともに、町民の代表として住みよいまちづくりのために邁進されることを大いに期待するものであります。

  あわせて、先ほど選任されました村山議長と馬場副議長にお祝いを申し上げますとともに、議会活性化に向けてさらなるご活躍をご期待申し上げたいと思っております。

  さて、平成23年3月11日に発生いたしました沿岸部を中心に甚大な被害をもたらしました東日本大震災から、早いもので間もなく9年目を迎えようとしております。宮城県では3月11日を「みやぎ鎮魂の日」として定め、多くの犠牲者の方々に追悼の意をあらわすとともに、震災の記憶を風化させることなく、後世に語り継ぐため、例年各地で追悼式などが行われておりましたが、新型コロナウイルス感染防止対策として、国主催の追悼慰霊式が中止されることで、今回は式の規模縮小及び献花台による対応になるようであります。

  本町では、午後2時46分に町内一斉にサイレンを鳴らし、黙禱をささげることにしております。

  連日報道されておりますが、町では先月19日に新型コロナウイルス感染症対策本部を設置したところであります。新たな感染者が発生するなど、いまだ沈静化の兆しが見えていないことから、最新の情報に注視するとともに、町民などへの感染症の予防徹底等の対策を速やかに講じてまいりたいと思っております。

  また、本町では感染拡大の防止策として、国からの要請を受け、町内全小中学校において春休みを含めた3月2日から4月7日までの37日間を臨時休業とする措置を講じました。今後における町の展望につきましては、後ほど施政方針表明の中で詳しく述べたいと存じますが、毎年全国で発生しているさまざまな自然災害に対応する備えを初め、第五次長期総合計画の前期計画とあわせて地方創生、人口減少と、地域経済縮小の克服、子育て支援対策、防災減災対策など、各種施策を積極的、かつ継続的に推進してまいりたいと意を新たにしております。

  改選後初めての会議となる今議会でありますが、歳入歳出それぞれ571,000万円に及ぶ令和2年度一般会計当初予算や条例の一部改正、補正予算など、議案第5号から第34号まで、全30議案を提案させていただきました。つきましては、全議案とも慎重審議の上、可決決定くださいますようお願いを申し上げるとともに、議員の皆様におかれましては健康に留意され、新たな体制のもと、町政発展のためになお一層ご活躍されることをご祈念申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。

議長(村山一夫君) 次に、ここで議会運営(先例)基準第32項により、説明員の自己紹介をしていただきたいと思います。説明員名簿順に、所属、職、氏名程度の簡単な自己紹介をお願いしたいと思います。議席のマイクを使用して、まず町長からお願いいたします。

町長(村上英人君) このたびは本当に皆様方ご当選おめでとうございます。

  令和2年度の大事な当初予算でありますので、よろしくどうぞお願い申し上げます。

  行政区は平沢であります。村上英人です。よろしくお願いいたします。

副町長(平間喜久夫君) 皆様、改めましてご当選おめでとうございます。副町長の平間喜久夫と申します。本当に今議会、重要な議案30件ということで、長丁場になりますが、ひとつよろしくお願いいたします。

代表監査委員(伊藤悦雄君) お疲れさまでございます。永野出身の代表監査委員をやっています伊藤悦雄といいます。15名の皆様にはおめでとうございました。よろしくお願いします。

教育長(文谷政義君) 議員の皆様方、蔵王町教育委員会教育長の文谷政義と申します。ただいまコロナウイルス等の発生もありまして、対応に全力を挙げているところでございます。

  今後教育行政に一生懸命力を注いでまいりたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。

選挙管理委員長(大沼芳国君) 皆さん、このたびはご当選まことにおめでとうございます。選挙管理委員長をやっております、小妻坂出身の大沼芳国です。どうぞよろしくお願いいたします。

農業委員会長(武田明夫君) 議員の皆様、ご当選おめでとうございます。前会長に引き続き、農業委員会の会長を務めることとなりまして、現在務めさせていただいております。今後とも農業委員会活動に関しましては、よろしくご理解、ご支援のほどお願いして、挨拶にかえさせていただきます。ご苦労さまです。

会計管理者兼会計課長(近江忠彦君) 会計管理者兼会計課長の近江忠彦です。どうぞよろしくお願いします。

総務課長(今村敏男君) 総務課長の今村敏男です。よろしくお願い申し上げます。

まちづくり推進課長(村上正文君) 予算編成、それから議案調整を担当しているまちづくり推進課長の村上正文でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

町民税務課長(大槻充夫君) 町民税務課長を担当しております大槻充夫と申します。よろしくお願いいたします。

保健福祉課長(平間勝文君) 保健福祉課長を拝命しております平間勝文でございます。どうぞよろしくお願いします。

子育て支援課長(宍戸光晴君) 子育て支援課長の宍戸光晴でございます。児童館、それから、子育て支援センター、放課後児童クラブのほうの館長も兼務しております。よろしくお願いいたします。

環境政策課長(鈴木 賢男君) 環境政策課長の鈴木 賢と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

農林観光課長(加藤勝彦君) 農林観光課長の加藤勝彦と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

建設課長(佐藤耕造君) 建設課長の佐藤耕造と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

○教育総務課長(福地実幸君) 教育委員会教育総務課長、福地実幸と申します。幼稚園から中学校まで、あと教育委員会全般に係る担当でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

生涯学習課長(我妻 敏君) 生涯学習課長、我妻 敏です。よろしくお願いします。

スポーツ振興課長(森 良光君) 教育委員会スポーツ振興課長の森 良光です。先行き不安なオリンピックを担当しております。健康に十分注意して務めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

上下水道課長(伊藤雅浩君) 上下水道課長の伊藤雅浩でございます。よろしくお願いいたします。

病院事務長(佐藤浩明君) 病院事務長の佐藤浩明といいます。よろしくお願いいたします。

農業委員会事務局長(村上伸浩君) 農業委員会事務局長の村上伸浩と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

上下水道課参事(我妻 仁君) 上下水道課参事、我妻 仁と申します。よろしくお願いします。

教育総務課参事(佐藤宗市君) 教育総務課参事の佐藤宗市と申します。よろしくお願いします。

子育て支援課参事(北沢夕子君) 子育て支援課参事、北沢夕子です。よろしくお願いします。

建設課参事(佐藤昭彦君) 建設課参事の佐藤昭彦です。よろしくお願いします。

防災専門監(砂金 毅君) 総務課防災専門監、砂金 毅と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

議長(村山一夫君) 以上で諸般の報告を終わります。

                                           

     日程第15 行政報告

議長(村山一夫君) 日程第15、行政報告を行います。

  町長から行政報告の申し出がありましたので、これを許します。町長。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 初めに、総務経済部門の行政についてご報告を申し上げます。

  まず、パラオ共和国への消防ポンプ車の寄贈及び派遣指導事業についてご報告を申し上げます。

  初めに、消防ポンプ車の寄贈事業についてご報告を申し上げます。

  この件につきましては、平成30年1月に本町からの「未来への交流・絆」スポーツ訪問団がパラオ共和国を訪れた際、大統領から私が直接中古消防車両等の寄贈を依頼されたことをきっかけとするものであります。

  帰国後、仙南地域広域行政事務組合に廃車予定の消防ポンプ車及び救急車の無償譲渡をお願いしたところ、理事会において了承いただくことができたため、寄贈が可能であることをパラオ政府に伝えたところ、同国において在パラオ日本国大使館へODA(政府開発援助資金)「草の根・人間の安全保障無償資金申請書」が提出されたものであります。

  これを受けまして、大使館では申請内容の審査及び確認を行い、さらに、外務省でも審査を行った結果、昨年8月26日、正式に無償でのパラオへの車両等の寄贈が認められました。

  本事業の実現に至るまでの約1年半もの間、外務省を初め、本事業の実施運営団体である一般社団法人日本外交協会など、関係機関からご理解とご支援をいただいたことに感謝を申し上げます。

  なお、昨年の9月に救急車を寄贈した際には、パラオ副大統領から直接私に対し救急及び消防力の強化支援に感謝申し上げるとの謝意を受けたところでもあります。

  次に、派遣指導事業についてご報告を申し上げます。

  この事業は、パラオ消防署員23名に対し消防ポンプ車の基本操作や消火作業の基礎訓練を実施するものであり、先月8日から13日までの日程で技術指導講師として、仙南地域広域行政事務組合の消防士2名と本町職員1名の計3名をパラオに派遣をいたしました。

  寄贈した消防ポンプ車は、パラオからの要望に基づき日本外交協会で普通ポンプ車を2.5トンの水槽つきタイプに改造したものであり、初期消火から消火栓への接続による連続した消火活動が可能であります。

  今回の寄贈及び派遣指導事業によって、パラオの消防力強化に貢献できたものと思っております。

  次に、パラオ日本フェアへの参加についてご報告を申し上げます。

  去る2月9日、パラオ共和国のガラマヨン文化センターで「第10回日本フェア」が開催されました。このイベントは、在パラオ日本国大使館が主催するもので、日本の文化をパラオの一般市民に広く紹介し、日本に対する理解や関心を高めることよって親日感情を一層深めていただくことを目的に、毎年2月に開催されております。

  本町は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会に係るパラオのホストタウンを務めている関係から、日本フェアへの強い参加要請があり、今回初めて参加をいたしました。

  参加者は、蔵王山麓仙台真田武将隊「縁」隊員3名、遠刈田こけし工人1名、本町役場関係課職員3名の合計7名であります。

  ステージ発表では、武将隊による演武や特大こけしを景品とした勝ち抜きじゃんけん大会で会場を多いに盛り上げました。また、蔵王町の美しい四季や味覚の紹介とともに、終戦後にパラオから引き揚げた方々が北原尾に入植してから今日に至るまで、パラオと本町の交流の歩みを動画と英文の印刷物で紹介をしたところであります。

  会場には、約500名のパラオ市民が訪れ、これまで大統領や双方の要人、中学生などの相互訪問交流を重ねてきたこと、東京オリパラ大会に向けたパラオ強化選手の事前キャンプを本町で受け入れていること、救急車や消防車を寄贈したことなどの紹介を通して、パラオにおける「Zao Town(ザオウタウン)」の存在感を大いにアピールすることができたと感じております。

  また、ブース部門においては、電動ろくろを回して遠刈田こけしの製作実演を行うとともに、白木のこけしへの絵づけやこけしの塗り絵体験コーナーが親子連れなどに大人気でありました。

  武将隊によるかぶとと陣羽織の試着コーナーでは、試着した姿を記念撮影して、多くの市民に侍気分を満喫していただきました。

  このほか、イベントでは、地元の日本語補習学校生徒による歌とダンス、高校生の浴衣ショー、パラオ柔道連盟会員の試技、日本の歌の合唱、日本・パラオ親善ヨットレース関係者による海洋汚染の問題提起などが行われました。

  今回の日本フェア参加を踏まえ、今後も子ども国際交流事業を継続しながら、パラオと本町の交流が一層深まるよう取り組んでまいります。

  次に、台風19号災害復旧事業の査定結果についてご報告を申し上げます。

  昨年10月の台風19号で被災し、国へ補助を申請していた農業用施設及び公共土木施設の公共土木施設の災害復旧事業については、それぞれ災害査定の結果が示されたところであります。

  農業用施設(農道・水路)については、昨年12月上旬に査定がありまして、3カ所で総額1,260万円を申請しておりましたが、決定事業費977万円で査定率77.5%になりました。

  また、公共土木施設(町道・河川)については、ことし1月下旬に査定がありまして、15カ所で総額1億4,315万円を申請した結果、決定事業費1億4,302万円で査定率99.9%となったところであります。

  現在年度内に工事発注準備を進めており、早期復旧を図ってまいりたいと思っております。工事着手は次年度となることから、本定例会に繰越明許費の議案を提出しておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

  次に、町道湯口線道路改良事業についてご報告を申し上げます。

  平成30年度からの繰越工事が昨年12月末に完成したことから、年度内に今年度分の工事発注を計画しておりましたが、現在先ほどご報告申し上げました国庫補助の台風19号災害復旧工事の発注準備を最優先に行っているところであります。このような理由から、今年度事業の年度内の工事発注が困難な状況であるため、本定例会に繰越明許費の議案を提出しておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

  次に、町道下別当1号線道路改良事業についてご報告を申し上げます。

  現在、昨年10月に発注した道路改良工事を施工中でありますが、電力会社において災害復旧の影響から、支障電柱類等の移転がおくれており、完成予定を5月末と見込んでおります。このことにより、道路改良工事の完成後に予定していた舗装工事の発注もおくれるため、本定例会に繰越明許費の議案を提出しておりますので、よろしくご理解いただきたいと思っております。

  次に、東根1号橋橋梁修繕事業についてご報告を申し上げます。

  現在、昨年9月に発注した橋梁修繕工事を施工中でありますが、今回交換が必要な橋台と橋桁をつなぐ伸縮装置は受注生産であり、製作に時間を要したため、工事施工に遅延を来し、完成予定は4月末を見込んでおります。このため、本定例会に繰越明許費の議案を提出しておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

  次に、「出張!なんでも鑑定団inみやぎ蔵王」の公開収録についてご報告を申し上げます。

  この公開収録は、1月26日にふるさと文化会館で行われ、約600名の観客でにぎわいました。当日鑑定された6点のお宝は、昨年から町内及び近隣市町の方々から広く募集し、100以上の鑑定依頼をいただいた中から選考されたものであります。収録では、司会の原口あきまささんと依頼者の軽妙でユーモアたっぷりのトークに笑いがあふれておりました。鑑定額が予想を大きく上回り、会場がどよめいたり、大きく下回りがっかりするなど、2時間半の収録があっという間に過ぎ、参加された方々は大いに楽しまれたことと思っております。

  なお、テレビでの放送は、東京では4月6日、県内では5月以降となる予定であります。

  次に、雪不足のスキー場に対する宮城県への支援要望についてご報告を申し上げます。

  新聞等でも報道されているとおり、今シーズンの記録的な暖冬、雪不足により、町内のスキー場においても営業に支障を来し、深刻な問題になっていることから、1月29日、白石市長、七ヶ宿町長、川崎町長とともに宮城県知事へスキー場への運転資金の利子補給や割引リフト券の創設など、支援策を講じるよう要望いたしました。宮城県では、既に今回の暖冬による雪不足を知事が指定する災害に指定し、影響を受ける観光関連事業者向けの金融支援を開始しております。

  また、雪不足に加え、新型コロナウイルスの感染拡大を警戒した各国政府が日本への渡航自粛を求めたことにより、スキー場の経営はさらに打撃を受けており、本町としましてもスキー場自体の存続が危ぶまれる状態になることは、冬の観光が大きく後退し、関連する宿泊施設や商店街などの経営にも大きく影響することから、本定例会に雪不足に関してスキー場を支援するための補正予算を提出しておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

  次に、教育民生部門の行政についてご報告を申し上げます。

  まず、子育て世代包括支援センター事業についてご報告を申し上げます。

  本町ではことし1月に子育て世代包括支援センターの事業を開始いたしました。この事業は、保健福祉課の母子保健分野と子育て支援課の子育て分野の連携をより一層強化し、妊娠期から子育て期まで切れ目なく寄り添い、つながり、安心して子育てできるよう支援していくことを目的としております。

  この事業の開始を記念して、2月22日にふるさと文化会館において真生会富山病院心療内科部長の明橋大二先生をお迎えし、「子育てがラクになるコツ教えます」をテーマに、子供の心の成長や自己肯定感を高めるためのかかわり方についてご講演いただきました。明橋先生は、500万部を超えるベストセラー「子育てハッピーアドバイス」シリーズの著者として有名であります。

  当日は、約120名の保護者や保育、医療関係者などにご参加いただき、大変有意義な講演会となりました。今後も子育てにかかわる機関と連携しながら、安心して子供を産み、育てられる環境を整えてまいります。

  次に、新型コロナウイルス感染症対策本部の設置についてご報告を申し上げます。

  2月4日に庁内での情報共有を図るため、「新型コロナウイルス感染症対策会議」を開催いたしました。

  また、町民がマスクを入手することが困難な状況であることから、本町では至急マスクを確保し、2月13日に罹患すると重症化しやすいと言われている妊婦25名、在宅の透析患者20名及び在宅酸素療養者9名を対象に、保健師が家庭訪問しながら無償配布し、加えて、アルコール消毒薬を各公共施設に配備したところであります。

  2月19日には2回目の対策会議を開催し、「新型コロナウイルス感染症対策本部」の設置を宣言し、第1回対策本部会議へと移行して、今後の感染症の予防対策、予防の体制づくりや各課の対応策等について協議いたしました。

  さらに、2月26日には第2回、2月28日には第3回の対策本部会議を開き、不特定多数の人が集まるイベントの中止及び中止をせず開催する際の対策等を決定したところであります。

  また、第3回の対策本部会議後に臨時区長会議を開催し、各行政区長に小中学校の臨時休業やイベント開催に関する町の方針を説明し、地区で行う会合などの中止や延期、感染予防対策の実施について協力をお願いしたところであります。

  新型コロナウイルスについては、連日新たな感染者が出ており、予断を許さない状況が続いているため、アルコール消毒薬等を継続して調達するとともに、町民などへの感染症の予防徹底の注意喚起等を行うほか、感染症対策の情報を注視し、速やかに必要な対策を講じてまいります。

  次に、新型コロナウイルス感染症対策のための小中学校臨時休業措置についてご報告を申し上げます。

  本町では新型コロナウイルス感染拡大の防止策として、国からの要請を受け、町内全小中学校において春休みを含めた3月2日から4月7日までの37日間を臨時休業とすることといたしました。臨時休業期間内は、児童生徒が自宅待機となることから、学校教職員が午前と午後に各1回学区内巡視を行うなど、児童生徒の安全確保に努めてまいります。

  なお、卒業式については、学校教職員と児童生徒及び卒業生の保護者のみで、時間を短縮し行うこととしたところであります。

  また、同期間中は、町立図書館、B&G海洋センターや勤労者体育センターの体育館、学校体育施設など、屋内施設を臨時休館とし、ふるさと文化会館においては、既に予約されているものを除いて同様の措置をとっております。

  今後も状況に応じて子供たちへの感染を防ぐための措置をとってまいりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げまして、行政報告とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

                                           

     日程第16 町長の施政方針表明

議長(村山一夫君) 日程第16、町長の施政方針表明を行います。町長登壇願います。

     〔町長 村上英人君 登壇〕

町長(村上英人君) 本日ここに令和2年蔵王町議会第2回定例会が開催され、令和2年度一般会計予算を初めとする関係諸議案をご審議いただくに当たり、私の町政運営に対する基本方針と概要を申し述べ、町民の皆様並びに議員の皆様の一層のご理解とご協力をお願い申し上げる次第であります。

  昨年5月に新天皇が即位され、「令和」の新しい時代が幕をあけました。私は、町長として4期目の最終年度を迎えております。町民の皆様の負託に応えて与えられた任期を全うすべく、第五次長期総合計画に基づき、優先的に取り組む重点戦略を初め、行政各般にわたり計画的な行政運営を展開している所存であります。

  我が国の経済の先行きは、昨年10月の消費税率引き上げや台風19号などのたび重なる自然災害、米中貿易摩擦の影響などで下振れ傾向にあると経済研究機関等で分析されておりますが、ここにきて、中国湖北省の武漢市で発生した「新型コロナウイルス」の感染が急速に拡大し、世界中の保健衛生や経済活動などに甚大な影響を及ぼし始めております。

  観光を基幹産業の1つとする本町にとって東アジアや東南アジアからのインバウンド誘致は外貨獲得による地域経済活性化の重要施策であり、これまで誘客実績のある台湾、タイ、香港に続いて、今後は中国本土からのスキーツアー客等を誘致することが宮城県挙げての課題となっているところでありました。

  この後新年度における私の町政運営に対する基本方針と概要を申し上げますが、新型コロナウイルス感染拡大の今後の状況次第では、開催を予定しているイベント等の延期、中止や施策の変更が余儀なくされる可能性があることをあらかじめご理解賜りたいと存じます。

  本町のまちづくりの指針である第五次長期総合計画は、前期基本計画5年間のうち2年間が経過しようとしております。本計画の推進に当たっては、「町民が主役・地域が主体のまちづくり」を進めるとともに、社会情勢や将来の目指すべき本町の姿を踏まえながら、町民と行政とが一体となってよりよいまちづくりのために取り組んでいかなければなりません。

  このため、庁内各部署の取り組み実績を1年ごとに企画審議会に報告し、外部評価やご意見をいただきながら、各種施策の推進や数値目標の達成に向けて取り組んでまいります。

  また、人口減少と地域経済縮小の克服を目指す「まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、平成27年度から令和元年度までの5年間の計画期間を1年間延長し、国の次期戦略や宮城県の次期改定案を踏まえながら新年度に本町の次期総合戦略を策定する考えであります。

  本町のまちづくりでは、長期総合計画に3つの重点戦略を掲げておりますので、新年度はそれぞれの戦略項目ごとに次のような事業を進めてまいります。

  重点戦略の1つ目、「ずっと住み続けたい快適な環境づくり」では、教育環境の充実と国際化に対応した人づくりや快適なまちづくりを目指してまいります。

  まず、統合中学校の建設事業については、令和元年度に予算措置をした基本計画策定業務及び用地の確定測量業務を新年度に繰り越して事業を進めるとともに、用地の分筆登記を行う計画であります。

  英語教育については、国の学習指導要領の見直しにより、新年度から小学5年生以上に英語が教科として必修化されるとともに、中学校での英語の授業は「オールイングリッシュ」が基本になります。

  本町では平成2912月に文部科学省から英語特区の指定を受け、先行して小中学校全学年での英語教育を推進するとともに、保育所や幼稚園において英語に親しみ、積極的に英語を話すことができるよう、環境づくりを進めてまいりました。

  県内の教育関係者などを対象に、昨年の11月に開催した「ざおう英語活動実践発表会」では、子供たちの英語力に称賛の声が寄せられるとともに、指導体制に高い評価を得たところであります。

  新年度も引き続き外国語指導助手(ALT)5名、国際交流員(CIR)1名及び英語教育指導員2名を配置して子供たちのさらなる英語力向上を図ってまいります。

  この英語教育特区活動を含め、本町における学校教育の重点施策として、「ざおうグローカル5」を掲げ、学力向上や人間関係づくり、地域との協働による防災・安全活動、ふるさと蔵王のPR活動を継続的に展開して、国際的な視野(グローバル)と地域を大切にする心(ローカル)が身につくよう、子供たちを育成してまいります。

  国際交流の推進では、本年7月にいよいよ東京オリンピック大会が幕をあけることから、パラオ共和国のホストタウンとして、茨城県常陸大宮市と連携しながら、同国出場選手の直前キャンプ受け入れや競技実施時の応援のほか、オリンピック教育などを推進してまいります。これらを通じて、町民の一層の国際理解やスポーツへの関心を高めながら、東京オリンピック終了後もレガシーとして有意義な交流が継続できるよう取り組んでまいります。

  また、パラオ共和国と本町の「子ども国際交流事業」では、昨年1月にパラオの子供たち10名を本町に受け入れ、8月には本町の中学生11名をパラオに派遣したところであります。双方の生徒や引率者から、互いの歴史や文化に触れ、普段の生活では体験しがたい貴重な体験ができて、充実した国際交流事業だったとの評価を得ておりますので、今後も事業を継続し、パラオとのさらなる友好関係構築を図りながら、互いに英語でコミュニケーションがとれるように、英語教育の充実につなげてまいります。

  移住定住の促進では、平成30年7月に開始した定住促進事業補助金の活用がこの2年間で54件に上り、うち町外からの移住が19件という実績であります。今後も町外転出の抑止と人口増加策の1つとして、移住定住に役立つ本町の各種情報を町ホームページで発信するほか、移住定住ガイドブックの配布、東京都内のふるさと回帰支援センター等の連携強化などにより、人口増加対策を推進してまいります。

  地域公共交通対策では、人口減少や高齢化の進展により、全国的に路線バスなどの利用者が減少し、路線の維持確保が困難になってきています。このために、将来にわたって交通弱者等の移動手段を確保するため、本町における地域公共交通のあり方について、新年度から調査研究を進めてまいります。

  空き家対策では、令和元年度に各行政区長の協力を得て、空き家確認の追加調査を実施いたしましたので、蔵王町空家等対策計画に基づき、空家等対策協議会で協議を重ねながら、危険性のある空き家の対策や所有者の意向に基づく空き家の有効活用などを進めてまいります。

  安全で快適な道路整備の推進では、町道下別当1号線道路改良事業及び東根大橋橋梁修繕事業が令和2年度末で完了の見込みであります。

  また、蔵王山が活発化した場合等の避難路整備として、平成29年度から林道青麻山線舗装事業を継続してきたところでありますが、令和2年度末で完了の見込みとなります。災害に強い道路網の整備を進めてまいります。

  次に、重点戦略の2つ目、「愛にあふれるふるさとづくり」では、町民が愛情あふれる笑顔に満ちた家庭を築くことや町に誇りと愛着が持てるふるさとづくりを目指してまいります。

  まず、子育てしやすい環境整備については、昨年10月から国の幼児教育・保育の無償化がスタートしましたが、本町では保育所入所のニーズが年々高まり、宮保育所の増築や定員を上回る受け入れを行っても、待機児童が増加している状況にあります。

  一方、幼稚園においては、3園とも入園児童が減少しており、教育上のさまざまな課題も生じております。

  このために、認定こども園の設置をできるだけ早期に進める考えでありますが、それまでの経過対策として、本年4月から保育所は0歳児から2歳児までの保育に特化し、幼稚園は3歳児から5歳児までを受け入れる3年保育体制といたします。そして、全幼稚園で保育所と同等の条件で預かり保育を実施するほか、給食の提供等も行うものであります。

  この新体制については、これまでの説明会などで幼児の保護者等からさまざまなご意見等が寄せられておりますが、従来どおりの体制であったならば、定員を上回る最大限の受け入れをしても新年度の保育所待機児童が倍増の50名を超えて発生するところでありました。それが新体制によって、4月時点の待機児童をゼロに抑えることが可能となったものであり、共働き世帯などの支援につながりますので、ご理解賜りたいと思います。

  認定こども園の設置については、町民の皆様のご意見を聞きながら、新年度から設置場所や施設内容等の検討を進める考えであります。

  次に、子育て家庭の支援では、子供医療費助成制度やインフルエンザ予防接種助成、「あったか支援金」などの町独自施策を継続するほか、これまで第3子以降を対象としていた「すこやか養育助成制度」について、新年度から第1子及び第2子も対象とすることに拡充し、子育て家庭を経済的に支援しながら、子供たちの健やかな成長を促してまいります。

  また、放課後児童の居場所となる児童館の利用環境を改善するため、空調設備が整備されている宮児童館を除く4児童館について、遊戯室に空調設備を設置するほか、円田児童館の屋根塗装改修工事等を行います。

  個性ある地域づくりの支援では、新年度にまちづくり交付金事業を創設し、地域のコミュニティーづくりや活性化、地域の課題解決等のために地域住民が主体的に取り組む活動を支援してまいります。

  次に、重点戦略の3つ目、「オンリーワンな魅力づくり」では、蔵王の雄大な自然が多種多様な産業を誇りとし、町独自の魅力を磨き上げ、オンリーワンな魅力あるまちを目指してまいります。

  まず、多面的な農業の振興では、町特産品の蔵王ブランド化を進めるとともに、農業と観光のさらなる連携強化を図り、農産物の地域内消費拡大と収入の確保対策に取り組んでまいります。

  また、本町に対するふるさと応援寄附金が2億円を超える状況となっているため、その返礼品に町内生産物の活用や宿泊施設への宿泊を商品化することなどを積極的に進め、町特産品のPRや地場産業の活性化につなげてまいります。

  町議会で請願が採択された「道の駅整備促進」については、ことし1月に15名の委員を委嘱し、蔵王町道の駅設置検討委員会を立ち上げたところであります。今後道の駅設置のコンセプトや設置場所、施設の規模、機能、整備手法、財源の確保などを調査検討し、令和3年度末までに方向性を見出していくことにしており、専門的な知見を持った業者に検討支援業務を委託して進めてまいりたいと考えております。

  新規就農者の確保、育成については、本町の農業を存続する上で重要な課題であると認識しております。この4年間で国の補助制度と町独自の補助制度を合わせて16名の新規就農者を確保しておりますので、営農技術向上や経営面での指導など、関係機関と連携しながら、農業後継者の定着を図るとともに、さらなる増加に努めてまいります。

  また、20年間の歳月を費やして整備した円田2期地区経営ほ場整備事業が1年前に完工いたしました。大規模ほ場を有効に活用するため、担い手への農地集積を継続して進めてまいります。

  次に、観光分野では、観光まちづくりの強化のために、国内観光企画及びインバウンドの誘致を推進してまいります。

  特に、インバウンド誘致では、台湾やタイでの積極的なプロモーションや商談会等の成果があり、昨年1年間の遠刈田温泉への外国人宿泊者数は2万人を超えるなど、着実に増加をしております。

  交流人口の一層の増加を目指す本町にとって、仙台空港からの台湾便及びタイのバンコク便が充実したことや、県道岩沼蔵王線の志賀姥が懐トンネル開通によってアクセスが向上し、仙台空港と遠刈田温泉が約1時間で結ばれるようになったことなどがインバウンド誘致に追い風となっていますので、仙台空港から遠刈田温泉、さらに外国人観光客に人気の高いキツネをテーマにした施設をつなぐシャトルバスを運行し、蔵王観光の一層の振興を図ってまいりたいと思っております。

  また、東アジアや東南アジアの人々が憧れる桜、温泉、雪の3要素を満足させるツアー商品「蔵王エコーライン雪の壁ウオーク」も年々参加者が増加し、前回は1,700名の参加がありました。新年度は、4月10日から14日までの開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルスの影響でやむなく中止の決定をしたところであります。

  今後も地域資源を活用した特色あるイベントとして、認知度アップを図り、インバウンドの誘客に努めてまいります。

  今年は、東京オリンピック・パラリンピック大会が開催されることで、日本に対する海外観光客の関心も高まると見込まれますし、東日本大震災から10年目を迎える来年4月には、東北6県が一体となって観光客誘致を図る「東北DC」が6カ月間開催されます。今後も関係機関と連携しながら、広域的な観光資源を広くPRするとともに、インバウンドの受け入れ体制整備を図り、観光客のさらなる増加につなげたいと考えております。

  以上申し上げました3つの重点戦略は、町の未来像の実現に向けて他の事業を牽引する先導的な施策として重点的に進めてまいります。

  次に、防災・減災対策について申し上げます。

  間もなく東日本大震災から9年目の3.11を迎えようとしています。宮城県は、平成29年度までの「復興期」に続き、平成30年度から3年間の「発展期」計画に取り組んでいます。被災された皆様が一日でも早くもとの生活に戻られることを願いつつ、職員が不足する沿岸被災地の女川町に本町職員1名を継続派遣し、復興活動を支援してまいります。

  昨年は、12都県で大雨特別警報が発令されるなど、甚大な被害が発生した10月の台風19号災害を初め、九州豪雨災害や台風15号災害、各地での強い地震発生など、自然災害が多い1年でありました。

  私は、災害が発生しても町民の安全安心を確保し、生命と財産を守ることが自治体の最も重要な責務であると日々考えているところであります。

  昨年の台風19号により、町内では土木施設等に大きな被害が発生いたしましたが、令和元年度の災害復旧予算のほとんどを新年度に繰り越すことになりますので、新年度においてしっかりと災害復旧工事を進めてまいります。

  災害発生時においては、町民はもちろん、外国人も含めた観光客や登山客の安全対策、避難対策の充実も求められておりますので、平成13年に策定し、平成24年に一部修正を加えた現行の蔵王町地域防災計画を新年度に全面的に見直し、火山防災や風水害対策等も加味した計画を策定してまいります。

  また、有事の際には、エリアメール、緊急速報メール等により、警戒範囲や防災対応をいち早くお知らせするとともに、避難計画に基づく具体的な行動計画の確立と避難訓練の充実強化に取り組みます。また、現地の地理に詳しくない国内外の観光客の避難誘導のため、遠刈田温泉街に多言語の避難所誘導看板を設置いたします。

  蔵王山の火山防災対策では、蔵王山頂までの恒久電源確保を目的とした電源ケーブル及び光ケーブルなどの情報通信網の整備が国直轄で実施されております。これが完成すれば、山頂付近の24時間監視体制が1年中行われることから、火山の防災体制が飛躍的に向上するものと、大きな期待を寄せております。

  安全安心な環境づくりでは、令和元年度に円田・平沢両地区への防災サイレン・スピーカー整備を実施し、遠刈田、永野、宮地区を含めて町内8カ所の整備が完了いたしました。有事の際には、役場庁舎からの遠隔操作でいち早く地域住民に警戒のお知らせを発信することができます。

  また、現在県が整備を進めている松川流路工整備事業については、国の予算の上積みもあって、整備が加速したことから、昨年の台風19号の際にも大きな災害が発生せずに済んだものと認識しております。今後も県と連携しながら、事業の早期完了に努めてまいります。

  このほか、昨年10月に本町で開催予定であった2019火山砂防フォーラムは、台風19号の影響で今年5月に延期することになりました。この事業を通して、地域防災力の向上や住民の防災意識の高揚を図るとともに、本町の防災、減災の取り組みや観光情報などを全国に発信してまいります。

  次に、令和2年度以降の本町の財政運営について申し上げます。

  昨年の議会9月会議の決算審査でも申し上げたとおり、本町の財政状況は財政健全化法に定める実質公債費比率、将来負担比率などの指標や地方債の現在高、基金積立額の状況などを見ますと、健全財政を維持できていると実感しております。

  令和2年度当初予算では、歳入における町税、地方交付税ともに前年度より増額を見込んだものの、今後少子高齢化や人口減少に伴う生産年齢人口の減少等が進めば、町税や地方交付税などが減少していくと見込まれます。

  一方、歳出では、高齢化に伴う社会保障関係経費の増加や会計年度任用職員制度に伴う人件費の増加に加え、統合中学校建設が控えております。また、この先には認定こども園設置事業や老朽化した公共施設、インフラの修繕や更新需要の増大も見込まれるところであります。

  加えて、白石市外2町組合の刈田綜合病院については、みやぎ県南中核病院とともに、国から病院機能の再編、統合に係る重点支援区域に選定され、今後機能再編やベッド数の縮小等に取り組む計画ですが、それ以前に、現在の経営が危機的状況にあるため、組合構成市町の支援が必要となっております。

  これらのことを考え合わせると、本町の財政構造の硬直化が進んでいくのではないかと考えております。

  財政健全化に向けて、今後とも町が自立して行政サービスを持続していけるよう、行財政改革に取り組んでいかなければなりません。そして、歳入では町税、補助金、交付金、寄附金などの財源をできるだけ確保するとともに、歳出では、執行する事業の取捨選択を厳しく行いながら、必要最小限の費用で最大の効果が出るよう、努力してまいります。

  次に、新年度における主な事業のうち、重点戦略に掲げた以外の事業について、第五次長期総合計画に掲げるまちづくりの基本方針ごとにご説明を申し上げます。

  まず、「健やかなまちづくり」であります。

  全ての町民が健康的で生きがいのある生活を送れるよう、保健、医療、福祉の充実を図ってまいります。

  町民の健康づくりと疾病の早期発見のため、各種健康審査やがん検診等を継続するとともに、受診等の結果に対する生活習慣病予防などの事後指導を充実強化し、みずから健康管理できる町民の底辺拡大を目指してまいります。

  地域医療の充実に向けては、医師会、歯科医師会などの協力を得ながら、休日、夜間でも安心して診療や救急診療が受けられる体制を維持してまいります。

  国民健康保険特別会計においては、ここ数年被保険者1人当たりの医療費が低い水準で推移しており、財政基盤が安定してきていることから、国民健康保険税の税率を新年度から改定し、令和元年度予算ベースで19.57%の減額を行い、加入者の負担軽減を図ってまいります。

  妊婦と胎児の健やかな成長、出産の支援では、妊婦の健康診査14回分(多胎妊娠者は6回分追加)の費用助成や妊婦歯科検診費用の助成、出産後に支援が必要な状況になった母子が産後ケア事業を利用した場合の費用の一部助成など、よりきめ細やかな支援を行ってまいります。

  また、感染症予防事業として、成人男性の風疹や高齢者のインフルエンザ、肺炎球菌感染症の予防接種を実施し、重症化を予防します。

  蔵王病院については、今月末で副院長が退職され、内科の常勤医師が不在となるため、新年度は非常勤の医師で現在の診療体制を維持していきます。

  また、昨年9月、国が公表した「再編・統合が必要な病院」に蔵王病院が含まれていることから、地域住民と意見交換をしながら、今後のあり方を検討してまいります。

  福祉政策については、平成30年度に策定した地域福祉計画に基づき、地域共生社会の実現に向けた各種施策を推進してまいります。

  子育て支援では、「第2期子ども・子育て支援事業計画」に基づき、各種施策を推進していきます。

  また、子育て支援センターを活用し、育児相談・指導、子育てサークルの育成支援を行うとともに、スマートフォンの母子手帳アプリ配信サービス活用により、予防接種のスケジュール管理や健診、育児講習会の日程など、きめ細かな情報を提供して、子育てママを支援してまいります。

  国の幼児教育・保育の無償化関連では、認可外保育施設等利用費に対する給付を行います。

  高齢者の福祉施策については、配食サービス事業、介護用品給付事業、介護予防活動などを継続するほか、介護保険特別会計に対して、事務費や介護保険給付費等の法定繰り出しを行い、各種サービスの提供に努めてまいります。

  また、現行計画の期間終了に伴い、新年度に高齢者福祉計画及び第8期介護保険事業計画の策定に取り組みます。

  シルバー人材センターについては、将来的な広域連携によるシルバー人材センター設立に向け、4月からシルバー人材センター準備室を設置し、令和3年度からの事業開始を目指してまいります。

  障害者の福祉施策については、身体、知的、精神障害のある方が各種障害福祉サービスや訓練等を行った場合の給付や自立支援医療費の給付、補装具の購入、修理に対する給付などのほか、精神障害者の社会復帰を促す「ゆったりサロン」事業や、人工透析患者の通院交通費助成などを行います。

  また、現行計画の期間終了に伴い、障害者施策の推進と障害福祉サービスの充実を目指す第5期障害者計画、第6期障害福祉計画、第2期障害児福祉計画を新年度に策定してまいります。

  次に、「学び楽しむまちづくり」であります。

  子供たちが地域に愛着と誇りを持ち続け、生きる力を育てる教育の充実を図るため、家庭、地域、学校が連携して進めてまいります。

  学校でのいじめが大きな社会問題になっておりますが、本町では令和元年度から取り組んでいる「子どもの心のケアハウス支援事業」を継続し、不登校の児童生徒及びその保護者に対する専門スタッフの教育相談や生活、学習指導を行い、心の問題の改善と自立を図ってまいります。

  学力向上のための取り組みでは、学び支援コーディネーターによる学習支援、学校図書支援員による学校図書室機能の充実などを継続し、児童生徒の豊かな心の育成や学力向上を図ります。

  また、特別支援教育支援員10名を配置し、普通学級に在籍する個別支援が必要な児童生徒について、一人一人のニーズを把握した適切な指導と支援に努めてまいります。

  学校施設整備では、老朽化により平沢小学校と宮小学校の動力盤改修工事を行うほか、永野小学校の揚水ポンプ更新工事を行う計画であります。

  安全確保対策では、学校と23行政区が協働して、合同防災訓練を継続実施し、防災・安全意識の高揚に努めてまいります。

  生涯学習分野では、学校、家庭、地域が協働して子供たちを育てる「地域学校協働活動推進事業(ざおうっ子応援団による活動支援)」を継続してまいります。

  文化会館自主公演事業では、英語教育推進と連携した「イングリッシュ・シネマ」や各小学校を訪問する音楽アウトリーチ事業、動物をモチーフにした子供向けクラシックコンサート「音楽の絵本」、巨大絵画展事業などを計画してまいります。

  文化財保護分野では、「平沢弥陀の杉」「遠刈田製鉄所高炉跡」の保存対策や県指定文化財「丈六阿弥陀如来座像」の保存対策事業に取り組みます。

  社会体育分野では、東京オリンピック・パラリンピック大会に伴い、ホストタウン交流推進事業として、パラオ共和国選手の直前キャンプ受け入れや、大会時の応援、本町中学生が出場する聖火リレーの応援、パラリンピックの採火式等を開催いたします。

  また、町民の各種スポーツ活動や大会の開催を支援するほか、「三遊亭円楽杯ゲートボール交流大会」や「日本蔵王ヒルクライム大会」の継続開催、ペダルのない自転車で子供たちが競う「ざおうさまCUPストライダー大会」の新規開催などにより、スポーツを通じて交流人口の増加を図ってまいります。

  次に、「美しい快適なまちづくり」であります。

  定住環境の充実を図るとともに、景観にも配慮した美しい快適なまちづくりを目指してまいります。

  地球環境にも配慮した循環型地域社会の形成を目指し、住宅用太陽光発電システム設置に対する補助や合併処理浄化槽設置に対する補助を継続するほか、老朽化しているみやぎ蔵王こけし館内の照明器具をLED照明に改修いたします。

  また、蔵王の自然の生い立ちやジオパーク構想について、子供たちや地域の人たちに伝える出前講座などを継続してまいります。

  道路等の整備では、町道下別当1号線や湯口線の改良工事、円田永野線、猿鼻線等の舗装修繕工事、林道青麻山線の舗装工事等を進めるほか、道路橋46カ所の点検を行い、安全安心な道路の確保に努めます。

  遠刈田公園については、大雨によって池に堆積した土砂を撤去し、環境改善を図るとともに、駐車場の区画線を引き直して、施設の利便性向上を図ります。

  家庭ごみやし尿等の処理、斎苑の利用については、仙南地域広域行政事務組合に負担金を支出し、共同処理を行ってまいります。

  次に、「活気あるまちづくり」であります。

  農林水産業、観光業など、各種産業が連携しながら、もののブランド化と地域イメージのブランド化に一体的に取り組み、安定した雇用、若者から高齢者まで活躍できる社会を目指してまいります。

  まず、国際通商面では、環太平洋連携協定(TPP)や日欧経済連携協定(EPA)に加え、ことし1月に日米貿易協定も発効し、宮城県内では牛肉や豚肉、生乳などの畜産を中心に影響が生じると試算されております。

  これらの影響に関する情報収集を図りながら、関係機関と連携し、酪農基盤強化を目指す「蔵王36畜産クラスター事業」の実施などにより、地域産業の安定と持続化を図ってまいります。

  有害鳥獣対策については、農作物有害鳥獣駆除対策事業への助成を継続して、通年対策を実施するほか、新年度から非農家も含めて電気柵等設置に対する助成を行い、町民の自衛対策を支援してまいります。

  また、農作物有害鳥獣捕獲実施隊員の高齢化が進んでいることから、狩猟免許取得、特に、第1種銃猟免許取得に係る助成措置の周知を図り、新規隊員の確保に努めてまいります。

  観光面では、蔵王の知名度を十分に生かしながら、町観光物産協会や関係機関団体と連携し、国内外の観光客入り込み数、宿泊客数を伸ばせるよう、各種施策に取り組み、地域経済の活性化を図ってまいります。

  商業振興では、蔵王山火口周辺警報の影響や経営者の高齢化、後継者不足等により、事業所数が減少し、町商工会の運営が厳しくなっておりますので、商工会が国から認定を受けた「経営発達支援計画」が進むよう、商工会の活動を支援してまいります。

  企業誘致につきましては、永野西区内に誘致した荒井商事株式会社の「蔵王湧水工場」が昨年8月に操業開始をいたしました。雇用面や税収面での貢献に加え、蔵王の名称を使ったミネラルウオーター及び炭酸水製品が幅広く流通することで、自然豊かな本町のイメージアップにもつながるものと考えております。

  今後も地域振興と雇用確保のために、蔵王の地域資源を生かす企業の誘致を図ってまいります。

  次に、「共に創るまちづくり」であります。

  町民や自治組織、企業などと行政の協働によるまちづくりを発展させてまいります。

  自主防災組織については、現在16行政区で組織されております。昨年の台風19号の際には、自主的な避難所開設等に貢献していただきました。今後も防災訓練の実施や資材の整備などの支援を行いながら、町内全域での組織化を進めてまいります。

  また、地域の防災力確保のかなめである消防団の機動力強化のため、新年度は円田入班の小型消防ポンプつき積載車、曲竹北班の積載車を更新する計画であります。

  消防団の活動については、団員の会社勤務等で平日日中の人手が不足しがちなため、4月から役場職員15名で組織する役場班を新設し、消防活動の後方支援を行ってまいります。

  「交通事故や犯罪のない安全安心なまちづくり」では、交通指導隊や防犯実働隊と連携を図りながら、交通安全、防犯活動等に取り組んでまいります。

  また、男女共同参画社会の推進については、令和元年度に策定した蔵王町男女共同参画基本計画に基づき、男女共同参画社会の理念や女性に対する無意識の偏見に気づくことなど、町民の意識改革に重点を置いて活動を展開してまいります。

  「積極的な行政情報の公開」では、より見やすく、検索しやすい町公式ホームページを目指して、ことし2月末に全面リニューアルを行いました。高齢者や障害者なども含めたあらゆる人がいろいろな環境下でも柔軟にウエブサイトを利用できるアクセシビリティーの総務省基準を満たしたことと、各課で直接情報入力が可能になったことが大きな改善点であります。今後、各種行政情報をこれまで以上にきめ細やかに提供してまいります。

  以上、令和2年度を迎えるに当たり、私の町政運営に対する基本的な考え方などを述べさせていただきました。今後町民の皆様並びに議員の皆様の一層のご理解、ご協力、そして、ご支援を心からお願い申し上げまして、私の施政方針とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

議長(村山一夫君) 以上で町長の施政方針表明を終わります。

  以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。

  本日はこれをもって散会いたします。

  大変ご苦労さまでした。

     午後3時32分 散会